「グレイス=フィールドハウス」という児童養護施設でママと呼ばれるイザベラのもと、幸せに暮らしていたエマ(浜辺美波)、レイ(城桧吏)、ノーマン(板垣李光人)は、里親に引き取られる年齢になり外の世界で生活することを望んでいた。
ある日、施設を出るコニーに忘れ物を渡そうと近づいてはならない門に向かったエマとノーマンは、コニーが鬼に献上する食料として出荷されるのを目撃する。ここは鬼のための食用児を育てる施設だった。
原作の連載開始当初かなり話題になった。その実写化、主演の浜辺美波さんは「批判が出るのは当然」と言う。どう実写化しても賛否分かれると僕も思う。
ものがたりのメインである施設からの脱出は、何をどう書いてもネタバレになるので、書かない。キャストの印象等を書こうと思う。
主人公エマ(Starring 浜辺美波)
撮影時(昨年夏)18歳の浜辺さんが15歳の主人公を演じている。
レイ(Starring 城桧吏)
撮影時14歳。ものがたりの設定では15歳。
ノーマン(Starring 板垣李光人)
撮影時17歳。ものがたりの設定では15歳。
やはり3人の中では浜辺さんの存在感が際立つ。
レイ役の城さんは、途中までちょっと感情の起伏がありすぎに見えるキャラクターを、ノーマン役の板垣さんは、静かな切れ者をそれぞれ演じている。2人は初めて見る役者さん。U-20として注目かも知れない。
ママ(Starring 北川景子)
慈母のような優しさと、ターミネーターのような冷血さを兼ね備えた、とんでもないキャラクターである。ひたすら不気味でおっかない。悪役とくくることは簡単だが、それ以上のものを抱えている。ママ対エマの心理戦はおもしろかった。
ハウス
パンフレットによれば外観だけを使用したとのこと。屋内シーンはセットということになる。
日本国内にこんな建物があるなんて、ちょっと信じられない。
ハウスの周りの森
これも日本国内。あかるい緑とハウスの真実の対比がおもしろい。
賛否両論あるのが当たり前。
・・・そうだと思う。
原作をここまでにまとめて見ることができる。これはすごいことだ。僕は☆四つあげてもいい。(文中一部敬称略)