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第10節 群馬戦

2013-04-27 23:49:30 | ファジアーノ岡山
 この日も現地へ.寒かったが天気は札幌戦に比べれば良かった.なのに7000人に届かない観衆.しかもゴール裏付近に動員っぽい集団がいてこの数字.4位にいてこれってのはサッカーの内容がどうこうという問題では無いように思う.例年通り順位が悪ければ,まだ納得できるのだが.しかしゴール裏の集団は何だっただろう?ノリも良かったし,ああいうのはうまくけば次に繋がるはず.


     荒田
   石原  関戸
田所 仙石  千明 田中
 植田  竹田  後藤
     中林

 3連戦でメンバーを1人も変えず.ホントにこれで大丈夫?と思ってしまう.相手は草津だか群馬だか分からない名前になってしまったザスパ.今季は厳しそうに感じていたが,それでも青木や平繁がいる.やっぱ関東は選手が集まりやすいのか?

 その群馬は3バックかなと思ってみたが試合が始まると4バックだった.そのせいか分からないが岡山守備陣はマークが混乱していたように思う.特に平繁とエデルが上手く捕まらず何度も縦パスを通されてピンチを招いていた.どちらが無敗でどちらが5連敗しているのか?という前半だった.
 今シーズン,何度も酷いゲームを見せられたが,この日はその中でもトップクラスに悪いゲームだった.全くペースがつかめずロングボールのカウンター一発を狙うだけ.他のところでは全くボールが持てない.玉際は負けるしセカンドボールも相手に渡る.全体的にポジションも低く勇気を持って縦パスを入れるなんて全く出来なかった.
 この日気になったのは石原のポジショニング.守備のときは集中を欠き遅れて慌てて動き出すことが何度かあった.攻撃のときは前半は高いところにいて欲しいときに低い位置にいることが多かった.

 こういう糞試合にも慣れてきたなぁ,と寒い中思いながら前半を終えた.失点しなかったのは群馬の調子が悪かったからだろう.良いところでボールを持っても危ないところへは攻め込めない.4本というシュート数がそれを示している.それに加え青木が全く機能していなかった.岡山に居た頃からスペースが必要だったが,この日の岡山のような守備は最も苦手だろう.加藤や横山が印象的なプレーを見せていたのとは対照的だった.

 後半は2トップに変えたらしい.そんなことも気づかないくらい低調な内容が続いた.ただ群馬が攻めこめないので岡山に余裕が出来始めた.そしてエデルから足が止まり始めた.群馬が勝てないのは,まずは走れないことが1つだ.あれだけ攻めておいて3連戦同じメンバーの岡山より先に足が止まっていたら勝負にならない.そしてもう1つはCBの不安定さだ.岡山がもっとプレスすれば間違いなくボロが出ていたと思う.更に平繁しか前にいないことも大きかった.エデルが配球役だけでなく前へプレーしていたら怖かっただろう.
 そんな中でようやくこの日初めて効果的な岡山も縦パスが入った.そこから荒田の惜しいシュートに繋がり,CKになり,先制ゴールが生まれた.とにかくあそこへのパスが少なすぎてサイドも開かない.まああまりに中央から攻撃しなので,急に攻められて相手が驚いているのかもしれないが.

 あとは追加点.それで苦労しているシーズン.しかもこの日の相手は足が止まっており失点する恐れも少なかった.せっかくなんで勇気を持って攻めればいい.そんな風に思っているとそこに見事な攻守の切り替えから見事なパス,そして見事なシュートでゴール.パスがあまりに良かったのでその時点でゴールを確信して拍手していたほどだった.

 という2-0の勝利.これで開幕から10戦負け無し.正直これだけ攻撃が機能していない中で,しかもこの日の前半のような内容でこの結果はある意味凄い.もし攻撃が機能し始めたら一体どうなるのか?4-0くらいの結果がその合図だと思う.シーズン終了まで無いかもしれないが.それより何より次節だ.同じチームがルーツというJリーグ初(?)の対戦.色んな意味で今のチームには劇薬になるだろう.
 それでは勝手に採点.

