Motor Sports Sound

車とスポーツと音楽と

男子決戦

2008-01-31 07:49:24 | Sports:other
 ハンドボール男子.

 試合は前日見た女子の試合とは数段レベルの違う戦い.動くスピード,ボールの速さ,ジャンプの高さ,技術.ハンドボールを知らない人にしてみれば結構印象的だったのではないだろうか?
 ハンドボールの競技性として,まず全員攻撃・全員守備が基本だ.サッカーでもDFは攻撃に行くが常にではない.ハンドボールは常にだ.これはバスケと近いがバスケと異なるのは全員にバスケのガードよりも得点機会があるということ.背が高い方が確かに有利な場面もあるが6mラインに行けば身長差など無くなる.サイドでは身長差は関係ない.
 そしてバスケとの決定的な違いは当たりの強さ.ほぼ格闘技.守備はぶつかって止めるのが基本.攻撃はそれをかいくぐる.
 サッカー,バスケという他の団体ゴール系競技とは多少質の違った性質の競技ということをこの日はそれを多くの人に理解してもらえたのではないだろうか?これはこれで面白いと思ってもらえていれば幸いだ.

 韓国と日本の差は大きくなかった.浦和とG大阪の差くらいか?どっちが勝ってもおかしくない実力だった.ただわずかにプレーの精度が韓国が高く,プレーの引き出しも多かったのがこの結果に繋がった.
 両チームのGKが大当たりだったこの日.日本はシュートが単調だった.そして途中から引いて守った相手に対しては攻撃も単調になった.9mライン付近で横パスばかりになり縦への突破とサイドへの展開が少なかった.そして速攻も中々決めることが出来なかった.
 それでもあの点差まで持ち込めたのは選手の並々ならぬ気迫があったからだろう.常にマイナーな位置づけだったハンドボール.時には自虐的にそう言う.そしてその中でありえないくらいの不公平なジャッジに苦しめられていた.ようやく得た平等な晴れ舞台.彼らの気持ちは相当なものだっただろう.ただ結果は残酷だったが.


 野球やサッカーはともかく,バスケやラグビー,バレー,相撲,ゴルフ,柔道,ノルディック複合,スケート,マラソン,駅伝,卓球,F1,ビーチバレー,バドミントン…,これら全てよりマイナー.MotoGPやスキーのアルペンと同等か?いやそれ以下だろう.少なくとも学校体育でやる機会のあるスポーツとしては最低ランクではないだろうか?
 今回の騒ぎ.多分一過性で徐々に収束する.五輪出場権を逃したときにこの騒ぎは終了する.ハンドボール界はそのときどう立ち振る舞うか?それがこのマイナースポーツの今後を占うだろう.一度ブームみたいに騒がれるとその後はその状態と比較されるので印象はマイナスとなる.そういった状況で今回のプラス事項をどう生かすか?.

 とにかく地道な活動を続けないといくら宮崎が広報をしたところで何の解決にもならない.今の実業団リーグでどうにかなるだろうか?困難だろう.プロ化とは言わなくとも地域クラブ化してもっと多くの人が支えやすい体制を作るべきでは無いだろうか?注目度のある今しかできないことだ.
 クラブ化できなくとも多くの子供がプレーしやすいように各チームが下部組織を持つべきだろう.学校にハンドボールの指導者など期待できない.興味を持った子供の受け皿が無ければすぐに別の競技に行ってしまう.少しずつでいいから変えていくしかない.幸運にも多くの体育館や運動場にはハンドボールのゴールはあるのだから.

 サッカーは無理にしてもバレーやbj,Fリーグ…,それも難しいかもしれないが何らかの変革をしないと知名度が最低レベルのこのスポーツはもう二度と変われないだろう.4年に1度の五輪と同じくらいこの先の動きは大事になる.期待したい.今は宮崎と,それと同じ名前の県の知事(確か国体かインターハイ選手だと思う)を利用して,少しでも多くの注目を持続させておきたい.

女子決戦

2008-01-31 05:56:42 | Sports:other
 ハンドボール女子.

