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決勝ラウンド初日

2007-11-30 19:00:27 | ファジアーノ岡山
 運命を決める3日間が始まった.

 せっかく関東にいるのだが初日は仕事.しかしその仕事も他人のせいで遅れて始まった.遅れるんだったら観戦してから仕事に行けばよかった.緊張して昼飯のうどんさえ食べにくかったのに(PKの時は鼻から出てきそうだった).愚痴ばかり出るが終わったことは仕方ない.
 そう,終わったことは仕方ない.この日は最悪でないにしても手に掴みかけた勝ち点3がすり抜けていった.しかもPKという形で.崩されて失点の方が余程納得できた気がする.
 もしこれで勝ち点1だったら,本当に救いようの無い結果だったろう.そういう意味ではPK戦で拾った勝ち点1は今後大きな意味を持つかもしれない.

 ちなみに戦前に北九州が調子悪いかも?と予想したが,多分この1週間でチームを引き締めてきたのだろう.正直NECや矢崎にあの結果しか残せなかった状態でこの結果を出せるとは思えない.この恐ろしい決勝ラウンドは更に混戦になるように思う.


 そしてようやく明日観戦にいける.重要な用事が同時に入ったので明日だけで,終わり次第直帰なのだが.おかげで日曜に2位以内決定の場面は見ることができない.

 まぁ明日の喜び方を考えるためにも90分勝ちの時の勝ち点計算を.

岡山 5
神戸 2
北九 4 3 2 1
びわ 1 2 3 4

 という組み合わせとなる.どの組み合わせでも3位以上でJFLへの挑戦権は確保できる.この場合はちょっとは喜んでもいいようだ.PK勝ちの時は….考えるだけ無駄だから止めよう.


 とにかく明日はこの4チームで最強と思われる神戸戦.この決勝ラウンドで最も大事な試合になることは間違いない.昨年は勝ったチームだがお互い去年とは全く違う.そんな過去を気にしている選手はいないだろう.とにかく目の前の相手を倒して欲しい.もう昨年と同じことを繰り返してはいけない.

 ちなみに神戸は今の地元になるが,正直B神戸のことを知っているのは相当なマニアかサッカー協会に近い関係者くらい(V神戸さえ殆ど知られてないのだから仕方ない).一度だけ他人の口からこのチームの名前を聞いたことがある.マイナーなサッカーの話は普段からよくするのだが(JFLとか).
 報道もこの間ようやく神戸新聞が取り上げただけ.非常に悲しい状況だ.野球王国だからしかないのかもしれないが(ナビスコ優勝でさえも殆ど報道されないし).
 ただ,地元とかそういうこと関係なしに地域に後押しされているチームが上がる方が先が見えて楽しみだ.そういう意味でも岡山には是非とも勝って欲しい.


 とか色々書いたが,結局はファジアーノに勝って欲しいだけ.あんまり感情を表に出して書いても他のチームのサポータに悪いからこの辺で.

決勝ラウンド

2007-11-25 18:26:38 | ファジアーノ岡山
 自分は体調不良から広島には行けなかったのだが,決勝ラウンド進出チームが決まった.

Aグループ:ファジアーノ岡山
Bグループ:ニューウェーブ北九州
Cグループ:バンディオンセ神戸
Dグループ:Mi-oびわこ

 このように見事ファジアーノも決勝ラウンド進出が決定した.速報を見る限り今日も非常にぎりぎりの戦いだったようだ.しかし朝比奈の2試合連続の2得点およびジェフェルソンの初戦の汚名返上となるゴールで勝負を決めた.まだ喜山がゴールを決めていないのが気になるところだが,エースが実力発揮しなくても勝てるというチーム力を身につけ,更にはまだ伸びしろが残っているというチームの余裕を感じる部分でもある.
 盛岡戦ではファジアーノはとにかく個人の力では盛岡よりかなり上をいっていた.それは特に体の使い方によく出ていた.またチーム力としてもベンチに元Jリーガ,Jチームからのレンタルがいるというその他チームがうらやむような戦力だった.
 これだけを見ても岡山にとって負けられら無い戦いだったことがよく分かる.


 で,決勝ラウンド進出チームを1次ラウンドの結果から分析してみたい.