荒田(7.0)文句なし
石原(5.5)後半は良くなったと思うが
関戸(6.0)バランスは良かったがゴールまで遠かった
田所(5.5)CKとは言えアシストできた
仙石(6.0)攻める勇気が出ないのはメンタルに課題があるのか
千明(7.0)MOM.とても良いプレーが目立った
田中(5.5)足が不調なのか目立ったプレーができず
植田(7.0)起死回生の一発
竹田(6.5)カバーリング能力偏重というのは面白い
後藤(6.0)不安定ながら守りきった
中林(7.0)相変わらず見事なプレー

久木田(6.5)体を張ったいいプレーが目立つ
上條(5.0)空回りと言って良いだろう
島田(6.0)大事な締め役

影山(5.5)
 この内容で結果を残すのは素晴らしいのか?とにかくあの前半の出来は駄目だ.

第9節 京都戦

2013-04-25 16:14:55 | ファジアーノ岡山
 なんとか3位をキープして強豪京都との一戦.とは言え京都はチョンと中村を放出し昨年と比べれば少しスケールダウンした印象.それでも宮吉,駒井など良い選手が揃っている.そんな彼らもJ1での実績は無いので恐れすぎる必要は無い.一応こっちの方が順位は上だし.

     荒田
   石原  関戸
田所 仙石  千明 田中
 植田  竹田  後藤
     中林

 連戦なのにメンバー交代はなし.ちょっと疑問が残る.田中はレギュラーを獲得したようだ.

 試合は京都ペースで始まり圧倒される時間が続く.とにかくプレッシャーが強くスペースがもらえないためビルドアップさえままならない状況が続く.これまでならそのまま押し切られるパターンだが,やはり少し成長したのか自信がついたのか分からないが相手ペースを止めることができるようになった.
 ただいつものようにシュートの本数が少ない.千葉戦で半端なミドルシュートが多かった反省なのか分からないが,この日は正反対だった.また守備もちょっとバランスが悪くて,FWが前から相手を追っかけるのだが後ろとの距離感が悪くセカンドボールを奪えない時間が続いた.もう少し攻守のバランスが良ければ岡山にペースが来ていてもおかしく無い試合だった.

 けれど攻撃が荒田へのロングボール一辺倒で,それ以外に攻め手が無かった.またシャドーはボールを持てず厳しい場所へ顔を出せず,JリーグでFWでプレーすることの意味を分かっていないようだった.更にスローインの下手さは相変わらずで,こういうギリギリのゲームではそういうところでペースを逃してしまう.このようにつかめるはずのペースを自ら捨てていた.
 このように中央から攻撃できず両サイドも機能しない中での縦ポンサッカー.いつものようにシュートの少ない試合になっていた.まあこういう試合にも慣れてきたが.

 そして後半.シャドーで攻撃を作れないのか?そんなことを思っていると関戸がようやくパスアンドランで良いプレーを見せ,その流れからクロスを上げてゴール.少しいいプレーしたらゴールに繋がるんだから最初からやれよ,と思ってしまった.
 京都から先制.すなわちのこり40分近くは更にギアを上げた攻撃をされる,ということだ.ならば時間をうまく使いながら高いラインの裏を狙って追加点を奪うことに集中すれば良い.しかしこの日は石原の自信を失ったようなプレーがゲームを決めてしまった.シュートが下手なことよりも気持ちが無かったことの方が大きな問題だった.そんなプレーで何度もチャンスを潰せば試合が相手に傾くのは当然だ.

 更に監督の交代策の悪さ,連戦で同じメンバーを使ったツケが最後に出てしまった.できの悪かった石原を交代させたため,疲れていた荒田,関戸,足の悪かった田中のうち1人は交代できなくなった.失点の時点で完全に足が止まっていた関戸のところで相手をフリーにしてしまった.そしてそのフォローに田中は動ける状態ではなかった.
 最後の最後で久木田が抜け出しかけたが,あの時間でレッドを貰っても仕方ないので倒れず行って欲しかった.あれがイエローだったことを含めこの日の審判は京都寄りの下手な判定が多かった.

