トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

お歳はいくつ?

2009-07-31 20:15:26 | 
先日、ずっと気になっていた乳がん検診に出かけた。

初診票を記入して、受付に出すと
『本日は乳がん検診ですね。』と言い料金票を出した。

『えっと。43歳ですね。40歳から5年ごとに国から無料券が配られています。
そして偶数年の方は国の補助が受けられて1800円となります。
今回、どれにも当てはまらないのでマーモグラフィー、4500円となります。
よろしいですか?』

ショック。子宮ガン検診ではいつ行っても40歳過ぎると1000円位で済むから
乳がん検診もそれくらいだろうと思っていたら。。。

しかも年齢で料金が分かれている事も無料券が配られている事も知らなかった。

しかし、折角来たし、これを逃すとまたいつ受けられるか分からない。

最近はテレビでも『乳がん検診を受けよう』みたいな番組が多い。

結局検査を受けて、無事、どこも悪いところはなく安心料だと思って
帰ってきた。

それから数日たって、久しぶりに友達と買い物に出かけた。
乳がん検診を受けた話をすると、友達が
『じゃあ、私は今年45歳だから無料券がもらえるね』と言った。

『なに、言ってんの?あなた私と同級生でしょ。私が43歳なのに、なんであなたが45歳になるのよ?』

『え?私、今44歳だよ。だから9月で45歳だよ』

『うっそー。何言ってんの?44歳でしょ。ちょっと待って!私は1965年生まれだよ。今年って2009年?。。。。。。。。』

私って44歳だったの!!!

じゃあ。私遇数歳で1800円でよかったんじゃない。

なんか。4500円払ったのもショックだったけど。。。。
自分が44歳だったって言うのももの凄くショックだった。。。。

友達に『だって、問診票書いたんでしょ。料金票も見たんでしょ。それでも気が付かないってどうよ』と笑われた。

たかが1歳だけど、なんか凄く損した気分だ。

後日、電話して病院からお金を返してもらった。
受付の人も『こちらも気がつかずすみませんでした』って謝ってくれたけど
めちゃめちゃ恥ずかしかったわ。

友達に『病院で歳ごまかしてどうすんのよ』てまた笑われた。

子供の歳は数えるのに自分の歳を数えるの忘れてたわ。。トホホ

眠いけど眠れない

2009-07-26 22:08:04 | お兄ちゃん
お兄ちゃんのゲームソフトが無くなった。

これで何度目だろうか。
ポケモンシリーズのゲームが発売されてから、
新発売されるたびに買ってきた。

でも、今はひとつも手元に残っていない。

盗まれたり、落としたり、どこかに忘れてきたり。

どうして、そんなに無くしてしまうのか。

お兄ちゃんは『持って行っちゃダメ』と言っても持っていってしまう。
ちゃんとしまって。と言っても優先順位でやりたい物があるとそれを置き去りに
始めてしまう。

ひとつにしようね。と言っても持って行きたいだけ持っていってしまうので
無くなっても気が付かない。

何度無くして痛い目にあっても経験として詰まれず、結局全て無くなってしまった。

このゲームソフトは沢山のキャラクターを集めるゲームなので、滅多に手に入らないレアなキャラとか入っているので無くしてしまうとそのキャラを集めた苦労も水の泡になってしまう。

その為他のゲームを無くすよりダメージが大きい。

親もそのキャラを集める為に映画の前売り券を買ったり、おもちゃ屋に行ったり。
はたまたイベントに出かけたり。
子供の笑顔の為に必死に付き合うため無くなってしまうと本当にがっかりする。

今回は旅行に行って無くして来た。

離婚して3年。あーちゃんは生まれてから一度も泊まり旅行をしていない。
それがちょっとした抽選で当たって安く行ける事になった。

『カードとかゲームとか持っていかないでね。無くすから』と言ったら
どうしても退屈な時の為にと言われ『自分でしっかり管理しなさいよ』と言い聞かせてた筈だったが。。。。

甘かった。最近、家の中でもゲームの紛失が無かった為油断していた事が悔やまれる。

出発地点に行く途中やけに鞄がでかいと思ったけれど『着替えがいっぱい入ってる』と言うので信じていたら、旅館についてビックリ。
キューブのゲーム機ごと持ってきていたのだ。

そのゲームのほかにDSのゲームも持ってきていて。

あっちのゲームに夢中。こっちのゲームに夢中。
帰るまでに何度も『ちゃんと帰るまでに持ち物しまっておかないとバス行っちゃうんだからね』と言ったのに。。。
全く、聞いてくれず。
バスの出発5分前に『ない!』とか言い出し。。。


