彦四郎の中国生活

中国滞在記

最近の「テレビ・ネットなど」の記事より❷―「森友学園問題」(右翼教育)に関する報道が続く中国

2017-04-08 18:40:34 | 滞在記

   4月1日から4日まで北京に行った際、ホテルの部屋でテレビを見ていると、「森友学園問題」に関する報道が放映されていた。日本の報道番組ではこの2カ月間あまり連日多くの時間がこの問題の報道だったが、最近は下火になっているようだ。しかし、中国ではこの3週間あまり、継続的にこの問題の報道がなされているようだ。報道の中心的なテーマは「安倍政権の右翼的体質と右翼教育」に関することだ。中国でも安倍昭恵さんの顔と名前はすっかり有名になってしまった。

  この問題の報道は、中国のインターネットでの報道は減少してきたが、テレビでの報道はここ2週間あまり逆に増加している。稲田防衛大臣にも批判の矛先が向かっている。安倍昭恵さんの軽薄さや稲田朋美氏の防衛大臣としての軽さなどが、中国国民にも広く認識されてしまった。日本国民として恥ずかしい思いがする。世界の恥だな。

 最近では「第二の森友問題」が愛媛県今治市を舞台に持ち上がっている。安倍総理の「腹心の友」といわれている学校法人「加計学園」(※岡山理科大学などを経営)が、獣医学部新設のための土地(37憶円)を無償で公有地を譲り受けた問題だ。長期政権のもと「我が世の春とばかりの おごり」が見られる安倍政権の問題だが、中国では「韓国の朴槿恵政権問題と重ねた報道」もされてきている。

 自衛隊の女性隊員に関する記事が 中国のあるインターネットサイトで「日本自衛隊女性兵士」との見出しで、写真とともに紹介されていた。

 韓国への旅行を3月中旬から禁止的措置をしている中国政府。各旅行会社への通達文が左から2枚目の写真だ。3枚目の写真は、料理店に入り口に「韓国旗」を敷いて客に踏ませる店の写真。4枚目は韓国ロッテ経営の中国でのスーパーマーケット。客が来ず閑散としている。市内の路線バスの「韓国式整形病院」の広告は、変わらず市内を走っている。

 ロシア第二の都市「サンクトペテルブルク(旧名:レニングラード)」で先日起きたテロ事件。たくさんの人の死傷者が出たようだ。私は3回この街を訪問したことがある。サンクトペテルブルク文化大学にホームスティをしながら3週間ほどの語学留学をしたこともあるのだが、この都市の地下鉄は「核戦争」に備えて造られているだけに、ものすごく深い。エスカレーターで、地下鉄の乗り場ホームに行くのに3分間以上を要する。エルミタージュ美術館などもあり、北のベニスと呼ばれる美しい都市だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


最近の「ネット・テレビ・雑誌など」の記事より❶―福建省にも生息するニシキヘビ/中国の桜/スポーツ

2017-04-08 14:35:07 | 滞在記

 4月に入り中国の福州も急に暑くなり始めた。つい2週間前までは、早朝はストーブをつけていたのだが、最近は気温が30度まで上がる日が多くなり、蒸し暑さのため 仕事から帰宅したらシャワーを浴びたくなる。ついに、半年間あまりの あの蒸し暑い福州の夏がぼちぼち始まってきた。

 3月の下旬に、サッカーWカップのアジア地区最終予選の「中国×韓国」の試合が行われた。最終予選での勝利がまだない中国だったが、1:0で韓国に勝った。中国にとって大きな大きな1勝となり中国のマスコミでも大きく報道されていた。おりしも、中国と韓国の関係がたいへんよくない政治状況となっているので、このニュースは中国人を歓喜させたようだ。

 日本代表の最終予選の試合が3月後半に2試合(日本×UAE・日本×タイ)が行われ、いずれも勝利をした。この2試合で最も活躍しゴールやアシストをしたのが久保選手。新しい日本のエースが誕生した感があった。山口県の出身で、中学卒業までは山口県に在住していたが、京都の立命館宇治高校に進学し高校サッカーでも活躍した選手だ。そのころから彼には関心をもっていた。その後、京都パープルサンガの選手となり、現在はドイツのプロリーグで活躍している23才。

