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第18節 愛媛戦

2014-06-25 13:52:56 | ファジアーノ岡山
 3連勝のあと上位に2引き分け。ここで確実に勝ってもう一度ペースをつかみたいところ。

     清水
   石原  片山
三村 千明  上田 田中
 田所  後藤  久木田
     真子

 メンバーはけが人続出で何とかやりくりしている状態。これでこの結果なのだから逆に開幕当初のメンバー選考を疑われても仕方ないだろう。

 試合は開始直後ボールが上手く繋がらなかったが、10分くらいでペースを掴む。この日は石原が効いていた。そこをアクセントに343同士の中、サイドを押し込めていたので愛媛の攻撃に厚みが出なかった。河原と堀米は怖い選手だが、少し我が強いところにこの日は助けられた。
 結局愛媛はボールが収まらないし前に人もいないのでカウンター一本に。ただそれを繰り返す中で試合が全体的にちょっとオープンになりすぎの感じだった。変に前がかりになりすぎてカウンターを浴びそうだな、と思っていると、その状況を生かしたのは岡山だった。まあこのPKは西村より疑問だが。

 その流れのまま2点めをゲット。こういう連続得点は珍しい。しかもサイドから押し下げて文句なしの形。この得点はシャドーの守備力の差が出た感じだ。
 この日の愛媛は中盤から後ろの精度が悪いためにプレーが続かなかった。そのため前線へのパスも無理なものが多く前でも基点が作れなかった。まるで開幕の頃の岡山のようだ。ああいうプレーをするとこの日のような結果になる、ということを改めて相手に教えられた。

 で、そのちょっとあとに上田のパスから片山のスーパーゴール。この選手は思い切りが良くシュートが上手い面白い選手だ。開幕で見たとき化けるかな?と思ったが思ったより上にいくかもしれない。一試合の中でもう少しゲームに参加できれば文句無しだ。

 後半も岡山ペースが続く。もし石原がシュートが上手ければ試合は早々に決まっていただろう。結局そのおつりを受け取ることになる。少しオープンになり始めた70分過ぎ、スペース空けてやられるかなぁ、と思っていたらCKから真子のミスで失点。流れから取られるよりマシだが、ミスからとは想像していなかった。
 その後もペースを失ったわけではないがゴール前までボールを運んだのは愛媛だった。結局その流れからアディショナルタイムに何となく失点。ホント「何となく」という嫌な感じだった。ああいう失点をしていると駄目だろう。

 という3-2の試合。この試合は無失点で終わりたかった。GKはやっぱり大事なポジションだ、と改めて感じさせられた。それでは勝手に採点。

清水(6.0)無得点以外良かった
石原(6.0)シュートだけアマ
片山(7.0)可能性を更に見せた
三村(7.0)サイドを支配できた
上田(6.5)序盤は調子が出なかった
千明(5.5)判断をもう少し速く
田中(6.5)得点以外はもう少し
田所(6.5)強く当たれた
後藤(7.0)MOM。怪我せず失点もよく抑えている
久木田(6.0)怪我するまでは良かった
真子(5.0)最初の失点は酷かった

近藤(5.5)足下の弱さが出た
押谷(5.0)あれなら他の選手でいい
林(5.0)力にならず

影山(6.5)
 怪我人がこれだけいる中で、戦術を変えずに負けずにいるのは評価したい。

第17節 松本戦

2014-06-21 20:24:21 | ファジアーノ岡山
 上位にいる松本との対戦。磐田戦で怪我をした中林不在がどの程度影響するか気がかりなところ。

     清水
   石原  片山
三村 上田  島田 田中
 田所  後藤  鎌田
     真子

 試合が始まってすぐに思ったのが「この相手弱いなぁ」ということだ。ファジアーノがあれだけ簡単にパスをまわせるチームはそんなにない。攻撃もパターンは少なく、基本的に速攻・カウンター。正直このチームが上位にいるのは、ファジアーノを含め他のJ2チームの怠慢だろう。クラブ数を急速に増やしたことで選手の質が落ちた、というよりクラブ運営レベルが落ちた、という感じがする。サッカークラブに関わらず日本には優れた経営者が少ない。
 しかし松本もあのサッカーでよくあれだけのサポーターが集まるものだ。あれだけ割り切って現実的に戦えば面白味は失われる。正直見に行った試合の対戦相手が松本だったら勝敗に関わらず外れの試合と思ってしまう。そのくらい徹底しているからこの順位なんだろう。

 対する岡山は基本ポゼッションをしながら、守備時はハイプレスもする。そういった互いのチームカラーどおりに基本的に岡山が支配する試合となった。特に今の岡山はサイドで勝負できる選手がいるため、中央でのリスクを低減できることから松本のようなタイプのチームにも対抗できるようになった。すると必然的にボールを持つ時間が長い方が有利になる。石原がPK獲得したのも必然的なものだった。残念ならが清水のシュートが入らなかったが、あのシュートが入ったあとに臆病にならず戦えたかどうか?というのは見てみたかった。

