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JFL前期

2008-06-27 18:15:14 | ファジアーノ岡山
 17節は高校時代以来の美作へ!と思ったが急用が入り行けず.相手はここ数戦勝利から見放されている横河.5月以降の失速はファジアーノとよく似ているが,ここ数戦中位以上のチームばかりとの対戦でチームを立て直せなかったのが異なるところ.というより序盤の好調は対戦相手に恵まれていたからかもしれない.
 対するファジアーノは千葉との対戦できっかけを掴み,首位栃木とも善戦したことで一時期の不振を脱した感がある.チームの勢いを取り戻すこと,そしてライバルを倒すという意味でもこの試合は非常に大事だった.喜山をボランチに据えるという苦肉の策をとったのだから余計に結果を求められる.

 その大事な試合は武田が先発.武田もかなり良い選手なのでメンバーだけ見ても期待は高まった(ベンチ外の重光が気になったが).そして結果として川原,小野という中盤の選手が得点し勝利.そして課題の守備も失点0.素晴らしい結果で4位武蔵野を下しチームは非常に良い形で前期を終えた.特に次節が強豪本田との対戦なので,もしここで負けていたら3連敗というのもあり得ない話では無かった.そういった意味でもこの勝利は非常に大きかった.これを飛躍のきっかけにしてほしい.



 で,前期が終わったのでちょっと考察でも.まず10勝3分4敗の勝ち点33で3位という成績.これは多くの人が妄想こそすれ予想しなかったくらい文句は無い結果だった.ただもったいない勝ち点の失い方が多かったのが本当に残念だ.経験不足が露呈したと言えるが,逆に言えば経験を積めば更なる上積みが望めるということ.この取れたはずの勝ち点を後期にちゃんと取れればよい結果が期待できる.

 しかしこの成績の要因はいったい?と考えて自分なりに答えを出してみた.

 1つは対戦順.新規加入でいきなり本田,富山,佐川という強烈な相手.だからこそシーズンに高いモチベーションで挑め,更に結果を残せたことは普通の相手に勝つ以上の自信になった.負けていたら…と思うとぞっとするが.
 そしてもう1つは勝者のメンタリティーを持っていたこと.昨年1年間勝ち続けたチームの意識の高さはJFLに来ても変わらずだった.「JFLだから負けることもある」なんて気持ちは全く見られず.半端な気持ちで昇格したわけじゃないチームの意識の高さはJFLでも見られた.それがぎりぎりのところで勝ち点を得る要因となったし,崩れそうになったチームも立て直せたのだろう.
 そしてもう1つは馬鹿みたいに厳しい地域リーグ決勝大会を優勝できたこと.あそこで勝つためにチームを作ると自然とJFLでも中位以上の実力をつけることになっていた.MIO,北九州の結果や,それまでに戦った熊本や岐阜が既にJ2に行っている事からも明らかだ.あの大会は実はあれでいいのかもしれない.

 そしてクラブとしての強さも持っていたことも大きい.弦巻,ジェフェルソンの穴を感じさせない補強.それは小林康だったり武田だったり妹尾だったり.DFラインも木村,尾崎とコンスタントに出場する選手をそろえた.それによる既存の選手の成長も大きかった.臼井,李,玉林など.
 一つだけ想定外だったのはボランチだった.三原のコンディションが戻らず,玉林も攻撃時のアクセントになりきれず.しかしそこへピンポイントの補強をするなどクラブとして的確な行動を取れるのは見事だ.

 あと余りネットでも書かれてないが監督の手腕も挙げておきたい.特に前期終盤に喜山をボランチにする英断は見事にチームを立て直した.そして多くの選手が成長を続けており,キャンプからのチーム構築が今花咲いている.これは選手の努力もあるが,それだけではないのは明らかだろう.

 
 …などと書いてみると良いとこばかりだ.盲目になりつつあるのかもしれない.ただ意識の高いチームを見ていると,あまり悪いところは見えてこないのは確かだ.ただこれらの一つでも崩れると一気にチームも崩れる可能性がある.そうならないよう出来るだけ応援したい.


