トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

子供を見失う時

2016-01-29 23:07:32 | 子供
我が子を見失って途方に暮れる時がある。
この子は私が思っていた子と全く違う子なのではないかと思うことがある。

私の知っているわが子はどこへ行ってしまったのか。
最初からいなかったのか。


じっと見つめた我が子は、ずっと俯いていた。
言葉がのどに詰まって声がでない。

この子はなんて言うだろうか。
どんな顔で、どんな言葉を発するだろうか。

ひょうひょうとまた嘘をつくだろうか。
酷い。私を信じないのと大げさに泣いて見せるだろうか。

神様、私の知っている子はどこでしょうか。
この子でしょうか。

「さあ。なんて言うのかな。どんな顔でお母さんに話をするんだろう。そこまで人間落ちたのか。」
のどに詰まった声は低く、呻くように絞りでた。

ずっと。俯いていた体が、崩れるように床に伏せた。
「ごめんなさい。。。。」その声もしぼり出たようにか細く力なかった。

でも、その声は私の知っているあーちゃんの声だった。

「そうだね。それがお母さんの知っているあーちゃんだね。」
そう言葉にだすと、泣くまいと思っていた涙があふれ、嗚咽となって
「お母さんの知ってるあーちゃんだね。お母さんの知っているあーちゃんはいなくなってしまったのかと思ったよう」
と二人で声をあげて泣きました。

嘘をついたあーちゃんも悲しかったのでしょう。
間違いを犯さなければいけなかったあーちゃんも辛かったのでしょう。

お母さんは、あーちゃんの話を聞いていませんでした。
あーちゃんをちっとも見ていませんでした。

あなたの暮らしが変わっていたことも、あなたが暮らしの中でもがいていたことも、
お兄ちゃんが一番で何も気づこうともしていませんでした。

あなたは小さい時から「お母さんが大好き」といつも言っていました。
今もいつも言います。

「困った時は、どうするかわかる?」と泣きながら聞くと
あーちゃんは「我慢する?」と言いました。

あーちゃんの中には大好きなお母さんに「相談する」という選択肢がなかったのです。

だってお母さんを困らせてしまうから。。
お母さんはきっとだめだというから。
お母さんに相談しても無駄だから。


いつからこんなにあーちゃんの信用を失ってしまっていたのでしょうか。

あーちゃん。困った時は「相談するんだよ」
お母さん聞くから。
ちゃんと見るから。

あーちゃんは無言のまま、ずっと泣いていました。
私もずっと泣きました。


成人

2015-07-12 21:20:47 | 子供
お兄ちゃんが20歳になりました。

離婚した時はまだ11歳だった。
あれから9年も経ったんだねとお兄ちゃんと話した。

障害基礎年金の手続きもようやく終わり、申請が受理されると良いんだけれど。

あーちゃんは、毎日部活に、朝6時30分に家をでて、帰ってくるのは7時。
土曜も日曜も毎日部活。
お兄ちゃんも土曜も仕事だから、私は休日も一人の事が多くなりました。

小さな子供達を休日ごとにどこで遊ばせようか。
退屈がる子供達をどうやってなだめようかと思っていた日々も遠い昔になりました。

結局、私の所属している会は解散はしませんでした。

少ない人数で行事も大幅に減らし、会員さんにも援助をお願いして、仕事を分けて、解散せず存続することに
なりました。

私の会の仕事も増えて、子供達が手が離れても日常はあまり楽にはなってないなぁと思います。

まあ。その方が良いのかも。
 
今年の私の夏休みも今日で終わり。
ランチしたり、バーゲンに行ったり、役所の手続きに行ったり、病院に行ったり9連休もあったけど
アッと言う間だった。

あーぁ。この最終日が一番憂鬱になっちゃうんだよね。
最近は色々考える事もあるんだけど、愚痴ったり、話したり出来る人も減っちゃった。
成人した子供の親になるって事は、自分も歳をとってるって事。
歳をとって、親の介護とか、子供の二―トとか、みんなの悩みも、深刻になっちゃって、聞き役になることの方が多い。

私も父の痴呆が進んで、母はますます大変になっちゃって、連休中に手伝いに行きたかったけれど、子供は毎日部活や仕事で家をあけられない。
もう何か月も実家に帰っていない。
母をランチに誘って何時間か母の愚痴を聞いてあげるだけで精一杯だったな。

