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発達障害ある子の母「喜びはたくさん」体験語る/横須賀

2013-12-24 11:40:23 | ダイバーシティ
発達障害ある子の母「喜びはたくさん」体験語る/横須賀

2013年12月12日

 発達障害のある4人の子どもの母親で自閉症スペクトラム支援士の堀内祐子さんの講演会が11日、横須賀市日の出町で開かれた。障害者週間にちなんだ市の催しで、テーマは「発達障害の子とハッピーに暮らすヒント」。苦悩の中で子どもの成長に触れ幸せを感じた実体験などをもとに、「不安に押しつぶされそうになるが、諦めなかったら大丈夫。絶対に先は明るい」と訴えた。

 中学3年のときにアスペルガー症候群と診断された長女(25)をはじめ、3人の子が同症候群。特徴である強いこだわりを外すため、「どうしたらいいか日夜考えていた」という中、代わりとなりうる別の選択肢を示し、自ら選ばせることが有用と気付いた。「自分で選ぶことで腑に落ち、気持ちが切り替わる。そうすると、基本的に自閉症圏の子は約束を律義に守ろうとする」と説明した。

 同症候群に注意欠陥多動性障害(ADHD)と学習障害(LD)も組み合わさっている長男(22)は小学生のとき、堀内さんの言うことを一切聞かなかった。その一方で夫の言うことは聞いていたため、夫の話し方を分析。声を低めにし、話の始まりと終わりを明確にして簡潔に話すよう変えたところ、「話を聞いてくれるようになった」という。

 本当につらいとき、「一寸先は闇でも、百里先は明るいです」と次男に励まされ、元気が出た。「発達障害があっても子どもはちゃんと成長していく。不登校のときに学校へ行けたら泣くほどうれしいし、自信を持ったところを見るとすごくうれしい。子どもが元気に働く姿を見ることができ、喜びを感じている。喜びはたくさん転がっている」と訴えた。

 相談所、スクールカウンセラー、友人などに助けられ、夫に支えてもらったという堀内さん。「周りには助けてくれる人がたくさんいる。助けを借り、明るく、希望を持って頑張って」と呼び掛けた。

建設人材不足、外国人で解消 東京五輪に向け規制緩和、再入国容認へ

2013-12-24 11:29:00 | 多文化共生
(以下、SankeiBizから転載)
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建設人材不足、外国人で解消 東京五輪に向け規制緩和、再入国容認へ
2013.12.24 06:04


コンクリートを流し込む枠を作る型枠工事現場で働くベトナム人研修生(下)。たどたどしい日本語ながら、熟練工の指示に機敏に対応していた=都内【拡大】

 年明けから始まる東京オリンピックの開催準備で、資材価格高騰とともに最も懸念されるのが建設産業の施工能力不足だ。東日本大震災の被災地でも高台造成工事が進み、来年度からは住宅や公共施設などの建設が本格化する。

 「どちらも絶対に遅らせるわけにはいかない」(国土交通省幹部)工事だけに、政府は来年度にも、外国人技能労働者の規制緩和や工事発注方式の見直しなどの緊急対策に乗り出す方針を固めた。果たして施工能力不足を解決できるのか。

 「地域の職人が札幌へ、札幌に集まった職人は東北の被災地や東京へと玉突きで動いている。職人を確保できずに公共工事に応札できない地場ゼネコンも出てきている。工事があるのに受注できずに倒産する建設業者が出てくるのではないか」

 公共事業への依存度が高い札幌市の設計事務所社長がそう嘆く。冬場になって雪国では除雪の仕事も増えるが、東京に出て戻らない職人も増えるとみている。

 「絶対的に足りないのは鉄筋工。そこでの遅れをカバーしようと型枠大工を無理に集めるから、今度は型枠大工が足りなくなる」と、東京都足立区の型枠大工専門工事業者社長は職人不足の構図をそう解説する。人手不足のシワ寄せが、建設生産工程のあらゆる部分に波及しているのだ。

 「復興工事と重なる」

 「職人不足をカバーするため、ALC(軽量気泡コンクリート)などの工業製品の使用を増やしているが、関東地区の工場は満杯。京都や富山からもトラックで運んでいる」(準大手ゼネコン役員)。そのトラックも「建設労働者の待遇が改善されてきたため、トラック運転手からの転職が増えて、人手不足が進みつつある」(住宅メーカー幹部)という。

 建設技能労働者の不足問題はすでに深刻な段階へと進みつつあり、労務単価も大幅に上昇し始めている。それでも「カネさえ出せば、まだ職人は集められるし、何とか工期に間に合わせられる」(ゼネコン幹部)ので、大きな混乱は今のところ起きていない。しかし「問題はこれからだ」(国交省幹部)。

