tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

諏訪大社御柱祭(1)

2010-04-05 22:58:28 | プチ放浪 山道編



【撮影地】長野県諏訪市神宮寺 諏訪大社(2010.4月撮影)
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「じいじ、がんばれ!」
桟敷席に陣取った後ろの方の席から、黄色い声が飛んだ。木落しに参加しているおじいちゃんを励ます声援なのだろう。
木遣と喇叭隊のラッパが鳴り響く中、メドてこに乗っておんべ(先端に房の付いた棒)を振りながら掛け声とともに何度も柱を揺らすが、最後の柱はなかなか落ちない。
上社の御柱は、本宮一の御柱の太さが一番であるとされ、続いて前宮一、本宮二・・・というように続く。これらの御柱は、上社担当地区による籤引で決定される。
今年、前宮四之御柱の伐採、山出しから曳行、建御柱を担当した茅野市玉川・豊平の掉尾を飾る〆としての心意気、いや、意地でもあったらしい。

「寅申の支干に当社造宮あり、一国の貢税永代の加役桓武天皇の御宇に始まれり」

この祭りの起源はさだかではない。4本の柱を建てるということで、四方を鎮護する青龍(東)・朱雀(南)・白虎(西)・玄武(北)の4神に象(かたちど)り、東西南北四方の国堅めのためとか、持国天(東方)・広目天(西方)・増長天(南方)・多聞天(北方)の守護神による国家鎮護のためとか、普賢・文殊・観音・弥勒の四菩薩を御柱に置き換えたとか、風雨鎮祭とか、 諏訪明神の神徳を四無量(慈・悲・喜・捨の心・・・仏教の教え)と解釈して御柱そのものを御神体とするとか、本殿のない諏訪大社の社殿の替わりにするとか、いろんな説がある。

「ヤァーここは木落し お願いだ ヤァー木落しご無事で お願いだ ヤァー木落しご無事で お目出度い」
晴天の下。朗々たる声が、山々に響く。


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