 ちなみに他のチームの情勢を見ると,栃木はちょっと抜けている.1回は不調の時期が来るだろうから,そのときにどこまで耐えられるかだけが問題だろう.そして4位以内を争うチームとしては本田,横河以外は全て準加盟のチームになりそうだ.コンスタントに成績を残す本田が落ちることは無いだろうから,実質2つの枠を4チームで争うことになりそうだ.やはり昇格が見えるようになると準加盟のチームは強いだろう.
 予想としては岡山,富山,鳥取の3つ巴だと思うが最終的な結果は読めない.岡山はMFの補強がはまれば第1候補だろう.小林,喜山が2トップは得点数を見ても分かるがJFL最強だ.このアドバンテージはこのレベルのリーグではかなり大きいと思う.


 チームのエースも,守備の要も言葉にした「Jリーグ」.エースなんてリーグ優勝を目指すとまで言っている.シーズン最初にも書いたが,選手はいくら恥ずかしくても可能性が0になるまで「優勝」「昇格」を口に出して目指して欲しい.諦めるのはそれからで遅くないのだから.
 これまでJリーグ昇格にはわざと余り触れないでいた.前期が終わった今,この成績ならば嫌でも意識する.ならば思いっきり意識していこうと思う.可能性が0になるまで.


 次は津山.なかみちなかと書く学校のすぐ上だ.あそこでJFLが開催されるなんて想像もしてなかったなぁ.目の前で起きていることの価値は理解できないんだろうなぁ.行けないんだが.

タイ戦

2008-06-20 15:39:18 | Sports:football(A代表)
 この試合を勝てばほぼ3次予選勝ち抜けは決まる.アウェイとは言え相手はグループ最下位のタイ.ここで勝ち点を落とすことはまずないだろう.ただほんの10年前まではタイは東南アジアの強豪と恐れられ実際に日本も負けていた.それから考えると日本サッカーの進歩の速さは物凄いものだ.
 逆になぜタイのように昔からサッカーに人気のある国が強くなれなかったのか?やはり自国リーグの整備の遅れが原因だろう.自国リーグが注目されず発展せず.代表も強くならず.それにより強豪相手だと代表に対する期待感も薄れ(アジアカップを見る限り代表には興味はあるようだ),今の時期はユーロへ注目が移っているのだろう.プロリーグの整備と共にサッカーが注目され始めた日本はアジアでは恵まれた立場なのだろう.

 試合は大久保の代わりに香川を入れるという布陣.機能しないだろうと思ったがその通りになった.彼はもう1列後ろが適切だろう.逆にあのポジションを出来るのは大久保以外では磐田の前田くらいか?生粋のFWで,なおかつMFもできる技術があるタイプが適切だろう.
 この日は開始直後長谷部が仕掛けた.あれが入っていればこの日の印象は大きく変わっただろう.そしてこのチームが1つ前に進んだと思えただろう.しかしまだそこまで達していないようだ.その後は終始試合を支配するが,大久保不在のゴール前は手詰まり感でいっぱいだった.そこに負傷の中村がいるのだからあの内容は仕方ないのかもしれない.実際中村は直接ゴールを狙うFKを一度も蹴っていない.

 結局背の低い相手に得意のセットプレーで2得点.当たり前のように点が取れるのは武器になるが,当たり前のように取れるのはこのレベルまで.このレベルであれば流れの中からも当たり前のように得点したいところだ.
 しかしその得点は後半メンバーチェンジするまで生まれなかった.香川がボトルネックとなり,そして内田が守備で危ういプレーを連発したため,チームがリスクを背負いにくい状況になっていた.ただこの2人以外のこの日のパフォーマンスは平均して高いものだった.特に遠藤と玉田は素晴らしい動きだった.
 結局中村憲剛が見事なシュートを決めて3-0の勝利.やはり彼を控えにするのはもったいないと感じさせられた.この日の松井の攻撃時の判断の悪さを見ていると尚更だった.