 という1-1の試合.2-1で勝てた試合だった.こんな内容でもそう思えるのだからもっと出来が良くなれば….と思うが今季はパスをつないで攻める形が本当に少ない.何とか負けてない間に調子をつかんで欲しいのだが.それでは勝手に採点.

荒田(7.5)MOM.攻守に全力を尽くした
石原(3.5)最も嫌いなタイプのプレーだった
関戸(5.5)あのアシストの前のプレーを忘れず
田所(5.0)1つで良いから形を作れ
仙石(5.5)あと少し勇気を出して欲しい
千明(6.5)相変わらず良いプレー
田中(5.5)相手にマークされだしてからが勝負
植田(6.5)抜群の身体能力は審判も判定できなかった
竹田(6.5)カバーリングの良さでチームを救った
後藤(6.0)周囲との連携をもっと高めないと
中林(5.5)コンディションが悪い中で,最低限のプレー

久木田(5.5)2回決定機があったが
押谷(5.0)どうもバランスが取れない
澤口(6.5)勝ち点1を守った

影山(4.5)
 連戦での選手の使い方には疑問符がつく.肝心なところで交代を使えない.この日はそのために勝ち点を失ったようなものだ.

第8節 千葉戦

2013-04-21 22:55:58 | ファジアーノ岡山
 今季J2で注目しているのが千葉.C大阪で中々結果が出なかったが良い動きをしていたケンペスとKリーグからジャイールを補強したのが非常に大きい.ケンペスは意外に注目されていなかったのでファジアーノで獲得してくれないかと思っていたのだが.そしてジャイールはちばぎんカップで見てJ2には反則と感じさせるプレーをしていた.元々戦力はあったのにこの上積みはちょっと反則だ.

     荒田
   石原  関戸
田所 仙石  千明 田中
 植田  竹田  後藤
     中林

 負傷していた中林が強行出場.今季の守備は結構不安定なので中林の出場は非常に大きい.

 風の強い日で風下からのスタートだった.最初は様子見で低い位置にいたが思ったより攻撃できていた.やはり強豪チームは引いて守ってこないので,攻撃のときにスペースが生まれパスで組み立てて崩す岡山のサッカーには相性がいい.よく考えると今季の良い試合は東京と札幌戦という前に来るチームばかり.逆に言えば昨年からの課題である引いた相手への対応が未だにできていないということだが.

 前半は田中のサイドからの攻撃が機能し珍しくシュート本数も多かった.ただ相手DFの前からのミドルシュートが多く,脅威を与えたものは僅かだった.影山から指示が出ていたみたいだがちょっと忠実にプレーしすぎだ.せめて味方がある程度いるときは簡単にシュートを撃つのはやめて欲しかった.
 対する千葉だが,ケンペスが不意にゴール前に顔を出すところと,谷澤に前向きにボールを持たせたら怖かったが,ジャイールは良い形でボールを持てないと仕事を出来ないタイプみたいで目立たない時間が多く助かった.
 千葉はなぜこれだけの戦力で勝てないのか?ずっとJ2にいるのか?そんなことを考えながら試合を見ていたが,この試合が千葉の現状をよく示していたように思う.ゲームメーカー不在と個人技頼みで攻撃が単調になること,監督が変わりすぎてシーズン開始直後に調子に乗り切れないこと,この2点だ.この日なぜ佐藤勇人が出ていなかったのか分からないが,彼のようなアクセントをつける選手がいなかったのは幸運だった.

 後半は風上に立って攻勢!といきたかったが,どうも途中から攻め疲れのような雰囲気になってしまった.迷いを感じるプレーが目立ち始め一気に千葉ペースに.特に右サイドが押し込まれると攻め手がなくなってしまった.本来なら守備が苦手と思われる米倉のサイドを攻めたかったのだが,この日も田所は殆ど効果的な攻撃をできず.2シャドーも千葉のCBにプレッシャーを掛けれずゴール近くに顔を出せない.
 正直なところ,あと10分早く久木田を投入しても良かったのでは無いだろうか?彼はDFラインの裏も狙えるしポストもできる.しかし彼が投入されたときは既に完全に千葉ペースになっていて殆どプレーすることはできなかった.

