Motor Sports Sound

車とスポーツと音楽と

準決勝

2006-12-30 04:05:00 | Sports:football
 G大阪対札幌.リーグ優勝するようなチームにはこのくらいのスタジアムは欲しいな,と思わせるエコパでの試合.

 相手はJ2札幌.じっくり見ていないので今まで感想は書いていないが,千葉や新潟との試合を見る限り非常にいい試合をしていた.こんなチームがJ2なの?という感じの.前線からの素早いプレスをチームが連動して行い,そこからの速攻が持ち味.あのサッカーはJリーグのどんなチームでもやり辛いだろう.同じように走る千葉が負けたくらいなのだから(まぁあそこは今はイビチャの頃よりかなりチーム状態が悪いのだが).

 しかしG大阪に対してはそのサッカーをしてこなかった.この時点で勝負があったように思う.引いて守る札幌に対しG大阪は早い段階でのプレスとそこから個人技での突破.さすがに個人技のレベル差は明らかだった.序盤は家長の左サイドが生きたが,徐々に左では主導権を失った.しかし右の加地から先取点.片側を抑えても,もう一方には代表がいるチームの強さを見た.

 そこからようやく札幌も目を覚ましたのかセンターライン付近でプレスをかけての速攻を開始する.G大阪のDF陣はレベルは高くない.特に前を向いたスピードある相手の対処は非常に悪く,ズルズルとラインを下げるのみだ.札幌の決定力不足に救われた部分があったが,いつ点を取られてもおかしく無い状態が続いた.チームの組織と言うよりDFの個人能力の問題だろう.

 しかし次の得点は意外な形ではいる.オフサイド気味(オフサイドだと思う)の宮本のパスから前田のゴール.ラインズマンはしっかり見ていたようだがなぜ?と思った.出来すぎたシナリオだ.が,その直後札幌が得点.あんなシュートを精度高く打てる選手がいれば間違いなく負けていただろう,と言うゴール.G大阪が無理矢理2点を取ったのとは違い組織で完全に崩しての見事なゴールだった.

 その後もかなり危険なシーンがあったが何とか逃げ切ったG大阪.コメントにもあったがいい内容では無かった.どっちがJ1?というシーンも少なくなかった.G大阪は実好が機能せず,山口も集中が途切れる場面もあり,かの元キャプテンは相変わらず.そして播戸の変わりの前田は前半殆ど機能せず,寺田もボールコントロールが雑.あの内容ではJ1の優勝を狙うチームでは厳しい.そばにいた遠藤との差は大きすぎた.このような感じでG大阪は今年の課題がそのまま出た試合だった.
 対する札幌はこの天皇杯は見事な戦い振りだった.普段余り見ることのないJ2のチーム.しかし試合を見る限りどうして昇格争いにさえ食い込めなかったのだろう?という出来だ.熱いサポータもいるし,北海道は野球がうるさいので来年はぜひともJ1へ上がって欲しい.少なくとも福岡や京都よりいいチームだった.


 決勝は浦和とG大阪.主要メンバーの落ちた浦和に勝てないほかのチームは一体・・・,と思ってしまう.これでG大阪が負けるようでは・・・.まぁ決勝は関東が必ずホームになるから厳しいことには変わりないんだけれど.まぁ関西で元旦に天皇杯やっても客は入らないけどね.

そろそろ今年のまとめ

2006-12-28 07:47:21 | 興行--日本野球--
 今年1年のまとめを色々書いてみたい.

 まず野球.今年は・・・1試合も見なかった.高校野球,WBC含め.というのは今年は自分自身を利用した実験をしようと思っていたからだ.全く見ないと決めてそれでも見たいと思うようなら自分が野球が好きか,野球という競技に魅力があると判断できるからだ.
 1試合も見なかったという結果は「自分は対して野球が好きでなく野球という競技にも魅力がそれ程ない」ということを意味するのだろう.

 こんな実験をしていたので今年のNPBの順位も曖昧にしか知らない.昔なら全チームのスタメンが言えたような知識は,今では元ファンのチームのタイガースが精一杯のレベルとなった.打撃3冠や投手タイトル,まして新人王など誰も知らない.MVPも知らない(積極的に知ろうとしないと,逆に野球に関する報道の多さに驚く.嫌でも名前が入ってきたりした).

