彦四郎の中国生活

中国滞在記

北京へ行く➏―明代・清代の王朝が「五穀豊穣」を祈願した「天壇」(中国最大の祭祀建造物)

2017-04-14 21:18:13 | 滞在記

 4月4日(火)、この日は北京滞在の最終日。午後の飛行機便で福州に戻らなければならない。中国の「清明節」(祝祭日)の日でもある。いつもの習慣で午前4時には起床。このホテルは中国では珍しく全室禁煙となっていて、一日4箱(80本)の喫煙者には 少々 忍耐を要するホテル。日系のホテルだからだろうか。中国の大きな格式のあるホテルでも生の「生け花」というものは少なく、豪華な造花が多いが、このホテルは生の「生け花」があった。ホッとするな。5時半前には空が白らじんできたので、さっそく喫煙を兼ねてホテル周辺の散歩に出る。桜の花が咲いているところがあった。ライラックの花から、微かな そして上品な香りが少し匂う朝。この日の北京は、Pm2.5予報は中度汚染のオレンジマークとなっていた。空が薄い灰色だ。

 北京の街は、ゴミが少ない。地方の大都市福州などとは対策も市民の意識もがちがうのだろう。ホテルの周辺に大きな建物があった。北京市人民代表大会常任委員会とあった。ホテルに戻り1時間あまり休憩し荷物を整理して、再び10時に戻る予定で「北京駅」と「天壇」に向かう。途中、露店で朝食をとる。薄緑のライラックの樹木の下で食べる。まず、歩いて「北京駅」へ。北京駅近くに、北京城の城壁の一部が残る場所があった。

 北京駅はなかなか荘厳な建物だった。地方から来たような人たちもたくさんだ。「今日の宿は どうですか。北京観光ツアー、万里の長城の観光手配しますよ」と呼びかける客引きの人の姿もけっこう多い。銃を持って警備する警察官の姿も。地下鉄に乗って「天壇」に行くため地下鉄券売り場に行くと、大勢の人。買うのにかなり時間がかかりそうだ。近くでおばあさんが「地下鉄カード」を売っていた(ダブ屋)ので5元(70円)で売っていたので買って地下鉄に乗車。

 天壇近くの地下鉄を地上に上がると、そこはもう「天壇公園」だった。巨大な公園のようだ。長い廊下には、北京の年配の人たちが大勢集まって何かをしながら楽しんでいる。編み物をしているおばさん、トランプや将棋など、いつもの集まり仲間とともに集っている。毎日来ているのだろう。

 「天壇」のシンボル的な建物「祈年殿」が塀越しに見えていた。お金を20元(320円)を払って この建物のエリアに入場する。ここも欧米からの観光客が多く見られた。

◆天壇は、明、清時代の皇帝が「五穀豊穣」を願って祭祀を行った場所で、現存する中国最大の祭祀建造物。北京の故宮の南方に位置している。1998年に世界文化遺産に登録された。日本の京都市などにあるのが 老舗の「焼き肉の天壇」。