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第3節 東京戦

2013-03-21 01:04:45 | ファジアーノ岡山
 勝てないままアウェイで北九州…のような東京Vと試合.一応名前の通ったチームなので,北九州のときのように伸び伸びとプレーはできないだろう.

     荒田
   石原  桑田
田所 千明  島田 澤口
 植田  竹田  後藤
     中林

 この日の見所は2試合連続で不調だった仙石に代わって入った新人の島田.大学時代はちょっと動きにくそうな体形だなと思っていたがどうだろうか?もう1つ見所は桑田の久々の先発.彼がトップコンディションに戻っているのか?そしてその場合どのくらいのプレーができるのか?という点にある.

 試合は島田が新しい風を入れた.豊富な運動量と積極的な動きでチームに攻守で動きを与えた.ここ2節のチームにどれだけ動きが無かったかを改めて感じさせるものだった.もちろんプレーに雑さはあったが,それでもそれを見逃してもいいと思わせるプレーだった.最も良かったのは前に行く意思だった.それによってチーム全体が前を向くことが出来た.
 ファジアーノペースのままゲームは進むが荒田とシャドーとの距離感が悪く単発の攻撃にしかならなかった.それでも石原は時々ゴール前に絡むだけ良かった(信じられないシュートを外したのは驚かされたが).相手が比較的スペースをくれたので彼のプレースタイルが生きた.決して良くは無かったが.
 問題のもう1人だが,あれが万全だとしたら言葉も出ないが,この日の時点でのプレーとしては少し積極性が出てきて連携も取れ始めたように見えた.

 とは言え岡山のペースの間に得点できなかったのはシャドーの能力不足が原因だろう.彼らは密集でプレーする能力が無いのでそこから逃げて下がるばかりする.そのせいでボランチも下がり3-6-0-1のような陣形になってしまう.その上この日は両サイドが簡単に押し下げられ攻撃できなかったので5-4-0-1になってしまった.
 しかし今季の田所はちょっと酷い.縦への突破力があるとは思っていないが最低限の攻撃と判断をし,守備は堅実にする選手だと思っていた.しかし今季は攻守ともに見所が無い,というより狙われて押し込まれてチーム全体のバランスを崩している.しかももう一方のサイドは元々守備的な澤口なので中央の攻撃を封じられたときにサイドからの攻撃も期待できないドン詰まり状態になってしまう.

 話は変わるが,この日の解説の幸谷という人は岡山のプレーを見たことあるのだろうか?守備的守備的って,結果だけ見た人が言うコメントばかり.何をもって守備的って言っているのか?なんてことを去年も思ったような気がする.

 後半になると東京が荒田への縦パスを封じられサイドも手詰まり状態.それで何もしない影山には驚いてしまう.昨年は川又が独特のゴール感覚を発揮してくれたがもうそんな武器は無いのに.しかし今季は新たな武器があった.島田のFKだ.正直昨年はこういう得点は殆ど無かったので,あのような押し込まれた場面で得点できるとは思ってもいなかった.
 しかし相手にも同様にセットプレーで得点された.高原にあの場所でフリーでプレーさせるなんて自殺行為だろう.

 最終的には「負けなくて良かった」と思うほど攻め込まれて1-1で終了.また勝利できなかった.とは言え今季の希望が初めて見えた試合だった.けれど昨年からの課題であるシャドーは2枚とも問題になってしまった.更に両WBの攻撃力の無さが分析され対応されている.進化無しに勝てるリーグじゃないことを影山は分かって無いんだろうか?

 ちなみに東京より北九州の方が強かったと感じた.服が変わると10番は偉そうになってたし.そもそも胸スポもなくスタジアムをスポンサーで囲めないようなチームに高原がいるとか.客も少ないし.こういうチームには勝ちたかった.それでは勝手に採点.