 相手は五輪メダル常連であり確実に格上.そんなことを知ってか知らずか多くの観客(敢えてファンとは言いません)が集まった.多分ハンドボール女子の試合ではかなり多い部類に入るだろう.

 それが試合を左右した.日本はホームだが慣れない観客の雰囲気にのまれ明らかに動きがぎこちない.高校レベルのミスを連発し一気に点差をつけられる.日本の緊張は前半全くシュートに反応できない日本のGKを見ても良く分かった.
 結局このときつけられた点差が最後まで大きく響いた.ただ立ちなおす機会が無かったわけではない.相手も早い時間に退場者を出したのだ.このときに追い上げられていれば可能性はまだ十分にあった.相手もアウェイだし観衆の多い慣れない条件というのには間違いないのだから.
 しかしそのチャンスを生かせない.韓国の守備は非常にアグレッシブにプレッシャーをかけ続け,日本の慌てている心理状況を立て直せないようにする.数的有利が感じられない日本のプレー.相手との格の違いを考えてもここで大勢は決まった.日本はあの場面で追い上げて相手を慌てさせる必要があったのだ.格下が勝つにはそういう試合を読む力だけでも勝つ必要があった.

 最後のチャンスは前半終了間際から後半開始にかけてだった.韓国は激しいプレスで体力を消耗していた.前半終わりには確実に足が止まり始めていた.そこで5点差以内にしていれば少しは変わっただろう.しかも後半立ち上がりでは完全に日本がペースを掴み始めていた.しかしそこでも決めきれず.4点差までいっていればモチベーションも違っただろう.

 結局自らのミスで試合を終わらせてしまった.


 最も大きな問題の一つは単純なパスミス.いくら何でも代表レベルであれは酷い.そしてもう一つが攻撃.速攻は形にさえならずサイドからの攻撃も右からは殆ど得点できず.サイドDFに1対1で完全に負けていた.
 ミスの問題は緊迫した試合をあまり経験できていないからだ.攻撃の問題は選手のアスリートとしての資質に関係する.ハンドボール界に日本の女子トップアスリートが集まっていないのはそのマイナーさからも間違いない.しかも女性が好むような競技でもない.

 結局この試合で見えた問題はマイナー競技であるハンドボールには解決のしようがないものだ.選手を責めることはできない.
 これらの問題を解決するスタートがこのやり直し予選だ.彼女たちのダイナミックなプレーを見て少しでも興味をもってもらえたら幸運だろう.ただ女の子がこのスポーツを好き好んで選ぶ可能性は簡単には上がらないだろうが.


 こういう点の入る競技も悪くは無いけど6mラインの扱いの曖昧さとファールで試合が何度も止まるのはやっぱ見ていて面白くない.ルール変更する気は無いのかな?

チリ戦

2008-01-28 02:00:35 | Sports:football(A代表)
 「日本サッカーを日本化する」

 4年間の混乱・低迷の最後に「日本サッカーに足りないものはフィジカル」と日本人を全て否定する信じられない言葉を吐いて代表監督が辞めたあと,サッカーに関わる全ての日本人にこの言葉で道を示した前監督.代表は彼により確実な進歩を見せW杯予選へ向けて最後の仕上げの攻撃の構築を行っている最中だった.

 監督は変わった.この試合は代表がどこまで戻り,そして進み,そして変わったか?その確認の試合だ.フォーメーションは4-1-3-2などという風に1ボランチになることを注目されていたが,スタメンを見ると鈴木に遠藤に憲剛とボランチタイプが3人.これで劇的な変化はないだろう.目新しさは内田のみ.

 試合は0-0のスコアレス.前半からその結果を予想させる戦いだった.

 無得点予想については攻撃が以前より多少後戻りしていたからだ.アジアカップの頃に近いか?そこにシーズン前のコンディションの選手.更には有料試合に出るべきコンディションでは無い高原がいた.得点の匂いは殆どしなかった.
 アジアカップ後からエジプト戦までで前監督は新しい可能性を見出していた.パス好き揃いだったアジアカップのメンバーから前へ向かう選手を起用し攻撃の活性化をした.そのメンバーをこの日起用せず.アジアカップのサッカーになるのは当然だった.