 現地邦人がタイ人より多く集まったのでは?と思わせるホームのような状況もこの日の試合を優位にしたのかもしれない.あの観客席を見ると日本はサッカーの国になったなぁと思わせられた.

 オマーンの結果によりこの日最終予選進出が決定した日本.間違いなくコインブラ時代よりは前進している.守備に関してはオシム時代と遜色はない.後は攻撃だ.個人依存の強い攻撃を如何にチームにできるか?オシム最後のエジプト戦のようなチームになれば最終予選どころか本大会にも期待が持てるのだが.

 というわけで勝手に採点.

玉田(7.0)得点はなかったが随所に切れた動きを見せた.
香川(5.0)若くなければもっと評価は低いだろう.
松井(5.5)守備で貢献した分だけプラス.
中村(6.5)やはり別格.周りが付いていかないと.
遠藤(7.0)攻守ともここまでできるなら.
長谷部(6.0)まだまだ馴染めていない.
駒野(5.5)アシストこそあったが.
田中(7.0)勝負強さと守備の強さは特筆すべき
中澤(7.0)カバーが良かった.
内田(4.5)走れず守れず.
楢崎(6.5)落ち着いたセーブが目立つ.

矢野(5.5)存在感を見せたとは言いがたい.
中村(6.5)丁寧なプレーが目立つ.
今野(6.0)ボランチで生き残りたいところ

岡田(6.0)
 守備組織が整ったところでどう攻撃を組み立てるか?消化試合となったバーレーン戦から新たなトライを始めてほしい.

カメルーン

2008-06-13 23:45:23 | Sports:football
 U-23の候補発表前の最後の国際試合.選手は必死なのかな?と思ったが見た感じそれは伝わってこず.いや最もOAの確率が高い梶山はちょっとだけ必死だったかな?まぁあれくらいを普通にして欲しいものだが.

 カメルーンは早く来日しコンディションを整えていたらしいので期待したが,正直期待はずれ.もしかすると日本が良かったのかもしれないが普通だった.ある意味良い結果だったのかもしれない.
 FWは期待の森本.しかしこの日は期待はずれ.孤立するのはチームのせいもあるかもしれないが結局は連携が取れていないということ.ちょっと不安にさせられる動きだった.
 その他の選手はと言うと,谷口は生きる場所を見つけたという感じ.DFの吉田は初めてまともに見たけど良い選手.この世代はDFが豊富.水野はまだまだ.本田圭は足が止まるの早すぎ.そんなところか.

 まぁこの時点で新しい発見も殆ど無くFWとパサー不足はどうしようもないという感じ.そんなことを込みで五輪の18人を考えてみたい.

FW:大久保,森本,李
MF:中村憲,谷口,梅崎,本田圭,柏木,水野
DF:長友,内田,安田,青山,水本,森重
GK:西川,松井,林


 豪州との対戦で神戸に来るらしいので暇だったら行きたいな.

JFL第15節

2008-06-11 10:17:49 | ファジアーノ岡山
 駅からの道中いつもより人は少ない.やはり日曜ナイトゲームだし不振だし…と思ったがバックスタンドには意外にも多くの客.自分が思っている以上にこのチームは街に根付いてきているのかもしれない.

 前半は前回と同じようにメインの高い位置からアウェイで苦しんだチームの状況をじっくりと観察した.相手は千葉.リザーブとはいえファジアーノと千葉の旗が並んでいるのを見るとちょっと嬉しい.ただ千葉に関して率直な感想を言うとこれまで見た中で一番怖くない.水島より琉球よりTDKより.この時期にこの相手とホームで戦えるのは対戦相手に恵まれたと言っていいだろう.
 しかしそんな相手にもファジアーノは試合序盤苦戦する.FWの2人の連携が悪く被ったり距離が離れたり.この日起用された朝比奈が積極的にポスト役になるのだがそこでのボールの収まりが悪く相手に奪われ,更に相手は下がり気味なので得意の裏への飛び出しも生きず(献身的なチェイシングは良かった).小林は彼とのバランスを取ることばかりしていた.
 また攻撃といえばこの日起用された右SBの尾崎も大雑把なトラップ,安易なクロス,パスが目立ち,更に上がるタイミングも悪い.戻りも遅く監督もベンチから再三修正の指示を出していた.