 これ以外でこの試合を通して目立ったのは松本の必要以上のラフプレーだ。ただその割りにファールを取られない。彼らはファールをとってもらえないわけでもない。セットプレーが得意な松本にとってこの傾向は大きなアドバンテージになっているだろう。彼らにとって有利な環境だろう。

 という0-0の試合。このチームとの試合は見ていて爽快になることはない。だから文章も短くなってしまう。まあJリーグとしては観客数の多いチームが昇格するほうが話題になっていいのだろうが。それでは勝手に採点。

清水(6.0)良いプレーだったがPKだけが残念
石原(6.5)プレッシャーが弱く自由にプレーできた
片山(5.0)試合を通してあまり効果的で無かった
三村(6.0)何度かチャンスを作ったが決定的ではなかった
島田(6.0)怪我してなけれは勝てた
上田(6.5)MOM。一つレベルが上だった
田中(5.5)中々決定的なプレーが出来なかった
田所(6.5)こういう試合は得意
後藤(5.5)不安定な部分が目立った
鎌田(6.0)怪我までは良さを出せていた
真子(6.0)去年の試合よりマシだった

千明(5.0)島田との差が目立った
久木田(6.5)急造CBでよくやった
押谷(5.0)自分が特別では無いという認識から始めるべき

影山(6.0)
 ここまで怪我人が出ながら崩れることなく試合を終えたのは良かった。

第16節 磐田戦

2014-06-18 00:26:30 | ファジアーノ岡山
磐田戦j

 3連勝で迎えた磐田、松本という上位との連戦。ようやく上位に顔を出せたチームにとって、この先この位置を保てるかどうかを試す一つ目の壁というところ。

     清水
   石原  片山
三村 上田  島田 田中
 田所  後藤  鎌田
     中林

 相手は山田がいないとは言え、代表経験のある松井、前田、駒野とメンバーは揃っている。控えに松浦や山崎、金園がいたりするんだから個々の能力だけで言えばJ1だ。ただJ1にいたここ数年はとても強豪とは言えず、落ちるのも時間の問題だった。名波、中山、藤田、福西、服部という黄金時代。それを忘れられず、その遺産を食い潰していた。その遺産はたくさん出てくる才能へは引き継がれず、そんな状況と個の能力を重視するチームスタイルのミスマッチが発生していた。結局現実を受け入れられないまま降格した。G大阪という全く同じ道を歩んだチームが目の前にいたにもかかわらず。
 そして磐田はJ2でG大阪以上に苦戦している。降格直前の磐田がG大阪のように飛びぬけた攻撃力は無かったのだから、スタイルを変えず戦えばそうなるだろう。ポポや松井を補強したが、守備的で運動量で勝負するチームが多いJ2では、彼ら程度の才能では大きな優位を作れるはずもない。そもそもシャムスカだって強者のサッカーを得意としていたわけでもないのだからなおさらだ。よほど昨年のG大阪の方が現実を見た戦い方をしていた。

 そういう面からファジアーノにも十分勝機があると思っていた。そしてそれは試合開始直後に確信に変わった。磐田は守備が緩かったからだ。岡山がJ2に上がってから、守備が不要なくらい圧倒的な攻撃力で相手を撃破していたのは香川と乾がいたC大阪だけだろう。磐田にはもちろんあんな怖さはない。あの時のC大阪だけは間違ったリーグに配属されていた。
 動きの悪い磐田。岡山は運動量でゲームを支配し、なおかつ積極的な縦の展開で磐田を脅かし、そして後藤→片山→石原→片山という見事な流れでゴールを奪った。あのくらいスペースがあれば岡山の攻撃ははまる。しかしその後ちょっと調子に乗ってしまった。スペースがあるので前への意識が強くなりすぎ、そこを磐田に狙われた。それに気づいて修正できるほどチームは成熟していないし経験もない。結局ポポの個人技で得点を奪われてしまった。ちょっと警戒が足りていなかった。
 その後チームが臆病になってしまったのは非常に残念だった。逃げ腰の戦い方で前半を終えてしまった。メンタルはこのチームの大きな課題だろう。

 後半は相手の力量が上回り始め、逆にそのプレッシャーの中で戦い続けた岡山は疲れが見え始めた。特に三村は駒野の圧力にやられたのか、いつものようなプレーは殆どできないまま交代となってしまった。何度かチャンスはあったが、相変わらず石原の精度が不足していたために得点には繋がらなかった。あのポジションの選手に精度があれば、精神的な余裕があれば試合は大きく変わったはず。そのくらい彼のポジションは重要なのだ。正直妹尾の怪我が残念でならなかった。
 ただ磐田はGKが変わり連携が悪くなっていたのに、そこを狙った攻撃がなかったのは残念だった。あのGKにはミラクルがあったのに…。