 3月29日付の記事に「インドネシアで25才の男性がニシキヘビに飲まれて死亡」という記事があった。26日に「椰子油」の採集に行った際に7mのニシキヘビに飲まれてしまったようだ。27日に「人を飲み込んで動きのにぶい大蛇」が発見され、捕えて腹を切り開いたところ、遺体が発見されたという。場所はインドネシアのスラウエ島(旧名・セレベス島)。日本人がよく観光にいくバリ島の北にある大きな島。このニシキヘビは「アミニシキヘビ」という種類。大きなものでは10mあまりに成長するという。木の上からも大きな口を開けて襲ってくるようだ。(※上記の写真の右2枚は、オーストラリアでワラビーを木の上から襲うニシキヘビ。)

 ニシキヘビはアジア・アフリカの熱帯・亜熱帯地方に生息しているが、私が住む福建省にも生息している。ここ福州でも発見されているのが上記の写真。福建省は古代から「閩国」(びんこく)とも呼ばれていた。中国の歴史の中心地「中原」からほど遠い、蛮国というイメージで、「閩」とは蛇やいろいろな生き物がたくさん生息する場所という意味である。このニシキヘビは個体数が減少しっつあるようで、国の保護動物となっているため捕獲し殺すことは禁じられている。昨年、この福建省内で比較的小さな4mあまりのニシキヘビを捕獲した男性があった。彼の母や妻が長年病気のため、精をつけるために捕えたニシキヘビを煮込んで食べさせたという出来事があった。これが発覚し、懲役1年と罰金1万元(約17万円)の判決が確定した。このニシキヘビも今回のインドネシアの事件と同じ種類の蛇だった。

 近年、中国でも各地で桜の観桜が注目を浴びている。中国で一番の桜の名所といえば、湖北省武漢(ぶかん)の武漢大学の桜。日中戦争さなかの1937年、武漢を占領した日本軍が 負傷した日本軍兵士を慰めるために植えたのが始まりの桜並木。いまでは、桜が満開となる3月下旬からは大勢の人々が ここを訪れるようだ。ちなみに、この武漢大学は、福建省にある「厦門(アモイ)大学」と並んで、中国で最も美しい大学として知られている。

 桜の原産地(起原)については諸説がある。中国南西部の山岳地帯(雲南省)、韓国の済州島、日本の西部など。DNA検査などの原産地(起原)調査・研究もされているようだが、まだ定説はない。ちなみに、日本の「万葉集」にも桜が詠まれているので、日本にはかなり古い時代から山桜が自生していたようだ。

 中国で最も人気があり愛されてきたスポーツ選手といえば、卓球の「愛ちゃん」だが、台湾の卓球選手と昨年に結婚してから、「彼女の中国語が台湾なまりになってきている」などと揶揄(やゆ)されたりしている。揶揄される背景には、台湾の現政権(蔡総統)が中国と一線を画した政策をとっていることによる政治的緊張関係があるようだ。「台湾人なんかと結婚しやがって!」という感じだろうか。

 最近何回か 中国のネットに紹介され始めたのが、日本女子バレーボール日本代表のエース「木村沙織」(代表引退を彼女は示唆しているが)。上記の写真の記事には「日本美女・すばらしい胸と長い太腿」となっている。

  中国四川省重慶市の電車の記事。この電車(リニア)は、ちよっと珍しい風景だ。高層住宅マンションの建物の途中の階から電車が出てくるのだ。

 この重慶市に関連した記事に次のようなものが写真とともに配信されていた。曰く、「女子大学生が、物乞いのおばあさんに お金のかわりに食べ物(お菓子)の麻花(マーファ)を差し出した。しかし、しばらくしてそのお菓子はゴミ箱に捨てられた」というものだった。「麻花」とは、麻のロープのような形に揚げられたお菓子で、中国各地で売られていて、中国人が好む食べ物であるのだが---。