前にも書いた薬物問題.
http://number.goo.ne.jp/baseball/mlb/column/20070123-west.html
このコラムの話.この記事中の以下の部分を見てもらいたい.
「今回のアンフェタミンに関しては、これまでボンズ選手の使用疑惑が取り沙汰されているステロイドとはまったく異なるものだ。ステロイドは筋肉増強剤として選手のパフォーマンスや能力に直接影響を与えるもので、昨年から厳しい出場停止処分(いわゆる3ストライク・ルール)が科せられるようになったが、アンフェタミンは長いシーズンを戦う選手たちの疲労感を軽減する効果がある一種の興奮剤として長年に渡り多くの選手たちが使用を続けていた。」
この部分でこの人は「ステロイドは駄目でアンフェタミンはOK」というニュアンスを伝えようとしている.ステロイドは「パフォーマンスや能力に直接影響を与える」「厳しい出場停止処分が科せられる」から良くない.そしてアンフェタミンは「疲労感を軽減する」「長年に渡り多くの選手が使用」しているから良い.そのように書いている.どちらもおかしいと言わざるをえない.
まずステロイド.これが悪い理由はその副作用だ.
http://www.dapc.or.jp/data/other/6-2.htm
このサイトを見ると(参考例に野球選手が無いのがちょっと気になるが)「男性の乱用者では肝臓癌や前立腺癌のほか、心臓病や心臓発作、動脈癌、胸痛、高血圧、無精子症、凶暴な行動、過度な緊張、水分の停留(水膨れ状態)、性欲減退、睾丸の萎縮、抜け毛の急増、女性的特徴の発現(乳房の肥大化など)、にきび、うつ状態」などだそうだ.明らかに悪い.
別に「能力が上がるから」とか「罰則があるから」で悪いわけではない.単純に健康被害の可能性があるからだ.しかも個人の問題ではなく,地位のある人がすると真似する子供が出てくる.その方が余程問題なのだ.
そしてアンフェタミン.これはネットで調べると
http://www.dapc.or.jp/data/kaku/2-1.htm
ここを見て分かる通り覚せい剤だ.ちなみにwikiをみると「日本では、アンフェタミン(フェニルアミノプロパン)は覚せい剤取締法で覚せい剤に指定されている。現在、医療用途として正規に認められたアンフェタミン製剤はなく、不法な所持、使用により10年以下の懲役に処せられる。」そうだ.つまり日本では「薬として使う」という言い訳さえ効かない薬物だ.文句なしに悪い.
ただアメリカでは「アンフェタミンとメタンフェタミンは規制物質法でスケジュールII薬物・中枢神経刺激薬に分類されている。」とのこと.逃げ道はあるが正常な思考を持った人が使うものではないだろう.
そんなものを「疲労感を軽減する効果がある一種の興奮剤」とあたかも普通に大丈夫なもの書くこの人の神経が分からない.それとも別にアンフェタミンなる薬物が存在するのか?それとも検査の名前だけ「アンフェタミン」なのか?あり得ないだろう.
覚せい剤をやっている人がプロスポーツをしている.そんな人がトップにいるリーグに移籍するちょいデブのことは大々的に報道するのにこっちのことは大々的に報道しない.ましてや日本の元プロ野球選手がそうだったとしたら大々的に報道など絶対しないのだろう.いや,正確にはそれは現在進行形だ.下の記事の人が「現役時代」にやっていたと言っているのに.
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2006/11/01/01.html
バラエティの捏造なんかより余程タチが悪い「隠蔽」が大手マスメディアで行われている.捏造にしろ隠蔽にしろ「メディアにとって都合の悪いこと」という共通するもの.他のことでも同じだろう.
この薬物問題が大きく報道されるようになった時,スポーツ界も正常な方向へ進むのだろう.
http://number.goo.ne.jp/baseball/mlb/column/20070123-west.html
このコラムの話.この記事中の以下の部分を見てもらいたい.
「今回のアンフェタミンに関しては、これまでボンズ選手の使用疑惑が取り沙汰されているステロイドとはまったく異なるものだ。ステロイドは筋肉増強剤として選手のパフォーマンスや能力に直接影響を与えるもので、昨年から厳しい出場停止処分(いわゆる3ストライク・ルール)が科せられるようになったが、アンフェタミンは長いシーズンを戦う選手たちの疲労感を軽減する効果がある一種の興奮剤として長年に渡り多くの選手たちが使用を続けていた。」
この部分でこの人は「ステロイドは駄目でアンフェタミンはOK」というニュアンスを伝えようとしている.ステロイドは「パフォーマンスや能力に直接影響を与える」「厳しい出場停止処分が科せられる」から良くない.そしてアンフェタミンは「疲労感を軽減する」「長年に渡り多くの選手が使用」しているから良い.そのように書いている.どちらもおかしいと言わざるをえない.
まずステロイド.これが悪い理由はその副作用だ.
http://www.dapc.or.jp/data/other/6-2.htm
このサイトを見ると(参考例に野球選手が無いのがちょっと気になるが)「男性の乱用者では肝臓癌や前立腺癌のほか、心臓病や心臓発作、動脈癌、胸痛、高血圧、無精子症、凶暴な行動、過度な緊張、水分の停留(水膨れ状態)、性欲減退、睾丸の萎縮、抜け毛の急増、女性的特徴の発現(乳房の肥大化など)、にきび、うつ状態」などだそうだ.明らかに悪い.
別に「能力が上がるから」とか「罰則があるから」で悪いわけではない.単純に健康被害の可能性があるからだ.しかも個人の問題ではなく,地位のある人がすると真似する子供が出てくる.その方が余程問題なのだ.
そしてアンフェタミン.これはネットで調べると
http://www.dapc.or.jp/data/kaku/2-1.htm
ここを見て分かる通り覚せい剤だ.ちなみにwikiをみると「日本では、アンフェタミン(フェニルアミノプロパン)は覚せい剤取締法で覚せい剤に指定されている。現在、医療用途として正規に認められたアンフェタミン製剤はなく、不法な所持、使用により10年以下の懲役に処せられる。」そうだ.つまり日本では「薬として使う」という言い訳さえ効かない薬物だ.文句なしに悪い.
ただアメリカでは「アンフェタミンとメタンフェタミンは規制物質法でスケジュールII薬物・中枢神経刺激薬に分類されている。」とのこと.逃げ道はあるが正常な思考を持った人が使うものではないだろう.
そんなものを「疲労感を軽減する効果がある一種の興奮剤」とあたかも普通に大丈夫なもの書くこの人の神経が分からない.それとも別にアンフェタミンなる薬物が存在するのか?それとも検査の名前だけ「アンフェタミン」なのか?あり得ないだろう.
覚せい剤をやっている人がプロスポーツをしている.そんな人がトップにいるリーグに移籍するちょいデブのことは大々的に報道するのにこっちのことは大々的に報道しない.ましてや日本の元プロ野球選手がそうだったとしたら大々的に報道など絶対しないのだろう.いや,正確にはそれは現在進行形だ.下の記事の人が「現役時代」にやっていたと言っているのに.
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2006/11/01/01.html
バラエティの捏造なんかより余程タチが悪い「隠蔽」が大手マスメディアで行われている.捏造にしろ隠蔽にしろ「メディアにとって都合の悪いこと」という共通するもの.他のことでも同じだろう.
この薬物問題が大きく報道されるようになった時,スポーツ界も正常な方向へ進むのだろう.