 というスコアレスドロー.千葉にアウェイで引き分けというのは悪くは無い.でも勝ちたかった試合だし勝てた試合だった.チームは昨年からの守り勝てている状況が続き再度自信を持ち始めているように見える.攻撃は僅かながら改善の兆しは見えるが,まだパスの組み立ての精度が無くチャンスになりかけては潰している.いずれにしろシャドーの選手の力が必要になってくる.それにはもう少し時間がかかるだろう.
 しかしフクアリは客が少なかった.岡山のネームバリューが無いからか,それとも天候が悪かったからか.とにかくプレーオフ圏内をしばらくキープして少しでもからクラブに箔をつけたいところだ.元代表獲得とかミーハーなことを一切しない(できない)ので地元メディア以外には特に受けが悪いのは仕方ない.そういうクラブカラーは嫌いではないが.それでは勝手に採点.

荒田(6.0)動き出しにもう一工夫あれば
石原(5.5)現状能力通りのプレー
関戸(5.0)失うタイミングが悪すぎ
田所(4.5)守備だけなら他の選手でもいい
仙石(6.5)守備面で光った
千明(6.5)攻守の中心.流石のプレー
田中(6.5)パスセンスもある
植田(6.0)攻撃面はもっとやってもいい
竹田(6.5)見事なカバーリング
後藤(6.5)ジャイールをうまく抑えた
中林(7.0)MOM.怪我を押して出場し勝ち点をもぎ取った

久木田(5.0)何か出来る状態ではなかった
押谷(4.5)軽いプレーでは戦力には程遠い
近藤(-.-)大事な交代

影山(5.5)
 守備のチームは確かに出来上がってるが,こういうスペースのある試合でも昨年のようにパスで崩す形ができていない.シャドーにもうひとつ上のレベルの選手が一人入れるか,FWタイプの選手を入れるか.現状を考えると久木田がいい選択だと思うが.

第7節 札幌戦

2013-04-17 23:11:23 | ファジアーノ岡山
 強風のためJRは止まるし寒いし,小雨は降ってるし,シャドーの先発は期待できないし,更に相手は昨年までJ1の札幌だし.関西からの観戦はいつでも断念できる状況だったが頑張って現地へ.岡山駅から歩いているとやたら人が少ない.この日は6000人強.天候には恵まれなかったが相手は悪くないしJ2で4位という過去最高順位.それで観客動員に繋がらないのはちょっとクラブの努力不足のようにも感じる.
 チーム創成期やJ昇格時に獲得したファンにしたらそろそろ飽きが来る時期なので,この観客数を天候のせいにしていると痛い目にあうかもしれない.とは言えここから更にファンを増やすのはかなり難しい.地元にプロスポーツチームがあることの価値や現地で観戦する楽しさをもっと多くの人に気づいてもらうための活動を地道にしてくしかないのだろう.まあ真っ先にしなければならないのは当日券売り場の行列を無くすことだろう(この日6000人だったのに行列があった.情けない).あそこに並ぶのは初観戦とか観戦暦の浅い人が殆どのはず.それであれだけ待たされて,しかも寒い内容を見せられたら「二度と来るか!」となっても仕方ない.幸いにも試合開始に間に合わなくても「ゴールを見逃した」ってなることは稀だが.

     荒田
   関戸  桑田
田所 千明  仙石 田中
 植田  竹田  後藤
     中林

 試合は珍しく開始直後から攻勢をかける.風上というのもあったが,とにかく田中が良かった.彼がボールを持つとスタジアムが沸く程に.やはり前向きに勝負する選手は魅力的だ.
 そのまま岡山ペースが続く.札幌が調子悪いのか岡山が調子良いのか?ただ札幌の外国人DFが風にうまく対応できておらずロングボールの処理がとことん甘かったのだけは分かった.そんな岡山ペースのまま荒田が見事なミドルシュートで先制.前節もそうだったが彼は川又よりも射程距離の長いストライカーだ.本当にストライカーらしい選手.彼を完全移籍で取れたのは本当に大きい.