 まずはAグループの岡山.東北1位に1点差勝利.九州2位に2点差.盛岡が最下位とはいえ盛岡と岡山との対戦結果を見ると彼らが弱かったとはいえない(ロックの途中で集中が切れたと考えるのが妥当).九州リーグの質の高さを考えてもJFL経験者と考えてもロックが弱いとはいえない.そこを勝ち抜いた岡山の実力はそこそこあると言えるだろう.

 そしてBグループは北九州.1勝1分け.東海2位矢崎には引き分け.東北2位のNECには1点差.東海は静岡の結果を見てもかなりレベルの高いリーグと考えられるので矢崎との結果は問題ではない.ただAグループを見ると九州2位が東北1位を圧倒している.ということはこの大会北九州はちょっと調子が悪いのではと感じなくは無い.

 次にCグループの神戸.3連勝という文句なしの結果.北海道はともかく関東1位の町田,東海1位の静岡は両チームともそこそこのレベルと思われるが,その2チームに連勝できたというのは実力の証だろう.天皇杯予選を見る限りではそこまでいいチームに思わなかったのだが,やはりここ一番では実力を発揮した形だ.

 最後にDグループのびわこ.こちらも3連勝.初戦で9-1というスコアをたたき出したために圧倒的なイメージを持つが,よく見るとちょっと評価がしにくい.セントラル以外に徳島と松本がいるが,これらのチームの実力が計りにくいのだ.徳島は松本に4点差で負けている.1次ラウンドで4点差がついた試合はセントラル,北海道の2チーム以外では徳島だけなのだ.つまり徳島も北海道とそれ程レベルが変わらないのでは?という疑問が浮かぶ.
 すると参考になるのは松本とびわこの直接対決だけになる.すると松本の実力も読めないのでどの程度強いかは非常に分かりにくい.リーグで神戸以下という結果を考えると神戸の方がやや上?という推測しかできない.


 という中途半端な分析だが,神戸が頭一つ抜けていそうな雰囲気は漂う.調子の出ていなさそうな北九州戦をどう拾うかが勝負になるか?まぁ九州1位のチームだから油断なんて出来ないんだけど.


 そしてファジアーノの日程は次の通り.

11/30 北九州 裏:神戸対びわこ
12/01 神戸  裏:北九州対びわこ
12/02 びわこ 裏:北九州対神戸

 自動昇格は今のところ2チーム.それに入れ替え戦が1チーム.つまり合計3チームが昇格への権利を得る.ちなみに2戦目のみだが見に行くことが出来る.もしそこで2連勝したら…?

岡山6
北九州:3 3 3 3 2 2 2 2 1 1 1 1 0 0 0 0
神戸: 3 2 1 0 3 2 1 0 3 2 1 0 3 2 1 0
びわこ:0 1 2 3 1 2 3 4 2 3 4 5 3 4 5 6

 という勝ち点の組み合わせが考えられ3位以上は確定.その殆どの場合2位以上が確定.つまり昇格の現場を見に行くことが可能!!!
 …なんて甘くない.北九州と神戸相手に2連勝なんて.もしかしたら悲劇の現場かもしれないが,熊谷ではサポータも少ないだろうし是非応援に行こう.

広島日帰り旅行

2007-11-24 14:13:00 | ファジアーノ岡山
 行く直前まで悩んだ.

 前日遅かったこともあり目覚ましで布団から出られず.往復2万円という値段も布団行きを後押しする.そして気づけば2度寝.すると夢で「行けばよかった」「行ってたら結果が変わってたかも知れんなぁ」「やっぱ行かな分からんなぁ」….目が覚める.
 起きたんだから行こうと決めたのは予定の時間から45分経っていた.気合入れたら間に合うはず.ということで現地には10:30に到着.案外バスの本数が多くて良かった.


 スタンドには桃スタとさほど変わりない人数が集まる.ちょっと驚き.盛岡側はさすがに少ない.それでも10人程来ているのだから凄い.チームにしたら大変な連戦も盛岡サポータにしてみれば連戦はありがたかったろう.
 どれだけ緊張するかと思ったが現地で選手の顔を見るとなぜか安心して案外緊張しない.ここの所頭から離れなかった「負け」という言葉は消えどこか変な自信があった.
 試合が近づくにつれ声援が大きくなる.隣のグラウンドのラグビーをしていた少年達は何が起きているか理解できていない顔でグラウンドを眺めている.彼らの知っているサッカーとは違うので戸惑っているような.


