彦四郎の中国生活

中国滞在記

中国人という民族の、ある意味"えっ!と驚く"というか"感心するな‥"というか、"あっけにとられる"光景など①

2018-04-21 10:18:57 | 滞在記

 中国の中ほどにある「湖南省」。ここに「張家界」(またの名は、「武陵源」)という世界自然遺産がある。何千万年という歳月での浸食作用により、細くそそり立つ何千もの山々が立ち並ぶさまは、まさに仙人が住む世界でもある。渓谷も多く、滝が流れ落ちる。映画「アバター」で描かれる世界の光景は、ここを参考にしているとも言われている。

 自然遺産の景観もさることながら、中国人という民族ってすごいなあと思う光景がここにもある。ほぼ90度の絶壁でそそり立つ山の、その絶壁に道をつけているのだ。よくこんな道を作ったものだと思う。ガラス作りの絶壁の歩道「ドラゴンの崖のスカイウォーク」と呼ばれるこの道は、長さが100m、幅は1mあまりで、99箇所の小さなカーブがあるという。この道は絶壁の下の渓谷まで、どれくらいの高さがあるのだろうか。1000mくらいありそうだが。よくこのような道を作ろうと考えたものだ。また、「張家界・大峡谷玻璃橋」という吊り橋は、長さが370m、渓谷の谷下まで𣘺から400mもある。吊り橋の高さでは世界一、橋の歩道は強化ガラスでできているので、歩きながら400m下の谷底を見ることができるという。

 "えっ!!と驚くというか感心するというか、大丈夫なのかなと思うのが上記のインターネット配信の写真だ。今月4月4日(木)は中国は「清明節」で祝日だったので、三連休となった。この連休の、湖南省の西隣の河南省の吊り橋の光景だが、長さが488mある吊り橋の上に何百人の人が乗っているのだろうか。ざっと目算して300人〜400人以上くらいいるのではないだろうか。橋が人間の重さで切れるのではないかと心配になる。ある意味、中国人の感覚に感心させられる。よくやるよな‥中国の人は。

 ちなみに世界で一番長い吊り橋はスイスにある𣘺で、長さは494m(高さは85m)。[上記の写真]

 日本で最も長い吊り橋は、2015年にできた静岡県の「三島スカイウオーク」で、全長が400m。富士山と駿河湾が一望できるようだ。最も高い吊り橋は、大分県の「九重夢吊り橋」(高さ173m、全長390m)。3年ほど前に、奈良県の「谷瀬の吊り橋」(※長さでは日本で6番目)に行ったことがあった。ゆらゆらと揺れる吊り橋で、長さは297mで高さが54m。54mでもとても高く感じたものだったが、高さが400mもある吊り橋なんて、どんな感じなのだろうか。

 万里の長城といい、紫禁城(故宮)といい、中国人という民族のスケールの大きさには、ちょっと感心させられるところがある。中国の人は、あまり失敗というものを日本人と比べても恐れないところがある。見通しが甘いと言えば甘いのだが、向こう見ずというか「まずはやってみよう!」というところがある。先に紹介した河南省の吊り橋は、あまりの入場者の多さに、さすがに危険性を指摘され始めたようで、ついこの間、いったん「閉鎖」されてしまったようだ。見通しの甘さといえばそれまでだが。

 

 

 

 

 


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