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第6節 湘南戦

2014-04-28 01:13:27 | ファジアーノ岡山
 今季自動昇格候補No.1は湘南だ。他にめぼしいチームがないので。特に選手の能力は特別に高くないが、前への圧力がすばらしくチーム戦術も浸透している。降格こそしたが一人フィニッシャーがいれば鳥栖のように残留できていたと思う。ファジアーノが目指す1つの道だと思う。

     押谷
   林   石原
染矢 島田  千明 久木田
 田所  竹田  近藤
     中林

 鎌田が出られない試合でCB二人が怪我をするという不運な流れ。こういうときに4バック試してみたらいいんじゃないの?と思うが影山にそんな期待はできない。本来なら4バックに3ボランチが今の選手を最も効果的に起用する形だったと思う。もちろん普段の練習から取り組んでいれば、の話だが。

 こんな高さも経験もスピードも無いDFラインで、アウェイ湘南で勝つことは相当ハードルが高い。1点とっての引き分けが最高の結果だろう。その1点をどう取るか?を考えた布陣を攻撃的な監督なら考える。しかし影山は0-0の引き分けを想定しているようにしか見えない。
 湘南は立ち上がりからJ1で戦ってきた厳しいプレスを仕掛けてきた。ファジアーノはDFラインもボランチもプレッシャーに弱い。見事にその術中にはまってしまった。ボランチに上田を起用して頼れる場所を作っておけば少しはペースを掴めただろう。頼る場所がないならプレッシャーを避けロングボールで相手のDFラインを下げたいところだが、こんな日に限って前に高さが無い。この試合に何で久保を使わないのか?本当に影山は不思議だ。
 結果、いつものように袋叩きに合う。逃げて、逃げて、そして逃げて。耐え切れなくて最後に蹴って相手に渡す。誰にでも弱さがわかる戦い方だ。前に高さが無いからロングボールは駄目。かといってビルドアップもできない。八方塞がりだ。

 当たり前のように湘南が決定機を作り始め、岡山の雑さがどんどん目立ち始めた。中でも両ボランチは成す術が無かった。あれなら連携の取れてなくても上田の方がマシだった。それに加えて距離感が悪くセカンドボールはほとんど湘南に転がった。相手に広大なスペースを与え、そして見事に失点。よく粘った方だ。そこは選手を評価したい。

 その後も得点する方法論が見当たらなかった。多分この試合もパス成功率は高くスルーパスやクロスは成功しなかったと思う。何れにしろスタートの時点で間違えているのだから、千明にポジショニングを指示しても根本的に修正できるわけがない。そしていつものように勝っている相手が先に動く。さすが影山。モイーズも足元にも及ばない。とにかくこの監督は得点よりバランスを保つことを優先し、得点を目指すより0-1のまま試合を終えることを選択する。信じられないが事実だ。そんな監督のお気に入りの竹田は、試合中にボールから目を離し自陣ゴール向きに歩くというゆるい守備で対応するのだから…。

 楔へのプレッシャーをかけ、ボランチにプレッシャーを与えれば手詰まりになる。そこで奪えなくてもサイドに押し出せばルーズなクロスがくる。ゴールキックも精度が低いので奪いどころ。これだけ明白にボールの奪いどころがあるチームも珍しいだろう。対戦相手は楽に違いない。その上今年はパスの出し手も受け手も動きが少なすぎ、切り替えも遅いのだからどうしようもない。
 結局は昨年までと同じ課題なのだが、その対策がパスサッカーの強化というのだから気が狂っている。もっと動いてもっと仕掛けて優位を作る。それだけすれば大きくチームは変わるはずなのだが、そういう選手は使われなくなっていく。

 体が強く高さのある片山を入れて少しマシになった。しかしその修正を再度三村起用という間違いで上塗りする。いくらフレッシュだからといってプレー精度の低い三村が前線で通用するはずがない。石原といい三村といい、得点できない選手が好きな監督だ。そして見事にバランスが崩れたチームは2失点めを奪われ勝負は決まった。監督による自爆テロだった。

 という0-2の惨敗。降格してきた湘南に「弱者のサッカー」をしなければならないチームがどうやって昇格できるのか?こんな酷い試合の後に相手監督の前で笑ってんじゃねぇよ!と盲目なサポーターは思わないのだろうか?。これまでも相当影山を批判してきたが、あの笑顔は最低の行為だった。飛行機を飛ばして応援バナーを出してみてはどうか?CL出場権どころか降格、つまりチームの存続がかかっているのだから。それでは勝手に採点。

押谷(4.0)何もできず苛立つのみ
林(5.0)シュート精度が悪い
石原(4.0)軽く、雑なプレー
染矢(4.0)連携が無いにしても高望みできない選手だった
島田(4.0)良さを全てつぶされた
千明(4.0)遅いプレーを狙われた
久木田(5.0)良いチャレンジだが抜けない
田所(3.5)CBでも期待できない
竹田(1.0)1対1に弱すぎだし、他もどうしようもない
近藤(4.0)遅すぎてだしパスも悪い
中林(5.5)GKにはどうしようもない