 11:00.日本一過酷な大会が幕を開ける.ファジアーノはいつものように4-4-2.試合はいきなり動く.何度めかの相手DFラインの裏をつくプレーで朝比奈が抜け出しゴール.開始1分のゴールはチームに安定感を与えた.逆に盛岡は浮き足立つ.そこを狙って岡山は更にどんどんゴールを狙っていく.そして2点目は非常に泥臭いゴール.完全に岡山はペースを握った.
 この日の攻撃は右サイドからが多かった.しかし臼井が1対1で優位に立つことができずボールを奪われることがあまりに多かった.逆に相手も高さの無い臼井のところで優位を作り攻撃.最後に重光が足をつったのも理解できる.
 そんなうちにペースを盛岡に奪われる.前半の終わりにオフサイドとなった相手のゴールなどは狙って取ったものではないだろう.後半に向けて嫌な流れとなった.

 しかし後半は岡山が再度ペースを握るが得点できず.2-0というサッカーで最も怖い得点差のまま試合が進む.そして最も怖い60分過ぎに岡山の足が止まり始めプレスが効かなくなり,更には切り替えが遅くなり盛岡にペースが移る.そこに朝比奈の交代.多分前半に不可解なイエローを貰ったためだろうが,これが岡山のバランスを大きく崩した.
 高さのあるジェフェルソンにボールを集めすぎ,そしてそこでボールが収まらない.運動量の少ないジェフェルソンでは前へのプレッシャーが弱くなる.不安はどんどん高まり,そして的中する.非常に嫌な時間で失点.
 その後は一進一退だがやや押され気味.正直臼井の交代が遅すぎた.しかも交代した瞬間に重光が足を攣る.10人でしばらく戦い弦巻が入った後もポジションの混乱があり,重光のポジションを喜山がカバーするような有様.

 ようやくこの恐ろしい大会のプレッシャーを感じることができた.祈るような観戦っていつ以来だろう?まともに見ていられない.本当に嫌な大会だ.何とか願いは通じ2-1での勝利.決勝ラウンドへ一歩近づいた.

 この試合良かった点は小野と堤が非常に声を出してコーチング出来ていたこと,朝比奈も地域リーグの選手とは思えないセンスの良さ,伊藤の高さ.そしてMOMは野本.全てにおいて非常に良かった.こんないい選手だったんだと感心した.岡山の失点の少なさの源は彼というのがよく分かった.
 対して悪かった点はGKのフィードの精度.あと悪いというか喜山は厳しい守備にいいところをあまり出せずだった.あとサイドチェンジがうまくいかなかった.これに関しては盛岡のほうが効果的なサイドチェンジをしていた.縦へ急ぎすぎる点もあわせて修正して欲しいところだ.あとは攻守の切り替えかな.



 次はホンダロック.PKでも何でもいいから勝てばいい.いや勝つしかない.スコアから見れば相手の方が上のように見えるが,盛岡は連戦の疲れもあったはず.そして明日はロックも疲れがあるはず.相当微妙な勝負が繰り広げられるはず.相当微妙だと思う.あとは祈るしかないだろう.あと2万円使って行くかな.

U-22 サウジ戦

2007-11-22 01:24:09 | Sports:football
 五輪行きがかかるこの試合.

 土曜に試合をしたばかりの両チーム.日本はベトナムから,サウジは自国から移動した上での試合.どちらが不利かといえば当然サウジ.疲れに加え時差ぼけもある.そこに加えてこの寒さ.間違いなくサウジにとっては完全なアウェイだ.対する日本は完全ホームで引き分けでも出場できる.時差もサウジほどでは無い.有利な立場にあるのは違いなかった.
 だからこそ相手は序盤に攻めて来る.そこをどう凌ぐかがこの日のポイント.そこを凌ぎ相手の運動量が落ちてきたところで先制というのが狙うべきプランだった.

 ただ試合の立ち上がりは予想外に相手の体が暖まらない.寒さが影響しているのか緊張しているのか?とにかく動きが悪い.5分ほど膠着していたが体が動き出したサウジがようやくペースを握った.この日の日本は3バック.中央は固い.逆にサイドは守備だけでなく攻撃も重要で運動量が要求される.サイドをどちらが支配するかで試合の行方は左右される.
 左サイドは本田が支配した.いつになく気合の入ったプレーで攻守に貢献する.特に足も速くないが積極的な上がりは効果的に相手の右サイドを押し込み,相手の攻撃力を落とす原動力となった.ただ対面の相手の右サイドがあからさまにファールを貰うようなプレーをしてきていたのは気味が悪かった.それだけ相手も必死だった.
 逆に右サイドは水野が生きない.攻撃では中へは切り込めずクロスも相手SBの守備に中々質の高いものが上げられない.主導権を奪われ押し込まれることが多かった.

