tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

舳倉島の片想い

2012-09-18 22:55:42 | プチ放浪 海沿い編

 

9月の晴れ渡った空。3度目にしてやっとかなった舳倉島への渡航。前の2回は、輪島港のフェリー発着場で、出航中止を告げられた。いずれも、台風による時化が原因だった。それも、日本のはるか南の海上を通過した台風の影響を受けてのものだった。
港から見る日本海は午前の光を受けても、なにか引き込まれそうなほどに群青の色合いをしていた。
港には大勢の女たちがいた。海女さんたちだ。
ただ、彼女たちは、色とりどりのTシャツの普段着の姿。10人ぐらいが集団で舳倉島フェリーからの荷物を整理していた。

9時にフェリーは出航。週初めの月曜日なので、乗客は全部で7名。島の工事関係者が3名と地元の年輩のおじちゃんが2名、旅行者のぼくと、恐らくは夏の間移り住んでいるだろう若い女。海女さんだ。

地元の年輩のおじちゃんたちの会話を聞くと、今日は清掃日に当たるそうで、海女さんたちは総出でどこかに出かけるらしい。フェリーの出航と前後して、何人もの若い海女さんを乗せた漁船が港を出て行った。

舳倉島は、輪島港の北方約50kmに位置する周囲約4kmの小さな島だ。絶海の孤島だが、春と秋はシベリアを往復する渡り鳥の観察者たちの聖地でもある。
フェリーは予定通り、1時間半、日本海の荒波を乗り越え、島に到着。日用品などの荷物を待ちわびた島民たちが笑顔で出迎え、とうとう孤島へ来た実感がわいた。
船の発着の喧騒が終われば、島は昼寝に就く。
・・・時は凍結していた。非日常性。懐かしさがあふれていた。


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