怒っている顔が嫌だから。
私が悪かったんだよね。
ごめんね。お母さん。
うん。うん。
今度から気をつけるから。
ごめんね。
お母さん。
笑っている顔になって欲しいから。
だから。ごめんね。
お母さん。
0点のテストを持って帰ってきた。
土下座をして、ごめんなさいと言ったあーちゃん。
「お母さんに謝ることないんだよ。謝らなくて良いんだよ。」
「でも。ごめんなさい。ごめんなさい」
あーちゃんが大好き。私はあーちゃんがお腹に宿る前から、あーちゃんが私の腕の中にくることが分かった。
あーちゃんの名前もすぐに頭に浮かんで絶対あーちゃんって決めていた。
男か女かもわからないうちから決めていた。
結婚生活もどん底に近づいてきていて、何もかも歯車が狂い始めていて
そんな時、彗星のごとくやってきたあーちゃん。
私たち家族を救う「希望の星」。
そう思った。
あーちゃんが生まれて狂った歯車は暴走を始めた。
歯車はどんどん暗い底へと向かっていく中で、あーちゃんの笑顔だけが救いだった。
離婚してなれない仕事をこなしながら、挫けそうな気持ちの時も、あーちゃんを抱きしめているだけで
心が軽くなっていくようだった。
あーちゃんが可愛くて。大好きで。
ちょっとでも大きく成長すると寂しくて。
手が放れるいつかを思っては悲しくて。
いつしか、私の中のあーちゃんは完璧なあーちゃんになっていた。
口ごたえをするあーちゃんは許せなくて。
勉強をしない、わからないとごねるあーちゃんも許せなくて
友だちと仲良くできないあーちゃんも認めたくなくて。
あーちゃんは。あーちゃんなのに。
あーちゃんは、私の一部にしてしまっていた。
お兄ちゃんであんなに失敗したのに、一向に成長しないなぁ。私は。
誰かに依存しないで生きるって本当に難しい。
私が悪かったんだよね。
ごめんね。お母さん。
うん。うん。
今度から気をつけるから。
ごめんね。
お母さん。
笑っている顔になって欲しいから。
だから。ごめんね。
お母さん。
0点のテストを持って帰ってきた。
土下座をして、ごめんなさいと言ったあーちゃん。
「お母さんに謝ることないんだよ。謝らなくて良いんだよ。」
「でも。ごめんなさい。ごめんなさい」
あーちゃんが大好き。私はあーちゃんがお腹に宿る前から、あーちゃんが私の腕の中にくることが分かった。
あーちゃんの名前もすぐに頭に浮かんで絶対あーちゃんって決めていた。
男か女かもわからないうちから決めていた。
結婚生活もどん底に近づいてきていて、何もかも歯車が狂い始めていて
そんな時、彗星のごとくやってきたあーちゃん。
私たち家族を救う「希望の星」。
そう思った。
あーちゃんが生まれて狂った歯車は暴走を始めた。
歯車はどんどん暗い底へと向かっていく中で、あーちゃんの笑顔だけが救いだった。
離婚してなれない仕事をこなしながら、挫けそうな気持ちの時も、あーちゃんを抱きしめているだけで
心が軽くなっていくようだった。
あーちゃんが可愛くて。大好きで。
ちょっとでも大きく成長すると寂しくて。
手が放れるいつかを思っては悲しくて。
いつしか、私の中のあーちゃんは完璧なあーちゃんになっていた。
口ごたえをするあーちゃんは許せなくて。
勉強をしない、わからないとごねるあーちゃんも許せなくて
友だちと仲良くできないあーちゃんも認めたくなくて。
あーちゃんは。あーちゃんなのに。
あーちゃんは、私の一部にしてしまっていた。
お兄ちゃんであんなに失敗したのに、一向に成長しないなぁ。私は。
誰かに依存しないで生きるって本当に難しい。