 サウジに運動量のあった前半,彼らは質の高いプレーで日本を崩す.右サイドもだが,押し込んでいるはずの左サイドさえスペースがあれば精度良くクロスが入る.そして固い中央でも相手FWの強さが目立った.あの質のプレーが90分続いていれば間違いなく失点していただろう.更に日本はセットプレーに弱かった.それでも守りきれたのは日本の選手の集中力も普段とは桁違いだったからだろう.

 日本の攻撃はコンパクトな相手の裏をFWとサイドで狙うもの.その執拗な攻撃は相手の体力を奪うには十分だった.最初に書いたこの日の状況もあわさりサウジは前半40分頃には見事に足が止まり始め,日本も攻撃を組み立てられるようになる.そして後半は完全に相手は足が止まり全く怖くないサッカーへと変貌した.
 その時間で日本は点を取らなければならなかったが相手も必死な上,日本も連戦の疲れがある.連携の悪さもあり決定機が中々作れず,自ずとフィニッシュで終わる形は少なくなり得点できなかった.


 試合終盤になり終盤相手の選手交代で流れはまたサウジに.3トップになった時点で日本は守り一辺倒になったがその対応は見事だった.
 結局このチームらしく0-0で五輪出場権獲得.いろいろ書いたがこの日は内容以前にこれが最大の目的.理想とは程遠いが出場権を獲得したことは賞賛すべきだろう.


 今後の課題は多い.守備はともかく攻撃は問題が山積する.そこを解決するのは監督か新しい選手か,今の選手か.OAは大久保か前田と中村憲剛,あとはWBができるサイドの選手が必要か.とにかく五輪を期待して待ちたい.

 それでは勝手に採点.

李(6.0)積極的な姿勢は○.
岡崎(5.5)最後のところの技術が足りないのだろう.
柏木(5.5)いいプレーもあるが,それ以上に軽いプレーによるミスが目立つ.
本田(7.0)左サイドは支配した.攻守に貢献.
水野(5.0)攻撃,守備共に平均以下だった.
青山(6.0)守備はともかくボール捌きは課題多し.
細貝(6.0)守備はともかくボール捌きは課題多し.
水本(6.5)文句なしの集中力.
青山(6.5)高さと強さを生かした.
伊野波(6.5)バランス感覚を発揮.
西川(7.5)MOM.見事なセービングと安定感だった.

反町(6.0)
 出場権を得たことで及第点.ただ終盤にFWを交代させて前戦からの守備を活発化させたり時間稼ぎさせたりさせるべきだったし,運動量が必要なサイドの選手の,特に守備的な控えは準備しておくべきだった.平山ベンチ外は英断だった.内容は期待して無いが本戦ではその期待を裏切って欲しい.

ラスト3

2007-11-21 03:42:38 | Sports:football(J)
 まず東京とG大阪.

 立ち上がりは東京ペース.G大阪は守備が機能しない.3バックが相手1トップとうまくマッチしなかった.しかし5分くらいからG大阪へ流れが移る.ただ流れが移ってからもぱっとせず.もし東京がもっと強いチームならG大阪は間違いなく失点していただろう.そのくらいできは良くなかった.攻撃も2トップでの攻撃.厚みは無い.というか出せなかった.寺田,二川が攻撃に絡めだすのは前半も時間が経ってからになる.
 そして前半終了直前.マグノの見事なゴール.その後後半も試合を支配する.ただ惜しいシュートが何本もあり1点差にも関わらずどこか圧勝しているような気分.「いつでも点が取れる」というような.

 そして失点.加地がラインを上げれずフリーでシュートされ失点.10人になった相手だったが,G大阪の攻撃陣は運動量が落ち,実質G大阪の方が人が少ない状態だった.交代策はあまりに遅く,ゴール枠へシュートを飛ばせないFWを代えることさえできず試合は終わった.


 浦和と清水の試合は見る前に結果を知ってしまったので流し見.簡単に感想を書くと,浦和は風格が出てきた.ちょっと前より内容も良くなってきている.ワシントンのいない今日は敗戦を期待していたのだが.少なくとも清水は善戦するかな?と思っていたが試合をほとんど支配さえできず.CBの不在が痛かったか?今年は浦和の優勝が妥当か.