 そんなこともあり試合を支配しても最後の1/3でボールを失う形が続いた.結局これは喜山のボランチ起用のためだろう.彼のおかげで中盤は落ち着きが増し試合を支配できたが彼の不在で攻撃で決め手を欠いた.
 しかし先制点はファジアーノ.朝比奈の頑張りからボールを奪い,この日左SBに入った野本からのクロスで勝負あり.あの状況で点を取れたのはやはり相手に恵まれたのだろう.そしてファジアーノはこの得点を機に躍動感を取り戻した.

 後半は終始ファジアーノペース.この日は妹尾が本当に調子良く何度も右サイドを崩していたしシュートにも絡んだ.前回見たときより安定感は増した.そしてチームが決定機を何度か逃し嫌なムードが漂いかけたとき,妹尾の果敢な勝負によりPKゲット!!!・・・と思ったがFK.この日の審判はちょっとバランスが悪かった.
 ただそのFKから川原→小林という形で得点.この日の川原もかなり気合が入り良いプレーが多かった.そして駄目押しが欲しい場面で交代直後の武田がゴールを奪う.正直トラップだけみても朝比奈より武田の方が技術は上だろう.フルタイム出るには運動量が足りないのか?期待したいFWだ.

 一番の問題は最後の最後に安心したのか集中力を欠いたプレーでの失点.ここは猛省して欲しい.とは言えこの日CBに入った木村は前回とは大きく異なり非常に安定したプレーをしていた.また左SBの野本も機能していた.DFラインはこれで少し安定しただろうか?
 またGKの李は堤よりもフィードの精度が良く(この日直接ラインを割ったキックはなかったと思う),攻撃の起点になるという意味では非常に良かった.前に出るタイミングや守備範囲も問題ない.期待以上の出来だった.


 この日は試合中,喜山をボランチで使った理由をずっと考えていた.ここでも何度も指摘したが中盤を落ち着かせる選手が不足している.しかし補強はできない.だからと言ってこのままでは・・・.それを解決するための苦肉の策だったのだろう.
 ただ彼のセンスは素晴らしく中盤でパスアンドランを最も忠実にこなしバランスのいい配球をしていた.それだけを見るとこの苦肉の策は成功に見えなくも無かった.

 しかし守備にはやはり問題がある.守備は下手とは言わないがうまくはない.小野と比較すればすぐ分かるが,守備的選手のそれとは異なる.これからの上位対戦では苦しむだろう.
 この布陣はある種の劇薬だ.これ以上使うのはできるなら止めてもらいたい.個人的には野本を左SBに置くならこれまでどおりの中盤で十分のように思う.これまで左SBの裏を良く狙われていたし.そんなことよりこの日負けまくったセットプレーの守備をもっと詰めた方がいいと思う.


 結局この日は3-1の勝利.前期のうちに勝ち点30を達成.シーズン前には予想できなかった戦いぶりだ.しかも中段や上位が引き分けたために3位に.ここから栃木,横河,本田と上位3連戦.成績次第では中段グループに飲み込まれるしトップに躍り出ることも出来る.またスタートラインに立ったつもりで頑張って欲しい.

