多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

講演:外国人の力で地域向上 世界的潮流、多文化共生訴え

2012-09-20 09:34:49 | 多文化共生
(以下、毎日新聞から転載)
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講演:外国人の力で地域向上 世界的潮流、多文化共生訴え NPO代表理事・田村さんが京丹後で /京都

毎日新聞 2012年09月19日 地方版

 NPO法人多文化共生センター大阪代表理事、田村太郎さんはこのほど、京丹後市網野町のら・ぽーとで「多文化共生と外国人の地域参画」をテーマに語った。急激に少子高齢化する中、「地域に住む外国人の力を借りることで地域は良くなる」と述べ、在住外国人の持つ本来の力を発揮してもらうことが大切だと訴えた。【塩田敏夫】

 府国際センターの主催、市国際交流協会の共催で開かれた。

 大阪でフィリピン人向けのレンタルビデオ店を運営していた時、阪神大震災が発生した。被災した外国人に情報を提供する「
外国人地震情報センター」を設立し、現在は多文化共生セン
ターに改組して活動を続けている。東日本大震災を受けて、内閣官房「震災ボランティア連携室」の企画官に就任。さらに復興庁の上席政策調査官も務める。

 福祉や家事労働を社会化させるため移民政策を導入した北欧は、出生率が比較的高く、移民受け入れに消極的だった南欧などは低下したことを指摘。「多文化共生は世界的潮流であり、これを実施しないと地域は生き残れない」と語った。

「不登校・いじめと精神医療」

2012-09-20 09:34:12 | ダイバーシティ
(以下、Fonteから転載)
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朝日&不登校新聞の「不登校・いじめと精神医療」
(12-09-17)

直前に迫った「朝日新聞&不登校新聞社がつくる『不登校セミナー』~不登校生・高校中退のための学校相談会」(9月23日・秋葉原UDX)で登場する講師陣をWEB特集では紹介しています。インタビュー記事は「不登校・いじめと精神医療」に登場する精神科医・高岡健さん。セミナーの詳細はこちら。申込みは朝日新聞デジタル「e-post」へ
不安で学校にしがみつく?

 バブル期は学校教育にはなじまなかったですから、この思想は小さな割合しかない。新自由主義については、学校と親とのあいだでギャップがあるでしょうね。あるいは、公立校と一部のエリート私立校のあいだでギャップがある。たとえば「公立なんてダメ」という風潮なんかは、新自由主義的です。ですから、事実上、学校には高度成長期と新自由主義のふたつの思想が残っていると言えます。
 これは不登校にも通じることでしょうね。一時期、不登校のために診察室に来る人は少なくなっていたんです。診察に来られても、むしろ確認のために来ている感じでした。冗談で「このごろの親御さんは、学校に行かないぐらいでオロオロしなくなりましたね」と言っていたほどです。ところが、古い高度成長期の考えにしがみついているようなケースが、また増えてきました。本気で信じているのか、信じてないのに、ほかに信じられるものがないからしがみついているだけなのかはわかりませんが、不安が増していることはたしかでしょう。
 少し前には「学校なんか、むしろ行かないほうが人生は豊かになる」という言説が説得力を持っていましたが、不況が拡大してきて「せめて学校ぐらいは」となってしまっている。自己責任論が影響を与えているんだと思います。
 子どものほうは、学校の先に希望はないことを、ある程度わかっている。親も薄々はわかっている。でも、どちらも見ないようにしているんです。

――特別支援学校については、どのように?
 特別支援学校の欠点は、教える側が定型発達者であることです。ティーチングスタッフに発達障害者を入れるべきです。それで、ずいぶん変わるでしょう。予算は、たいしていらないはずです。彼らはいちばん発達障害の特徴をわかっているわけですから、それに合わせた教育ができる。
 いまは、定型発達者から見た必要性を指導していますから、効果は半分しかない。別の言い方をすれば、残りの半分は苦しみが残っている。定型発達者の要求に応えられない自分をネガティブに捉えてしまいます。
障害者側からのインクルージョン

――特別支援教育によって、学校現場で変わった子さがしが強まっていると聞きましたが?
 それはあるでしょうね。ただ、一方で、高度成長期のような集団主義の学校に、発達障害の子どもを合わせることに意味があるのか、とも思います。たんに排除されやすいから排除しないようにというだけではなく、障害者の側の視点を導入して議論しないといけない。たとえば、インクルージョンというと、定型発達者の集団のなかに障害者をインクルージョンすると発想しがちですが、逆に、障害を持っている人たちが、持っていない人をインクルージョンしていくと考える。そういう発想が半分はないといけない。

