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第3節 C大阪戦

2015-03-28 20:26:39 | ファジアーノ岡山
 元J1チームとの連戦。中でも今季の降格チームとの連戦となるここからの3戦。昇格チームでも無いのに何でこんな日程が組まれたのだろうか?ちょっと解せない部分である。

      押谷
    伊藤  片山
田所 千明  渡邊 加地
 竹田  岩政  久木田
      中林

Sub:椎名、植田、染矢、関戸、島田、三村、藤岡

 前節と同じメンバー。サブには藤岡がベンチ入り。けが人続出のチーム状態がよく分かる。こんな時に矢島が不在なのも痛い。少しだけ代表選手を持ったチームの気持ちが分かる。

 相手はC大阪。言うまでも無く強力な選手を揃えている。しかし降格したのも確かだし、その理由の部分を補強できているとも思えない。簡単に言えば、その強力な選手以外の部分とチーム全体のマネジメントの部分だろう。

 試合は前半は岡山が前からプレッシャーをかけてペースを握った。ホームの大観衆もチームを後押しした。それでも相手は個の力があるので簡単に最後の所は自由にさせない。ただ、もう少し力の差が小さければ岡山は何点か取れていたと思う。DFのところまで行ければ何とかなりそうなのだが。
 点を取れないまま後半に。その開始直後から相手がギアを上げ、それに戸惑うチーム。こういう所は中々成長しない。その流れの中で小さなミスを繰り返し、最後は伊藤と千明のお見合いで今季初失点。あのレベルのチームにこのプレーは致命的だ。ちなみに相手のパブロはいい選手だった。譲ってほしい。

 しかし、その後少しずつ足の止まる相手に対し動き続ける岡山。千明や岩政がゴールに迫ったのはチームの変化だろう。走り続けるチームにはご褒美もたまにはやってくる。サイドからサイドへ相手を振り回しPKをゲットし同点に。判定は微妙だったが、足の止まった相手と動き続けた岡山の差が出たのだろう。

 という1-1の引き分け。このチーム相手にこれだけ戦えれば悪くはない。ただ試合を通して考えると勝てた試合だし、こういう試合を勝てなければ本当の強いチームにはなれないだろう。まあ、メンバーを考えれば上等だが。というわけで勝手に採点。

押谷(6.0)少し雑だった
片山(4.5)ミスと集中力の欠如がプレーに出た
伊藤(6.0)よく走りPKに繋がるパスも
田所(6.0)前後に走り続けた
千明(5.5)譲り合いで失点の起点に
渡邊(5.5)少しずらされてルーズになった
加地(6.0)良くも悪くもゆったりとプレー
竹田(5.5)出る出ないで判断ミス
岩政(6.0)失点時にズレた。それ以外はさすが
久木田(6.0)強力な相手を上手く抑えた
中林(6.0)ゴールはノーチャンス。他は良かった

染矢(5.5)もう少しボールに絡みたかった
島田(-.-)
植田(-.-)

長澤(5.5)
 地道に相手の長所を押さえながら、少ないチャンスを狙う戦い方は悪くない。ただ押し込まれながら押し返す力と、もう少し得点に向けた形が欲しいところ。

第2節 大分戦

2015-03-20 13:21:09 | ファジアーノ岡山
 昨年POを争った大分。元J1チームとの連戦の初戦でもある。何とか良いスタートを切りたいところ。

       押谷
    片山  伊藤
田所 千明  渡邊 加地
 竹田  岩政  久木田
      中林

 椎名、植田、関戸、島田、染矢、矢島

 篠原が怪我で久木田と変わった以外は前節と同じ。

 試合は大分の速いプレッシャーに押されてペースを掴めない。またセットプレーの守備も安定せず中林に助けられて何とかしている状態だった。対して攻撃は開幕で見せたように前の意識はあるがボールを持てないために時間が作れない。ただチーム全体としても攻撃に手数を掛けない選択をしていたのもその理由だろう。前半は守備重視でしのぐ戦術で、その通りに時間は進んだ。
 
 後半どこで盛り返すか?と思っていたが中々ペースを掴めない。とにかく前3人へのパスを徹底的に抑え込まれた。守備は70分くらいから集中力が切れ始め、失点は時間の問題という感じだった。しかしこの試合最初のチャンスを押谷が決めて、一方的にやられた試合をひっくり返した。

 と言う1-0の試合。決して良い試合では無かったが、勝利に拘り見事に結果を残したのは良かった。理想にこだわっても勝てなければ意味がない。逆に大分はこういう負け方は後に響くだろう。と言うわけで勝手に採点。

押谷(6.5)MOM。去年の終盤の良い所が続いてる
片山(5.5)完全に封じられた
伊藤(5.0)狭いところで真価を出せず
田所(5.5)安易なプレーが多かった
千明(5.0)まだパスを優先する悪い癖が
渡邊(5.5)得点に絡んだがセットプレーの守備が課題
加地(6.5)地味に試合を進め、要所で決定的なプレー
竹田(5.5)裏を取られたり雑なパスだったり
岩政(6.5)細かなところで差を見せた
久木田(6.5)要所に顔を出し失点を防いだ
中林(6.5)一人で3点くらい防いだ

