2-3で日本の負け.予想大はずれ.相手のことをよく知らないのに変な予想なんかするもんじゃないな.
当たるとは思っていなかったが,負けという結果は全く予想していなかった.これまでの対戦,日程,場所など考えると明らかに日本が優位に試合を進めることができると考えたからだ.しかし試合開始時の気温は30℃.「よそから来た相手には暑く,日本には涼しいでしょう…」という山本の訳の分からない解説.事実は暑いヴェトナムが相手にはちょうど良い気温になってしまった.せっかく気候に慣れた日本のアドバンテージは一つ失われた.
日本はこの大会を通じて試合中に複数回集中力を失う時間があった.それが予想した1失点の原因だ.しかし相手はその複数回ある集中を失った時間を3回も生かした.運もあるが必然の面もあった.日本のDFは試合序盤から1対1の勝負に危うい場面を見せていた.これは今に始まったわけではない日本のDFの弱点だ.Jリーグでは組織で崩すチームが大半なので,強引なドリブル,スピードのあるドリブルで勝負される回数が少ない.つまり慣れていない.相手が繰り返した日本が苦手な縦への突破がボディブローのように日本を苦しめ,チームのリズムを失わせ,そして失点に繋がったのだろう.なによりCBが本職で無かったのは痛かった.
また得点予想は「暑さが相手の集中力と体力と勝利への執着心を失わせる」という中東勢の特徴から予想した3得点.決して日本が圧倒すると思っていたわけでは無い.しかし試合序盤は予想に反し70%のポゼッションで日本が圧倒した.ただし1-1の時点で日本のシュートはわずかに2.シュート数が少ないからこそポゼッションが高かったのかもしれない.シュートへの意識の低さが相変わらず無かったことも一因だろう.そしてそれが日本には悪い方向にはたらいた.
相手は中盤からボールへ連動してプレッシングをしてきた.日本がよく苦戦する状況だ.プレスを避けてロングボールを出してもいいが,それは相手の思う壺になる部分もあった.結果的に相手のプレスを避けながらのパス回し.これはこの大会でこれまでの対戦相手に対するそれとは大きく異なる,非常に体力を使うものになっていった.
日本はボールをまわしながら疲れ,そして相手は鋭いカウンターを繰り出す.ポゼッションとは逆にペースは相手のものだった.相手は前向きの守備.日本をよく研究してきたのだろう.バイタルエリアでの横パスは彼らの前向きの守備の網に何度も引っかかった.それはカウンターの開始を意味した.
そして何より彼らの運動量はなかなか落ちなかった.むしろ日本のほうが落ちた.これまでは相手を上回る運動量と技術でこのような相手をいなしてきたが,逆の状況でそれができる程この日の相手は弱くなかった.これが最も予想外だった.
ただ,サウジアラビアが中東らしくない組織的な守備と統一された意思で試合を戦ってきたのは事実で,そういう相手を日本が倒せなかったのも事実だ.内容で勝利していたわけでも無い.それは今後の課題として大きく横たわるだろう.万が一サウジアラビアがこのままの方針で強化されればW杯予選では嫌な相手になるだろう.
この敗戦により課題を明確にすることができた.パス回しをゴールへつなげることができないこと.ゴールへの意識が低いこと.オシムになる前からの「怖さが無い」という日本の課題であり,今大会でも解決されていないことが分かった.上に書いたように守備の弱さも目立った.そして最も問題なのは控え組みの層の薄さだろう.ただでさえ世界を体験させてもらえなかった世代.レギュラーがようやく今回世界を体験できた状況.次の試合は入れ替えがあるそうなので,そこで次の日本代表へ生き残る選手が見えてくるだろう.現時点で世界をほぼ体験できていない25前後の世代は次の世代への入れ替えの波に飲み込まれるだろう.
何にしろたった1年でこれ程大きく転換できた日本サッカーの目指す道筋は大きく変わらない.そこにどれだけ多くの才能を乗せることができるか?これからの舵取りに期待したい.
では勝手に採点
高原(5.5)見事に相手に潰された.
巻(5.0)守備して当たり前.それにプラスが見えない.
中村俊(5.0)シュートや突破への意識が低すぎた.
遠藤(4.5)プレーの精度,運動量,シュートへの意識.全てが低かった.
中村憲(6.0)ようやくらしいプレーが出だした.もう一歩.
鈴木(4.5)走れず.パスの展開力の低さは期待する方が無理か?
加地(4.5)足の痛み?深い位置からのクロスが少ない.左足が使えないのが更に痛かった.
駒野(6.0)精力的なプレー.ただし守備の難は残る.サントスよりマシ.
中澤(6.0)走れなかった.
阿部(4.5)大会通じて評価が高いが,個人的にはかなり低い.
川口(5.0)3失点では良い点はつけれない.
佐藤(5.0)何もチャンスは生まれなかった.