私の悩みなんて小さな事。って思っちゃう。
小さな事も溜まるとけっこう重たくなってしまうのだけど。

さあ。訛った体に鞭打って明日から仕事にいこう。

行ける場所があって、必要とされる仕事があるって事に感謝しよう



自分で考えなさいという問題

2012-09-19 20:41:31 | 子供
『昼休みに出しなさいと言いましたよね。私は知りません。』そう言って、先生はお兄ちゃんに背を向けて、作業道具を片付けだした。

『私は知りません。』この言葉はお兄ちゃんが一番苦手な言葉。

『私は知りません。』の中に『後はどうするか自分で考えなさい』という意味が含まれているところまではわかる。

だけどどうすれば良いのかはさっぱり分からない。

お兄ちゃんは無言で仕事をする先生の背中を見て、もう話はないって事なのかな?出て行けって事なのかなと考え、黙って教室をでた。

手には提出しなければいけない作業日誌を持って。

作業が上手くいかない。
二年生になってずっと言っていた。

難しい。注意される事が多すぎてどこを直せばいいのか分からない。

聞いても沢山言われて覚えきれない。

先生に聞いても『何度も言ってます。聞いていなかったんですか?わかりませんか?』とため息混じりに言われる。

(あー。自分で考えろってことね)と途方にくれる日々。

『明日も作業がある。またいっぱい言われる。反省日誌が書けない。』

その日も沢山書く事がありすぎて反省日誌を時間内に書き終わることができなかった。

昼休みに出しなさいと言われたけど、昼休みにも書き終わることができなかった。

多分、先生は昼休みに書けなかった時点で報告にきなさいと言いたかったのだろう。

でもお兄ちゃんにはその事が分からなかった。

どうしよう。。。日誌。。。

悩んで悩んで、前にお母さんが『次の日の朝でも良いから謝って出してごらん』って言って出したら
受け取ってくれたから、明日の朝だそう!

次の朝、先生のところへ『昨日は出せなくてすみませんでした。』と持っていった。

能面の様な顔をして先生は
『これで二度目ですね。私は見ません。』そう言って机に向かって仕事を始めてしまった。。

この前は受け取ってくれたのに、謝ったのにどうして?
混乱するお兄ちゃんを無視して先生は背中を向けたまま言った。

『指導室に○○先生が待っています。○○先生と話してきてください』

どうして?○○先生なんて俺となんの関係もないのに。。。どうしてその先生と話をしなければいけないんだ?

何を言われるんだ?

想定外の出来事にパニックを起こしたお兄ちゃんは指導室には行かず、家に逃げて帰ってきてしまった。

『もう。わからない。自分で考えなさいっていうのはわかるけど、俺には分からない。何をしても怒られる気がする』

私が家に帰るなり、パニック状態で泣きながら話しだした。

お兄ちゃんの学校では、一人の先生の指導で問題がなかなか解決されない時は、違う先生と指導を交代することがある。
色んな先生と話すことで伝わる事があるから。
だからそんなにびっくりすることじゃないんだけど、ちょっと説明してくれたら混乱しなかったんだけど。。

久しぶりに号泣するお兄ちゃんを見た。

『相当、追い詰められてるな』そう思った。


二年生になって担当になった作業の先生は、お兄ちゃんにとても期待していたようだった。
もうすぐ学校祭も近いし、作業で作った作品もノルマがある。
お兄ちゃんなら戦力になると思ったのに、初期段階でつまづいて一学期から一向に進まない。

注意するとムスっとして返事もしない。態度が悪い。
自分で考えようとしない。
作業日誌を出さない。

連絡を受ける回数が増えるたびに
『お兄ちゃんは聞く方に集中すると、どうしても目が空中を泳いで聞いていないように見えてしまう。
相手が怒っていると余計に萎縮して返事もできない状態になってしまう』

作業日誌も時間内に書いて出すと『先生の注意したことが書いていない』と突き返される。


昼休みに出せなかったなら、放課後に持っていって、先生がいなかったら他の先生に『持ってきたんですけど、先生がいないのでどうしたら良いですか』って聞いたら良かったんだよ。