 その後もずっと岡山ペース.「良い感じだけど前半に追加点取れないと風下になる後半は…」と誰でも思うことを選手も思っていただろう.けれど得点できずに後半に.やはりボールを持ってもパス主体でシュートを撃つ回数が少なすぎる.


 後半に入ると流れは札幌に…,と思ったが意外に押し込まれず.札幌は相当調子が悪かったのだろう.けれど岡山の綻びも見え始めていた.3バックの集中が時折切れているような場面が何度か見えるようになった.
 それも駄目だがそれ以上に石原が入ったあとから砂川に自由を与えていたことが問題だった.札幌の攻撃は殆ど砂川を起点に,特に危ない攻撃は彼から始まっていた.「さっさと修正しろよ」と思っていた矢先,そこから失点.あのくらいの選手ならノーマークで何度かパスを出せばあわせてくるに決まっている.

 前半追加点とってれば終わっていた試合だったが敗戦まで頭にちらつき始めた.その後も修正ができず左サイドを徹底的に攻められた.そんなときにカウンター一発…
 結局前半のチャンスを生かせず,後半の相手の修正に対応できなかった力負けだった.この糞寒くて雨も振る中,負け試合を見にきたのか.こんな試合じゃ観客減るよ.そう思っていた失点の1分後にこの日最も価値のあるプレーが出た.荒田のチェイスでボールを奪い,そこからのシュートのこぼれ球を田中が詰めた.本当に素晴らしいゴールだった.寒くてずっとムスッとしていた隣の子供も少し笑顔になった.前の子供は「すげぇーーー!」と周りの人に自慢するように騒いでいた.

 ただこの日の札幌を見て思ったのは「勝たないと駄目な相手」ということだった.明らかに岡山の方が良いプレーをしていたからだ.だから逆転された直後の田中のゴールによって,落ちてしまった気持ちを一瞬で消し去れたことは本当に大きかった.もう1点いけるという雰囲気が出来上がっていた.そして竹田の逆転ゴール.

 ただこの日忘れてはならないのは,そこから試合終了までの間の札幌の粘りだ.あれがJ1基準だろう.そしてあれでも全く結果に結びつかないのがJ1だ.この日の結果で2位という過去最高の順位を手に入れた.

 いずれにしろこういう面白い試合はもっと観客が多いときにしたほうがいい.あれだけムスッとしていた隣の子供は,竹田のゴールで初めて笑顔になり拍手をしていた.それだけゴールには価値があるということだ.0-0で終わる試合ではなかなかサッカーの魅力を伝えられない.それでは勝手に採点.

荒田(7.0)ゴール以外も良かった
関戸(6.0)悪くない.あとは積極性
桑田(6.0)良かったけどシュート打てよ,と何回言ったか
田所(4.5)もっと攻撃は単純でいい
仙石(6.0)もっと攻めのパスが欲しい
千明(6.0)砂川への対応を最後まで修正できなかった
田中(7.5)文句なしMOM.右サイドを制圧.魅力あるプレーだった
植田(6.5)危ないところをカバー
竹田(6.5)裏の対応が甘かったが,ゴールもあった
後藤(5.0)後ろの対応が甘い場面が何度もあった
中林(7.0)勝ち点2つプラスした

石原(4.0)今が勝負の時と気づいているかどうか
久木田(6.0)祝復帰.やっぱいい選手
上條(5.5)シュートできず.時間稼ぎも中途半端

影山(6.5)
 攻撃も機能し始めたし、3連勝.あとはシャドーとボランチによる攻撃をどう組織的に組み上げるか.砂川への対応が最後までできなかったのは課題.

第6節 愛媛戦

2013-04-12 23:56:26 | ファジアーノ岡山
 今季J1は下位が大混戦.もし昨年上がっていたら生き残る余地はあったかもしれない.本当に残念だ.逆にJ2は神戸,千葉,G大阪がちょっと抜けた力を持っていて,そこに割り込むのはかなり大変そうだ.特に神戸は能力の高い選手が手数少なくゴール前へ迫ってくるのでJ2チームにはやりにくい相手だ.G大阪は綺麗にサッカーをするので付け入る隙はあるだろう.まあそれでも強いが.