 ただ監督の読みどおり試合終盤は磐田が完全に足が止まった。「磐田は自動昇格は厳しいね」と思ってしまうほどに。そんなときに清水がいなかったのが残念だった。どうして田中を変えなかったのか?押谷と清水の違うタイプのストライカーがいれば相手には相当嫌だったと思うのだが。負けたくなかったのかもしれないが。
 試合終了間際の後藤のヘディングが外れたとき、「これ外して残り時間で負けたら痛すぎる」と思ったので、前田のゴールがオフサイドだったときは本当に胸をなでおろした。1-1は悪くない結果だ。ただこの日の磐田を見れば勝てた試合だった。そしてそこで勝てないのも実力だ。J1ではこれで勝てて初めて勝負になる。

 あとは次の試合の相手のような旧来のサッカーをどう攻略するか?だ。今季は同じような長崎はホームで打ち負かした。アウェイで同じような熊本には引き分けた。同じスタイルの最上位のチームをホームで打ち負かせるようであれば、次の段階へ進めるだろう。それを期待して勝手に採点。

清水(6.0)交代が早かった
石原(5.5)軽率さと雑さが目立つ。難しい場所だがそれを越えないと
片山(6.0)ゴール以外は目立てなかった
三村(5.5)相手が相手だがもう少しやりたい
上田(6.0)もう少しパス以外が必要なのかもしれない
島田(6.5)MOM両チームで最も嫌な存在だった
田中(5.0)このレベルだともう少し欲しい
田所(6.5)かなりよく守った
後藤(6.5)最後のが決まっていたら
鎌田(6.0)失点シーンが残念
中林(6.0)ポポは見えなかった

押谷(6.0)ゴール欲しかった
林(5.5)もっとできるはずだし、そうじゃないと駄目だろう
染矢(5.0)早く名誉挽回して欲しい

影山(5.5)
 清水の交代だけが気に入らなかった

第15節 長崎戦

2014-06-11 00:52:17 | ファジアーノ岡山
 GWより負けなし、2連勝中。好調な中、今年も上位に顔を出している長崎との対戦。

     清水
   片山  妹尾
三村 上田  島田 田中
 田所  後藤  鎌田
     中林

 今年は長崎に野田が加入し、尚且つ好調と言うことで岡山で見ることを期待していたが怪我で欠場。ちょっと残念。と言うか素直に彼の方を補強しておけば、序盤にあれ程苦労しなかっただろう。

 試合が始まってすぐに思ったのは「長崎は相変わらず荒いサッカーだなあ」と言うこと。それは相手の攻撃を遅れさせることに全力を挙げているためだ。これは個人のスキルが低い中で戦っていくための戦術だ。守備で同数では勝てないから人が戻る時間を作るために攻撃を遅れさせる。もちろん攻撃においても人や時間は掛けずロングボール一辺倒に行う。そこまで戦術を徹底し、そしてそれをスキル以上の好結果に繋げている。そんな戦術の彼らには攻撃のリズムなんて必要無いから、いくらファールしても自分たちの戦い方には関係ない。もちろん攻撃の時間は少なくても問題ないし、守備の時間は短くしたいので、リスタートにかける時間も長い。

 こんな弱者が勝つために徹したサッカーが面白いわけがない。実際に見ていて面白くない。そしてそろそろ選手が色気を出してしまう時期だろうし、それに伴い勝てなくなる時期でもある。高木がどこまで統治できるか?が長崎の行く末を決めるだろう。すでに悪い傾向は見え始めているが。

 そんな放り込みサッカーの長崎にしてみれば、高さの無い今の岡山に負けたら恥ずかしいだろう。そんな辱めを与えるためかは知らないが、この日は岡山が体を張って高さに対抗する。こういうときは特に田所が心強い。あの相手に完全に優位に立ってプレーしていた。
 対するファジアーノの攻撃は、ここのところの好調を示すように何度も縦へ挑戦する。非常に勇気のあるプレーを繰り返していた。そういうチームにはチャンスも訪れる。相手の連携ミスのオウンゴール。前へ攻め続けた結果だろう。更にそのすぐ後に清水が見事なゴール。長崎の選手にしてみれば、少し羨ましい攻撃に見えたのではないだろうか?