先生は黙って帰ってしまうことが行けないよって言っているんだよ。

『そんな事、先生は言わなかった。分からなかった。』

そうだよね。人の気持ちがわかりづらいお兄ちゃんにはそれを気づけって言うのは至難の技だよね。。。

担任の先生から『作業日誌の出し方と注意の聞き方が悪いと言うことで今日指導室の先生から話を聞くことになっています。しょんぼりして帰るかもしれません。』と連絡長にメッセージが書いてあった。


『先生。お兄ちゃんの心は、今完全に萎縮してしまって、正常な判断ができない状態にあります。
今日も指導室へ行くようにという支持にパニックを起し、家に逃げて帰ってきてしまいました。

叱っていただくことも、厳しく指導していただく事もお兄ちゃんには大切なことだと思います。

自分で考える事ができるようになる事も、社会にでるには大切な事だとも分かります。

ただ、お兄ちゃんにはとても難しいことなのだと思います。
『こういう時はこうしようね』みたいに色々なパターンを経験して、その体験の中からその時にあった行動を選んで行けるようになるのだと思います。

息子を弁解するわけではありませんが、けっして先生の話をいい加減に聞いたりしている訳ではないと思います。

休日には作業のできなかったところを家で練習して「どうしたら上手くいくだろうか。注意をされないようにできるだろうか』と真剣に取り組んでいました。
むしろ悩みすぎて犯しな行動になってしまっているように思います。

とにかく、とても困っているようなので力を貸してやってください。お願いします。

と返事を書いた。。。

学校へ向かう途中『帰りたい。恐い。泣きそう』とメールを何ども送ってきた。

『泣いても良いから、ちゃんと指導室の先生を探して会いに行きなさい。逃げるよりずっと良いんだから。』そう励ました。

指導室の先生はお兄ちゃんが声をかけやすいように、お兄ちゃんのクラスの前をウロウロして待っていてくれた。

勇気を振り絞ってお兄ちゃんが『昨日は、指導室に行かずにすみませんでした』と自分から声をかけた
らしい。

その後指導室の先生と色々話をして、どうすれば良かったのかを話してくれたらしい。

担任の先生は追い詰められた気持ちを分かってくれて緊急に会議をしてくださりお兄ちゃんにあった指導方法を検討してくれた。

担任の先生とも、作業日誌のまとめ方なども教えてもらい、家に帰ってきた時にはすっかり落ち着いていた。

二年生になって、知らない友達を連れてきて物を盗まれたり。
カラオケに月に何度も行き、クーラーが切れて暑い中でも何時間でも居座って熱中症になったり
結局、熱中症は治っても胃の調子が回復せず胃カメラを飲む羽目になったり。

結局胃の中がただれて胃潰瘍の手前になっていた。

二次障害。
一番気をつけなければいけないところだったのに、すっかり油断して、ずいぶん前から悩んでいたのは
知っていたのに様子を見すぎてしまった。

先生も『もう少し様子を。もう少ししたら声かけよう』と思っているうちにタイミングが遅れて申し訳ありません。と言われた。

お兄ちゃんは人の気持ちもわかりづらいけど、自分の気持ちを表すのも上手じゃないんだなと改めて感じた。

すっかり落ち着いて、今日は二年生になって初めて刺繍をやっているところを見た。

余裕が出てきたんだな。
本当に辛かったんだね。
気づくの遅くてごめん。








意地悪

2011-10-12 21:51:50 | 子供
元気よく「今日こそ仲直りする」と出かけて行っては無視され、がっかりして帰ってくる。

もう、そうっとしておきなよと言っても「誕生日までに仲直りする」と言ってまた出かける。

ようやく、帰りに廊下で話しかけたら「ぜったい!ゆるさない!」そう吐き捨てられて打ちのめされて
帰ってきた。

毎日、毎日、シクシクと泣くあーちゃんを見ているのは本当に辛かった。

「もう、止めなよ。仲直りしたくないんだから、追いかければ余計に逃げていくんだよ」

「でも、やっぱりお誕生日のプレゼントだけはあげる。」

「だって、そんなに怒っているならもらってくれないと思うよ。」
「それでも、良い。」

仲直りしたくないという友達、それでも仲直りしたいというあーちゃん。
「分かった。なら。あーちゃんの気の済むようにしたらいいよ。とにかくお誕生日プレゼントをあげる
ところまで頑張るんなら頑張りな。
でも、それでも仲直りできなかったら、もう、縁がなかったんだよ。
すっぱり諦めな。」