 無失点予想については,守備は以前と同じ安定感があったからだ.内田のサイドが非常に不安定だったがチームとして守備の意識が高かったのであの程度の相手には不安は無かった.
 そのチリはほぼ五輪代表.玉際はさすがにうまかったが全体の質は高くなかった.ただプレスが良くボールへの詰めが速くそれが90分続いた.非常に良い練習相手だったように思う.


 そして試合中に攻撃の後戻りを取り戻したのも収穫だ.それは大久保の投入によるものだった(これが山岸に代えて大久保,高原に代えて前田か山瀬の順番だったらもっと面白かったと思う).アジアカップ後の可能性の一人が入り,かつコンディションの悪い選手が抜けるとチームは思い出したかのように機能し始めた.つまり今回の戻りが致命的なものでない事を示していた.


 前任者が偉大であり先の可能性まで見せていたので,この試合のように後戻りがあると物凄く悪かったような印象を受ける.そこに岡田監督の色は出たか?といわれると当然出ていない.もし出せていたら名監督だ.
 ただ代表に甲府の風が入っていたことは驚きだった.大木がコーチになったとは言えまさかこの短期間でその影響が見えるとは思わなかった(彼は名監督かもしれない).大木のサッカーをより質の高い選手が行うとどうなるか?というのは気になるところだ.

 前任者が日本のサッカーを指し示した.短期間だったがその軸はすでにしっかりとしていた.指導者が変わったところで選手がイメージするサッカーは日本として統一された.そこから逸脱することは無いだろう.それを確認できた日だった.やはりあの一言が全てだったように思う.


 ちなみに実況と解説.これからは富士TVでお願いしたい.あの実況は代表の親善試合で大騒ぎするゴール裏の異様さを際立たせた.いつもは実況がサポータ以上にうるさかったから気づきにくいが.だいたい強豪相手以外の親善試合であんな歌わんでいいのでは?
 逆に悪かったのは審判.選手がアピールしたら全部ファールになりそうだった.と思ったら審判だけアウェイだった.W杯予選対策と思えばいいか.


 ということで勝手に採点.

高原(5.0)コンディションが悪いということで温情+0.5.
巻(6.0)最低限の役割は果たした.これ以上にならなければ.
山岸(5.0)結局噛み合わない.チャンスをつぶす.
中村(5.5)大久保とは合いそう.
遠藤(5.0)前に向いて勝負しない限り良い点はつけたくない.怖くないプレー.
鈴木(6.0)目立たなかった.
駒野(5.0)こういう試合が時々ある.コンスタントにプレーしないと.
内田(4.5)次に期待できないプレーが多かった.
中澤(6.5)安定感がいい.
阿部(6.0)このレベル相手なら十分.
川口(5.5)時々やるキックが.

羽生(5.0)何もできず.
大久保(6.5)試合の流れを変えた.普通なら3点とも入ってたかも.
加地(5.5)内田より前に出てたけど.
山瀬(5.5)もうちょっとできるかと思ったが.
矢野(5.0)いきなりイエローは良くない.

岡田(5.5)
 ホームで五輪代表相手ならどんな条件でも勝ちたかった.選手起用もその意図がつかめないところもあった.

振り向くな君は美しい

2008-01-18 23:23:59 | Sports:football
 高校サッカー決勝.

 流経大柏と藤枝東.柏は全日本ユースを制しており事実上の高校年代日本一チーム.彼らが今更選手権で優勝を競うことにどれだけ意味があるのかはよく分からない.まぁリーグ戦が終わったあとの天皇杯みたいなものと思えばいいのか?

 試合は圧倒的な柏ペース.最も大きな差は彼らは落ち着いていたことだ.プリンスリーグなどで厳しい戦いを多く積んできたからだろう.明らかに試合慣れした彼らのプレーは,この試合がプロアマの一戦のようにさえ感じさせた.その落ち着きは技術以上の差を結果として残させた.柏のプレスは確かに速かった.しかしU-17W杯でみた強豪チームと日本との差ほど彼らにレベル差がそこにあるようには見えなかった.
 舞台慣れしていない藤枝は,まだ緊張気味の試合開始直後に完全に心理的に上に立たれてしまい常にどこかで慌ててしまった.(普段を知らないが)彼らは普段より正確なプレーが出来ていないように見えた.正確にプレーできない焦りから「とりあえず前に大きくクリア」という一昔前の高校サッカーになっていた.