羽生(5.0)プレーの精度が…
矢野(5.5)監督の意図通りだが,+αは無かった.
当たるとは思っていなかったが,負けという結果は全く予想していなかった.これまでの対戦,日程,場所など考えると明らかに日本が優位に試合を進めることができると考えたからだ.しかし試合開始時の気温は30℃.「よそから来た相手には暑く,日本には涼しいでしょう…」という山本の訳の分からない解説.事実は暑いヴェトナムが相手にはちょうど良い気温になってしまった.せっかく気候に慣れた日本のアドバンテージは一つ失われた.
日本はこの大会を通じて試合中に複数回集中力を失う時間があった.それが予想した1失点の原因だ.しかし相手はその複数回ある集中を失った時間を3回も生かした.運もあるが必然の面もあった.日本のDFは試合序盤から1対1の勝負に危うい場面を見せていた.これは今に始まったわけではない日本のDFの弱点だ.Jリーグでは組織で崩すチームが大半なので,強引なドリブル,スピードのあるドリブルで勝負される回数が少ない.つまり慣れていない.相手が繰り返した日本が苦手な縦への突破がボディブローのように日本を苦しめ,チームのリズムを失わせ,そして失点に繋がったのだろう.なによりCBが本職で無かったのは痛かった.
また得点予想は「暑さが相手の集中力と体力と勝利への執着心を失わせる」という中東勢の特徴から予想した3得点.決して日本が圧倒すると思っていたわけでは無い.しかし試合序盤は予想に反し70%のポゼッションで日本が圧倒した.ただし1-1の時点で日本のシュートはわずかに2.シュート数が少ないからこそポゼッションが高かったのかもしれない.シュートへの意識の低さが相変わらず無かったことも一因だろう.そしてそれが日本には悪い方向にはたらいた.
相手は中盤からボールへ連動してプレッシングをしてきた.日本がよく苦戦する状況だ.プレスを避けてロングボールを出してもいいが,それは相手の思う壺になる部分もあった.結果的に相手のプレスを避けながらのパス回し.これはこの大会でこれまでの対戦相手に対するそれとは大きく異なる,非常に体力を使うものになっていった.
日本はボールをまわしながら疲れ,そして相手は鋭いカウンターを繰り出す.ポゼッションとは逆にペースは相手のものだった.相手は前向きの守備.日本をよく研究してきたのだろう.バイタルエリアでの横パスは彼らの前向きの守備の網に何度も引っかかった.それはカウンターの開始を意味した.
そして何より彼らの運動量はなかなか落ちなかった.むしろ日本のほうが落ちた.これまでは相手を上回る運動量と技術でこのような相手をいなしてきたが,逆の状況でそれができる程この日の相手は弱くなかった.これが最も予想外だった.
ただ,サウジアラビアが中東らしくない組織的な守備と統一された意思で試合を戦ってきたのは事実で,そういう相手を日本が倒せなかったのも事実だ.内容で勝利していたわけでも無い.それは今後の課題として大きく横たわるだろう.万が一サウジアラビアがこのままの方針で強化されればW杯予選では嫌な相手になるだろう.
この敗戦により課題を明確にすることができた.パス回しをゴールへつなげることができないこと.ゴールへの意識が低いこと.オシムになる前からの「怖さが無い」という日本の課題であり,今大会でも解決されていないことが分かった.上に書いたように守備の弱さも目立った.そして最も問題なのは控え組みの層の薄さだろう.ただでさえ世界を体験させてもらえなかった世代.レギュラーがようやく今回世界を体験できた状況.次の試合は入れ替えがあるそうなので,そこで次の日本代表へ生き残る選手が見えてくるだろう.現時点で世界をほぼ体験できていない25前後の世代は次の世代への入れ替えの波に飲み込まれるだろう.
何にしろたった1年でこれ程大きく転換できた日本サッカーの目指す道筋は大きく変わらない.そこにどれだけ多くの才能を乗せることができるか?これからの舵取りに期待したい.
では勝手に採点
高原(5.5)見事に相手に潰された.
巻(5.0)守備して当たり前.それにプラスが見えない.
中村俊(5.0)シュートや突破への意識が低すぎた.
遠藤(4.5)プレーの精度,運動量,シュートへの意識.全てが低かった.
中村憲(6.0)ようやくらしいプレーが出だした.もう一歩.
鈴木(4.5)走れず.パスの展開力の低さは期待する方が無理か?
加地(4.5)足の痛み?深い位置からのクロスが少ない.左足が使えないのが更に痛かった.
駒野(6.0)精力的なプレー.ただし守備の難は残る.サントスよりマシ.
中澤(6.0)走れなかった.
阿部(4.5)大会通じて評価が高いが,個人的にはかなり低い.
川口(5.0)3失点では良い点はつけれない.
佐藤(5.0)何もチャンスは生まれなかった.
羽生(5.0)プレーの精度が…
矢野(5.5)監督の意図通りだが,+αは無かった.