 元々自分の中ではこの程度の存在だったのかもしれない.そんな風に思うようになった.野球を1試合全部見ていたのは小学校から中学校までの短い間だ.高校,大学,社会人になると更に野球とは遠ざかっていた(20代で夜7時に家に帰る人なんているの?).
 だからと言って試合を録画して見るようなことは1度もしなかった.タイガースが優勝した年でさえも.そんな中でもF1は全レース生か録画で見ていたし,サッカーの代表戦も録画してでも全試合見ていたのだが.試合の展開とかに全く興味が無かったのだろう(それ以前の問題かもしれない).

 こんな感じで自分の中での野球の位置付けが明確になった1年だった.


 こういう風に考えるきっかけになったのは03年のタイガース優勝だ.念願の優勝だったのだが,それが逆に冷静になるきっかけになった.というのも「優勝しても何も無い」という事実が身にしみて分かったからだ.日本シリーズには出られるがその先は無い(当時).得られる栄誉は国内限定で世界相手に球団の地位向上になるか?といわれたら「No」だ.そもそも世界なんていっても米国のみだ.そこに野球を発展させる意思もない.
 また優勝賞金も無いから選手の年俸が上がるだけでファンは何も変わらず球団は経営が厳しくなるだけで.結局は讀賣戦のTVの放映権料と親会社の支援だけが全てだから,優勝しても「強くなる」ことは難しく,いくら強くなっても讀賣が常に「強い」形態は変えようが無い.

 こんな事実が応援する意味を分からなくさせた.そんな疑問から「チームは企業のもの」というところにたどり着いた.そして05年の優勝が「大して嬉しくなかった」ことでほぼ理解した.だからこうした実験を試みた.


 優勝してその本当の価値に悪い意味で気付く,なんていうことは想像していなかった.優勝ってもっといいものだという意識が長らく遠ざかっていたことで出来上がってしまっていた.この感覚は他のチームのファンにも共通するのかもしれない.横浜や千葉を見ているとそう思うし,今年の優勝チームのファンにも当てはまるように思う.

 NPBを応援する動機を作ることと優勝の価値を高めること.それをしない限り自分のような人が増えてくるように思う.洗脳の激しい関西にいてこれなのだから,洗脳の弱い地域なら尚更だろ.

 ちなみに関西のタイガース熱もTVの報道ほどの熱さは感じられない.

決勝

2006-12-26 23:59:05 | Sports:other
 といってもハンドボール.

 久しぶりにハンドの試合を見たが,ちょっとだけこじゃれたような感じになっていた.ユニフォームもサッカーと同じデザインだったり.日本では超マイナー競技の部類に入るが,欧州特に東欧では盛んだそうでそこそこ人気がある(フットボールに対してのハンドボールなんだろう).日本では企業が動員かけてもあんな小さな体育館さえ一杯にならないような状態だけれど.

 久しぶりにハンドボールを見て思ったのは「こんなに見所が少なかったっけ?」ということ.ちょっと低い位置からのアングルで見てようやく「あぁあんな感じだった」と思い出した.上から見てもあんまり迫力は無いが人の目線に近いとかなり迫力がある.そんなことを思っていたら,そう言えば昔やってたころも「ハンドボールはやるのはかなり楽しいスポーツ・・・」と人に言っていたのを思い出した.それは「見るには余り面白くないスポーツ」というのも意味していた.

 手を使うスポーツというのはバスケもそうだけれど(こっちも経験者),非常に自由度が高い.進む時にドリブルさせて制限しているが,パスとシュートはサッカーとは違い,正確に投げ成功する確率が高い(バスケのシュートはちょっと低いけど).そんなスポーツなのでどうしても見た目に簡単に点が入ってしまう.成功の確率が高いので見る側の得点に対する喜びが少ないように思う.

 ただバスケはその得点がアクロバテックな部分もあり(MJがまさにそれ),その動きの凄さを楽しむ部分が多いのだが,ハンドボールは至って無骨だ.テクニックよりパワーが優先される(いやまぁシュートのタイミングとか細かいテクニックは色々あるんだけれど華が無い).なのでバスケ以上に見所が少なくなってしまう.
 今回久しぶりに見て物足りなさを感じたのはそれが原因だろう.こういうのを考えるとサッカーはやるにも見るにもうまくできているスポーツ,というのを強く感じる.