染矢(5.5)最初は良かったがその後消えた
島田(5.5)もう少し強みを見せて欲しかった
植田(6.0)変なFWとして効いていた

長澤(6.0)
一方的ながら、それも狙ったような雰囲気があった。本当はもう少し押し返したかったのかもしれないが、今のチームの力を考えると最も現実的な戦い方をしたように思う。理想的なサッカーができない中で、チームを機能させているのは成長だろう。

第1節 岐阜戦

2015-03-12 21:33:59 | ファジアーノ岡山
 長澤監督の初陣。シーズン前のTRMの結果は決して良いものでは無かった。実績の無い監督、結果も出ていない、FWの補強もできていない…。正直不安な状態。もちろん岩政、加地の補強は心強いが彼らも全盛とは言えない。そして今季のJ2は過去最高に厳しい。C大阪、大宮の降格組は殆ど戦力を失っていない。そこに徳島、磐田、千葉などの元J1チームが揃う。更に地道に良い補強をしている中堅どころもいる。一つ間違えれば降格だってあり得る状況だ。
 その開幕のメンバーは以下の通り。

       押谷
    片山   伊藤
田所 千明   渡邊 加地
 竹田   岩政  篠原
       中林
SUB:椎名、近藤、植田、矢島、染矢、島田、妹尾

 やはり前線が心許ない。純粋な攻撃的選手は押谷、片山のみ。昨年伊藤はボランチ、田所はCB、渡邊はボランチの中でも守備的。そう考えるとメンバーは非常に守備的な布陣だ。これで得点を奪えるのか?どこまで考えても不安でならない。対する岐阜も3-4-3でミラーゲームとなる。とは言え3バックならファジアーノの方が熟練している。その点では優位に立てるだろう。

 シーズンが始まる笛がなると、その直後から新しいチームを思わせる部分が多くみられた。PSMで見たときと同じ印象でとにかく縦への意識が高い、縦パスが多い。押し上げるタイミングも組織的で、チャンスでは多くの選手がPA付近にいた。不安は少し解消された。
 最初の決定機は岩政。あれを決めていれば間違いなくヒーローだった。そこまで持ってはいなかったようだが。またPSMでも感じた選手間の距離のバランスが改善されているのも今季の変化だ。とにかく加地、岩政がそのあたりがきっちりしているので、周囲の選手のズレも少なくなっているように感じた。もちろん監督の指導も大きいのだろう。この日の選手コメントで「バランス」という言葉を何度も聞いたが、これが昨年との差の要因かもしれない。

 守備面でもやはり岩政や加地の判断の良さが目に止まる。今何をすべきか、そういった意識の高さを感じる。何となく昨年と比べて大人のチームになったという印象がある。ひたすら後ろに下がるばかりだった守備も改善の傾向がみえた。
 攻撃面は何回もチャンスを作れていたチャンスを自ら潰していた印象だ。PSMでも感じたがここは個人に強く依存するので補強が必要なのかもしれない。

 この日目立っていたのはシャドーで生き生きする染矢とピッチの中央で存在感を出した渡邊だ。染矢は昨年の迷ったようなプレーから頭が整理されたように動きが変わっていた。シュートのうまさはこの選手の特徴だろう。渡邊は初めて見たが思った以上によい選手だった。守備は期待通り。そこから前へ早くプレーできるのが今年の縦に速いチームスタイルにも合っている。愛媛にいたときの印象とはちょっと違う感じだ。

 と言う3-0の試合。ホームで開幕して勝利したのは初めてか?岐阜は決して良くなかった。川口はちょっと衰えを感じた。でも3-0は素晴らしい。昨年を思い出してみるとそれは余計に感じる。殆ど選手に変化が無いのに降格した富山に対して全くチームが機能せず何とか引き分けた絶望的な開幕だった。そう考えれば相手はどうあれ選手も監督も変わってこの内容は十分満足できる。逆に岐阜のプレーは昨年の岡山を感じさせた。
 懸念だった攻撃面だが、チームとしてはよっぽど昨年より攻撃的だ。ただ個人の能力不足は補いきれないかもしれないが。

 ただこの後が難関だ。J1経験チームとの連戦。GWまでにどこまで勝ち点を伸ばせるか?まあ今季は本当に難しいシーズンなので気楽に見ていたい。それでは勝手に採点。

押谷(6.5)あとはゴールだけだった
片山(6.5)前で起点になりゴールも
伊藤(6.0)もうちょっとだけ前でプレーを見たい
田所(7.0)MOM。攻守に貢献
千明(6.0)前への意識は増えたがまだまだ
渡邊(6.5)イエロー以外は想像以上
加地(6.0)地味に淡々と仕事をこなした
竹田(5.5)いつもの軽いプレーがまだ気になる
岩政(6.5)最初のシュートが決まっていればレジェンドだった
篠原(6.0)2年前より少し安定した
中林(5.5)かなり致命的なミスで不安にさせた

染矢(7.0)ちょっと見直した。シュートはうまい
矢島(5.5)少し片鱗は見せたがボールを受けるポジショニングが悪い
島田(-.-)

長澤(6.5)
 完璧なデビュー戦。まだ伸び代を感じさせるチームになった。去年の開幕とは大違い。期待したい。

おまけ:U-22ミャンマー戦、矢島評
 正直なところ褒めるところは無かった。ボールの受け方が良くないし、受けた次の動作までがぎこちない。シュートもうまくない。少なくともJ1は難しい。一昔前の10番タイプで今のサッカーでは厳しいかもしれない。