彦四郎の中国生活

中国滞在記

中国人という民族の、ある意味"えっ!と驚く"というか"感心するな‥"というか、"あっけにとられる"光景など②

2018-04-21 13:37:36 | 滞在記

 中国に赴任して5年目に入っているが、中国の人たちの"あっ!と驚く光景や行動"というものを、日々 実にさまざまな場面で見ることとなった。そのうちの一つが、車やオートバイや電動バイク、自転車や三輪自転車などに「ものすごくたくさんの荷物」を積んで走行している光景だ。もうこれには、驚きと共に感心させられる。小さな電動バイクなどの「3人乗り・4人乗り」は普通であり、5人が乗っている光景を見たこともある。まるで神業だ。

 ただただ、中国の人のたくましさというか何というか、日本人に以上の「生きるためのたくましさ」というものを感じる。

  「日本の化粧、韓国の整形、中国の写真」と言われるが、中国の写真店に行って証明写真を撮ってもらうと、確実に5才〜10才くらい若返った写真を渡してくれる。ある程度修正加工した写真を渡してくれるのが普通だからだ。4月上旬に、大学の「外国人教員事務所」(外事所)の担当者から証明写真を4枚作ってきてくださいと連絡をうけた。さっそくアパート近くの師範大学前の写真屋さんへ行って作ってもらった。やはり7才くらい若い。

 その写真とパスポートを持って、省立病院前の「福建国際旅行衛生保健センター」で、健康診断を受けた。これも大学の担当者から「受診」を告げられたので行くこととなった。そして、1時間ほどかけて様々な診察や検査を受けた。数日後に、健康診断の結果が記された「健康検査証明書」をもらいに行き、内容を見たら、全て「異常なし」だった。(正常値の範囲) 日本で「健康診断」を受けたら必ずいつくかの「異常」がみられるのだが、中国では「健康優良おじさん」となる。

 写真といい、健康診断といい、これらも"あっ!と驚かされるというか、感心してしまう事柄の一つだ。中国共産党のチャイナセブンなどのカレンダーを見ても、「髪を黒く染めていて、写真の顔もしわ一つないくらいに修正されている」ので、実際には全員が60才以上だが50才代前半に見える。

 4月10日ころに、市内の「万達広場(※さまざまな有名店などが入っている超大型店舗)」に行った時、1階にある「A&M」という店の前を通りかかった。突然に、店内から走り出てきた小学1年生くらいの男の子が、店舗の大型ドアの前で堂々と小便をし始めた。2日前に、大学からの帰りのバスに乗ったら、次のバス停でおばあさんと孫の女の子が乗り込んできた。女の子は小学3〜4年生くらいだが、「火が付いたような」大声での泣き声でバスに乗車していた。バス内に響き渡るものすごい泣き声は20分くらい続いて、バスを下車していった。2つとも日本ではまず見かけない光景だが、「他者に対して恥ずかしいという恥の感性」が日本人のように育まれない中国人としては、そう珍しくない光景だ。

 これも2日前のことだが、急ぎの用事があったので、久しぶりにタクシーに乗った。タクシーのおっちゃんが、運転中に携帯電話をし始めたのでその様子を見ていたら、スカイプという携帯アプリ機能を使って、「テレビ電話」をしていた。電話の会話相手は1才半ぐらいの孫だった。「あんたの子供か?」と聞いたら、「ちがうちがう、娘の子供だよ」と嬉しそうに話す。中国では、公共のバスでも運転手が運転中に携帯電話を使うことは日常茶飯事であたりまえのこととなっている。同じ日に、昼時にバスに乗ったら市内バスが突然止まって、運転手がいなくなった。5分くらいしてバスの運転手は弁当を買って戻ってきた。これもよくある「あっと驚かされる」光景。

 習近平氏の「中国主席」終身制も可能になった中国だが、毛沢東氏の「巨象」などは、ある程度大きな中国のどの都市に行ってもある。2013年の11月に、外国人教員を対象とした研修旅行に行った際、湖南省の省都「長沙」では、エジプトのピラミッドにあるスフィンクスのような毛沢東像が建設中だった。こんなものを作る中国民族というものは、ある意味「感心するというか、あっけにとられる」。個人崇拝の一つなのだが、なんかユニークというか、ここまでするかというか、中国共産党の一党支配下の中国社会、私には笑うに笑えない。

  3日前の夕方時のバスの中、かなり混雑していたが、途中で2人の若い男女が乗ってきた。どうやらウイグル族の男女らしい。その女性の美しさに唖然とした。おそらく中国に赴任して、目にした中国人で最も美しいと思えた女性だった。かって、井上靖原作の映画「敦煌(とんこう)」を見たことがある。(※日中共同制作―日本人俳優としては、西田敏行・佐藤浩一・安奈淳・など)  この映画では、「西夏王国」に攻め滅ぼされたシルクロードの王国の姫を、宝塚出身の安奈淳さんが演じていたが、このバスの中の女性が演じていたら、もっといい映画になっていただろうにと思ってしまうくらい美しかった。思わず写真を失礼ながら撮ってしまった。

 中国は53の民族がある多民族国家だが、そのほとんどの90%は漢民族だ。ここ福建省でも、ウイグル族の人たちを見かけることは少なくないが、民族の十字路とも言われている「新疆ウイグル自治区」の人たちは、同じ中国人とはとても思えない。女性が立っていた横の席の乗客がバスを降りて席が空いたので、恋人らしいウイグルの男性に席に座るように勧められた瞬間、普通の中国人ならすかさず座るが、この女性は周りの乗客で座りたい人がいるかどうかを気づかいし、席を譲っていた。この光景を見ていて、同じ中国人なのだが、ウイグル人は、普通の中国人の他人へのマナー感覚などとは違うかもしれないなあと思った。

◆―恒例の福州日本企業会4月定例会―

 年に4回開催される福建省福州市日本企業会例会が4月14日(土)の夕方から開かれた。

 会場近くの路上でのバナナを売っているおじいさん。午後6時に開会された例会は、宴会へと進行した。この日の参加者は140人くらい。日本企業の「海外駐在員」の人たちの任期は、だいたい3年間から5年間ほどで、平均的には4年間くらい。せっかく親しくなった数少ない日本人の人も、任期を終えたら日本に帰国する。親しくなった日本企業会会長の小池さんも、5年間の任期を終えて この4月に帰国することとなってしまった。例会終了後、会場のホテル近くにある「吉野家」で久しぶりに「牛丼」を食べた。

 

 

 

 

 

 


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