片山(5.5)少し流れを変えられたが
上田(5.5)パスだけでは大きくチームを変えられない
三村(3.0)出したほうが悪い

影山(-2.0)
 最低の笑顔だった。苛立つ試合後にあれはどういうつもりだったのか?ああいうのはもっと批判されるべき。

第5節 大分戦

2014-04-25 00:43:04 | ファジアーノ岡山
 前節勝利したとはいえ、無様な試合を見せたファジアーノ。この流れでホームでどういった戦い方をするか?がこの日の見所だった。大きなトピックとしては上田を獲得したこと。ユース年代から期待されていた彼ももう中堅。名波の時代なら代表にもなれただろう。対人の強さや縦への強さが求められる現代ではプレッシャーの少ないJ2でしか生き残れない選手かもしれない。J2を経験してもう一花咲かせられるかもしれないが。

     久保
   押谷  石原
田所 島田  千明 鎌田
 植田  竹田  近藤
     中林

 相手は降格してきた大分。普通降格チームはキツイと思うのだが、大分に関しては昇格した年もそれほど強くなかったし、昨年もインパクトを残せず降格し、今季もPO圏内に入るかどうかという、ある意味競合する相手だ。

 試合は水戸戦と比べれば比較的チームとしてまともだった。とは言え徐々にチームはペースを失っていく。それはDFラインでのビルドアップがまともにできていなかったからだ。意図無く横に回し、詰まってきたら長い浮いたボールを前に。いくら久保がいても狙いが絞られればキープは簡単ではない。サイドに苦し紛れに逃げてももちろん駄目。もちろんゴールキックは相手の下へ行く。前半終わりには大分が殆どペースを握っていた。
 しかしこの日はまだ「マシ」だったので前半を0-0で終えられ、後半に期待を抱ける部分もあった。しかしこの日は審判のファールの基準が安定しないというアンラッキーがあった。外国人で基準が異なるだけなら良かったのだが。そしてゴール前でFKを与えてしまう。

 これまでもあの付近からのFKは何度もゴールを決められている。そんな悪い予感があったが、壁の作り方など対応が対策できていればそれ程恐れることはない。相手のキッカーが代表レベルならともかく。しかし悪い予感が当たってしまった。ちょっとFK対策は考えたほうが良いだろう。

 その後ようやく前掛かりに攻撃が始まる。いつものようにエンジンが掛かるのが遅い。そんな中でも選手交代が遅い。ただ投入した片山が当たった。この選手は掘り出し物かもしれない。体が強いだけかと思ったが、思った以上に足元がいい。スペースは必要だが。

 という1-1の引き分け。引き分けに終わった最大の要因は、得点できる選手を控えにまわしていることだと思う。点を取れる選手は特別というのがどうしたらわかるのだろうか?影山は守備が大事と思っているのだろう。しかし攻撃の選手は最低限の攻撃の能力がないと、攻撃自体できない。FWが攻撃のためでなく守備「だけ」のための存在になってしまう。実際この日の久保や石原はそうだった。特に石原のようにクロスの精度が低く、ドリブルで突破できず、ボールキープもできず、パスもシュートも下手な選手は、前にいるだけで実質Dだ。期待したくなる気持ちはわからなくはない。ただ彼がその期待を裏切って2年経っていることも忘れてはいけない。
 それでは勝手に採点。

久保(5.0)手持ちのプレーが少ないのか押さえ込まれた
押谷(5.0)プレーが軽かった
石原(4.0)このままでいいのか?
田所(5.0)通用しているとは言いがたい。
島田(5.5)積極的ではあるが気がはやった
千明(5.0)プレーの遅さを狙われた
鎌田(5.5)右で基点だった
植田(5.5)強さはさすがだが、パスが遅かった
竹田(5.0)アシストを含めプレーが遅かった。全く組み立てできず
近藤(5.0)パス回しというものができなかった
中林(6.0)セービングもキックも相変わらず

林(6.0)唯一受ける動きをする選手
片山(6.5)MOM。少ない期待の星
上田(6.0)プレーレベルはさすがに高い

影山(4.0)
 臆病な試合を終えたチームに臆病な癖がついていた。わずかに改善の兆しはあったが、やりたいサッカーに合った選手を選べているようには思わない。

第4節 水戸戦

2014-04-04 23:29:13 | ファジアーノ岡山
 3試合勝利なし1得点、昨年無かった連敗をすでに達成。そんな中でアウェイで苦手な水戸との対戦。良いイメージなんか何も無い状況で3連敗も覚悟した試合となった。

