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tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

自粛警察

2021-08-28 19:22:46 | 日記

戦前戦中の娯楽統制は、政府や軍部よりも、投書階級の「民意」に由来する部分が大きかったようだ。投書階級とはお笑い芸人が舞台で滑ったり転んだりすれば〝下らない〟と言い、子どもが映画出演者のギャグを真似れば〝けしからん〟と言い、流行歌を歌えば〝教育上悪い〟と目くじらを立て、新聞やラジオに投書する人々のことらしい。

36年末、流行歌『あゝそれなのに』が発売され流行すると新聞には、小学生が『あゝそれなのに』を歌っているという投書が掲載されたとの例を挙げている。
この戦時下の「投書階級」は、今の自粛警察につながっていると。。。

ぼくはそうは思わない。社会常識に反した行動をすると、個人主義が基本の欧米でも、公共の迷惑になるのなら猛烈に攻撃する。おそらく、自主警察を昔の「投書階級」と決めつける人は、こうした欧米のコモンセンスを理解しない人だ。

ただし、マスクに関しては、欧米と日本のコモンセンスがまるで異なる。この異なる原因の一つは、欧米のイデオロギーとキリスト教の繋がりだと思われる。
そして自粛警察がナショナリズムに結び付くと、さらに厄介だ。

奇をてらうつもりはない。争は人の心の中で生まれる。だから人々の心の中に平和のとりでを築かなければならない。多くの人々が安心するのなら、ぼくはマスクをすべきと考えている。

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