――プラス面は?
 これまでは、発達障害者がいじめの対象になってきた面があります。教師からいじめられることもあった。しかし、発達障害の概念が広まることで、別の角度から見直し、いじめの対象として扱う前に、避難させやすくなった。それから勉強に関して言うと、自分の実力よりも低い達成度しかなかった人に対して、自分の実力に見合った達成度を感じることが、一部においては、できるようになった。また、親が自分の子どもをみるとき、ダメな子どもとして、叱責の対象だったのが、少しずつ変わってきた面がある。エジソンとかアインシュタインを引き合いに出すのはどうかと思いますが、いい傾向として認めていい部分もあります。
 いずれにしても、自己価値を下げないようにするということが大事だと言えます。

――発達障害は労働問題としても、大きな問題になってますね?
 生産労働の面で、当事者が一番困っていることは何かといえば、コミュニケーション至上主義です。これにずいぶん縛られている。
 しかし、コミュニケーションはあくまで双方向のものです。表出面と受容面ですね。
 障害を持っている人の困難さには、うまく伝えられないという表出の面と、うまく理解できないという受容の面がある。それから、まわりの人が自分をうまく理解してくれないという面と、自分が相手をうまく理解できないという面がある。発達障害者には、それぞれの面で苦労があるわけですが、どの面で苦労しているかには、個人差があります。
 この困難さに対して、どう対処していくかと考えるとき、一番の根本はカミングアウトすることです。ディスクロージャー(=開示)と言ったりもしますが、自分の障害を上司や同僚に伝えることができるか。診断名だけではなく、コミュニケーション上の特徴をうまく説明できるかどうか。実際、悩み抜いたすえ、ディスクロージャーに踏み切っている人もいます。まず身近の同僚や上司の2~3人から始め、段階的に理解者を増やしていく。そのとき、職場の側も問われるわけです。ある程度ゆとりがないと、そういうことはできない。
 もちろん、うまくいくとはかぎりませんが、たとえば公的な職場や知的な職場だったら、むしろ言うことでプラスになります。精神保健福祉手帳や療育手帳を取得すると、かえって解雇しにくくなったりもする。
 ただ、いまは派遣労働や有期雇用が多いですから、それは大変です。職場が変わるたびにディスクロージャーしないといけない。それから多くの職場では、健常者と同じような仕事をすることが評価される。それが苦しいわけです。

――広く世間一般の理解が必要ですね?
 たとえば性同一性障害については、いま、意外と受けいれられやすくなっているんですね。これと同じかどうかは別にして、発達障害についても、受けいれられる素地はできつつあります。ただ、わかりやすさで言えば、性同一性障害のほうが理解されやすいでしょうね。発達障害の場合、一見、わかりにくいことがネックです。
求められる雇用形態は?

――根本は、社会構造自体の問題ですね?
 そうですね。これを労働とか企業の問題として立てる場合、私は勝手な思考実験をしているんです。
 まず、働き方を3分の1ずつに分けてみる。

・日本型雇用モデル
 年功序列、終身雇用、企業内組合というタイプですね。これも3分の1は残ってほしいし、残りうると思います。大量生産型ですから、発達障害者も、もともと適応できていたモデルです。大企業に義務づけられている1・8%の障害者雇用枠を活用して定着できる人も、なかにはいるでしょう。

・NPOモデル
 NPOや協同組合は、少ない収益を平等に分けるという企業観、労働観ですね。いま、こういうところで働いている人は増えていて、ぜんぶあわせると電機労連の数に匹敵するそうです。これがもっと増えて、全体の3分の1ぐらいになってほしい。
 この場合、発達障害者の最適な仕事のひとつとして、当事者の相談に乗る仕事があると思います。実際、イギリスでは、かなりあるようです。1%の市場がありますから、そこで働ける人はいるはずです。もちろん、ほかのNPOでも定着しうる。

・ワークシェアモデル
 ワークシェアリングといっても、いま経団連が言っているような便宜的なものではなく、週休3日半という積極的なワークシェアリングです。そうなると、人類史上はじめて、生産が消費を下回っていくことになります。発達障害者には高度な趣味を持っている人も多いですから、そこで社会参加することは十分考えられます。

 この3つがそろいぶみすることで、これまでの古い価値観が消えていくんだと思います。もちろん過渡的なものではありますが。

――おカネになる能力ばかりが評価されるという苦しさもあると思いますが?
 人間でも言語でも、意味と価値があるわけですが、いまの社会では、意味ばかりが評価され、意味が交換されて商品価値が生まれるわけです。しかし、商品価値と存在価値は別のものです。根本を言えば、商品価値と存在価値が混同されていることが問題だと言えるでしょうね。

――可能性はあると?
 私は発達障害者というのは、人間の原点に近い存在だと考えています。定型発達者というのは、むしろ原点から遠ざかることではないか、と。豊かな社会を考えるとき、人間の原点に近い人が、原点から遠い人をいかにインクルージョンしていくかという発想が必要です。
 このとき、キイワードになるのは「文化」でしょう。モノの生産と消費に対して、文化の生産と消費をどれだけできるか。文化のレベルは、人間の原点に近い人がどれほど関与してくるかによって決まってくるわけです。そうなると、この時代も捨てたものじゃないなと思います。
――ありがとうございました。(聞き手・山下耕平)