 東京オリンピック招致が決まる前から被災地では「もしオリンピック開催が決まったら復興工事がさらに遅れる」と懸念する声があった。津波被害を受けた地域の高台造成工事が今年度末から順次、完成する時期を迎え、まちづくりが本格化するのはこれからだ。ちょうどオリンピックの建設需要が出てくる時期と重なってしまう。

 政府は、来年4月の消費税率引き上げによる景気腰折れを防ぐために5.5兆円規模の2013年度補正予算案を決定しており、うち復興関連費用を除く公共事業に約1兆円を投入する考え。加えて、国土強靭化基本法成立で14年度予算でも公共事業費の増加は確実な情勢だ。

 来年2月にオリンピック組織委員会が発足すれば、競技場建設などの準備も本格的に始まる。民間建設投資も20年の目標年度に向けて活発化するのは間違いない。

 来年1月には安倍政権の成長戦略の目玉である国家戦略特区が指定される予定で、オフィスビル、商業施設、マンションなどの建設が加速するだろう。首都直下地震のリスクに備えた木造住宅密集地域の不燃化も急務となっている。

 国内建設需要がこれだけ盛り上がりつつあっても、建設業界は供給能力の増強には慎重な姿勢をみせる。これから若年者や女性を雇用して育成するのにも時間がかかるし、特需が終われば反動減に苦しむことになるからだ。ある大手ゼネコン役員は「優秀な人材を継続的に確保・育成していくためには、需要が安定してくれる方がありがたい」と本音をもらす。

 国内業者は反発も

 そこで急速に浮上してきたのが外国人労働者の活用。「やはり外国人の建設技能労働者を活用するしかない。官邸も施工能力不足の深刻さを認識したようだ」(国交省幹部)。

 建設技能労働者はこれまで在留資格とはなっておらず、研修の名目で労働が認められているだけだった。研修期間も最長3年で、毎年約5000人を受け入れており、約1万5000人が建設現場で働いている。現在は日本での研修を終えた外国人技能労働者の再入国は認められていない。

 緊急対策では、即戦力として日本での研修経験のある外国人技能労働者の再入国を認める案が有力だ。また、被災地の復興工事で不足している建設機械のオペレーターを確保するため、日本のゼネコンが行った海外工事で現地での雇用実績のある建設技能労働者を活用する案も検討されている。

 公共工事の発注で予定価格が低いために、豊洲新市場の建設工事など入札不調が相次いでいる問題に対処して、入札制度の見直しも進める。「これまでは価格競争によってコスト引き下げを促す仕組みだった。インフレ対応型に変えなければ、不調ばかりが続いて時間の無駄」とし、適正価格での落札を促すよう改善を図る考えだ。

 ただ、外国人技能労働者の活用に対して、国内の専門工事業者からは反発の声があがる。「建設費が大幅に上がってきていると言うが、労働者の賃金は法定福利費(社会保険料に相当)分ぐらいしか上がっていないのが実情。いま外国人労働者が入ってくると待遇改善が進まなくなる」(専門工事会社首脳)との懸念があるからだ。

 東京オリンピック後も外国人建設技能労働者の就労を認めるかなどの問題もある。今後の労働需給状況と、工事の遅れ具合をにらみながら決断を迫られることになりそうだ。

有能外国人:「高度人材ポイント制」を緩和 法務省

2013-12-24 11:28:30 | 多文化共生
(以下、毎日新聞から転載)
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有能外国人:「高度人材ポイント制」を緩和 法務省
毎日新聞 2013年12月23日 19時58分(最終更新 12月24日 00時06分)

 学問・技術・経営の分野で有能な海外の人材の受け入れを促進する「高度人材ポイント制」を運用する法務省は24日から、制度の利用者を広げるため「高度人材」と認定する要件の緩和と優遇措置の拡大に踏み切る。

 ポイント制は三つの分野別に、学歴・職歴・年収などの評価項目を設定。各項目の点数を加算し、合計点が基準を超えた場合に高度人材と認定する。認定されると、日本滞在にあたって複数の仕事に就くことや配偶者の就労が認められるなど優遇措置を受けられる。

 制度は昨年5月にスタート。同省は当初、年間2000人程度の認定を見込んでいたが、今年4月までの11カ月間で434人にとどまっていた。

 同省はポイント制の認定要件や優遇措置を定めた省令を改正し、24日に施行。認定要件の年収基準を引き下げたり、日本語能力の配点を大きくしたりして従来よりも認定しやすくする。また、親や使用人を連れて入国できる優遇措置を受けられる人の範囲も広げる。

 同省は制度の利用を更に促すため、高度人材と認定された外国人が日本での「永住権」を取得できる在留期間を5年から3年に短縮する出入国管理法の改正を検討。来年の通常国会に法案を提出したい考えだ。【伊藤一郎】