フランチャイズ・リブート。うまくいくかどうかの決め手は何だろう。
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『宇宙戦艦ヤマト2199』を見てきた。いつものように、Movixさいたまで。 7日公開の『2199』は、1974年の『ヤマト』の再映像化作品である。基本的に登場人物、特にメインキャラクターの設定が、大きく変更にならないものだ。2010年6月10日、「フランチャイズ」で書いたことだが、これはまさにフランチャイズである。 |
『ヤマト』は2010年、実写化された。この時に批判されたことの一つが、古代進役を木村拓也さんが演じること以上に、森雪(黒木メイサさん)の設定変更だろう。
『2199』のものがたり世界の森雪はどうかというと、基本設定がオリジナルに近くなっている。実写とアニメを比べるのもおかしな話しだが、どちらが森雪に見えるかというと、後者である。
なぜだろう。
お芝居でも映画でも、もちろんアニメやマンガでも、キャラクターがいる。でも、キャラクターは単独で動く(生きる)ことはできない。ものがたり世界の中で、複数のキャラクターの存在があって初めて動くことができる。
『ヤマト』の森雪は、いかにも松本零士作品である。『2199』の森雪は、いかにもアニメキャラ然とした、お目々パッチリの顔つきである。それでも森雪に見えるのは、やはり周りにおなじみのキャラクターたちがいて、相互の関係がわかっているからだろう。
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古い作品、評価の高い作品の再映像化は難しい。どこまでの改変、新解釈が許されるのか。期待して見に行く観客に許してもらえるのか。それを見極めるのは、『忠臣蔵』でも、『ヤマト』でも難しい。見誤るとだめである。
第一章(第1話・第2話)を見ただけだが、大丈夫だ。見誤ってはいない。第二章は6月30日(土)公開である。