     久保
   押谷  石原
田所 島田  千明 鎌田
 植田  竹田  近藤
     中林

 FWは結果を出さないと変えられる。FWとは得点でしか認められない。他に良いFWがいるわけでない。けれども林はベンチ。そんなに結果を出していない石原が好きなの?これでは選手も疑心暗鬼になるだろう。とにかく影山の頭の中で得点に対するウェイトが低すぎる。

 試合が始まるとその奇妙な選手起用の意味がわかった。アウェイで苦手な相手とはいえ超極端な引きこもりサッカーを選択していた。それには林の守備力は不足していたのだろう。ディフェンシブCFWにディフェンシブシャドーにディフェンシブMF、そしてDF。岡山で,いや影山に起用されるにはそういうタイプである必要がある。
 喉から手が出るほどほしい勝利には違いないが、それにしても酷い戦い方だった。ここまで極端に攻撃を捨てたサッカーを見る機会は中々貴重だ。このゲームからは、影山からは、チームの攻撃を機能させてチームの攻撃を強化する意思はまったく感じられなかった。とにかく今の戦い方を崩すことは選択しに無く、とにかく今の枠の中で如何に戦うか?ばかりを考えている。
 ある意味、今の影山スタイルの完成形だろう。手詰まりと言った方が良いだろうか?アウェイとはいえ、同レベルのチームに対しここまで引きこもる以外に勝ち方が無かったということなのだから。見るほうにすれば惨め以上の何者でもない。どんな言い訳があっても、こんな臆病な戦術を選択する監督に未来を感じることはできない。

 対する水戸は戸惑いながらもボールを圧倒的に保持しながら試合を進める。しかし水戸という、そんなに人気も無く、そんなにクラブとしての魅力も無いチームなのにこれだけ選手が揃うのは関東の利点だろう。多くの人の目に付く関東のクラブに身を置きたい、地元に近いクラブに身を置きたい、そんな選手は多いのだろう。

 試合に戻ると、ファジアーノはカウンターしかない戦い方だった。しかし縦パスは見事に相手に狙われ、ロングボールも久保に当たりこそするがセカンドボールを全く拾えない。5-4-0-1のような陣形で選手の距離感が非常に悪いのでどうしようもなかった。
 また左サイドは石原が雑なプレーを繰り返すので攻撃が形にならないのもあったが、それ以上に島田と田所、植田の相性が悪いのか、守備がどうしても安定しない。彼らの間はいつもスカスカだ。

 とにかくこの日は退屈だった。意図的に相手にボールを持たせ、奪い方を決めてそこから速攻、と言うサッカーならまだ楽しめるのだが、ボールを何とか奪っても何らいとある攻撃は無く、チンタラDFラインでボールを回して、曖昧なボールを前に出してプレゼントするだけ。面白いわけが無い。ちなみに岡山県人はこういうサッカーは嫌いだと思う。理由は色々あるが書くのはやめておく。

 ただこのつまらない戦術は効果的だった。水戸には引いた相手を崩す戦術も個人技も無かったので失点は事故以外ないだろう、という感じだった。その上、この糞みたいなサッカーを続けたおかげで相手は確実に苛立っていた。おかげで水戸はバランスを崩し始め、そこから相手のミスを突いてゴール。それでも幸運が重なったとしかいえないゴールだったが。

 という1-0の今季初勝利。ただ攻撃面で何ら改善点は全く見られなかった。チームが自信を取り戻せばもしかしたら状況は好転するかもしれない。しかしその可能性は高くないだろう。水戸相手に弱者のサッカーをして、ようやく勝てるようなチームに幸運が訪れるとは思えない。今季は本当に危機的状況だ。チームは研究され、人は入れても生かせず新たなやり方も見えない。本当にJ1を目指すチームなら監督の解任を視野に入れておくべきだろう。個人的には、5年目の監督で、スタートダッシュを目指した監督ならば、10節までに白星が先行しないのなら解任でいいと思う。今季は本当に弱い。それでは勝手に採点。

久保(5.5)落としの精度はこだわるべき
押谷(5.5)速弾きだけやたら上手いギタリストのイメージ
石原(2.0)いくら運動量があっても、すべて雑
田所(4.0)攻守にわたってプレーが雑だった
島田(4.0)全体的に余裕が無かった
千明(4.0)ゲームを作れずミスも多かった
鎌田(5.0)相変わらず攻撃で右サイドは使ってもらえない
植田(5.0)いきなり見せた不安定さと力強さ
竹田(4.0)フィードの精度の低さが目立つ
近藤(5.5)反応の鈍さは怖さ
中林(6.0)MOM。いつもどおりよく守った

林(5.5)積極性はあったが得点が欲しかった
久木田(5.5)複数のポジションをそつなくこなした
荒田(*.*)あれは荒田の時間ではない

影山(0.0)
 どれだけ引きこもりでも、もう少し得点に向けた対策がある。水戸レベルならもっと活路は見出せたはずだ。しかし全く意図の無いサッカーを続けるのみ。怖くて仕方が無い