     荒田
   石原  関戸
田所 仙石  千明 田中
 植田  竹田  後藤
     中林

 シャドーに石原を入れたが変わったのは桑田.不調の関戸を交代すべきだと思うのだが.今季は開幕から全く良いところの無い関戸と田所が今後のチームに大きな影響を与えそうだ.対する愛媛は今年は厳しいのでは?と思ったが意外に好調.トミッチの存在が大きいか.しかし河原がこんなところに流れ着いているとは.チームが落ち着かないというのは彼にも何らか問題があるのかもしれない.

 この日は3-4-3で戦術も良く似たチーム同士の戦い.だからこそ1対1でどれだけ相手を上回れるかが大事になる.そしてこの日勝つと,ここまでの苦戦という印象が一気に好転する.
 この日はこれまでより攻撃はスムーズになった.多少スペースがあり,またそこで石原が少しアクセントをつけられたからだ.それでも最後まで中々行けなかったのは関戸が駄目だったからだ.どこにいるのか分からない.必然的にゴール前の人数も減りチャンスも減ってしまう.またボランチに入った仙石も消極的なプレーが目立ち攻撃へアクセントを加えられずだった.
 逆に田中は積極的な攻撃で相手サイドと主導権争いを非常に頑張っていた.ただその分裏を狙われてピンチも生んだが,それがサッカーだ.誰かがカバーすれば良い.

 しかし消極的なプレーは相手へペースを渡してしまう.好機に仙石がシュートをしなかったところ付近から愛媛ペースになり始めた.特にトミッチがフラフラとマークしにくい位置に顔を出すことでボールを支配するようになっていた.関戸はトミッチに振り回され,なおかつ攻撃でも相手に狙われボールを失い続けた.
 前半はまたもやシュートの本数が少ないまま終わるのか・・・,と思い始めた前半ATに荒田が目の覚めるような素晴らしいゴール.まさにストライカーだ.

 今季初の前半の得点.気になるのは後半の戦いかた.ラッキーだったのは愛媛がいつもの岡山のようにボールを持ってもゴール前に迫れていなかったことだ.決定的なピンチはそれ程多くなかった.とりあえずトミッチを抑えておけば我慢できるだろう,というのは分かった.逆に攻撃で追加点が奪えれば試合は決まる.仙石は少し勇気を持ったプレーをし始めたが関戸が相変わらず悪くペースを殺す.正直桑田への交代は遅すぎた.その桑田は上手くボールに絡み攻撃にリズムを作り始めた.ここのところの復調の気配は本物だろうか?

 その後岡山は田中が足が止まった.この先のシーズンを考えるなら,石原を右に廻して幡野を試してみても良かったと思う.高卒を初めて使う場面としてはあまりに厳しい状況だったが,逆に上手くプレーできれば戦力になっただろうからだ.流石にそんなギャンブルはできなかったみたいだが.もう少し先の楽しみにしておきたい.

 最後は久しぶりの近藤を交代で使って,ちょっとバランスを崩したが上手く守って試合終了,という1-0の試合.アウェイの中でまだ調子の出ない状況を考えれば,その中で出来ることをして最高の結果を得たという感じだ.チームで点を取ったというより相手のミスから荒田の個人技で得点し勝った.勝つチームってのはそんなものだが,もう少しゲームを支配できるようにならないと失点が増えてくるだろう.
 と,不満は残るが4位という過去最高順位に.釈然としないなか勝手に採点.

荒田(7.0)MOM.ゴールもそれ以外も文句無し
石原(6.5)いい勝負をした.後はゴール
関戸(4.0)ボールロストは酷かった.
田所(4.5)単純ミスとか減らさないと.補強した方がいいかも
千明(6.5)攻守に貢献
仙石(5.5)すぐ弱気なプレーを選択する
田中(6.5)まだ怖さもあるが攻撃面の思い切りがいい
植田(5.5)怖いプレーが多い
竹田(6.5)この日は安定していた
後藤(6.0)ゴールしたかった.守備の連携はちょっと
中林(6.5)あれだけプレーされると楽で良い

桑田(6.0)あのプレーが1試合できるか
上條(5.5)まずゴールを
近藤(6.0)祝復帰.これから

影山(5.5)
 何ら改善しない攻撃は梃入れが必要.そういう意味でも幡野のような選手を使ってみても良かったと思う.関戸のように相手DFの前でプレーする選手は今のシステムでは機能しない.