「うん。分かった。」
ふっきれたように返事をして、そして
「友達は変わってしまうの?」と寂しそうに聞いた。

大きくなるにつれて、ごめんねって言えばすぐに仲直りできなくなっていくだよ。

だから、みんな喧嘩しないように気を付けていくんだよ。

「うん。わかった。もう喧嘩しない。」


その日、あーちゃんはニコニコ笑って帰ってきた。

「今日ね、○子がねクラスに来てね、今は遊べないけど冬になったら遊べるって言った。
だから、冬までは話をしないんだって。」

それからは、廊下ですれ違っても口にバッテンをしてニヤニヤ笑ってるんだそうだ。

あーちゃんは「○子と約束したから、冬までは話しかけないんだ。仲直り出来たよ」


。。。。。。。

おい!それを仲直りって言うのかい。

なんて、底意地の悪いやり方じゃないか。
あーちゃん、あまりにお人好しじゃないかい。

腹が立って、胃が痛くなってしまった。

でもあーちゃんは仲直りできたって喜んでいるからなんにも言えない。

聞いたときは思わず「何それ?それって仲直りなの?」って聞いてしまったが
あーちゃんが「だって笑ってたもん!」って。。。

冬になったらまた遊べるって思っているんだ。
そんなの。そんなの。

仲直りに声をかけたなら、なんで今すぐじゃないんだよ。
可笑しいじゃないか。

小学3年生の子に本気で腹がたっても仕方ないけど、
あーちゃんが納得しているから、子供の喧嘩に口出しできないけど。。

けど。けど。やっぱり腹が立つ。

悶々として胃がキリキリと痛くて吐き出したかったんです。

聞いてくれてありがとう。




女の子も難しい

2011-10-01 20:22:20 | 子供
「クラスが変わったから、もうあーちゃんとは話さない」
突然入学してからずっと仲良しだったお友達に言われ、その日から完全無視状態になった。

元々気まぐれさんで、ひとたび機嫌を損ねると何日でも口を効いてくれなくなってしまう子だった。

いつもの事だと、そのまま放置していたあーちゃんも1週間、2週間と無視状態が続き
腹が立ってきた。
ある日、違う友達が「最近、どうしたの?」と聞かれ
「○子とはもう友達じゃない」と言った。

