彦四郎の中国生活

中国滞在記

中国の気象予報での最高気温予測は39℃まで、40℃以上は表示しない、そのわけは?—中国の小中高校は夏休みに入った

2024-07-02 09:08:14 | 滞在記

 6月中旬から猛烈な「火釜(ひがま)都市」の日々が続く中国福建省福州市街。閩江(びんこう)という大河が流れるところ以外はほぼ山々に囲まれた盆地なので夜になっても熱がこもり続ける。ここ2週間ほどの最高気温は37℃~39℃。(※ものすごく珍しいが、スマホネットニュースで最近、昨日の福州は41.1℃だったと報道されたこともあった。)

 日々、スマホのインターネットやテレビ、新聞などで報道される中国の気象情報では、どんなに最高気温が高くて40℃を超えることがあっても通常の予報では39℃までしか表示されないのだ。なぜなのかということを最近になってようやく知ることになった。そのわけは、40℃以上の最高気温下では、外で仕事をする人たち(※建設・土木工事現場などの労働者)に対して、雇い主は特別手当賃金を支給しなければならなくなるからだということだった。だから39℃までしか表示されないのだと‥。なんともな気象予報‥ではある。

 猛烈な気温と湿気の「悶熱(メンロー)※悶絶しそうな暑さ」の福州での生活の中だが、アパートの部屋にある二つのクーラー(空調)は、2000年ころに設置された旧式なため、室温は16℃に設定しても下がらない。外気温が35℃を超えるとクーラーの役目がなさなくなってしまうのだ‥。早朝にアパートを出る際にクーラーをOFFにして、大学から午後3時過ぎに帰ると室温は35℃となっている。すぐにエアコン(16℃設定)と扇風機を最強にしてつける。そして、ようやく6時間後の午後9時ころに室温が30℃まで下がるというエアコン状況。

 エアコンを付けっぱなしにして、体に風が当たるように扇風機もつけてベットに横たわり、午後9時すぎに眠りにつく。午前3時頃に起床すると、外気温が夜のうちに35℃を下回ったためか、室温が25℃あたりまで下がっている日々。この旧式エアコン、付けっぱなしすると壊れそうなので、時々、OFFにすると、室温は30℃をすぐに超えてくる。そして、エアコンOFFの時は扇風機だけでしのぐ。

 そんな耐え難い日々だが、果物店で「楊梅(ヤンメイ)/ヤマモモ」や「サクランボ🍒」、「パイナップル」「瓜(うり)」などをたくさん買って食べるのを楽しみに過ごす。

 6月23日(日)の昼前頃、福州市街の中心地にある五一広場方面に向かう。バスを降りて街並みを歩くと、「覇王茶姫」の看板。最近、福州でも人気のある「茶館」の店のポスター看板だ。二つのポスター看板、実に赤色・朱色の使い方が素晴らしい。象と歩くポスターの女性モデルは日本人女性の名前が書かれていた。

 昼食を日本料理店の「古都」で久しぶりに食べた。近くの「19番珈琲」店に立ち寄った。店主の中国人女性(※日本語会話ができる。)の林さんと話す。林さんの娘さんと息子さんは現在、日本の横浜で暮らしている。(※息子さんは日本語学校在学中で、日本の大学院入学試験を受験予定だ。)

 暑い日差しの中、ガジュマルの街路樹道を歩いて近くの茶亭公園に向かう。

 都心のど真ん中にある「茶亭公園」。この季節、蓮の花が咲き、ハイビスカスが咲く。

 沖縄の県花の一つ少し黄オレンジ色をした「オオゴチョウ」(※蝶が群れて舞うような姿の花/県花は他にデェイゴと山丹花[サンダンカ])も公園内に咲いていた。

 6月21日(金)~22日(土)にかけて、福州市内の大学の多くで卒業式が行われた。アパート近くの福建師範大学倉山校区の正門付近で記念写真を撮る卒業生たち。閩江大学では22日に卒業式が行われた。

 猛烈な暑さの日々、突然に黒い雲が空を覆い始め、雷⚡が発生し、スコールの大雨に30分ほど見舞われることもよくある。急いで店じまいを始めた露店のスイカ売り(ウイグル系の人)の運搬バイク車から、スイカが転げ落ち、路上に散乱した。

 閩江大学構内にある「閩院酒店」(※大学のホテル)。インドソケイの花が美しい。近くの大学構内の森には亜熱帯地方特有の大きな葉っぱのタロイモ科の植物。南洋の島々ではこのタロイモは主食となっているようだ。

 大学構内の水辺の蓮やスイレンを眺める。猛烈な暑さと湿気で顔から汗が流れる。

 この季節に咲く紫色の樹木花や山丹花のオレンジの花。

 6月27日(木)、福建師範大学に勤めていた頃の中国人女性同僚の倪(ゲイ)先生からの誘いで、彼女の息子さん(大学3回生)とともに昼食を一緒にした。昨日7月1日、閩江大学卒業生の王さんと彼のフィアンセとともに、夜に福州市内に新しくできた日本料理店に誘われて会食で乾杯🍻。最近再び、日本料理店が中国では人気となっているとのこと。

 中国の小学校・中学校・高校は、7月1日(月)より2カ月間の夏休みとなった。昨日の1日、大学に行き、作成した成績資料などを大学に提出。今学期の仕事が一応終了した。私も明日の3日、ようやく夏休み休暇で日本に帰国できることとなった。「悶熱」の地区からの脱出といった感がある。