 多分バスケもハンドも「守備によって得点の成功率が極端に下がる」という要素を入れないと,見るスポーツとしての楽しさは上がらないと思う.サッカーは正にそれで,守備がいなけりゃかなり簡単に得点できるが,守備がいるとその成功率は極端に下がる.バスケやハンドは守備がいてもそれほど成功率が下がらないので得点が入りすぎてしまう(0-0の試合なんてまず無いし).

 「得点がよく入るほうが面白い」という意見もあると思う.それは「やるスポーツ」としては問題ないと思う.実際この2つのスポーツはやると非常に面白い.けれど「見るスポーツ」として考えるとどうしても「今入った得点の重要さ」というのが曖昧になってしまう.その競技特性をよく知っている人はそれでいいのだけれど,知らない人にしてみればどの得点が重要か分かりにくいと思う.
 微妙な差の積み重ねが試合結果に反映されるので,見ていて興奮するのは「プレイヤーが凄いプレーをしたとき」か,開いた得点差を追い詰めていく,というシチュエーションとなる.

 得点が入らないスポーツでは,その得点自体が非常に重要で,見ている人にもその重要さがすぐに分かる.なので得点時に観衆は一斉に喜ぶことができる.詳しくなくても.なので得点に対する緊張感も高く,見ている人はその緊張感と一体感が病みつきになる.勝負自体に興味がないとつまらないのかも知れないが.


 ハンドやバスケのように手の使えるスポーツでそういう状況を作ろうと思うと,もっとコートを広くして人を増やすという形になるのだろうが,結局ゴール付近を固める戦法が最も有効になりそうで中々名案は無い.またバスケやハンドは結構世界で普及しているところをみると,得点が多く入る競技というのも悪くないのかもしれない.けれど結局そこがネックで最終的に普及と人気が止まってしまうような気もする.この「観客から見た楽しさ」という部分に関してよく考えてルール改正すればさらに人気がでるようにも思う.

 気のせいかな?

準々決勝

2006-12-23 16:00:20 | Sports:football
 天皇杯.

 まずは浦和と磐田.前半から早野の解説通り磐田ペース.浦和は酷いサッカーをした.ジーコジャパンを思い出させるような.とにかく動けない.プレスはしないしパスは繋がらないし.DFは5バック状態になりペナルティエリア付近に固定.まぁこれがJリーグ優勝チームと言うのは何とも恥ずかしい.浦和のサポータはよくブーイングしないで我慢できるもんだ.立派.

 正直後半の2点目が入ったときに「4-0くらい?」と思ったが山田が右サイドに出て,ボランチが前に上がれるようになり浦和にリズムが出た.そして3-3.磐田は若さが裏目に出た感じだ.正直監督が代わって以降いいサッカーをしていたが,上にこれなかったのはこういうところが原因なんだろう.というかうちだてと黒部の区別がつかなかった.

 しかしPKのやり直し.あれは理由が全く分からない.どう見ても見事なセーブだ.早く動いた?あれなら全てのキックはやり直しだ.誰か詳しい人教えて欲しい.浦和を勝たせる力が働いたの?岡田はリーグ戦でも浦和に有利な判定をしていたし.

 ただこの日の試合を見ても分かるとおり選手から不満が多く出ていた.判定の基準が曖昧なんだろう,この人.ファブリシオにレッドカード出す前に自分自身にレッドカードを出して審判をやめた方がいいんじゃないのか?

 あぁいう不公平な判定が多いとこっちだって公平に判定を見ることが出来なくなる.

理想のクラブ

2006-12-21 07:45:19 | ファジアーノ岡山
 ファジアーノ情報.毎日新聞はちょっとノーマークだった.

JFL昇格を目指すファジアーノ岡山社長・木村正明さん /岡山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/hito/


 この記事.社長から情熱を感じるし,今やるべきことをよく分かっていると思った・・・が,「理想のクラブ」の質問で企業の部活名を出しているところがちょっと怖いと感じた.あれは「企業の持ち物」であって「クラブチーム」ではないし,ファジアーノが目指す市民クラブからもかけ離れた存在だ.確かにファンからの支えられ方は羨ましく感じるのは分かる.けれども「理想のクラブ」の対象ではないはずだ.

 企業の宣伝活動を主にしているので,関西で圧倒的に人気のある地位にあるにも関わらず他の競技の普及の手助けなど全く行うことはなく,地域にも何も還元しないような部活が理想なのだろうか?もしそうならばファジアーノを応援する理由は無くなる.天○屋サッカー部か何かにしてしまえばいい.

