Motor Sports Sound

車とスポーツと音楽と

第4戦

2006-04-24 12:45:39 | Motor
 サンマリノ.ミハエルの久々の優勝.

 正直このレースはアロンソとミハエルの一騎打ちで,他のドライバーは蚊帳の外だった.同等のマシンに乗っているはずのジャンカルロやマッサも同様に.これはこの2人のドライバーの質の高さを示す事実だろう.

 勝負はレース開始から僅差だった.ミハエルは1ストップの後ペースが落ちだし,そこで完全にアロンソに追いつかれてしまった.そこからは必死の抵抗.30周以上のテールトゥノーズの戦い.
 見ごたえがあった,という人も多いだろうが,こういう戦いは多少車のレベルが違ったとしても同じくらいのスキルのドライバーが乗っていれば,前のドライバーが勝つ.それは昨年のサンマリノやいつかのセナ・マンセルのモナコを見てもそうだった.だからそんなに緊迫感は無かった.

 ただ注目は30周という周回数だった.あのミハエルでもこの周回数は相当なプレッシャーなはず.しかし先に脱落したのはアロンソだった.この辺りのミハエルの図太さはさすがだ.

 個人的にはこういうレースはどうなんだろ?と思う.コース幅や抜きどころがあれば確実にアロンソの勝ちだった.コースのおかげで…,というのは本当の勝者を隠してしまう.まぁ久しぶりのミハエルのちゃんとした勝利だから素直におめでとうと言えばいいんだろうけど.
 ちなみにマシンはやはりルノーが速い.コーナリングスピードが明らかに違った.というかアロンソがルノーのマシンを速くコーナリングさせる技術がある,と言う方が良いか(ジャンカルロはできてないもんね).今年もアロンソ優位でシーズンは続くだろう.

 他のライバル達は…,というとマクラーレンは何があったのか全く駄目.ホンダは予選だけの特攻作戦(情けない…),という感じ.特にホンダは佐藤君の昨年の悪霊を一手に引き受けた感じだ.レース終了時にあのチームが2,3位からスタートしたとは誰も覚えていないだろう.英国の王子様は今度はチームを言い訳にしだすし・・・.アグリさんとこをけなしたり.どっかおかしいんじゃない?


 あとアグリさんのとこ.井出は終わったね.完全なドライビングミスで誰かを吹っ飛ばしてしまった.スキルが無いとしか言いようが無い.2戦以内に交代になるのは間違いないだろう.30過ぎたドライバーにこれ以上の希望をもつことは不可能だ.
 佐藤君もミスしてリタイヤ.まぁさすがに集中も持たないでしょう.ミッドランドとのタイム差は上出来かな?

改名

2006-04-19 12:45:04 | 興行--日本野球--
 親会社が変わるからチーム名が変わる.

 このこと自体至極当然だ.なんせ日本野球のチームは「親会社の持ち物」でその名をつけることで優遇措置も受けることが出来る.だから親会社が変われば当然名前が変わる.当然であり必然だ.

 にもかかわらず「ファンは否定的」なんて報道がある.わけがわからない.ファンはそういった「企業の持ち物」のファンなのだからそれに従わざるを得ないのだ.それを前提にファンになっている,という認識を持たなければならないのだ.もしそれが受け入れられなければファンを止めるか,構造改革を訴える行動を起こすしかないだろう.

 つまり日本の野球はファンのことなど何も考えられて作られているわけではないのだ.「すべては親会社のために」がNPBのスローガンだ.もしチームがファンあってのもの,というならチーム名に企業名をつけたりしないし,親会社(スポンサー)が変わったところでチーム名を変えたりしない.


 ところでその改名案に「大阪」というのがあるらしい.なら頼むから西宮から出て行ってくれ.同じ市でも県でもない地名を使うなんてあまりに馬鹿げている.個人的には「阪神急行タイガース」でいいのでは?と.阪急ってその略でしょ?(京阪神だっけ?)


 まぁ今後の名称がどうなろうと関係ないが,この結果で今「地域密着」といっているタイガースの本当のスタンスがわかるだろう.「阪神は地域名」なんて言葉が言い訳かどうかが.
 こういうことが起きると・・・,と考えたこともファンを止める一つのきっかけだったから覚めた意見を書いてしまうんだけど.

