山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

唐松岳・不帰嶮(2-6)

2009-10-15 | 北アルプス
大出原

大出原に着きました。
少し平らになっています。
2年前にここを通過したのは8月末でした。
ハクサンコザクラが群生していました。
赤い絨毯を敷き詰めたようできれいでした。
今回は約2週間遅い時期です。
もう姿はありませんでした。

チングルマ

その代わり、チングルマの穂が群生していました。
こちらは真っ白な絨毯を敷いたようです。
ふわふわした綿毛が風に吹かれています。
低い位置からモデルになって貰いました。
葉っぱは真っ赤に紅葉します。

ベニバナイチゴ

この周辺にはたくさんのベニバナイチゴが自生しています。
夏にムラサキ色の花を咲かせます。
真っ赤になった実は食べられます。
種が少し大きいですが、甘くて美味しいイチゴです。
みんな夢中になって食べていました。


尖った山

遠くに尖った山が見えます。
まるで槍ヶ岳のようです。
全体が茶色い岩でできているようでした。
ガスの状態で見え隠れしていました。
特に名前はないようです。

ナナカマド

ナナカマドが赤い実をつけています。
葉っぱは真っ赤に紅葉することで知られています。
涸沢カールの紅葉は見事です。
シーズンにはたくさんの人が押し寄せるそうです。
もうそのシーズンも終わったと思います。


稜線

ガスがさっと晴れました。
白馬鑓に向かう稜線がよくみえます。
もう彼女達は鑓ヶ岳を過ぎて杓子岳に向かっている
頃でしょうか。
カールがとてもきれいでした。

クロトウヒレン

アザミに似ていますが、茎や葉っぱにトゲがありません。
キク科の植物です。
花は茎の頂点に数個が集まって咲きます。
蕾の時は真っ黒です。
やはり夏山の花です。



クルマユリの実

クルマユリが実をつけていました。
葉っぱが輪生しているので、クルマの輪のように
みえます。
花が終わった姿をみるのも楽しいものです。
もしかしたら、下のほうで花に会えるかも知れません。


ヤマハハコ

きれいな姿のヤマハハコです。
まだ咲いたばかりのようです。
真っ白い花びらに見えるのは総ホウ片で、花は真ん中の
黄色い部分です。
枯れるとドライフラワーのようになります。


ハッポウアザミ

名前の通り、八方に多いアザミです。
かなり背が高くなります。
葉っぱのトゲはあまり鋭くありません。
花びらの下のホウが反り返っているのが特長です。
たくさん咲いていました。

クロマメノキ

日本のブルーベリーの原種といわれています。
食べてみるとブルーベリーの味がしました。
たくさん取れればジャムなどにもできます。
歩きながら幾つか食べてみました。


オヤマリンドウ

山に咲くリンドウです。
花は頂点にまとまって咲きます。
これもあまり開かないようです。
淡いムラサキ色がきれいでした。

ミヤマトリカブト

トリカブトの仲間もたくさんあります。
これは高いところに咲くトリカブトです。
花は真っ直ぐ立ち上がっています。
咲いたばかりの花はどれも優しい感じがします。
全草有毒だそうです。


イワハゼの実

別名:アカモノといいます。
この姿からついたようです。
この実も食べられます。
シラタマノキという白い実をつける植物があります。
このアカモノに対してシロモノと呼ばれています。
どこかで会えるといいですが・・・
まだまだ下ります。