 ちなみにこの球団は優勝したときに地元の西宮で何もせず,隣の府の大阪に行ってパレードしたチームだ.岡山県で例えるなら,笠岡市のクラブが岡山市で優勝パレードするような節操の無いクラブだ.


 それが理想なのか?ファジアーノは.


 やっぱ間違っても企業のものを「理想のクラブ」に出してはならないだろう.Jの理念と相反する存在なのだから.実際のファジアーノの活動はそれとはかけ離れているし,ここで書かれていることも全く違うので大丈夫だと考えている.けれど今後そうならないとも限らない.だからはっきりさせて欲しい.単に「あの人気」が理想だ,と.


 それより何より社長の理想のクラブ像があれってのが余りに悲しい.もっと他にあるだろ?と.国内なら新潟なんて市民クラブの本当に良いお手本だし,海外なら当然バルサなんていう素晴らしいお手本がある.なぜその辺りがすぐに出てこないんだろ?と思う.「もしかしてあんまりサッカーのこと知らないのか?」と疑ってしまう.でも元サッカー部なんだし・・・.


 もし「岡山にタイガースファンが多いし,サッカーのことあんまり詳しくない人多いから,分かり易く多くの人に伝えるため」という意図があるならこの社長はやり手だと思うが.今のうちはそうだと思っておこう.組織のトップが駄目だとその組織は機能しないから.

CW杯3決,決勝

2006-12-18 13:28:30 | Sports:football
 とうとう最終日.

 正直なところこの最終日の試合だけで十分な気もするが,決勝へ向けて徐々に盛り上がる大会の雰囲気,というも見ていて興奮する.決勝の雰囲気はプチW杯のようだった.単なる豊田カップだとこういう盛り上がりも無かっただろう.

 で,まず3決.結果から言うとアルアハリの勝利.いい試合だった.立ち上がりからほぼ互角の勝負.どちらが強いか?といわれるとホントに「ほぼ互角」と言うのが良かっただろう.
 しかし僅かな差があったとするとクラブアメリカのDFラインだ.立ち上がりから不安定でそこをアルアハリが組織的に崩していく.それをまじめに繰り返すことで彼らは勝売りを得たように感じた.

 ここまでアハリの3試合を見て思ったが,やはりアフリカのクラブでは無い.欧州と中東の中間のような感じだ.個人技で突破するのはフラビオのみ.他はまじめに組織の一員となる.正直なところアフリカ代表にそんなものは求めていない.この辺りにも「大陸王者」という位置付けの問題点が現れているのだろう.


 で,決勝.この間の試合を見るとバルサ勝利は確実かと思ったが,そうはいかないのがサッカー.試合は0-0の緊迫した展開となる.正直どちらが強かったか?といえばバルサだ.これは間違いない.けれども試合は違う方に進みだす.

 それは後半に入ったころからだった.バルサの足が一気に止まってしまったのだ.ボールは足元へ.連動も出来ずダイナミックな攻撃は影をひそめた.これはやはりインテルナシオナルが強いチームだったからだろう.つまりクラブアメリカの時のようにごまかしが効かなかったのだ.

 そしてもう一つ.インテルの10番がこの日は非常に切れていた.どう考えてもこの選手がMVPだった(デコらしいね).ボールを奪ってからは確実にキープし,アタックする.バルサのDFを揺らす.とにかく上手い.


 そうして後半にインテルが奪った得点が決勝ゴールとなった.バルサはメッシ,エトウの不在がここにきて響いた,というところか.せめてサビオラが・・・.



 クラブW杯は2回目が終わったが,2回とも欧州と南米の決勝となった.まだ他の地域のクラブの存在意義は殆ど無い.オセアニアは大会の質と権威を下げてしまっている.ということで「この大会は豊田カップに戻したら」という安易な考えで過去に戻っても仕方ない.他の大陸からすれば本当に真剣勝負を強豪とできる数少ない機会なのだから.

 ではどうすべきか?「欧州2チーム」とかいう案があるが,それはちょっと違う気がする.というのもそうすると本当に「CLがCW杯予選」になってしまうからだ.欧州はそんなことを望んでいるとは思えないし「2位でも出たい」という風に各クラブが考えるほど権威が上がらない限りすべきでは無いだろう.