第5節 横浜戦

2013-04-05 11:51:00 | ファジアーノ岡山
 4戦勝利なしの状況でアウェイ横浜戦.相変わらず客が少なく横浜みたいな都会なのに長閑な雰囲気だ.それより松下が横浜にいる違和感が半端無い.

     押谷
   関戸  桑田
田所 島田  千明 田中
 植田  竹田  後藤
     中林

 5戦目にしてようやく右WBを変更してきた.いくら長年主力を務めてきた選手だからといって対応が甘すぎる.今季の出来ならもっと早くても良かった.それ以上に左WBを交代させない理由は分からないが.
 その左WBはこの日も良くない.できないことをやろうとして失敗している感じだ.この日の田所は本当に良くなかった.良いタイミングでボールが出て,トラップできて,なのにクロスさえ上げられないっていうことがあまりに多すぎる.
 またせっかくの田中の起用も両ボランチが左利きのために良いタイミングでなかなか使えない.こういった辺りを見てもぎこちない采配だ.しかも田中の裏は相手に狙われて余計に攻撃できない.

 このように両サイドを生かせない状態なので中央しか攻め手が無いのだが,2シャドーがこの日はさっぱりだった.桑田は相変わらず判断が悪かった.パスばかりなので,相手は人でなく,そこから出る横パスにターゲットを絞っていた(これは岡山全体にいえることだが).ただこの日は桑田以上に関戸が酷かった.前半終了間際まで存在を忘れるほど.

 結局攻撃は非常に狭いところでワンパターンに単調だった.得点どころかシュートにまで持ち込めない(前半シュート0)非常に恥ずかしい試合となった.パスはシュートのためでなくゴールのためにあるんだけど.
 ただ岡山がめちゃくちゃ悪いというより,横浜の守備にかっちりはまってしまった感じで,少しやり方を変えなければこう着状態を抜け出せないように感じた.

 つまり選手交代で梃入れするしかないように感じた.そもそも先発の桑田と関戸はどう考えても相性は良くない.一体誰がゴール近くでプレーするのか?だからそこを…,と思っていたら攻撃に絡んでいた島田を仙石に交代という驚きの采配(仙石はこの2戦外されたことで奮起していたが).
 これにより島田のFKも無くなりどこからも得点の匂いがしない.それでも後半少しずつ岡山はペースをつかみ始めた.これは交代が生きたわけでなく横浜の足が止まって試合が動いただけだった.相手が疲れるのを待つ超リアクションサッカー.そんな面白くないサッカーはなかなか無い.

 という粘りで得た1-0の試合.諦めず走ったから,なんて泥臭く得点すること自体は悪くない.しかし今はそれしかない.それ以外でちゃんと点を取れて,それに加えて最後も,とならないと駄目に決まっている.現状は攻撃が作れない状況で,無策のまま前に進んでいるだけだ.
 この日のような試合は二度としたらいけない.けどまた繰り返すだろう.負け無しで勝ち点が7で上位というのは奇跡だ.もし攻撃が上向きになってくればここまでの勝ち点は非常に大きな意味を持つだろうが.

 シーズン初勝利がこんなに素直に喜べないなんて物凄い不幸な話だ.というわけで勝手に採点.

押谷(4.5)結果が出ないと駄目なプレースタイル
関戸(3.0)一度下に行ったらどうか?
桑田(5.0)ボール持ったら全部シュート撃つつもりくらいで
田所(3.5)期待値が高すぎたか
千明(6.0)攻守のバランスを支配
島田(6.0)前半で交代させる出来では無かった
田中(6.5)最後は見事なクロス.守備の連携が高まれば期待できそう
植田(5.5)低空ヘッドアシスト.ただミスが多い
竹田(4.5)いつまでたっても信頼させてくれない
後藤(6.5)MOM.守備は危うかったが,最後で全て帳消し
中林(6.5)チームを勝利に導くプレー

仙石(6.0)ようやく普通になった.それ以上が今季の目標
荒田(6.0)もう少しでシュートが入りそう
石原(6.5)最後でチームに活力を与えた

影山(4.5)
 監督は結果論かもしれないが,リーグを勝ち抜くチームにはそれなりの裏づけがある.それが見えない状況では何も評価できない. 