 「阪神は阪神やないと・・・」なんて言う言葉は空しく響くだけ.

このまま

2006-04-18 02:00:25 | 興行--日本野球--
 このまま進むとどうなるんだろう?

 野球は結果も見ない,と以前書いたものの,いくら避けようとしても情報が無理やり入ってくる.TVつけてサッカーのニュース待ってたら必ずその倍以上の時間をかけて放送しているのだから仕方ない.
 そんなときふと勝敗表が目に入ったが,そこで見えたのは讀賣の異常な勝率だった.これで野球人気も安泰だね.東京ドームに見える空席はたまたまだろう.なんせ4万人も客が入っているんだから20席に1席くらいの空きしかないはずだもんね.
 今年は甲子園もチケット取れないんだろうな.阪神電車に出ていた4月のチケットの広告も,3月から取り忘れてるだけなんだろうな.


 野球結果見なくて思ったのは,少し見たら十分世間話についていけるのは便利な競技だ,ということ.見事に接待野球トークをこなしている自分がいる.

新聞

2006-04-15 12:48:45 | その他
 久しぶりにスポーツ新聞を見た.

 その日が世界(?)記録達成翌日,と言う影響もあるのか紙面は凄いことになっていた.表裏の1面+2,3,4,5面の計6面が全て野球.これで「スポーツ新聞」というのは無理がある.こんなに野球が多かったっけ?と驚いてしまった.ちなみに関西さんスポ.

 その前日あったサッカーの結果には1面も使われず.本当にびっくりした.他にはゴルフに1.5くらい,ギャンブルに6面.芸能面でも野球が出ていたことを考えると,野球・ギャンブル+その他新聞,という言い方が良いのだろう.

 新聞と言うのは今,販売数減少という大きな問題を抱えている.実際私も見る暇無いので見ない(見てもスポーツ新聞は無いけどね).こんな状況であんな偏った記事を出していて新たな可能性は見つかるのだろうか?間違いなくこれからの若者は見ない紙面構成だろう.
 ちなみに関東に行ったときにはエルゴラは買った.あぁいう風に専門誌にすれば良いのにね.野球も.あ,ギャンブルとエロが無いと売れんか.だったら芸能新聞でいいのか?

 もはや報道機関ではないね,あれは.

東京対磐田

2006-04-09 02:53:18 | Sports:football
 FC東京対磐田.3-1で東京.しかし内容としてはそれ以上の差があった.

 正直最近の磐田を殆ど見たことがなかったが,まさか4バックになっているとは思わなかった.Jでもかなり4バックのチームが増えてきたし,欧州の流れからしても今後は3バックは特殊なチームのする戦術となるんだろう.

 ということで試合は4バック同士の真っ向勝負.正直同じようなシステムなら熟成度が上のほうが間違いなく強い.特に最近のJは個人能力だけでなく戦術も勝敗を左右する大きな要因となってきているので(甲府でも勝てるし),いくら磐田に代表や元代表がいても有利とは限らない.その上磐田はチームとして迷走を続けていて自信を無くしているようにも見える.苦戦は必至だろうと思って見た.

 ただひとつの違いとしてFWの枚数(中盤の枚数)の差があった.FC東京はサイド重視で2トップ,磐田は中盤を厚くして1トップ,という形.これがどちらに有利に働くか?が見所でもあった.

 1トップの磐田は両サイドのMFが3トップ気味に前に絡むか,名波が前線まで顔を出すような動きをしないとゴールへの圧力が少ないし,それに加えてカレンが起点になるタイプではないので,ボールの収まりどころをはっきりさせなければならなかった.
 しかし,試合を見ていても「何がしたいか分からない」状態が続いた.中でボールは収まらないのでサイドバックは出て来れない.両サイドMFはチャンスこそ作れるが,いざと言うときに真中が少ない.結局ゴールに迫るシーンは多く作れなかった.