 するとどういう案があるか?一つはGLを欧州,南米1位抜きでやること.それ以外に6チーム用意してGLをやる.3チーム2リーグ.1位抜け.チームは
・UEFAカップ王者
・アフリカ王者
・アジア王者
・オセアニア王者
・北中米王者
・開催国
(オセアニアは再考の余地があるが)

 で,決勝トーナメントを4チームで戦う.

 現在のシステムも実質これと同じで欧州と南米対他の大陸,という構図だ.だからと言って欧州のチームを増やしたりすれば何の大会か分からない.ならば彼らと対戦することをもっと難しくしてそこに希少価値をもたせればいいのでは無いだろうか?そこで各大陸のクラブがしのぎを削り,少しずつレベルを上げていく.

 そしてどちらかの大陸が破れたとき,本当のクラブW杯が開幕するのだろう.10年はかかるかな?

CW杯5位決定戦

2006-12-18 02:34:45 | Sports:football
 お隣の国のクラブとニュージーのアマチュア.やる前からろくな試合は期待できなかった.

 そして更に悪いことに,録画していたのを見る前に結果を知ってしまった.普通の試合でも結果を知ると見る気が失せるのだが,よりによってこの試合って・・・.それでも我慢して見始めた.
 するとまずいつもよりもうっとおしい実況に苦しめられる.試合を無視して日本人を映す.そして無理矢理盛り上げようと無理に作ったスターを崇める.プレーは殆ど無視.とにかくひたすらしゃべる.苦しい.

 そこに試合内容が・・・.とにかくお互いロングボールを放り込む高校サッカーを見ているよう.もう何も考えられない,そんな状況だった.先取点だけ見て見るのを止めた.


 これが世界か?それを報道するメディアがこれか?酷い話だ.そうそう,なぜ日テレは試合中にスタメンを出すんだ?JのTBSもそうだが.試合前に出せばいいんじゃないの?下らん話ばかりするくらいなら.あれだけ画面を支配すると試合が見れないんだけど.あぁ,日テレの人は試合見てないからいいのか.

CW杯4戦め

2006-12-17 19:22:34 | Sports:football
 ついに本命の登場.主役は後から登場するものだといわんばかりに.

 この日の試合は結果から書くと予想以上だった.何が?というとバルサの強さだ.正直なところクラブアメリカくらいであればもう少し苦しめることができる,そう思っていた.しかしそこで見たサッカーは別次元のものだった.信じられないくらいのチーム力の差.クラブアメリカは一生埋めることが出来ないかもしれない実力差を刷り込まれたことだろう.

 世界の最強クラブを決定する.その必要性が無いことがこの試合ではっきりと示された.もうこの大会はここで終了でもいいくらいの実力差だ.もし決勝でバルサが負けたとしても「たまたま」としか捉えられないだろう.公式戦で実力差のある相手と戦うとこれほどまでに実力差が浮き彫りになるとは思わなかった.バルサの強さは十分に知っているし,個々の選手のパフォーマンスもよく知っている.けれど・・・.しかも彼らは絶好調でなかった,ということを頭に入れておく必要がある.クラブアメリカはゲームでボスキャラに1撃で倒された気分だろう.


 試合は開始10分も経たない間にこの試合が面白い展開になることは望めない,と思った.何せ攻撃の破壊力が全く違う.システム・戦術が明確でそれぞれの選手のプレーの精度も抜群.相手のミスを待つ,なんて望めない.DFが多少不安定であったのでそこに活路を見出すしかなかったが,そこまで達することの出来ないクラブアメリカの実力.5,6点取られても仕方ないと思う内容だった.
 それでも守りきれば可能性はあったのかもしれない.けれど先取点を取られた時点でもう成す術は無かった.少しでも前掛かりになると簡単に攻め込まれる.勝機を見出すことはできなかった.ある意味本当につまらない試合だった.その芸術性を見て喜ぶというマイケルジョーダンのバスケを見る感覚だった.

 クラブアメリカが初戦と同じ程度の実力しか出せなかったこともこの一方的な試合の原因だろう.つまり弱かった.もっと実力を秘めていると思った.そんなことは無かった.アハリとの3位決定戦も苦しむことだろう.


 興味はバルサが如何にして優勝するかに移った.実力伯仲!なんてことはありえない.あったらインテルが凄い.シャビもサビオラもベンチにいるチーム.これに加えてメッシも江藤も怪我しているチーム.これを本当の世界一といわずしてどういうのだろう?そんな彼らがただ集まっただけでなく機能している.どうやってこれに代表も多くない「普通のチーム」が勝つのだろう? 多くの国々の多くのクラブの人の希望を打ち砕くような勝利だった.