 藤枝は後ろからパスでビルドアップすることが全く出来なかったわけでもない.しかし中盤で中央にボールを当てた瞬間を完全に狙われた.楔に厳しいプレスを柏がかける.ボールを落とすことも前を向くことも全くできずボールをそれより前にもって行くことができずチャンスらしいチャンスは作れなかった.
 これは柏は予定通りだろう.中央を締めてサイドへボールを出させる.3-5-2の藤枝はどうしてもサイドには人が少ない.中央が駄目でサイドに出してもWBは孤立した.2トップとトップ下はサイドへのフォローが遅く当然後ろにはSBもいない.3バックも大前を警戒しリスクを犯すことができず.前半早々の失点は彼らをより慎重にさせていた.

 もし藤枝がカウンター狙いのチームならまだ可能性があったと思う.しかし藤枝はパス重視のポゼッションサッカー.攻撃に手数が必要.DF3枚が後ろにいる状況で数的優位を作ることは,特に運動量の多いチーム相手には簡単でない.セットプレー用のターゲットもいないし個人で突破できる選手もいない.1失点した時点で勝機は殆ど見当たらなかった.


 柏は良いサッカーだった.しかし「強い」サッカーではなかった.力で圧倒したというよりチーム力で圧倒したように見えた.だからこそプロ内定者が少なかったのかもしれない.Jユースを倒せるほど強いチームにしてはちょっと寂しいものだった.

 結局彼らの目標は高校世代No.1「チーム」だったように見えた.もっと上を目指してもいい気がした.

混乱

2008-01-13 22:21:29 | Sports:other
 珍しい競技が注目を集めている.

 そう,ハンドボール.スポーツニュースのトップでハンドボールが扱われたのは日本史上初か?民放でハンドボールが扱われること自体初か?そんな風に思わせるくらい普段から報道が無くマイナーな競技.それがハンドボール.こんな風に書いているが一応経験者だ.


 こういう形で注目を浴びたが,それがバスケのように国内の問題でなく海外の問題だったことはハンドボールにとってラッキーだった.そして日本協会のマスコミ対応も良かった.会長の記者会見ははっきりとしていて好印象だったと思う.こんなことでしか注目を集められないマイナー競技だからこそ,こういう時の対応は大事になる.
 更にこの騒動はタイミングも良かった.ちょうどTVの身体能力を競う番組で宮崎が優勝してわずかながら話題になっていた.少しでも知っている選手が出れば単にゴタゴタが起こる以上の効果はあるはずだ.ハンドボール界にとってはまたと無い注目を浴びるチャンスとなった.

 これを期に大人気に!…なんてことは無理だから,少しでもいいからアジア予選を多くの人に見て貰い子供や企業の注目を集めれば,今後の競技環境も少しは変わって来るのではないだろうか?


 それでもハンドボール界は厳しいかもしれない.これが終わればまたいつものように報道量は(特に民放では)「ゼロ」という状態になる.「スポーツニュース」ではシーズンオフの競技の選手の「入寮」なんてことを報道して,シーズン中の競技の結果さえ流さないのが日本のTVだから.
 実際この事件の前にハンドボールが五輪予選敗退をどれだけ報道されただろうか?そして問題になった予選の出来事はどれだけ知られていただろうか?日本で報道し始めたのは「再戦」が現実味を帯びだしてから.つまりTV局に視聴率のネタになると判断されてからだ.再戦までの過程では日本の報道現場は無関心だった.
 そんなメディアがこんな社説を事実を知りもせずに平然と書いてしまうのだからまぁ恐ろしい.


 このような先進国最低レベル(らしい)の報道機関がある中では,いくら真面目にやってもこれ以上の注目を集めることはできないだろう.だから今回,五輪出場,そして本大会で躍進!!!くらいのインパクトを与えるくらいでないと競技環境は中々変わらないのかもしれない.