結局、見つけられず家に着いた。
旅館に電話したけど『今日の忘れ物にはソフトはありませんでした』と言われ
お兄ちゃんに聞けば『バスの中で出したような。。。旅館で出したような』と
ハッキリしない。

『だから!持っていかないでって言ったでしょ!行くなら自分で管理してって言ったでしょ!何年ぶりかの旅行だったのに、こうやってなっちゃうと嫌な想い出に変わっちゃうんだよ!
いっつもじゃない!お母さんがしないでって言っても隠れてやっちゃって、結局楽しい事が悲しい事に変わっちゃうんじゃない! 』

『もう!こんなに何度も何度も無くすんだから、ポケモンのゲームと相性悪いんだよ。もう買うのやめちゃいな。』

『えー。今度の新しいのも?約束のダークも?』

『そ!もうポケモンはおしまい!お母さん、もうポケモンで振り回されるの沢山。
あのゲームのせいでどれだけ嫌な思いしてきたか。もうやだ!』

お兄ちゃんはガックリと肩を落としてベットで泣いていた。

物を無くすのも障害のひとつと分かってから、叱っても、罰を与えてもダメなのだと分かった。

だから無くさない為になるべく私もチェックしたり、しまいやすいように工夫したりしてきた。

どこかへ出かけても持っていったときは声賭けをして忘れないように気をつけて。

でもね。ずっと背中を見張っているわけにはいかない。
いちいち鞄をチェックしたりできないよ。

失敗しても失敗しても、それが苦手な障害の部分だと経験となって積まれていかないんだよね。

だから結局『あれもするな。これもするな』ってなっちゃう。

あんまりガックリしたお兄ちゃんの姿を見ると私もガックリと悲しくなる。

お兄ちゃんのせいじゃないんだよね。
お兄ちゃんだって無くしたい訳じゃないんだよね。。。

『どうしたら、無くさないで済むと思う?』

『もっと、しっかり管理する』

『どうやって、管理する?』

『大切な物は持っていかないとか、ケースを必ず持って行くとか』

まあ。またしばらく旅行なんて行けないから、無くす事もないだろうけど。。

お友達のいなくなったお兄ちゃんの唯一の楽しみを取り上げる事はやっぱりできなかった。

お許しがでてホッとしたのか

『ゲームが無くなってちょっとがっかりしたけど旅行は楽しかったよ』

まあね。母もとっても楽しかったよ。
帰りの出発5分前までは、天国にいるみたいだったもんね。

上げ膳、据え膳。
温泉も2回も入ったし、動物園も見れたし。

あーちゃんも大喜びだったし。






家庭訪問

2009-07-16 21:28:07 | お兄ちゃん
今日はお兄ちゃんの家庭訪問だった。

こんなに和やかな家庭訪問ははじめてかも。

『学校生活では問題はないです。声を荒げる事もないですし。
最近、お兄ちゃんの嫌がっていた生徒とも和解できて、ホッとしています。
学校の仕事もしっかりやってくれているし、掃除も真面目にやってくるし、
余った給食は食べてくれるし(笑い)本当に頼りにしています。』

と褒めちぎってくれました。

じゃんけんが弱かったお兄ちゃんは苦手な役目もじゃんけんで負けて背負わされる事が多かった。
先生が『じゃんけんが弱いのか。どうしたら強くなるんだろうな』と言ったら
『今までと逆の事をすればいい』と言ったらしい。

そうしたら本当にじゃんけんで負けナシになったという。
『すごいよなぁ』と感心して先生が言った。

私が『検査の結果で問題の解決能力は高いって出たらしいです』と言ったら
『なるほど!』と言って手を叩いて笑っていた。

学力テストの話はちょっとだけ。
教育コーディネーターさんとの面談の打ち合わせを済ませて
お兄ちゃんの机の大きなプラモデルを褒めちぎって帰って行った。

子供が褒められるって本当に嬉しい。
お兄ちゃんも嬉しそうだった。

帰った後に改めて『この前の検査の結果でお兄ちゃんは困ったことを解決する能力がとっても高いんだって』と教えた。

『俺の脳ってスゲーんだな』と得意そうに頭を掻いていた。

去年『俺の脳みそはグチャグチャでダメなんだ』って泣いた事を思い出す。

大分、お兄ちゃんの自信が回復してきたようだ。

告知まであともう少し!