 これで残り2試合となりG大阪は3位に.勝っていれば最終節に清水との対戦を残す鹿島や,鹿島と直接対決を残す浦和に比べれば2連勝の確率が最も高かったのがG大阪だったのだが.まぁ負けてしまえばそんな計算も全く意味を成さない.
 来期もまた浦和が中心にリーグは進むだろう.対抗は鹿島か?G大阪はDF,FWの補強に失敗するとACLを含めてまともに戦えないかもしれない.まだまだクラブとしては格が追いついていない.まぁこの繰り返しなのだろう.

U-22 越南戦

2007-11-20 03:39:50 | Sports:football
 アウェイでの戦い.

 2位に転落した今,日本は勝つしかない状況.特にカタールが勝ったときのために大量得点が必要となる.ただホームのベトナムはまだ負けていない.簡単に試合が進むとは思えなかった.
 しかし試合はあっさりと日本が先制する.いつもどおりのFKからの得点だったがFWというのは初.この得点で停滞感のあったU-22代表に少し変化の兆しが見えたのかもしれない.その次の得点は最終予選で初めて流れの中からの得点となった.セットプレー以外の得点というのはこのチームには大きいものだったに違いない.

 そしてPKにより前半3点目.相手が弱かった?試合を見ていればそんなコメントは出てこないだろう.アジアカップの感想と同じくベトナムは「小さな日本」だ.瞬発力に優れ,そしてよく走る.体格および技術以外の特徴はまさに日本だ.そのサッカーは正直対戦していて嫌と感じるものだ.逆に言えば日本の対戦相手も同じ感想を持っているのだ.
 同じ特徴をもったチームであればレベルが結果に反映されるのは当然.ただ0-4になるほど差はなかった.ただ単にラッキーだった.証拠に日本は何度も攻められた.後半になるとそれは顕著になった.相手の9番くらいの選手にレベルがそろってくるとアジアで最も戦いにくい相手になるかもしれない.

 押され気味の後半.選手交代が遅かったといえなくもない.ただこの日評価したいのは,これまで守備的に戦ってきた監督が初めて攻撃的に交代を使ったことだ.イエローのこともあるのかもしれないが,本田を残し伊野波と梅崎の交代(正直本田の止まり具合をみたら本田だと思ったが).そしてその後の交代は大当たり.細貝が得点し,コオロキはPKをゲット(本田が外したが).予選突破に向けて運も向いてきたのかもしれない.

 結局カタールが負けサウジとの直接対決で五輪出場権が決まる.引き分け以上で決定,しかもホームでの戦い.舞台は整った,というところか.では勝手に採点.


岡崎(6.0)攻守に貢献.
李(6.5)2得点は見事.
水野(5.5)1アシストだけ.右サイドは崩せなかった.
本田(5.0)あのポジションでは並.どのポジションがいいんだろう?
柏木(5.5)プレーがちょっと軽い.運動量は合格点.
青山(6.0)無難.こういうプレーヤーも必要なんだろう.
伊野波(6.5)この日はSBらしかった.
内田(5.0)何もできず.ミス多し.
青山(6.5)見事な守り.
水本(6.5)この日はいつも以上の意思がはっきり見てとれた.
西川(7.0)やっぱ一つ上の存在感.良かった.

梅崎(6.0)本田より良かった.
細貝(6.5)攻守とも良かった.
コオロキ(6.5)途中から入るプレーヤーとしてはいい.

反町(6.0)
 スタメンも交代も今回は見事だったと思う.連動は期待できないが.

昇格

2007-11-17 21:06:28 | Sports:football(J)
 といってもJ1へ,ではない.

 J2への昇格.2年前地域リーグ決勝大会でファジアーノが力負けした熊本.J2への昇格をほぼ間違いなくした(順位条件を満たした).地域リーグの結果を追うようになって知ったチームが初めてJ2へ昇格するのを見てちょっと感動した.「本当に昇格できるんだ」「Jリーグのチームって本当に出来るんだ」という感覚があった.
 熊本の監督のインタビューを読むとこんなコメントがあった.

 「地域リーグではチームの存続も肩に背負う」.

 切実だ.2年前対戦したときは間違いなくその心境だったのだろう.特に岡山が善戦したので気が気でなかったろう.「負けたら終わり」.今のファジアーノは実際全く同じ状況にある.