第4節 水戸戦

2013-04-05 01:25:48 | ファジアーノ岡山
 この日は相性の良くない水戸と水曜日に対戦.

     荒田
   石原  桑田
田所 千明  島田 澤口
 植田  竹田  後藤
     中林

 連戦だというのにメンバーは前節と全く同じ.本当にコンディションの良い選手を選んでいるのだろうか?観客数も大幅減少.現状では期待して見に来いという方が難しいし,得点の入らない上に内容も無い試合ばかりでは新しい友人も誘いにくいだろう.

 試合はファジアーノのコンディションの悪さが目立った.なぜホームでこんな状態で試合をしているのか全く意味が分からない.全体的に動きが無いしミスも多く,特にこの日は珍しく千明のミスが目立った.そしてミスを恐れてどんどんとビルドアップの位置が下がっていく.島田も千明も低い位置でパスを繋ぎ効果的な縦パスが全く出せなかった.両サイドもビルドアップを怖がり前に蹴りだしてその場しのぎ.結局センターラインより前では意図的な攻撃をほとんどできなかった試合となった.
 それに加えて,周囲が悪かったというのを考慮してももシャドーも相変わらず機能しなかった.全く相手の脅威にならずじまいだった.特に石原はスペースのない時間帯は殆ど存在感が無かった.桑田は少し積極性は出てきたが,ワンタッチプレーが多く,そのくせ周囲合っていないのでボールは単純に後ろに戻るだけになってしまってた.

 なんとか攻撃をしようとはするが,この日は悪いことが重なった.ボランチの調子が悪いときに両サイドが完全に封じ込められてしまっていたのだ.なので全く攻め手が無い.カウンターくらいしか望みが無い状態なのに相変わらず速攻が下手で,速攻なのに時間をかける.何なら丁寧に相手にボールを渡していた.とにかく絶望的に攻撃に可能性を感じない試合だった.

 ただ今季はそんな最低な攻撃をしていてもセットプレーという武器がある.PAのすぐ外の難しいFKをバーに当て可能性を見せてた島田のCKからゴール.彼のセットプレーは本物だろう.

 という1-1の試合.こんな内容で勝ち点を拾えたのは成長なのだろう…か.昨季から成長していないどころか攻撃は劣化しているようにさえ見える.もちろん攻撃の選手に入れ替えが多かったのが原因だが,ビルドアップまで臆病になっているのはいただけない.まあこんな失点しないだけのサッカーだとどこかで破綻する.破綻しないうちに立て直せるか.それが今季を決めるだろう.
 この日唯一の希望は田中だろう.最低でも攻撃はあのくらい勝負しないとここから上のレベルでは穴でしかなくなる.それでは勝手に採点.

荒田(5.0)ボールがこないので何も出来ず
石原(4.0)狭いところで生きないならWBに行ってスペースを貰ったら良い
桑田(5.0)そんなにワンタッチが好きなのか?
田所(4.0)今季は悪すぎる
千明(4.5)多くのパスミスが試合を壊した
島田(5.0)FK以外は低調だった
澤口(4.0)相手に封じ込められた
植田(5.0)安定感なく守った
竹田(5.5)どうしても安心できない
後藤(6.0)攻撃面では合格
中林(5.5)下の状態が悪いとキックの精度が落ちる

押谷(5.5)もう少し働きたい
田中(6.5)一人合格点
上條(5.0)走り回るのが仕事じゃない

影山(4.0)
 コンディションを見誤ったのは監督の責任だろう.またキャンプからここまでの時間で攻撃に希望すら持てないのも監督の責任だ.ただ3年前なら喜んで受け入れた結果だとは思う.