アウェイオマーン戦

2008-06-09 12:30:02 | Sports:football(A代表)
アウェイオマーン戦

 この日はまず内なる敵との戦いから始まった.「灼熱の」と叫ぶ実況.しかし灼熱の状況に陥れたのは他でもないTV局および広告代理店だ.元々は18:30開始のゲーム.それを日本のTV事情に合わせて1時間以上繰り上げての開始とした.ちなみにオマーンリーグもこんな時間に試合はしないそうだ.
 放送する局がこの後ユーロを放送するという事情もあって時間を変えたのだろう.内部に敵がいれば勝てる試合も勝てない.そんな敵の実況が「灼熱のアウェイで」と叫ぶ.現代のマスメディアが如何に狂っているかを示す良い例だった.彼らはドイツW杯の惨敗の原因のひとつでもあった.今度のW杯も彼らはぶち壊す気なのだろう.

 この狂った地上波TV局の実情はより多くの人に知ってもらいたい.あの野球やバレーのおかしな報道を見ればいい加減気づきそうなものだが.自分はこれを機会にユーロはWOWOWに切り替えた.サッカーを報道しないスパサカにもこの局の姿勢は見て取れるし.


 という前置きがあったのでこの日の苦戦は目に見えていた.日本の動きが良くなったのは本来の試合開始時間が近づいた頃だった.太陽が落ちると選手の動きはどんどん良くなっていく.如何に内部の敵が与えた毒がきつかったかを示していた.
 こんな試合だからとにかく失点せずに,さっさとセットプレーで点を取って守りきりたかった.しかし得点したのはオマーン.事故のような得点だったが実際は事故ではなかった.その前のCKなどでも集中できておらず非常に危ない守備だった.そして与えたFKのこぼれ球で失点.日本が詰め切れなかったこともあるし,相手が積極的にシュートを打っていたことも1つの要因だった.

 相手は監督が解任され,ホームに戻り,日本に来たチームとは全く異なるチームになっていた.モチベーションは高く動きが良い.ただ変わりないのは技術の低さ.日本は失点後も落ち着いた試合展開で試合を支配した.正直失点前にも得点できたと思うし,失点後も得点できるチャンスは多かった.しかし攻め切れなかったのはやはりあの暑さも大きく影響していただろう.
 そしてもう1つは審判.笛の基準が曖昧すぎてペースを乱されていた.まぁこれが「アジア」なのだが.

 選手で言うと駒野は攻守に最悪だった.全てのプレーの質が悪く後半のPKのきっかけも作っていた.松井は状況判断を誤ることが多くチームのピンチを招いた.そして何よりアウェイでも遠藤,長谷部というボランチを起用した岡田の判断も驚きだった.確かに鈴木をこの日使うのは厳しいし,他に守備的なボランチがいない(中村は遠藤の代わりだろう).結果的に2人が上がりすぎてカウンターで大きなピンチを招いていた.この二人の起用はホーム限定にしてほしい.本当は稲本がいればいいのだろうが.

 後半玉田のトライでPKを貰い同点.最悪の結果は避けられた.ただ結果的に帳尻あわせのPKが相手に与えられたし,その後は明らかなPKを審判がとらなくなった.あれがなければ勝利もあったかもしれない.
 この日理解できなかったのは交代枠を使わない岡田の判断だ.明らかに疲弊していた内田,失点したくないのに長谷部,遠藤を使い続ける.バランスを崩すのが怖かったのかもしれないが,ここで臆する監督は失格だろう.大久保の退場は言い訳でしかない.


 結局引き分けになってしまったが,内なる敵との戦いの中で得たものとしては大きかった.TV局にこんなことを許す慢心した協会会長がいる限り日本は強くならないだろう.彼はドイツW杯で素人監督を呼んで黄金世代を破滅に追いやった.今回はW杯の舞台から日本を引きずり落とし,日本サッカーを潰しにかかるのだろうか?

 というわけでこの試合は採点は代表的なところだけに.
楢崎:7.5
大久保:1.0
駒野:4.0
岡田:4.0

協会会長,TV関係者:-10.0
 多方面からの攻撃で日本に致命的なダメージを与え,日本から勝ち点2を奪うことに成功した.レッドカードでもおかしくないプレーも自分を悪者にしない振る舞いで見事に切り抜けた.今後も日本の黄金の2トップとして君臨するだろう.