 逆にFC東京はカウンター気味に攻め,そこにサイドバックが上がっていく.パスを繋ぐがテンポが良いので遅くならずプレスもされにくい.磐田のプレスは後手後手になっていた.ただ,攻撃の最後のところはちょっと個人技に頼りすぎの部分もあるように思うが,それでも磐田のちぐはぐぶりより余程チームとして機能していた.
 守備に関しても磐田よりプレスが効果的に行われ,磐田のボール回しが完全に封じ込められていた.磐田のパス回しは,昔を知っているものとしては余りに哀しい現実だった.半分くらいロングパス.弱いチームのサッカーだ.レベルが落ちたと言うか,監督が悪いと言うか・・・.ちなみにFC東京もパスミスは多かったんだけどね.それでも勝てるくらいの状況だった.


 最も今の磐田のチーム状況を象徴していたのはビハインドの状態での選手交代.前田を入れるのは分かるが,なぜか交代はカレン.FW同士の交代なんて思いもしなかった.カレンが機能していなかったのは確かだが,それは戦術によるところが大きい.2枚前にいればもう少し状況は変えられただろうし,カレンも機能したと思う.チームとしても「攻撃」という監督の意思を理解できただろうし.

 結局オシムの元を離れた村井が練習不足で脚がつって無理やりなシステム変更のメンバー交代をした時点で完全に勝敗は決した.「世代交代がうまくいかない」なんて言うけど,あれだけのメンバーがいてそんなのは言い訳に過ぎないだろう.そもそも旧世代の選手で先発しているのは攻撃陣では名波だけなんだし.とにかくあんなサッカーだと上位はないだろう.
 FC東京の方が可能性はよっぽどありそう.けどもうちょっと熟成が必要かな?FC東京はもっと客が入っても良さそうなのにね.

第3戦

2006-04-06 17:28:06 | Motor
 オーストラリア.アロンソの優勝.

 レースはSCが何度も入る混戦で久しぶりに面白いレースだった.そんな混戦でも勝ってしまうアロンソは運も実力もあると言って良いだろう.今年も優勝候補筆頭になる.それに対してまだ多少運が足りないのがライコネン.それでも2位につける辺りはやはり実力が相当あると考えて良いだろう.
 そしてミハエル.今年も車に恵まれていないのは間違いなさそうだ.いくらタイヤが悪くともあそこまで低迷するのは車が良くない証拠だ.今年は一度でも優勝できたら良いくらいかもしれない.ただ,あの強さを誇ったミハエルがこんな状態で引退になるのは余りに悲しい.復活を期待したい.

 そして今年注目のニコ.すぐにリタイア.今回は良いとこなし.まだまだこういうレースがシーズンでは多くあるだろう.それをどれだけ減らしてくるかは注目だ.

 一方日本で,というかTVの注目のバトン.相変わらずPPにも関わらず優勝が全く見えない走りだった.スタートは至って「普通」.これ以上もとめるのは酷だろう.そしてその後ローリングスタートを2度も失敗.右京の「バトン下手糞だな!」というコメントが思わず出たのは笑ってしまった.
 ちなみに終わった後に「タイヤが・・・」と言い訳していたが,タイヤがどうこう言う前にスリップストリームに入られていたことが「下手糞」なので全く言い訳になっていなかった.もし1回目でタイヤが駄目って分かっているなら2回目はスリップに入られないような対策をした上で1コーナに飛び込むべきだった.そんなスキルが無いという証明になってしまった.
 そして昨年散々佐藤君に起きたエンジントラブルがとうとうバトンに起きた.彼は運にも見放されつつある.このドライバーに払った金が無駄な投資になった,とシーズン後に言われていればそれはそれで面白い.


 そして注目のアグリ.今回は2台とも完走.まぁこのマシン自体は4年前にシーズンを戦って信頼性が上がっているマシンなのだから完走できるのはそれほど不思議はない.しかし佐藤君が12位を一時期走りワークスホンダの前を走っていたのは正直理解できない.しかも最後までバリチェロに抜かれることもなく.バリチェロは悔しい,というより「恥ずかしい」レベルの走りだ.
 ヨーロッパラウンドに入っても多分当分新しいマシンは手に入らないだろうが,こういった苦戦をするチームを応援するのも楽しいから良いとしよう.