 ただせっかく2点を取り、楽に試合を進められそう、と思ったところですぐ失点したのはちょっと残念だった。これを抑えられるようになれば今季の岡山には期待できるようになる。昨年のように、そこまでたどり着かずシーズンを終える可能性もあるが。

 と言う2-1の試合。高さの無い中、苦手な放り込みサッカーに勝てたのはチームに自信になるだろう。あとは無失点で終わらせるだけだ。それでは勝手に採点。

清水(7.0)当たり負けずゴールも
妹尾(5.5)当たりに苦しんだ
片山(5.5)良いところを消された
三村(6.5)ドリブルで相手を困らせた
上田(6.5)チームの起点に
島田(6.5)前への圧力を緩めなかった
田中(6.0)少し大人しかった
田所(7.0)MOM。この相手に負けなかったことを評価
後藤(6.5)ほとんどの時間は抑えられた
鎌田(6.5)前へもう少し欲しい
中林(6.0)いつも通り

押谷(5.5)自分にこだわり過ぎ
久木田(6.0)何処でもそつなくこなす
石原(*.*)

影山(6.5)
 この日は特に問題は無く、狙い通りの試合ができた。

第14節 岐阜戦

2014-06-03 00:21:56 | ファジアーノ岡山
 調子が上向きのファジアーノ。対する岐阜は決して強くは無い。ただなぜかホームでの相性がとことん悪い。以前も見に行った試合は最低の内容だった。今年はラモスに変わって全く別のチームになったので逆にやりやすい可能性もある。まあ名前でチームを作り出したらロクなことはない。特にスポンサーのために行った強化はクラブ崩壊のリスクと背中合わせだ。

     清水
   片山  妹尾
三村 上田  島田 田中
 田所  後藤  鎌田
     中林

 連戦が終わり先発がどうなるか気になるところだったが、ある意味「控えメンバー」だったセットが主力を蹴落とした感じだ。特に田中、三村、妹尾、片山、と、この連戦で力を発揮した選手が占めた。

 試合はここのところの調子の良さが継続しており、序盤から試合を支配し早い段階で先制した。ここまでは文句なしだった。文句があるのはその後だ。先制した後も試合は十分に支配していた。ただ支配できすぎた。得点の匂いがプンプンする状態。見ているほうはそれでいいのだが、やっている方もそうなってしまった。すぐに点が取れそうなので、ある意味手を抜いて簡単にゴールを狙おうとしてしまった。こんなことが言えるくらい調子が良くなったのは収穫だが、こういうところで確実に点を取る力が欲しかった。

 この日目立ったのは上田。攻守に文句なしだった。特にボールが無いときのフリーラン、ポジショニングが本当にすばらしい。正直岡山に来るまでここまで動く選手だとは思っていなかった。逆にファジアーノの他の選手の動きが少なすぎるとも言える。ボールを持ったときやカウンターするとき、されるときには動くのだが、遅攻の時に動きが少なかった。それを叱咤するような上田の動きは本当に一つレベルの上の選手という感じだ。それに思ったより体が強いのも驚きだった。J1は本当にレベルの高い場所なんだろう。

 試合は後半も岡山ペースだった。そこで上田の右足パスから押谷がゴール。ホントに上田は右足が使えないんだな、と思わせるパスだったが妹尾が良く反応した。股抜きを冷静にできた押谷も素晴らしかったが。
 終盤染矢を入れて守備のバランスが崩れてかなり危うかったが、それでも上田が落ち着かせられる強みが岡山にはあった。これまでの危うい終盤とはちょっと違っていた。

 という2-1の試合。順位もとうとう7位。上田一人に目が行くが、両WBの推進力もこの好調を支えている。この日サントスを完全に上回った田中は縦、中ともに積極的に仕掛けチャンスを作っていた。三村は正直今季残留さえ危ういと思っていた選手だったが、この数試合で一気に自信をつけた。ドリブルの姿勢も良くなったし、周囲が見えるようになったのはかなり大きい。この両WBが1対1で勝てるので相手に部分的な数的不利をつくり、守備のバランスを崩せるようになったたので、前3枚に少しスペースが生まれるようになった。
 あとはボランチとバランスを取りながら1試合通してプレーできれば、正直対戦相手には嫌がられるチームになるだろう。と、気分良く勝手に採点。

清水(5.5)今日は少し雑だった
片山(6.0)得点こそ無かったが良さは出せた
妹尾(6.5)2点に絡む活躍
三村(6.5)相手サイドを困らせた
上田(7.0)MOM。このレベルだと文句を言えない。
島田(6.5)高い位置に顔を出せるのが強み
田中(6.5)サントスが攻撃できなかった
田所(6.5)時折ポジションを迷ったが力強いプレーが多かった
後藤(6.5)この状態で得点まですれば文句無い
鎌田(6.5)CBで良さが生きるようになった
中林(6.5)相変わらず危ない場面を守りきる

押谷(6.5)これから更に期待したい
石原(5.5)相変わらずシュートだけは…
染矢(4.0)岐阜相手にこれでは

影山(6.5)
 この日は監督としては楽な試合だった。1失点無ければ最高だったが、あの失点は織り込み済みのようにも感じた。