やりづらい

2009-07-08 22:24:00 | 
またまたパートナーが変わった。
というか元に戻った。

課長さんとまた組む事となった。

教えてくれていた男性との関係は悪化し、
その周りにいた社員さんも全く課長さんとかかわろうとしなくなってしまった。

それで結局また私と組んで仕事をすることとなった。

が。。。。

前の課長さんは私の仕事のチェックの他にも色々仕事を持っていたはずなんだけど
今の課長さんは私のチェック以外全く仕事をしている様子がない。

そして、伝えて欲しい連絡事項も私が聞かない限り全く教えてくれない。

知っているのか、知っていないのかも分からず結局、前に組んでいた女性に
聞くこととなる。

女性は教えてはくれるけど、それを課長さんが知っているのかどうかが分からない。

で私が橋渡しのように課長さんに伝えると知っていたでも知ってなかったでもない
ただ『はい。』とか『あー』としか言わない。

そして、1日、使わない書類を何度も何度も引っ張り出しては見ている。

『仕事、取り上げられちゃったのかなぁ』とちょっと心配になる。

この課長さんは聞くという事がない。

分からないものは『分からないものが来たよ』と机に置いて行く。

聞いた方がよさそうな事も聞かれるまで『あーそうか』と言って聞かない。

なんだか、とってもやりづらい。

そして、気がつくと私がやる仕事を勝手にもっていって
『やっておいたから、チェックして』と言う。

イヤイヤ。チェックするのは課長さんでしょう?と突っ込みたくなる。

そして間違ってる。。。。

それでもやってくれだのだから『ありがとうございます』と礼を言って
『あの。。。。これはこうするんですが。。。』と言うと

『あ。そう』と憮然と返事をして終わり。

そして、また気がつくと私の仕事を持っていってしまう。

うーむ。
仕事がない辛さはよーく知っている。

でも、なんか違う気がする。

課長さんは私の仕事をするんじゃなくて、他の事に集中した方が良いと思う。

だって他の社員さんはメチャメチャ忙しそうなんだから。

私には手伝えない難しい仕事を手伝ってあげたり、覚えたりする方が大事だと思うんだけど。。。

『これ、やって欲しいんだけどな』と社員さんが呟きながら仕事をしてるけど
全く聞こえていないような。。。

だからと言って私が『あれをやってあげたらどうですか』なんて口が裂けても言えない。

困ったなぁ。

なんか、板ばさみでやりづらい。。。

コソコソしてるけど。

2009-07-05 22:07:37 | お兄ちゃん
友達がいなくなってしまったお兄ちゃんは、どうしても寂しくなると
近所の小学生と遊ぶ。

知的が4,5年生なのでその年齢の子供たちとはとても楽しく遊べるらしい。

しかし、小学生に混じるとどうしても目立ってしまう。
見かけたお母さんから注意もされた。

でも『ダメ』と言ってもお兄ちゃんは遊びたくなったら隠れてでも遊ぶようになってしまう。

小学生の家に上がり込んだり、見えないところで遊んだりする方がトラブルの
確立が高くなってしまうのだ。

だから『遊ぶなとは言わないけれど、言葉遣いを気をつけること。カード等の
交換はしない事。家に呼んだり、上がり込んだりしない事』を良く言い聞かせて
容認している。


今日も日中に子供達が野球をしているのを見つけて飛び出していった。

あーちゃんも着いていった。

途中であーちゃんが麦茶を飲みに戻ってきて
『お母さん、お兄ちゃん○君からカード貰ってたよ』と言った。

『○君ってあーちゃんと同じクラスの○君?』

『うん。』

あれほど、カード交換はダメだよって言ったのに。。。

帰ってきたお兄ちゃんに
『○君とカード交換したの?』

『違うよ。○君に貸してあげて遊んでたんだよ。返してもらっただけ』

『小さい子とのカード交換は絶対ダメだよ。まして小学1年生の子とは絶対にダメだよ。』

『分かってるよ』とちょっと不貞腐れて言った。

でも夕方から妙に机の中のカードを気にしている。

私が行くとサッと隠す。

怪しい。。。

『なんか、さっきから行動が怪しいんだけど。本当は小さい子と交換してきたんでしょ』

『違うって!何回もしつこい!お母さんにあんなに言われてるのにやるわけないじゃん』

『じゃあ。なんでさっきからコソコソしてるの?』

『もー。コソコソしてるけど、悪い事はしてないの』

『コソコソにも色々あるの』

『じゃあ、そのコソコソ教えてよ』

『どうしよっかなぁ』と言ったきり

『やっぱ、もう寝る』と教えてくれなかった。

コソコソって悪い事を隠すために使う言葉なんだけど
