先日、カカオ100%のチョコレートの苦味をものともせずにバリバリ食したとブログに書いたところ、たくさんの方から心配の言葉をいただいた。すなわち、体内の亜鉛不足や、老化による味蕾の減少や機能低下に加え、唾液の分泌量の減少による味覚障害から、”なんか悪い薬をやってんじゃないの”と薬剤の服用にまで原因を探られた。また、精神的にストレスが加わると、唾液中にリン脂質(苦味を抑える成分)が増え、いつもより苦味を感じにくくなるそうで、大丈夫?と聞いてくる人もいた。
このように、いろいろ苦味に対し鈍感になった原因を究明するように求められたが、毎日飲むブラックコーヒーで苦味に対する耐性が向上しているためと確信し疑わないことにしている。
そもそも味覚とは、生命を維持する上で不可欠な栄養摂取のための行動を取る際に、雑食性動物が体内に外界の物質(食物)を取り入れる過程での可否判断を促す重要なチェックポイントとしての機能である。うまいものを体が求め、毒のあるものを受け付けない。また、さまざまな物を食べたがるというのはヒトを含めた霊長類に限らない。雑食を誇るうちの犬は、猫にあげたキャットフードをたまにつまみに行くし、猫は猫でぜいたくな食事の味を覚えると2度と粗食には目もくれなくなることから明らかだ。都市伝説かもしれないが、北海道の熊は、生肉<<リンゴ<<札幌ラーメンの順番で食べ物を嗜好するらしい。人間にとっておいしいものは、雑食性の熊にも同じなのだろう。
さて、砂糖。近くのケーキ屋での食べ放題バイキングに誘われた。人間、甘いものをとると脳から快感物質のβエンドルフィンが分泌されるため、ハイな気持ちになれる。中毒性があるといっても良い。この甘さの元となるブドウ糖は身体を動かすエネルギーとして使われるので必要不可欠なのだが、食べ過ぎると肥満や動脈硬化などの弊害を生むことは常識だ。
パフィー Puffy アジアの純真 with 奥田民生