 地域リーグ決勝大会まで1週間を切った.クラブの存続がかかっている.負けたら終わり.悪いことばかり頭をよぎる.緊張感は昨年の地域リーグ決勝大会をはるかに超える.昨年はまだ発展途上だったからだ.「まだ早い」「今の戦力や体制なら昇格できればもうけもの」.だから少し妥協できるところがあった.
 しかし今年は地域リーグのクラブとしては完全に成長しきり,中にはオーバースペックと思える部分もある.それはJFLへ向けた先行投資であり,それが前提なので今の市場では到底支えきれないだろう.来年同じ舞台で戦うことはその先行投資が回収できない状態になる.


 熊本のおかげで3位になった場合でも入れ替え戦はJFLの18位とになる.更にもし昨年対戦して力負けした岐阜が昇格した場合,3位に入れば自動昇格になる.ファジアーノの夢を破った彼らが作ってくれた道を使うのはファジアーノが一番ふさわしい.とにかくこういった有利な状況なのだからとにかくファジアーノには何としてでも1次ラウンドは勝ち抜いて欲しい.

 広島での緒戦.どんな気持ちになるのか?W杯予選なんて目じゃないんだろう.昨年はネットで速報を待った.ページを更新するたびに緊張した.少し諦めのあった去年でもそんな気持ち.今年は…?更に現場では…?行ってみないとわからないなら行ってみるしかない.岡山に住んでたらもう少し気楽に行けるのだが.
 そしてその後のことはそのとき考えよう.今から6億当てて支援する準備も忘れないようにしよう.

 結局ファジアーノの話になったが,とにかく熊本おめでとう.

ACL決勝第2戦

2007-11-16 02:22:23 | Sports:football
 浦和ホームでの戦い.

 平日にもかかわらず6万人近い観衆.ACL過去最高の観客数を記録し浦和は名実共にアジアの最高のサポータをもつクラブとなった.相手は「浦和より勧告チームの方が強かった」とコメントしていた.もし本当にそう思っていたのならばスカウティング不足だろう.確かに内容の乏しい試合が多い浦和だが彼らは強い.内容だけで判断し痛い目にあったクラブは数多い.それはここまで無敗という記録を見ても明らかだ.
 この日の試合が始まり彼らがそんなことを思っていないことはすぐ分かった.セパハンの優勝には少なくとも1点は必要.しかし引いて守りカウンター狙い.つまり失点を抑えて0-1での勝利,悪くても1-1のPKを目指しているように見えた.2得点以上は浦和から奪うことは厳しいと理解しての戦術だろう.

 引いた相手には浦和は結構自分のペースでサッカーができる.そしてサポータが後押しする.「10万人の前でやってるから大丈夫」というセパハンは間違いなく動きが硬かった.小さなミスを重ねることでペースは完全に浦和に流れた.ただし相変わらず動きの少ないサッカー.前へのパスコースは生まれず仕方なしのドリブル,バックパスが繰り返される.
 そんな中この試合にあった大きな二つのミスのうちの一つが起こる.セパハンDFのクリアミスだ.こぼれてきたボールを永井がゴール.ここで決められるのが浦和の強さだ.


 セパハンは前半のうちにFWを代える.失点後の方針がはっきりしないチームに監督が「攻撃」の意図を伝える采配だった.その後セパハンは前への圧力を強めた.後半に入るとどんどん足が止まる浦和はラインが下がる(元々上がらないが).セパハンは4トップもしくはそれ以上の数をかけ攻撃を仕掛けた.しのぐにはあまりに長い時間だった.
 そこに大きなミスの2つめが起きた.セパハンGKがノープレッシャーの場面でミスしてCKを浦和に与える.押されっぱなしの浦和にしてみればこのミスは非常に大きかった.そしてそれをゴールに繋げた浦和の集中力は流石だった.

 2-0.相手は2得点する必要がある.諦めはしなかっただろうが試合前の想定からすれば大きな失点だった.その後も一方的な展開だった.浦和の選手は疲労から集中力が切れかけている場面も見られた.しかし見事に守りきり見事初優勝を達成した.


 日本がACLを初めて制す.前身の大会から考えても8年ぶりとなる日本クラブのアジア制覇.代表と共に日本のサッカーレベルをアジアおよび世界へ示すこととなった(ちなみに世界70カ国以上で放送されたらしい).代表の成績から考えればもっと早くこのタイトルは得ていなければならなかったのだが「罰ゲーム」と揶揄されたように経費や日程の問題が大きく立ちはだかっていた.それがクリアされた今年,このタイトル奪取は必然だったのかもしれない.敗れたとはいえ川崎はこのセパハンとドローという結果を残している.Jの2クラブが決勝にいても何ら不思議で無い状況だったのだ.

