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第37節 金沢戦

2015-10-23 06:20:21 | ファジアーノ岡山
     押谷
   伊藤  片山
田所 矢島  渡邊 加地
  近藤 岩政 篠原
     中林

 何でホームでここまで守備的な布陣なのか。ようやくメンバーが固定され始めたが納得いかない。守備が強みとは言え、そこから上積みを求めたシーズンだと思うのだが。金沢は序盤戦の勢いは完全に止まった。カウンターしかないのを完全に分析されたためだ。ファジアーノはカウンターさえできなかったが。

 そんな金沢に対し、岡山は矢島頼みの攻撃だけ。サイドのは全てのスピードが遅く全く効果的な攻撃はできず。金沢は明らかに技術が劣っていたので遅攻は脅威ではなかった。じっくり攻めれば個の能力の差を考えれば十分に仕留められたはず。しかし普段から縦ポンサッカーしかしてないので崩しきれない。中央ばかりに偏り、変に急いだ攻撃ばかりで、ピッチを広く使いサイドから攻撃することは殆どなかった。全く工夫のない攻撃で監督の言うコレクティブな部分は全く見られない。なので試合は本当に見ていて面白くなかった。攻撃はもちろんできないが、守備だって岩政まかせのような感じもある。前線からプレスを組織的にやるわけでもなく、ボールを奪う位置がはっきりしているわけでも無い。監督が代わってチーム構築に時間がかかるというのは良くある話だが、シーズン終盤になって、強くない相手に対してもこのありさま。未だに昨年までの貯金で戦っている。間違いなく監督が無力だと言える。その証拠に、後半になって少し金沢がギアを上げてきた瞬間にペースを簡単に奪われてしまった。そこからはいつもの本当に弱いチームのサッカーになってしまった。

 という0-0の試合。POなんて全く期待していなかったが、これでほぼ消滅だそうだ。当たり前だろう。昨年までも後半になるとチームが失速し勝ちきれなくなっていた。攻撃のパターンが限られていて、そこを封じられたら何もできないというのが続いたからだ。そして年を重ね補強した個人の力に頼る傾向が強くなっていった。とは言え大した選手を補強できない。だからこそチーム全体で戦う必要がある。それがこのチームに与えられた運命だ。
しかし今年は攻守ともに出たとこ勝負。守備は岩政の力に頼り、攻撃は矢島に頼る。岩政と周囲が合いだして終盤になって守れるようになったが、後は本当にサッカーの不確定性そのままの攻撃次第。昨年以下だ。
 コレクティブに選手が走り、迫力のある攻撃ができていれば見る価値はあっただろう。走りまくって相手を守備で相手を追い詰めていれば応援したくなるだろう。しかし長いボールを蹴って、そのリアクション次第のサッカー。相手にボールを自由に回させて、ゴール前でギリギリ守るサッカー。流石にこれをお金払って見ろと言うのは厳しい。もちろん勝っていればまだ価値はあるが、こんなサッカーで勝てるはずもない。観客は夏前をピークにどんどん減っていった。さすがにこんなチームの試合に人は誘えない。連れてきてゴメンってなる。好きな人が見てもつまらないんだから。
観客にチャレンジ1と言いながら、チームが何もチャレンジしていないなら、観客なんて集まるはずもない。未来を感じないチームには希望は無い。昇格して以来、最も期待感の薄いシーズンで、そして来季に向けての期待も全く持てないシーズンだった。期待の若手がレンタル中の選手しかいないのだから。それでは勝手に採点。

押谷(5.5)惜しいばかりだとエゴにも見える
伊藤(4.5)消えて出てきたらミス
片山(4.0)味方が大事に運んできたボールをいとも簡単にミスする
田所(4.5)攻撃の酷さ、相手に走力も負けた。起用ミス
矢島(6.0)一人だけ別格のプレー
渡邊(5.0)攻撃面があまりにひどい
加地(5.5)殆ど前に行けず。地味にいいプレーしているけど
近藤(5.0)最後足が止まり、ピンチになった
岩政(6.0)このレベルの相手なら余裕に見えた
篠原(6.0)このレベルなら充分
中林(6.5)MOM。セービングは素晴らしい

黄(4.0)姿見えず。期待感無し
三村(6.5)このレベルが相手なら先発させるべき
久保(4.5)押谷でなく片山と交代すべき

長澤(2.5)
 試合前の対策が失敗したら修正できず地蔵のように固まっている。先読みできていないから、目の前の現象に追いついていないように見える。いや、目の前の現象さえ見えていないようにも見える。もしこれがコレクティブなサッカーなら、世界にコレクティブじゃないサッカーはない。

第36節 東京V戦

2015-10-17 14:57:17 | ファジアーノ岡山
     押谷
   伊藤  片山
田所 矢島  渡邊 加地
 竹田 岩政 篠原
     中林

 連勝し少しだけ上が見え始めた、そんな時に相手は調子の悪い東京。ここで3連勝して今年初めて「良い調子」という時期を作って、少しだけでもいいので可能性を感じたい。しかも次節はホームで調子の落ちている金沢。4連勝し上を狙う。完全に勝負所だろう。