お兄ちゃんのコソコソはちょっと違う意味になっているらしい。

知りたい。
お兄ちゃんのコソコソ。

煮詰まって

2009-07-04 21:27:57 | 
『じゃあ、何で検査を受けたの?』

心の中の自分が問いかける。

そう、何で受けたのか。
特に誰かに勧められたわけでもない。

ただ集団生活を始めてから、絶えず起こる友達とのトラブル。

ただのケンカとは言いがたいような出来事が次々と起こった。

なぜ、お兄ちゃんはこんなにトラブルに巻き込まれるのか。
運が悪いだけなのか?
そんな疑問を晴らしたい。そんな想いからだった。

いや。私はこれは運が悪いからだ。
言葉の遅れからくる発達障害ではないと否定して欲しかったからだ。

もし『発達障害だったら』なんて考えていなかった。

だから、突きつけられた結果に動揺して、揺れてしまったのだ。

調べてみれば『高等養護学校』だって、そんなに簡単に入れる場所ではないらしい。

本人の頑張りたい。自立したいという気持ちが大切だという。

私が揺れていてはダメなのだ。

もし、『高等養護学校』へ入ることができなかったなら。
通信制高校、定時制の高校、後は支援クラスのある高校ということとなる。

高校は中学よりもっと難しくなるのだから、今のように普通クラスで頑張るには
お兄ちゃんの負担の大きさは目に見えているのだ。

勉強の遅れよりも、よりお兄ちゃんを辛くさせているのは、友達関係だ。
今のお兄ちゃんは4、5年生位の発達なのだそうだ。

この年齢の4歳はとても大きく同年齢の友達とは会話も趣味も好みも合わなくなってしまっている。
わずかに親しかった友達はみんな離れていってしまった。

お兄ちゃんにはどうして友達が離れてしまったのか分からない。
『悪い事は何もしていない。』と寂しそうに俯く姿が1番堪える。

相談員さんは『夜間高校や定時制などではその辺のところの支援が難しい』と仰った。

テストの結果に落胆したり、友達関係で失敗したりを繰り返して、自信を失って
しまう事が1番恐い。
今だって、『テストの点数なんて関係ないよ』と励ましたって、
学校へ行けばみんなが点数に一喜一憂しているのだ。

『お兄ちゃんの良さを分かってくれる人はいるよ』と言ったところで
『お母さんだけだよ』とぷいと横を向いて、ゲームをする背中を見ても
どうしてやることもできない。

私にはお兄ちゃんの友達を作ってやる事も、離れていく友達を引き止める事も
できないのだ。

『高等養護学校』に行けば全てが解決するのか?
という疑問もある。

友達が出来るのか?
からかわれる事が減るのか?

こんな風に考えていくとやっぱり堂々巡りになってしまうのだ。

まず、私にできる事はなんだろうって考える。

我家から1番近い高等養護学校を見学に行ってみようか。

まずは先生に連絡か。
教育コーディネーターさんを紹介してもらう事が先か。

相談員さんの所でも私は3時間ずっと話しっぱなしだった。

聞いても聞いても、聞きたい事が溢れてくる。

こんな時はどうしたら良いんだ。
こういう対応は良いのか。

周りに相談できる人が少ない事を痛感する。

たった一人で結論を出すにはなんて重いんだろう。

沢山の本を読んだ。
専門家の話も聞いた。

後は動いてみるしかない。

また私の心に言葉が蘇る

『意志あるところに道はある。』

お兄ちゃんの居場所はきっとある。

きっと、また笑える日がくる。


普通ってなんだろう

2009-07-03 20:07:29 | ポエム
ねぇ。お兄ちゃん。

また辛い告白をしなくちゃいけないんだね。

今までだって、お兄ちゃんは辛い思いばかりしてきたって言うのに、なんて神様は意地悪なんだろうって思ったりするんだよ。

お母さんはね、小さくて、狭くて、偏見に満ちていて、普通って言葉から抜け出せなかったんだよ。

だけど期末テストが帰ってきて、薄暗い部屋でしょんぼり俯く君の背中を見て。

仲の良かった友達がどんどん離れていってしまって。
ひとりぼっちで放課後を過ごす君を見て。

普通ってなんだろうって思ったんだ。

毎日、会社帰りにすれ違う高校生達とお兄ちゃんといったいどこが違うって言うんだろうね。

どんな、高校へ行くかなんて問題じゃないじゃないか。

お兄ちゃんがしょんぼりしなくてもいい所ってどこだろう。

テストの点数が良いとか、悪いとかそんな事じゃなくて
運動が得意だとか、苦手だとかいつも誰かと自分を比べなくても良くて
いろんな人がいて、それぞれがいろんな自分を生きていける。

ねぇ。お兄ちゃん。

お母さんは、ただ、お兄ちゃんの笑顔を見ていたいだけなんだよ。

『生まれてきてよかった』って思って欲しいんだよ。