勤務校事務室、3月末でベテランの事務職が定年退職になる。Xさんとしておこう。
僕とXさんのつきあいは相当長い。
Xさんと一緒に仕事をしたのは、30年以上前、初任校でのこと。2人とも20代で、Xさんが2歳年上だが、妙に波長が合った。数年後、それぞれその学校から転出した。
20数年が経過した。
平成23年4月からの勤務校、事務室にXさんがいた。平成22年度着任とのこと。次の転勤まで4年間、一緒の職場で仕事ができた。
僕は4年目の平成27年2月末に異動内示、4月から現任校に転勤した。教育職と違い、事務職の人事異動は3月最終週頃が内示である。Xさんもそろそろ異動の年齢・キャリアだった。どこに転勤だろうと考えていたら、同じ学校。一緒に現任校に転勤である。3校で一緒というのは、かなりレアケース。それから4年間、一緒の学校で仕事ができた。
Xさんは、間違いなく優秀な事務職員。職業人としても、人間としても尊敬できる人だ。
『〇〇さん
『〇〇ちゃんセンセ
呼び方はずっと一緒だ。でも、もうこんな会話はない。寂しくなる。
・・・寂しい。
4月1日からは、県南の高校に短時間勤務とのこと。僕は自分の終わりも近いことを、強く実感している。