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被災地訪問の外国人、ビザ発給を無料に 15日から5年間

2011-11-08 11:28:24 | 多文化共生
(以下、日本経済新聞から転載)
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被災地訪問の外国人、ビザ発給を無料に 15日から5年間
2011/11/7 19:16

 外務省は7日、来日中に東日本大震災で大きな被害を出した福島、宮城、岩手3県を訪れる外国人を対象に、15日から査証(ビザ)の発給に必要な手数料を免除すると発表した。来日する外国人が3県のいずれかの観光などを目的に査証を申請する場合、特例措置を取る。政府の復興基本方針で定めた「集中復興期間」に合わせ、5年間にわたり実施する予定。被災地を訪れる外国人観光客の増加につなげ、震災復興を後押しする。

 対象は、来日中に3県を訪れる予定で、今月15日以降にビザを申請する外国人。これまで一般査証で3000円、一定期間に何度でも入国できる数次査証の場合、6000円かかっていた発給手数料を免除する。被災3県が最初の訪問先かどうかなどは問わない。実施期間は5年間の予定で、満了前に延長の是非を判断する。

 外務省によると、2010年に訪問目的地として3県を訪れた外国人数は約7万7000人。このうちビザが必要だったのは約2万人とみられる。今年は震災や原発事故の影響で大幅に減少しているもようだ。

 被災地復興の関連では6月、震災で旅券(パスポート)を紛失した被災者に「震災特例旅券」を発行する旅券発給特例法が施行。市町村長が発行する住宅損壊などの証明書を提出すれば手数料が免除される。

外国人2人、被災地で汗 成長させてくれた日本のために恩返し

2011-11-08 11:23:02 | 多文化共生
(以下、中日新聞【静岡】から転載)
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外国人2人、被災地で汗 成長させてくれた日本のために恩返し

2011年11月8日

母国も震災経験、復興の思い共有「応援続ける」

がれきの除去作業をするルクマンさん(右)とリカルドさん=岩手県陸前高田市で


 成長させてくれた日本に恩返しがしたい-と、10月下旬、東日本大震災の被災地へ浜松市内のインドネシア人男性2人がボランティア活動に出向いた。地震や津波など、母国も度重なる自然災害による苦しみを経験してきた。2人は「(被災地の)光景はショックだった。でもすぐに立ち上がる姿に感動した。応援し続けたい」と語る。 (並木智子)

 マフラー製造会社「サクラ工業」(同市東区)に務めるジャワ島出身のルクマン・ヌルハキム・トリブさん(32)と、ジャカルタ出身のリカルド・タンブナンさん(26)。島国のインドネシアは2004年12月のスマトラ沖地震で約22万人の死者行方不明者を出した。

 東日本大震災のあと、同社が希望社員を募って9月から参加を始めた旅行会社のボランティアツアーに、そろって申し出た。2人は10月20~23日に岩手県陸前高田市へ赴き、民家の畑でがれきの除去作業に汗を流した。

 来日10年のルクマンさんは「自分の人生の中でその期間、日本で成長させてもらった。震災が起こって、助けたいという気持ちでいっぱいだった」と話す。だが、津波で何もなくなった土地を目にしたのはショックだった。高台の小学校に掲げられた時計は、震災直後の時刻を示したまま。「今子どもたちはどうしているんだろう」と胸が締め付けられた。リカルドさんも、被災者の精神的な負担を心配する。「スマトラでも復興は進んでいるけれど、心のショックは大きかった」

 リカルドさんは12月に帰国する。「また復興した姿を見にいきたい」と第二のふるさとを思いやった。