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最終節 富山戦

2014-12-05 23:36:13 | ファジアーノ岡山
  可能性が無くなった最終戦。昨年も同様に富山と最後に対戦し非常に無様な試合をして終わった記憶がある。プレーオフに出られなかった、昇格できなかった、それら全ては自らの責任なのだから、自分を戒めるためにも良い試合をして欲しいものだ。

     押谷
   清水  片山
三村 上田  島田 田中
 近藤  後藤 久木田
     中林

 最終節でほぼベストメンバー。来年以降に期待できる若手もいないのだからこれが正しい選択だろう。まあネクストから一人くらいベンチ入りさせて欲しいところもあったが。

 相手は降格が決定している富山。岡山以上に気持ちの面で難しい状況だろう。それを示すようにとにかくプレーが淡白だった。攻撃は惜しい場面を作りながら確実性の低いプレーを選択してチャンスを潰すことが何回もあった。守備はもう完全にルーズ。スペースはあるし、組織的でないし、走れない。駄目なときの岡山を見るようだった。富山の良いときの堅実なサッカーは全く見ることができなかった。
 おかげで久しぶりのセットプレーからの得点が生まれ、清水の久々の得点が生まれ、そして三村の今シーズン初ゴールが生まれた。アウェイで3-0なんていうのは今まであったかどうかさえ思い出せないくらい余裕のある試合になり、最後に真子をねぎらうことも出来た。

 という3-0の試合。プレーオフ進出を目指したチームにとって、それが無くなった状況で、なおかつ降格が決まったチーム相手に残した結果としては最低限のもの(5-0くらいが妥当な試合だった)で、その内容には大した意味は無い。プレッシャーが無い中で結果を残すなら今のチームにとってそれ程難しいことではない。今のチームに求められているのは精神的な重圧がかかっている中で結果を残すことだ。そしてそれは昨年からの課題であり、今季も解決されなかった。松本を倒したときには可能性を感じたのだが、それを継続できなかったのが今の実力だ。
 「ダービーのようなところで得点をするために日々練習している」と、どこかの10番が言っていたが、このチームに不足しているのはそういう気持ちの準備だと思う。この日の富山のような相手に勝つことが目的ではないことは頭に入れておいてほしい。ただ、このキツイ精神状況で結果が残せたことは、去年よりは選手が成長していたのだろう。選手はちょっとは良いオフを過ごせるだろう。

 この日の安間監督のコメントをちょっと読んで、影山と言っていることが似てるな、と感じてしまった。理想を掲げ、精神論として求め、相手の分析が少なく、結果に向けた具体性が少ない、という面だ。つまり、今のやり方では富山と同じになる可能性があるということだ。彼らのようにならなかったのは、少し選手層が厚く、少しお金が多く、サポーターの後押しが多かった、という僅かな差だけだ。一歩間違えれば、もし上田が加入していなければ…、というシーズンだった。クラブは一度見つめなおす時期だろう。それでは勝手に採点。

押谷(6.5)MOM。この相手ならもう2点必要だった
清水(6.5)他の相手からもっと点を取って欲しかった
片山(6.5)得点は無かったが前で時間を作れていた
三村(6.5)この日の得点が何かのきっかけになれば
上田(5.5)少し雑さが目立った
島田(6.5)相変わらず前への仕掛けのタイミングは良かった
田中(6.0)三村より前に出れなかった
近藤(6.5)良いパス出せるじゃん
後藤(6.0)0点に価値がある
久木田(6.5)ホントに今季はよくやった
中林(6.5)プレッシャーが少ないとキックも良くなる

荒田(5.5)裏抜け以外の選択肢が無い
妹尾(5.0)出てきた印象さえない
真子(10.0)今までお疲れ様でした

影山(6.0)
 とりあえず富山のようにならなかったことは評価したい。しかし最後まで重圧下での戦い方をコントロールできなかった。波の少ない選手を使える環境なら良い監督だろう