tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

ジャスミン革命

2011-03-10 23:33:36 | プチ放浪 都会編

  
  
 
 
 
中国版「ジャスミン革命」の最初の集会予定から3週目。週末の中国や香港、その大学の周辺で実際に何が起こっているのだろう。中国の人々たちは何を感じているのだろうか。
ここ数週間、香港のメディアの報道を注意深く追っていたのだが、3月6日(日)に北京、上海、広州など全国41都市で3回目のデモが予定されていたとの報道があるばかり。実際の香港大学周辺の現場は至って平穏だった。

日本に帰ってきて、報道を確認すると、3月6日の中国本土でのデモもまた、公安当局による封鎖で今回も阻止されたらしい。
残念ながら、その当日は午前中のフライトだったので、それを確かめることはできなかったのだが、香港、ニューヨークでは中国の民主化を求める小規模集会が開かれたようだ。

デモが予定されていた前の晩。深夜の香港大学周辺はひっそりとしていた。終電が過ぎて、人通りがまばらな街角には、タクシー待ちの若い女性が立っていた。その隣でタクシーを待っていると、道の上流でタクシーは次々に客を拾っていくのだが、我々が待っているところに空車はなかなか来ない。もっと、上流で待たなきゃ?と彼女に声をかけてみた。・・・彼女は台湾からの留学生だった。
ついでに聞いた「ジャスミン革命」についての彼女の意見は、まだ時期尚早とのこと。中国の経済は現在、鈍化しているのだが、これがさらにひどくなれば国民の声は大きくならざるを得ない。

機会を見つけて、いろいろな中国の人々に中国ジャスミン革命について聞いてみたのだが、ほとんどの場合、明確な個人意見をきくことができなかった。彼らは何かを恐れているようだった。
中国政府は社会の動乱を防ぐため、メディアはおろか個人にも圧力をかけているようだ。
だが、いつかは国民の不満が爆発することだろう。こうした動乱を根本から防ぐには、中国政府は民衆の不満の根源に誠実に向き合うことが必要だと思われる。


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