 これによりJリーグはまた一つの課題をクリアした.世界から見て恥ずかしくない実績を備えたリーグになる準備が出来た.このような功績をあげた浦和はファンの壁を越えて賞賛されることだろう.

 あとは浦和以外での制覇と浦和以外のビッグクラブの誕生を待つばかりだ.西のビッグクラブが出来る可能性は大いにあるが,あのスタジアムでは….そのクラブはこのおかげで来年はACLの出場が確定した.惨敗した昨年の経験を生かしまずは予選リーグ突破を目指して欲しい.このクラブがACLを制することができるようになるのはもうちょっと先だろうが,その頃にはCWCでかなりいい試合ができるようになっていると思う.


 夜のニュースを見ていると北沢が「29000のアジアのクラブの頂点」と言った.1/29000.凄まじい数だ.少なくとも国内のある競技の大学大会優勝とは同列でないことは明らかだ.そんな国内の偏った気持ち悪い報道(洗脳)の中で地上波で放送され,そういった洗脳を覚ます一つの役割も果たしただろう.少なくともそのコメントを聞いた視聴者を失笑させるくらいの成果はあった.そんな意味でもこの浦和の優勝は素直に喜びたいと思う.

ラスト4

2007-11-13 21:30:17 | Sports:football(J)
 今回はあまりちゃんと見れてないので簡単に.

 まずはG大阪と千葉.G大阪は水曜の疲労が気になるところ.しかし試合はG大阪ペースで進む.千葉のようにある程度スペースをもらえる相手にはG大阪のサッカーは機能しやすい.しかも天皇杯の後半と同様に変則の3バックを採用.これにより千葉とシステムが同じになりマンマークの相手とかみ合う状況になった.個人技で十分に対抗できるG大阪.試合は優位に進められた.フィニッシュの精度が高ければもっと楽に試合を運べただろう.
 後半になると完全にG大阪がペースを握って勝利.優勝争いには踏みとどまれた.千葉はイビチャの頃のサッカーを昇華させるのが大事だが,今はあれを取り戻すことさえ出来ていないように思う.選手を切り売りしてやりくりする必要がありどうしても選手の高いレベルを維持するのが難しい.残るは戦術で対抗するしかないが,イビチャという監督が去った今,その息子の限界はこの試合を見てはっきりした.新たな道を切り開いていく必要があるだろう.


 次に川崎と浦和.

 水曜にイランで戦った浦和.しかも怪我人込み.川崎は勝利の可能性はかなり高かった.いや勝たなければならなかったし実際勝てる内容だった.審判の問題もあったが1-0の時にもう1点取れていれば川崎は十分に勝てただろう.
 1-1にされた後の浦和はいつものようにつまらないサッカーを進める.あんなサッカーで引き分けに持ち込めるのは自力の強さだ.

 この試合は判定で色々揉めた.客観的に見て審判は浦和寄りに見えた.ただどちらのチームからも不満が出たところを見ると,判定に一貫性が無かったのも確かだ.ただ浦和のPKはシミュレーションという審判の方が多いだろうし,そもそもワシントンの終盤での行為はレッドカードが当然だった.
 あれを見逃していたらどのチームも審判のことを信用しないし,こんな風に「どっち寄り」とか書かれても仕方ない.レベルの低い審判により気分の悪い試合になった.そしてリーグ1年の結果が左右されかねない判定をした.今年は勝たせたいのか?

 とにかくこれでようやくG大阪と勝ち点差は5.次の浦和と清水の試合が山だろう.この局面でホームの連戦ってのは浦和にとってラッキーだが.


 最後に神戸と甲府.

 2年前の昇格チームと去年の昇格チーム.しかしそれを感じさせなかったのがこの日の神戸.神戸はこの1年で非常に成長した.今の神戸はこの程度の相手であれば十分に勝利を計算できる.
 甲府は「人をおちょくる」ようなパス回しをする.久しぶりに見たが細かく細かくつなぐ.こういう特徴のあるサッカーは非常に面白くていい.しかしそれを神戸は連動した守備で奪いカウンター.低い位置からは相手の中盤を機能させないロングボールで攻撃.それだけなら甲府も対応できなくないのだろうが,神戸は大久保,レアンドロという強力な2トップが存在し,更に古賀,栗原,ボッティの押し上げが非常に速い.カウンターのくせに厚みある攻撃を繰り返す.