 ついでと言うか.とにかくこの試合も実況がたまらなく酷くて聞こえないレベルまで音量を下げた.その瞬間にゴールしたりするから寂しくてまた音量を上げる.するとまたうるさい.また下げる.するとゴールする・・・.何がうっとおしいかというと,試合に関係の無い話ばかりしていて,「隣に薀蓄ばかりしゃべって内容を見ていないおっさんがいる」という状況になることだ.実況がうるさい,ならまだマシ.彼は邪魔なのだ.大体TVを見ている我々より試合の状況をつかめていない実況って一体何なの?と思う.机上の資料を見て実況している姿が目に浮かぶ.
 ここまでの4戦.試合を集中してみることが出来なかった.世界一のバルサというクラブが出ていても,だ.見る側は単に試合を見ているのだ.選手の情報を知りたいわけではないのだ.そんなもんネットや雑誌で興味の湧いた選手に対して調べればいい.副音声で実況抜きで場内音声のみ,というのをやった上であれだけしゃべるなら問題ないのでそうして欲しい.

ありがとう岡山市

2006-12-15 19:00:10 | ファジアーノ岡山
 こんな記事があった.

ファジアーノ・J入り支援 岡山市有サッカー場を優先貸し出し
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/soccer/fagi/news/2006/20061211.html

 まぁちょっと気になるのは「優先貸し出し」で「無料」とか「格安」とかいう言葉が無いこと.別に直接の財政支援は変な利権と癒着に繋がるから無理矢理しなくていいけど,そういう現物支給での財政支援を期待したい.とにかくこれは大きな一歩だ.以前の記事にあるようにジェフェルソンは芝の上以外でサッカーをしたことが無い(!!!)ということで土のグラウンドでよく肉離れしていたらしいし.まぁ普通の日本人は芝生で競技したことある人の方が少ないだろう.ハンドボールなんか屋外でやらされてたし.

 この優先貸し出しより気になったのが「政令指定都市のシンボル」という市長の言葉だ.スポーツクラブがシンボルになるという認識が出来ているだけでも,過去から比べれば大きな進歩だ.色々話を聞くとこの市長は中々いい人みたいだし.こういう市長がいる間に昇格したいところだ.
 ちなみに政令指定都市でプロサッカークラブが無いのは静岡,堺,北九州のみ.しかしこれらの都市は同一県内にプロクラブが存在する.つまり岡山が政令指定都市になったとすると,初のプロサッカークラブの無い政令指定都市になるわけだ.まぁそういう生き方もあるんだろうけど.


 ちなみにここにもまとめ記事があったのでリンクします.

JFL見えた/ファジアーノ岡山
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000000612090002

 高校野球新聞なのに地域リーグまで扱ってくれて・・・.ちなみにこのページにある桃スタのメインスタンドの写真.何かプロクラブがあるように見える.


 で書き溜めているうちにこんな記事も.

屋上にフットサルコート ドレミの街に来月13日オープン
ファジアーノ岡山クラブ運営
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/soccer/fagi/news/2006/20061214.html
ファジアーノ岡山・中川選手が老人施設を訪問  倉敷・玉島
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2006/12/15/2006121510512178014.html


 毎日のように記事にしてくれる山陽新聞には感謝しなければ.今回のこの二つの活動.チームが強くなることと同じくらい大事な活動だと思う.地域の人への認知度の向上,スポーツクラブらしいスポーツ施設の提供,サッカー教室によるファンや子供とのふれあい,お年よりに対してのボランティア活動.

 こういった地味な活動がクラブの存在意義を高め,地域の人に認めてもらえ,ファンの増加,スポンサーの増加につながり,最終的にチームの強さに繋がる.Jリーグはその過程をすっ飛ばして一気に立ち上げたチームが多いので人気面でも苦労している部分が少なからずある(いきなり表れて地域のチームだ,と言われても戸惑うし).なのでクラブ経営が実質的な親会社に頼らざるを得ない状況になっているチームが多い.

 そう考えるとファジアーノのような親会社を持たないクラブは,本当の人気でクラブを経営せざるを得ない.なのでどうしても上に行くには時間がかかってしまう.前にも書いたが,今年の成績は経営規模から行けば本当に上出来だろう.