 そんな中で先発はいつも通り。もう少し何かないのか?と思っていたが、矢島を中心に試合の入りは良かった。けれどすぐにその時間は失われていった。というのも今季の岡山は全くポゼッションできないチームになっていたからだ。残念なくらいにロングボールしか蹴れない。前からプレッシングするわけでもないので相手を押し込むことは無い。とにかく引きこもってカウンターだけ。この日は加地のサイドを徹底的に攻められた。戻りの遅さを利用して篠原をつり出されていた。しかし相手がしばらく得点できてない不調だったおかげで失点をすることもなく何とか時間を進められてた。こんな戦い方で「連勝中の好調のチーム」なんてとてもじゃないが言えない。本当に酷いサッカーをしている。
 しかしカウンターに矢島が絡むと少しだけチャンスになる。そしてこの日もそこから得点。矢島のロングシュート。彼は本当に今年成長した。

 後半。この日は加地のサイドもダメだったが、同じくらい田所のサイドもダメだった。彼がルーズなプレーでCKを与えた流れからサイドCKを与え失点。その後も彼は攻めあがって、ほとんど自分のパスミスのような状況でパス相手に怒り、戻りが遅れあわや失点という場面も作っていた(その際もまた不満そうな態度をとっていたが)。とにかく彼が走るのをやめたらただの3流選手だ。そしてこの日の彼は完全に3流だった。
 その状況で加地を交代させたのは正解だが、田所を変えないまま試合を終えたのは完全な采配ミスだろう。連勝するつもりがなかったと受け取られても仕方ない。

 という1-1の試合。どっちが調子よいチームで、どっちが悪いのかわからない試合だった。これで引き分けだから良いが、結局このチームは内容のある試合ができないのだろう。この状態で上を目指すのは無理だし、幸運が重なって上に行けたとしても酷い目に遭うだけなのでやめたほうが良い。だから今季は応援しようと思えない。応援して、間違って上に行ってしまったら、という恐怖のほうが大きい。本当に酷いシーズンだ。それでは勝手に採点。

押谷(6.0)あと少しだった
片山(5.5)消えている時間が多い
伊藤(5.5)悪くなかったが、早めに変えられた
田所(3.0)守備も良くなく、攻撃は完全なブレーキ
矢島(6.5)MOM。来年大化けするかも
渡邊(5.5)前で何も出来なさすぎ
加地(4.5)相手に狙われ打開できず
竹田(5.5)存在感ないくらい安定していた
岩政(5.5)残念なヘディングミスから失点
篠原(5.5)ビルドアップがもう少し良ければ
中林(6.5)相変わらずセービングは素晴らしい

田中(5.0)何も出来ないまま
島田(4.5)試合を悪い方に展開
久保(4.5)最後は決めないと存在価値がない

長澤(4.0)
 試合を本当に見ていたのか疑いたくなる交代。この辺はセンスなので仕方ないが

第35節 水戸戦

2015-10-09 02:12:20 | ファジアーノ岡山
     押谷
   伊藤  片山
田所 矢島  渡邊 加地
  近藤 岩政 篠原
     中林

 久々の津山での試合。あそこはJ2なんてやったらダメなところだが緊急措置なのだろう。岡山には長い間プロスポーツが無かったので、国体以外で多くの観客が入る競技場が必要なかった。そのため最低限の設備しか存在していない。プロ野球が少数チームの利権を守るために規模拡大をせず、また他のスポーツの発展を妨げていたことが原因で起きている現象で、日本の地方都市は岡山と同様の問題を抱えている。そしてそれら多くの都市にはプロチームがないのになぜか立派な野球場がある。岡山も同様で、プロチームがないのに立派な専用野球場があるのに対し、プロチームがあるのにサッカー専用競技場は無い。そもそも芝生でまともに競技できる場所が少なすぎる。ファジアーノのためというより、地方都市のスポーツ環境の在り方を考えて野球以外の競技場整備をもう少し政治家は真剣に考えるべきだろう。

 試合は珍しく立ち上がりから岡山が押す。相手が低迷していることもあるし、津山までの移動で疲れがあるのかもしれない。矢島を起点とし縦に速いパスが何本も通り水戸に脅威を与えていた。いつも横から後ろに向けてのパスが多いチームとしては珍しい展開だった。対する水戸もそんな岡山の出方をうかがいながらカウンターを狙う。見ていて面白い引き締まった試合だった。
 中々均衡が崩れない両チーム。こういう時はある程度リスクを背負ったチームに流れが来る。この日リスクを背負ったのは矢島だった。彼が前線に飛び出してボールを受けたところでファールをもらう。場所はペナルティエリア。ボランチの彼がペナルティエリアにいること自体が、彼の動きの良さを示している。岡山の歴代のボランチはいつも低い位置でプレーし、なかなか前へ飛び出せなかった。4バック時代はともかく、3バックになって後ろが分厚い状態になっても、だ。昨年の上田も中々前へ顔を出すことはできなかった(それが気にならないくらいゲームメイクが良かったが)。やはり3バックのボランチにはこのくらいのプレーをしてほしい。そして矢島は本当にこの1年で伸びた選手だ。今ならU-23も普通に入れるだろう。最初見たときは代表に選ばれているのが不思議なくらいだったが。