その事をその違う友達が○子に伝えたらしい。

○子は、自分から言った事も忘れ「私の事、もう友達じゃないっていったんだって!サイテー」
そう言って、ますます拗れてしまった。。。

最近、元気がないなと思っていたら、夜寝るときにシクシクと泣き出した。

お兄ちゃんの人間関係では、沢山悩んで来たけれど、あーちゃんは、今まで一度も学校を行き渋った事もなく、休みになれば誰かが迎えにきて楽しく遊んで帰ってくる。

時々喧嘩しても、長引かずその場で仲直りして帰って来る。

どこへ行っても、知らない人から「あーちゃんにはいつもお世話になってます」と
ニコニコと呼び止められあーちゃんってすごいわと尊敬していた。

だけど。。やっぱり人間関係はそんなに甘くないよね。

どこかですれ違ってうまくいかなくなってしまうことってあるんだよね。

どうしても気の合わない友達だっているし、最後まで分かり合えないって事もあると思う。

こんなに長いこと無視されてもあーちゃんは、また○子と遊びたいって言う。

上手く仲直りできると良いんだけど。

難しいね。。。

すっかり、更新できない状態ですみません。

特に、何かがあったと言うわけではないのですが、週末も予定がびっしり入っていて
なかなかまとめて書く事ができません。

夏も終わり、すっかり肌寒くなりつつあります。
みなさんもお体に気をつけてお過ごしください。

それでは、また。

新スタート始まってます。

2011-04-21 20:34:41 | 子供
お弁当持参のなが~い入学式を終えて、お兄ちゃんの高校生活が始まりました。

お兄ちゃんは、学校が始まってもうすっかり馴染んでいるようです。

『明日は数学のテストをするらしいぞ!割合の問題が絶対でるから、オレ、
帰ったら勉強する』

なんて、過去には聞いたことのないセリフに
『お兄ちゃんも成長したなぁ』と関心していたら、家に帰ってきて

『あはは。今日、テストだった!でも全部解けたぞ!』って。。。
なんじゃ。そりゃ。

『まあ。まあ。解けたんだから良いじゃん』

携帯も購入し、メールを楽しそうにやり取りして、高校生ダナぁと感じます。

あーちゃんも、クラス替えで仲良しさんと離れ離れになってしまったけれど
全然気にする様子もなく、元気に通っています。

でも、最近のあーちゃんはちょっと気がかりがあります。

まあ。いつも私の気がかりなんてふっと一息で吹き飛ばしてしまうあーちゃんなんですが。。。

今度、ゆっくり整理できたら書こうと思います。

また、明日もお弁当持参で学校説明会と午後から個人懇談が待っています。
宿舎の子供たちもいるので、遠くから来る親の為に学校行事はまとめられるものは
全部1日でやってしまおうという感じです。

働いている私にも、休みが1日とるだけで良いので助かりますが、
朝から夕方までびっちり学校にいると、帰りには必ず頭がズキズキ痛くなります。

でも、この行事が終わるとしばらく大丈夫だと思うので頑張ります。
なかなか、暖かくなりませんね。早く春が来て欲しいです。



運動会

2009-06-04 22:14:58 | 子供
『あーちゃんの運動会はいつですか?』

そんな事聞いてどうするつもり?

来るつもり?

引越しするとメールをされてから音信普通。

連絡してもすぐあて先不明で返信されてきていた。

嫌だ。

すごく嫌だ。

最近、あーちゃんを学校の近くで待ち伏せして『引越ししたよ』と言ったらしい。

前よりももっと近くに引越ししたらしく、つい最近も会社に行く途中に
道路の向こう側を歩いているのを見た。

とても広い車道の向こうを突っ切って走ってくるように見えて
思わず逃げ出した。

このままメールを無視し続けたらどうなるのだろう。

運動会でいきなり私達のシートに寄ってきたら嫌だ。

考えただけで気分が悪くなる。

小学校初めてのあーちゃんの運動会。

とても楽しみだったのに。。。

今は雨が降って中止になって欲しい。


ありのままを生きる

2009-05-16 22:08:21 | 子供
去年の夏、私は混乱していた。
もしかしたらお兄ちゃんはLDなのではないか。
発達障害なのではないかと。

意を決して受けた相談センターの検査でハッキリした事はいえない。
お兄ちゃんには武器が必要なのだといわれた。

『できない事を訓練するのではなく、出来る事を伸ばすのです』

言葉では分かるけれど何ができて何ができないのか分からなかった。

学校の勉強でできる事は何もなかった。
スポーツも美術や音楽も取り立ててこれがお兄ちゃんの伸ばすべき物だとはおもえなかった。
何を目標にたてて良いのか分からなかった。