アウェイ3連戦

2008-06-07 11:04:13 | ファジアーノ岡山
 結果から書くと1分2敗で積み上げた勝ち点は1のみというほぼ最悪の結果に終わった.しかも上位チームでなく中段に沈むチームとの対戦のみで.チームの状態は最悪に近い.

 多分色々な意見があるだろう.「何やってんの?」とか「これまでが上出来.今が実力どおり」,「監督が悪い」,「守備が悪い」,「補強しろ!」などなど.個人的には「何しとんな!?あほか!」という気持ちを「まぁこれまでが上出来,貯金あってよかった」という気持ちで抑えている状態だ.
 これは見ている側の意見や気持ち.我々は応援するしかない.ただ選手は今自信を失いつつあるだろう.やるせない気持ちとうまく行かない苛立ち,そしてそこから出てくる不満,不安.


 最高のスタートを切った1年目のシーズン.序盤の勢い.それが実力になりつつあった.MIO戦を見るとチームが自信をつけつつある雰囲気が見えた.本物かもしれないと思った.しかしその2戦後の琉球戦でメンバーを入れ替えた….

 ここが一つの分岐点だったと思う.

 自信を付けつつあったチームが予想外の要因で引き分け.チーム内に余計な混乱を招き,選手に迷いと不満を残した.チームは勢いを実力と確信できなくなった.そしてその勢いも消えた.

 「勝っているチームは変えるな」という格言がある.データに沿ったものでもないが実際よくある.確かに監督にも考えがあったのだろう.チームの失点も多かった.ただメンバー変更のタイミングとしては最悪だった.そして残った結果も最悪だった.
 結果論かもしれないが,負けるか引き分けるまで待つべきだったろう.いや,せめてアウェイの試合まで待つべきだった.


 結局琉球戦以降勝てたのはたった2試合.相手に分析されたことなども関係しているが,得点も失点もこれまでと大きく変わるわけではない.僅かな差,つまり精神的な差が結果に出てきているように思う.


 今チームがすべきことは何か?守備を固める?補強をする?戦術を確認する?多分そんな事ではないと思う.チームの意思を再度統一して一人一人が今すべきことを再確認することだろう.個人技では一部選手を除いてJFLでも下位だ.選手層もとても上位チームとはいえない.全国リーグに1年出場し続けるという経験はJFLの中では圧倒的に低い.そんなチームが今のような状態になるのは珍しいことでも何でもない.
 ファジアーノのように他チームと比べて総合力に劣るチームが生き残る方法.それは最後まで諦めず走りぬくことだろう.技術も経験も戦力も足りないならぎりぎりまで走るしかない.実際それでJFLへ昇格してきたチームだし,今シーズン序盤もそれで勝ちを奪ってきた.

 この程度で下を向くようなレベルのチームじゃないと思っている.敗戦は当然.それを糧に成長するチームだと思う.前に書いたが成長の余地だけは他のチームより多い.今シーズンも妹尾や玉林,臼井といったようにどんどん成長している選手もいる.チーム全体としてもまだまだ成長できるはずだ.


 試合を見て気になることは,最近使い始めた1ボランチだ.これだけは止めた方が良いと思う.元々DFラインが下がり気味でバイタルが広がるチーム.ボランチが一人だとそのスペースのカバーに行って前後の距離が開きすぎる.
 加えて攻撃.速攻は良い(もうちょっと切り替えは速くしたいが).ただあともう一つパターンが欲しい.遅攻の.ボールをキープできてさばくタイプがいないので厳しいんだろうけど,川原や妹尾には意図的にそういうプレーも考えて欲しいところだ.ちょっと前に前に行き過ぎのように感じる.J1でもそういう傾向があるくらいだから仕方ないのかもしれないが.