 確かに見るのは大して面白くないし,気軽にやりにくいスポーツだし,怪我しやすいし.けれどもやると面白いスポーツだから興味さえ持ってもらえれば….
 ハンドボールもオフサイド入れたら面白そうなんだけど.

岡山雑感

2008-01-04 03:10:57 | Sports:football
 帰省したときに感じたことを今年もちょっと.

 まず作陽高校.惜しかった.青森山田に広島皆実っていうプリンスリーグに出ている強豪と連続して対戦って.青森にはクレバーな戦い方で順当勝ちってところか?相手の10番はこのレベルでラフプレーは良くないね.皆実には十分勝てた内容だっただけにちょっと残念.
 作陽は8,9番が良いプレーヤーだったけど決定力に欠けるチームだったかな?岡山のサッカーを盛り上げるために頑張って欲しかったけど.しかし日テレの嫌いなタイプのサッカーなのか昨年に続いて相手寄りの実況だった.監督不在ばかり強調されて….まぁ実況がベルの名前を出してくれただけでもいいか.しかし音だけ聞いていると何の競技か分からない.

 後はファジアーノについて.友人1名+母親がファジアーノのことを知っていた.二人ともサッカーに興味など無いタイプなのでちょっと意外.TSCでも朝に特集してたしだいぶ知名度は上がってきたか?トマト銀行のCMでも名前が出てたし.あれは放送の回数によっては相当なクラブの宣伝効果になるだろう.
 FM岡山のファジアーノ応援番組も聞けた.車社会岡山で少しでも無関心な人を取り込めたら.選手のときに聞きたかったがオフだから仕方ない.あとは駅の源吉兆庵で何か無いか?と探したが関連するもの何も無し.まぁ胸スポンサーだけでも大感謝だけれど.
 あと車を提供してくれているCityLight.でもバッティングセンター作ってた….フットサル場ではなく.スポンサーに苦しむ理由が分かった気がした.


 あとはbjの高松.CMが何度も流れていてちょっと驚き.あれは相当覚えると思う.お隣も頑張って欲しい.釜玉は今年も厳しいだろうし.



 という帰省だったが岡山での最大の驚きは電車の中で高校生くらいの男が読売帽をかぶっていたこと.久しぶりに小学生以外で新品かぶっているのを見ると強烈な違和感があった.自分が高校のときでも見たこと無かったけど.人気上昇中なんだろう.

天皇杯

2008-01-03 17:18:15 | Sports:football
 とりあえず簡単に.

 準決勝のG大阪と広島から.この日G大阪は最悪の形でシーズンを終えた.マグノ不在で露呈した得点力不足の解決の目処を全く立てることもできず,そして来季に向けて守備の建て直しをしなければならないにも関わらず,来期いない選手を起用して,そして懸念されている形で失点.全く収穫は無かった.このチームが優勝争いをしていたチームとは全く思えないできだった.

 来期.FWにはまだこれといった補強は無い.DFもしかり.この二つのポジションからマグノとシジクレイが離脱する.この二人がいても不安だったにもかかわらず.これから補強が始まるのかもしれないが現状から明るい未来は見えてこない.


 で,決勝.広島と鹿島.正直鹿島が強くなるのは今年のリーグ戦からだと思っていたのだが,昨年のリーグ戦でタイトルを得てしまい完全に調子に乗ってしまった.明らかに強くなりつつあった鹿島に足りなかったのは経験だけで,それを得た今,J2に落ちる広島など相手ではなかった.
 鹿島の強さ.強烈な個がいるわけではないが質の高い選手がしっかりと働く.これに尽きるだろう.そこにマルキーニョスと田代という個性的なFWが味をつけ,地味な役割ができるようになった本山と,プレッシャーの無い中では抜群のプレーをする小笠原.そこに岩政,大岩というCB.弱いわけが無い.


 ということで広島はG大阪戦にはできたことが全くできずシーズンを終えた.これを見ても来期の鹿島が強く,G大阪が苦戦することは予想できるが,まぁシーズンが始まるまでは分からないので予想して楽しむのがいいだろう.