 戦力的なことも考えると今後は作陽とかとの連携も必要になってくるだろう.ファジアーノにユース作られたら嫌がるのかもしれないけれど.あと総合クラブとしてベルともうまくやっていければ.あっちは代表選手のいるトップクラブになるんだけれど.


 こういった活動をして,より多くの人気を確保し,少しでも早く上に上がり,今スポンサードしてくれている会社に恩返しをできるようにならなければならない.とりあえず目指せ新潟!だろう.いいクラブと思えるから応援したくもなる.

CW杯3戦め

2006-12-15 12:36:30 | Sports:football
 準決勝.W杯で言えば相当な位置付け.この大会ではどうだろうか?

 結論から言うとようやくW杯という名に恥じないレベルになってきた,というところだろう.ただこれが準決勝というには物足りない気もする.

 試合は序盤から五分五分.アルアハリの方がより慎重でインテルナシオナルの方は初戦ということで様子見,という感じ.どちらも主導権を握ることができないまま時間が過ぎていった.
 しかし時間が経過する中で徐々にインテルが主導権を握る.アハリと比べて何が優れていたか?というと選手のボディバランスというか体の使い方,というのが1つ.そして大きく違ったのがDFの足元のうまさとボールへのプレッシング.アハリは攻めてもプレスにかかり,逆にアハリのプレスは楽にかわされる.そしてアハリのDFのボール回しはインテルのプレスにかかる.多分思った以上に詰めが早くて慌てたボール回しになっていたのだろう.

 そしてそれが先制点に繋がった.ただインテルが先制したおかげでアハリの選手がようやく必死になり動けるようになった.アハリは失点して以降主導権を握っていたのではないだろうか?インテルがボールを相手に持たせているのか?とも思ったがどうもそうではない.というのも彼らの運動量が一気に落ちたからだ.
 後からコメントを見ると「緊張から」疲労した,とあった.この大会は思った以上に価値のあるものになっているのかもしれない.一番気付いていないのは日本人かもしれない.いや,この試合の客入りを見るとそんなことは無いのかもしれないが.


 試合は後半1つのプレーが流れを変えた.アハリのキーバーが飛び出してスライディングしボールをクリアしたところだ.このとき彼は軽く足を痛めていた.プレーを見ると打撲ではなくその後ずっと引きずっているように見えた.

 そんな中アハリは相手の守備とGKの集中力が落ちた隙から得点する.これは完全にインテルのミスだ.GKはスローインの際にゴールへ緩慢とした動作で戻り,守備も殆ど戻りきれていなかったところにクロスを入れられ見事なゴール.あれは世界大会でやってはならないミスだろう.

 この後は本来の世界大会の激しさが垣間見えるようになった.このレベルなら十分に見る価値はある.そして決着をつけたのは上記したGKの怪我だった.インテルは流れからチャンスが作れないところにCK.そこでGKは足を踏ん張ることができなかった.通常の状態であれば体のどこかに当てられたかもしれない.結構いいシュートだったので無理だったかもしれないが.
 この後はアハリはフラビオが必死に抵抗するが決め手を欠いての敗戦.このフラビオはいい選手だった.気性が荒すぎるが.


 アハリはアフリカのクラブというが,W杯に出てくるアフリカチームのようなアホみたいな身体能力で押すチームでなく,日本と同じくらい組織で崩すサッカーをする.代わりに個人で押す部分が日本と同じくらい少ない.そう言った意味で真のアフリカ代表ではないんだろう.
 このクラブはこの世界大会で3試合戦うこと,去年を加えると5試合戦うこと.これによりより一層クラブとして強くなるだろう.今だけを見ればJリーグとさほど変わらないレベルだが,この経験の差が近い将来に表れそうだ.なんせ世界の多くの人がアハリの名前を覚えたのだから.

 一方インテルは本調子ではないと思いたい.逆にこのレベルならJのチームでも何とかなる.決勝を楽しみにしたい.肩ドリブルは笑った.度胸ある子供だ.Jのチームに見習って欲しいのは,クロスが上がった時に必ず2,3人がゴール前に詰めていることだ.ゴールへの意識と連動.日本のクラブに大きく欠けている点だと思う.


 しかしあのアナウンサーは最低だ.1点目の絶叫はチャネルを変えたくなったし(音量は下げた),試合展開を言わずサイドストーリーをひたすら言っているときは思わず副音声があるか確かめてしまった.あの局は何やっても駄目だ.まぁマシなところのほうが少ないのだが.