 1点取る水戸は前に出ざるを得ない。するとDFの後ろにスペースが空く。そこをついて押谷が2得点。両方ともCBのボール奪取からの速攻。これに関しては狙い通りの得点だろう。ああいうのはスペシャルなFWが必要なので岡山向きとは思わないが。

 という3-0の完勝。降格しそうなチーム相手なのでこのくらいはしてもらわないと困るが、やっぱり試合を支配している感じが少ないのは見ていてストレスになる。この日は比較的ペースをつかんでいたが、それでも物足りない。CFWに強烈な選手がいれば別なのだが、このチームの戦力を見たときこの戦い方はやっぱり不安でしかない。まぁ勝った時くらい悪いことは忘れよう。というわけで勝手に採点。

押谷(7.0)ハットトリックしたかった
伊藤(7.0)MOMリンクマンとして素晴らしいでき
片山(5.0)消える場面が多かった
田所(5.5)守備は貢献していた
矢島(7.0)本当にチームの核。ほとんどのボールが経由した
渡邊(6.0)少し守備に偏りすぎ
加地(6.0)安定してチームに時間を作った
近藤(6.5)安定した守備を見せた
岩政(7.0)2点目の起点のプレーは見事
篠原(6.5)3点目のフィードは強み
中林(6.5)活躍する場面はなかった

長澤(5.5)
 相手のできが悪かったが、狙い通りの試合だった。その狙いが良いかどうかは別だが。結局圧倒できたわけではない。この監督のやり方にそんなことは求めてはいけないのかもしれないが。

第34節 大分戦

2015-10-02 00:37:30 | ファジアーノ岡山
     押谷
   伊藤  片山
田所 矢島  渡邊 加地
 竹田  岩政  篠原
     中林

 ホーム連勝中にもかかわらずガラガラ。チャレンジ1と言い出した年にこの客入り。クラブはどこで間違えたか?を大いに反省すべきだろう。

 試合は開始直後から大分に押される。相手は連勝中とはいえ降格圏に位置し、厳しいアウェイ日程をこなしている。そんなチームにさえホームで主導権を握れない。そんな試合を見に行くモチベーションは低くなって当然だし、そこへ人を連れていくなんてハードルが高すぎる。もう一度クラブは顧客目線に立って、誰がどのようにお客として来るか?を分析したほうが良い。あまりに稚拙だ。
 大分に押されながらも同点のまま後半に持ち込めた。その理由は非常に簡単で、大分にフィニッシャーがいなかったからだ。正直メンバーを見ると大分のほうが岡山より充実している。それでもこの順位にいるのは単に得点をとる能力のある選手がいないこと、そして守り切れないことが理由だろう。J2は本当に厳しいリーグだ。

 後半は大分が連戦の疲れで足が止まりファジーあのペースになった。今の岡山は相手の足が止まらないとペースを奪えない。本当に情けないサッカーをしている。まぁそこまで無失点で我慢できて、足が止まれば勝負できるならまだマシなのかもしれない。そんな中、監督采配は不可解だった。黄を入れるのはわかったが、その後なぜか島田と久保は時間差で投入。いやいや、トップがいない状態をわざわざなんで作ったのか?結果として久保が得点したからいいけど、なんで同時に交代しなかったの?そのギャップの意味は?影山も色々不可解だったが、永沢に関しては一切理解できないのが怖いところだ。

 というわけで1‐0の勝利。これで降格はほぼないだろう。今季のノルマ達成だ。レベルの低い争いだったが、問題はレベルが上がる気配が無いことだろう。今季は何とか逃げ切るにしても、来季はこんなサッカーをする監督に任せられない。早く次の監督を探してほしい。というわけで勝手に採点。

押谷(4.5)雑さが目立った
伊藤(4.5)殆ど消えていた
片山(5.0)走るべきところで走っていなかった
田所(5.5)最後のクロスまで仕事できず
矢島(6.5)孤軍奮闘という形
渡邊(5.5)低い位置に構えすぎて相手にスペースを与えた
加地(6.0)判断のレベルでチームに安定感をもたらした
竹田(4.5)得点の起点以外は本当に不安定なプレーだった
岩政(5.5)あやふやなプレーでピンチも
篠原(6.0)大きなミスなく、攻撃含め良かった
中林(6.5)MOM。さすがのセービングで勝利を導いた

黄(6.5)試合のリズムを変え、要所で時間を作った
島田(6.0)最後に仕事をした
久保(6.5)決めたら何でも良い

長澤(3.5)
 期待してないから耐えられるが、90分間期待の持てない試合を続けた。選手起用も不可解だし、意図が本当にわからないサッカーだ。降格圏のチームにこんな試合しかできないのは情けない。いや、J3のチームに完敗するのだからJ2のチームに勝てたのは喜ぶべきなのかもしれない。