※2009年4月1日-15日 Fonte263-264号掲載

レデックス、iPad用の発達障害支援・ツールを発売

2012-09-20 09:33:41 | ダイバーシティ
(以下、SankeiBizから転載)
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レデックス、iPad用の発達障害支援・ツールを発売 ~Windows版が好評の「こども脳機能バランサー・プラス」をiPadで~

2012.9.19 11:08

レデックス株式会社(本社:東京都町田市、代表:五藤 博義)は、『こども脳機能バランサー for iPad』を2012年9月からApp Storeで発売します。2010年5月発売以来3,000本以上販売しているWindows用ソフトをiPad用に移植することで、いつでもどこでも楽しむことができ、年少の子どもたちにも手指で、より直感的に操作できるようになりました。

自閉症やアスペルガー症候群(ASD)、注意欠如多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などの発達障害は、すべての子どもの10%以上がその傾向を持っているといわれています。コミュニケーション力や社会性、注意力など発達にばらつきがあるといわれ、早期からの対応が重要とされますが、家庭や学校で手軽に使える療育ツールがありませんでした。『こども脳機能バランサー for iPad』は、ゲーム形式で、言葉や注意力、空間認識力など子どもの発達を、総合的に促進することができます。また、これまでは専門士の受診が必要だった認知機能の測定が10分程度でできるアセスメント・ツールとしても注目を集めています。

【商品概要】
名称  : 『こども脳機能バランサー for iPad』
対応機種: Apple iPad 全機種
価格  : 4,800円(税込)→【発売記念特価】2,800円(税込)
入手方法: App Store
URL   : http://www.ledex.co.jp/products/cb002ipad

(1)基本的な脳の機能をバランスよくトレーニングできる設計
医師、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士からなる専門家グループの協力により、「分かりやすく」「楽しく」「バランスよく」取り組める13個のタスクを開発しました。これらに取り組むことで、言語力、注意力、空間認識力、記憶力、抑制力などの基本的な脳の機能を、バランスよく効果的にトレーニングできます。

(2)データに基づき「発達年齢」と「発達指数」を算出
当社が収集した各年齢ごとのタスクの成績データを基に、スコアを標準化。タスクごとに発達年齢(0~10歳まで)と、発達指数を判定します。自己肯定感を持つことが、認知機能全般を伸ばすことと大きな関連があります。弱点を探すためではなく、得意な分野を1つでも多く見つけて、褒め・励ましのためにこれらの値をご活用ください。

(3)楽しく継続できる工夫が満載
ガイド役のクマの「ランス」は、時に画面を走りまわり、時に一緒に喜んでくれる、子ども目線のパートナーです。タスクに取り組むと、その結果に応じてスタンプシールがもらえるスタンプ機能も搭載。楽しさや達成感を得ながら継続できるよう設計されています。

(4)きめ細かい設定機能でさらに使いやすく
取り組ませたいタスクを自由に選択でき、タスクごとの難易度調整機能、失敗時の効果音を選択する機能などが用意され、子どもの発達や個性に合わせてのカスタマイズが可能です。そのことで、より少ないストレスで、効果的にお使いいただけるようになっています。

(5)効果検証の調査研究を実施
今年1月~3月に、発達障害や知的障害のある子ども120名の協力を得て、効果測定調査を行いました。その結果、ASDの傾向をもつ子ども、ADHDの傾向をもつ子ども、LDの傾向をもつ子どもなどが、それぞれの困り感に関連するタスクの得点が改善されるという結果を得ています。それらのエヴィデンスが得られるよう今後も研究を続けていきます。
研究報告第1報: http://www.ledex.co.jp/news/report201207

(6)活用セミナーを全国の親の会などの主催で実施
本製品をより有効に活用していただくために、代表の五藤 博義が全国でセミナーを実施します。直近で実施されるセミナーは下記のとおりです。

10月13日 東京 主催:発達障害の子の父親を支援するNPOおやじりんく
http://oyajilink.net/
10月20日 千葉 主催:レデックス認知研究所
http://kokucheese.com/event/index/52090/
11月19日 福岡 主催:NPO地域福祉を支える会そよかぜ
http://kokucheese.com/event/index/51886/

■参考資料:
http://www.ledex.co.jp/wp-content/uploads/2012/07/Report_1_20120724_2.pdf

■レデックス株式会社概要
本社: 〒194-0002 東京都町田市南つくし野1-3-6
代表: 代表取締役 五藤 博義
設立: 2005年7月
URL : http://www.ledex.co.jp/