テストが近くなれば必死で2人で勉強し、惨憺たる結果に落胆する日々だった。

お兄ちゃんのやる気は失せ、イライラとし、気分の浮き沈みが激しい日々が続いた。
私はお兄ちゃんと進む道を見失いつつあった。

私は動けなくなった。
無理に勉強をさせる事の意味も見出せなくなった。

お兄ちゃんはマンガが好きだ。
アニメも大好きだ。

動けなくなった私はお兄ちゃんとマンガやアニメを見続けた。
アニメにはお兄ちゃんにとって大切な思いやる気持ちや生きていくうえで大切な
事が詰まっていた。

アニメを見ながらお兄ちゃんと色々話した。
ただ説教するだけじゃ伝わらない事もアニメの話に結びつけると理解しやすいようだった。

そのうちお兄ちゃんはアニメの小説版を図書館で借りてきた。
『何度も読んで何度も借りるの面倒だからノートに写すことにした』と言い出した。

何ページもノートにびっしりと書き続けた。
『お母さん、手が痛くなってきた。パソコンに打って残す事はできないの?』

『ワードが入っているからできるよ』

夢中になって本をパソコンに打ち始めた。
見る見るうちにパソコンを打つのが早くなった

欲しいものがあると言った。
我家はお小遣いの他にお手伝い1回10円となっている。

お兄ちゃんはお小遣いのほかに1日何回お手伝いをすれば
欲しいものが買えるかを計算し計画を立ててお金を貯め続けた。

貯まったお金で欲しいものを買えたとき
『自分で働いたお金で買うと買ってもらうよりずっと達成感があるね』と言った。


『できない事を訓練するのではなく、出来る事を伸ばしてあげる』

私が動けなくなって、お兄ちゃんはありのままに生きられるように
なった。

今、私にできる事はお兄ちゃんの後ろをゆっくりと付いて行く事なのだと思う。




三者面談

2008-12-15 21:27:07 | 子供
お兄ちゃんの進路を考えると迷路に迷い込んだように落ち込む。

先生は目標は30点、提出物で2を3に

でも20点をやっと取っていて1を2にするのが精一杯の今の
状況でどんな進路を選べるのだろうか。


先生は補習はできないという。
自分の授業は出来るけど他の先生は手一杯です。
私からは言えません。本人が休み時間とかに直接先生に声をかけるしかないです。

どこで何を勉強しているかさえもわかっていない息子。
先生に聞いてと言われても『何を聞けば良いんですか?分からないところ?
全部です』と困惑ぎみ。

息子の相談員の方とは話をする気はないと言った。
今の自分の方法で少しずつ良くなっているので様子を見たいと言う。

どうして相談員の方と話したくないのかは分からない。
先生に何か考えがあるのでしょうか。

先生は息子の事を知ってから本当に気をつかってくださっている。
学校で元気がなかったり、友達のからかいなどを見つけては電話をくれて
『大丈夫か』と声をかけてくださってきた。

学校へは毎日元気に通っている。
行き渋ることもない。

それだけが救い。

20点を30点へ
1を2へ。

私には想像もつかないハードルの高さ。
そしてその結果に得られる選択肢はどれだけ広がるのだろうか。

息子は期末が終わってから全くやる気がない。

私も空虚感をうめられずにいる。

何をどうしていいのかわからない。

価値観の違いとしつけ

2008-12-04 19:41:54 | 子供
『お母さん。どうしてさっきからため息ばかりついてるの?カードショップ行った事?』

『うん。お兄ちゃんはお母さんがダメだよ。とか止めてねって言っても
どうしても自分がしたいと思ったら黙ってでも嘘ついてでも行っちゃうし、やっちゃうでしょ。
だから、今、お母さんがカードショップへ行って知らない人とカード交換したり
そこに入り浸ったりする事が良い気持ちがしないと言ってもダメでしょ。

隠れて行かれたり、嘘ついて行かれるなら行かせてあげた方が良いのかなとか。。
困ったなって思ってさ。ため息がでるんだよ。

もう中学生だけどまだ中学1年生なんだよね。
もっと高校生になってからでもそういうマニアのお店に行っても良いんじゃないのかな。
悪い人ばかりとは言わないけれどお兄ちゃんは無防備なところがいっぱいあって
それで沢山困ったことに巻き込まれてきたでしょ。』

『ふーん。お母さんは正しいんじゃないの』面白くなさそう呟いて
部屋に閉じこもってしまった。


私は中学の頃は部活、部活の毎日でみんなで頑張って賞をとれたときは本当にうれしかったし、練習も苦しいとか感じたことがない。
部活をしていて良かったなって思っている。


息子は部活にはなんの興味もないという。
家に帰ってダラダラとゲームやパソコンをやって、友達とカードゲームをしたいと言う。

どうして、私が嫌だなとか困るなって思うものにばかり興味を示すのだろう。

価値観の違いなのか。

『ゲームを買ってあげる時にルールを決めてそれを破ったらそく没収すると子供もちゃんと守るようになった』というお母さん方の話を聞くけど
お兄ちゃんには全くそんな方法は通用しない。

ちょっとでも縛り付ければビックリするような事で反撃してくる。

一応、『30分以上はお店にたむろしない。必要以上にカードを持っていって見せびらかさない。ちょっと知り合った人を家に連れてこない』などの約束を決めたけど。。。。。

だんだん子育ての自信がなくなってくる。。。