 その結果が4-1という大差.残念なのは勝利が遠のくにつれ甲府にラフプレーが増えたことだ.特に林が栗原の足を踏みつけたプレーは論外だ.あれがノーファウルなのだから審判にも問題があったが.

 神戸は残留も決め,次は来年に繋がる戦いをしなければならない.今のサッカーは悪くない.相手が引いてきたときの攻撃と守備の安定感を増す方法を考えるべきだろう.とにかくレアンドロ,ボッティの残留を前提にDFと右MFの強化が必要だ.もう1人スペシャル名プレーヤーがいれば来年は更に上位に行くことが出来るだろう.これでもう少し神戸でサッカーへの注目が上がれば.


 ちなみにG大阪にとって好調な神戸との対戦を残すのは嫌なところだ.

ACL決勝第1戦

2007-11-10 21:05:24 | Sports:football
 イランでの戦い.

 この試合,浦和にしてみれば得失点差が同じであれば点を取ることを要求される.1-0の敗戦より2-1の敗戦の方が余程マシ.ナビスコカップ決勝をはさんだことにより,浦和は最近になく余裕のある日程でこの試合に挑むことが出来た.しかし怪我人は続出.それも田中と山田というチームの中心.苦戦は予想される.

 試合が始まる.驚いたのはそのスタメン.山田の代わりに右MFに阿部.この監督はスコアレスドローを狙ったのか?非常に守備的な布陣で挑む.けが人のことを考えればわからなくは無いが,それにしても….そしてその布陣の通り攻撃は前3人.戦術はポンテとワシントン.
 お互い守りの強いチームなので両チーム簡単に崩せない.結局前の人たちの決定力の差だけがその結果を左右する形になる可能性が高い.それを考えるとポンテとワシントンの2人の方が優位に立つ可能性が高く,結果を求める場合はこのメンバーは正しいのかもしれない.

 相手のセパハン.スタジアムは小さい.川崎との試合も見たがこのチームの印象は「強くない」だった.どうして勝ち上がってきたか?それは浦和のそれと同じだろう.同系列のチーム.そう思っていたがこの日の試合を見て多少印象を変えた.攻撃の形,スピードは川崎に近く守り方は浦和という感じ(川崎の方が速かったから目立たなかったのか?).つまり浦和より多少アグレッシブでスピードある攻撃を特長としている.ただ個人能力はそれほど高くなく浦和より得点の匂いは少ない.

 試合の前半はお互い攻められたら引いて奪ったら急いで攻撃して,の繰り返し.内容はあまり無い.右サイドに起用した阿部の攻撃への絡みも少なく5バック(変則の4バックという方がいいか?)で左サイドから攻撃するような感じ.
 そんな中個人の力で相手を上回ったのが浦和.永井がまず先陣を切りその後にポンテの先制弾.この頃はまだ浦和が動けていた.しかし高地の影響か連戦の疲労かアウェイの疲労か?休みが多かった割にチームは足が止まるのが速かった.後半早々に失点して以降浦和は相手の攻撃を凌ぐことに全てを費やした.コインブラジャパンが乗り移ったかのような戦い.内容は酷い.

 しかし結果を見れば1-1のドロー.アウェイゴールつき.この結果は浦和にとってベストではないがベターなもの.結果だけは.国際大会の決勝.つまらないのはよくある話.UEFAのCLでさえもそうだった.ナビスコ決勝でもそうだった.しかしこの試合の内容はそれをはるかに上回るつまらなさだった.それでも結果が残ればいい.


 ACLは昨年,今年と徐々に(ようやく日本のサッカー好きな人々の間では)格を上げてきた.ただこの試合内容では世界の多くの人の注目を集めることは無いだろう.こんなレベルで勝てる大会という内容だからだ.これを打破するにはやはりJリーグ勢が優勝し,更に世界からJリーグへの注目を高め有望な選手が集まるリーグにすることが大事だろう.
 「ACLを攻撃的に制す」という次の段階に入ったとき,アジアのレベルが世界に近づく入り口に立て,アジアのリーグが「市場」としてでなく,本当の意味で注目を浴びるようになるだろう.

 そういう意味で今回の浦和の優勝には期待している.