トルコではシルクロードを渡って中国のお茶がもたらされたにもかかわらず、意外にも18世紀まではコーヒーが主流だったようだ。
トルコでチャイが広まったのは、ウィキペディアによれば20世紀になってから。第一次世界大戦後にはコーヒーの価格が高騰して入手困難となり、その代替飲料としてチャイが奨励されたようだ。
黒海に面したリゼ地方に紅茶のプランテーションが出来たのは1938年。本格的に紅茶工場が稼動し始めたのは1947年のこと。現在のように国の隅々まではチャイが飲まれるようになったのは1970年代ごろからのようだ。2現在では、018年の上半期に93か国に茶を輸出、450万ドル以上の収入を得ているとのこと。トルコ紅茶のトップ3バイヤーはドイツ、トルコキプロス、米国。現在世界一の紅茶消費国はトルコ。
トルコには、チャイハネという喫茶店があり、そこではチューリップの花形をした小型のコップで紅茶を飲みながらトランプをしたり、語り合うなど庶民の憩いの場となっている。
8年前に絨毯やのあるじ(ぼくよりも若いだんな)につかまり、アップルティ(エルマチャイ)をごちそうになった。今思えば薬が入っているかもと、やばめな状況でだ。そのときのアップルティがおいしかったことが記憶に残ってる。リーフで淹れたのではなくインスタントの粉末のヤツ。
今回のトルコ旅でスーパーに行く機会があるごとにアップルティを探したのだが、あれは、観光客向けのもので、トルコの人々にとっては決して毎日の飲み物ではなさそう。
トルコのチャイは、細かい茶葉を煮出して抽出し、お湯で薄めて飲むのが一般的。ミルクやレモンは入れずに、小さな角砂糖だけをいれて飲む。イスタンブールにしても、海辺のリゾート地にしても、トレーの上にお茶を載せて、デリバリする男の子がいる。このティーボーイ(年配のティーボーイの方が多いかも)は、一般のショップでも理髪店でも、接客のあとに「お茶でもいかが?」と聞かれたかと思ったら、どこからともなく現れ、お茶をサーブしていく。
いったい彼はどこから来て、どこに消えていくのか、いったいどのように呼ばれてやってくるのか。・・・謎だ。
まあ、さすがにトルコのスタバにはチャイのデリバリはないが
( ^ω^)・・・