 地域リーグ決勝大会も過酷だったが,JFLも思った以上に過酷だ.上下の実力差が思った以上に少ない.明日の結果次第ではここでの予想通り大混戦になりそうだ.大雨でも応援に行こうか.

オマーン戦

2008-06-04 20:19:51 | Sports:football(A代表)
 3-0で勝利.この試合,最も大きな見所は遠藤のボランチ起用,しかも相方が長谷部という使われ方だ.まさかの攻撃的布陣だった.

 結果としては大正解だった.遠藤の元のポジションがボランチということがよく分かる動きだった.守備はやはり怖いものがあったが中盤の底としての攻撃の組み立ては非常に良かった.あれでもうちょっとたまに前に出ることが出来ていればよかったのだろうが.
 ただし長谷部との併用が正解だったかというと疑問が残る.元々彼は攻撃的なボランチ.しかしこの日は飛び出すときもチグハグで守備の時間も長く彼の持ち味は生きていたとは言えなかった.ただし欧州で鍛えた守備は日本の普通の守備的MFよりもより優れたものだったのが救いだった.


 この日は相手が意外にも引いてくること無くラインを上げて戦ってきた.正直今アジアで日本にあのような戦い方をして勝てるチームは殆ど無いだろう.そしてあのスタイルはオマーンのスキルでは余りにも無謀だった.
 しかもこの日は中村,松井という選手も揃っている.松井はよく動き中村はボールを見事に動かす.そして彼らは守備もしっかりとし,そこに成長した大久保も絡む.相手は殆どなす術なしだった.

 最後に足が止まって追加点を奪えなかったことがこの日の不満といえば不満だろうか.レベルの低い不満だ.


 というわけで勝手に採点.

玉田(6.0)最初のを決めてたら.
大久保(7.0)1ゴールに守備.風邪明けということからしても十分.
松井(6.5)この間よりかなり良かった.ゴールがあれば.
中村(7.5)別格.
遠藤(6.5)ボランチだといいね.
長谷部(6.5)相手が遠藤じゃなかったら.
長友(5.5)少しミスが目立った.
駒野(5.5)中村に気をつかったプレーばかりだった.
中澤(6.5)十分.
田中(6.5)良いタイミングだった.
楢崎(6.0)評価のしようも無い.

香川(5.5)ちょっとがっかり.
巻(-.-)守備以上を求められる.
今野(-.-)もっと期待してるんだけど.

岡田(6.0)
 ようやくボールを奪った後の守備で岡田色というものが出てきたんじゃないだろうか?攻撃は選手任せだがある程度は仕方ないのかも知れないが,もっとアイデアが欲しい.

ハンドとか

2008-06-03 21:07:31 | Sports:other
 この間ハンドの最終予選を見た.結果は殆ど報道されていないので知らない人もいるかもしれない.これが通常のハンドボールの姿だろう.
 同じようにbjリーグの3年目のファイナルもあった.これこそ殆ど報道されず,というかその存在さえ知られていない.何度「バスケにもプロはあるんだよ」と教えたことか.関西は来年滋賀にもチームができて2チームになるというのに.


 この2つの競技を見ていて思ったことがある.試合の内容がそのまま点数に表れるということだ.サッカーは必ずしも試合内容が得点に反映されない.だから試合をじっくり観察しないとどちらが優位か判断できない.
 対してバスケやハンドのような競技は得点を見ればその日の試合内容が分かる.だから内容が良ければ得点が伸びそして試合に勝てる.優勢なチームが変わったのも得点の流れを見れば大体分かる.

 非常に分かりやすくて良いが,それは内容の良いチーム(それは大体が強いチームになる)が勝ってしまうことに繋がり波乱が少なくなる.そして試合終盤は緊張感に欠ける展開が多くなってしまう.
 どちらが良いかは好みによるが,やはり(ある程度までの)実力差は覆い隠される方がメリットが多い気がする.特に見るスポーツとしては.


 バスケもハンドも「やる」スポーツとしては本当に面白いんだが.