荒田(6.0)得点こそ全て
石原(4.5)勝てなかった理由.成長してないなら駄目
桑田(5.5)良くなったがまだ自分のプレーをしすぎ
田所(4.0)良いところ無し
千明(6.0)チームを動かしたがもう少し欲しい
島田(6.5)MOM.最初だけのMOMにならないように
澤口(4.5)能力的に厳しくなった
植田(5.5)あやふやなプレー多し
竹田(5.0)失点の時の対応は駄目
後藤(5.5)積極的な攻撃を加点
中林(6.0)相変わらず負け試合を救ってくれる

押谷(5.5)点が欲しいところ
鈴木(5.0)インパクト無く
上條(5.5)AT入れたら結構時間貰ってるけどね

影山(4.0)
 シュートは増えたがもう少しできた試合.特に得点してからの試合運びの下手さは酷かった.劣勢のときに梃入れできないのはどうにかならないか?とにかく昨年から内容に成長が見えないのは危機的状況だ.セットプレーに頼りだしたら終わりだろう.

第2節 北九州戦

2013-03-17 22:39:31 | ファジアーノ岡山
 消化不良の初戦を終え,ホーム2戦めとなるこの試合は是非とも勝利したいところ.相手はメンバーを見てもどこのチームか分からなくなった北九州.昇格した長崎のような変な気迫も無いのでまだ戦いやすい.

     押谷
   荒田  石原
田所 千明  仙石 澤口
 植田  竹田  後藤
     中林

 関戸に代えて石原を先発に.またトップは荒田と押谷が前後半で入れ替わっていたようだが,岡山のサッカーで前3人の位置関係はそれ程大きな問題では無い.それよりも岡山になじむ方が先だ.

 試合は,まず北九州の低調なパフォーマンスが目に付いた.攻撃の形は無くJFLから昇格してきたチームのよう.「また1から」と考えるとサポーターも頭が痛いところだろう.それより問題はファジアーノ.そんな相手に対しても主導権を奪いきることができない.今のチームはゴールする,勝利することよりも自分たちのサッカー,綺麗なパスサッカーをすることが大事なのだろうか?逃げのパス主体で前に出しても背の高い選手がいないところへ高いボールばかり.そして速攻のときは足元へパスを出すため攻撃のスピードを落とす.

 新戦力も上手く使えていない.どうして荒田と押谷という選手を獲得したのに空中戦を挑むのか?荒田はDFの裏のスペースへの飛び込みと足元へボールを納めてはたくのが特長.押谷も足元で納めるのは上手いし,そこから前に仕掛けるのが特長.なのにそこへ効果的な縦パスを出せない.出すのは彼らがサイドに流れたときだけ.彼らはゴール近くで力を発揮するのに.彼らをサイドに流してWBが中に入ったところで得点の確率が上がるわけが無い.
 そしてこれまでずっと課題となっているシュート意識の低さ.これはもう選手というより指導している影山のせいと言っても良いだろう.手数ばかり掛けてくだらないミスをして戻る繰り返し.シュートの局面までたどり着かない.

 結局はパスを最優先とする戦い方が全ての元凶だ.ボールを持った選手がドリブルを用いて前を意識せずマークをはがすプレーをしないからパスコースが開かない,相手がズレない,シュートを打てない,打たない.
 特に引いて守りスペースを消すチームのときにそれが顕著になる.開幕2戦とも引いて守る相手だった.岡山のボランチがパスしかせずWBもクロスしかないのなら,相手はゴール前に人数を置いてボールが来るのを待っていればいい.簡単なお仕事だ.
 実際に昨年スペースを消す下位チームに終盤勝ちきれずにプレーオフ圏内を逃した.今季もそこに対して全く対策ができてないことがわかった.そんな状況で去年と同等の結果を残すのは相当厳しいだろう.

 結局同点の状況で関戸を入れるという意味不明の采配.彼は昨年と変わらず低い位置でしかボールを持てない.ゴールから遠いところでコネても何も生まれない.そして鈴木を入れたときにはゴール前に入る選手が荒田しかいない.彼がクロスが得意と言っても無茶だろう.最後に上條を時間稼ぎで入れて引き分けを達成.そんな「へたれ」采配.何の面白味も無い,非常に寂しい試合だった.

 この日は現地に行こうと思えば行けたのだが,開幕戦にあの寒い中で低調な試合を見せられた後に関西から行く勇気はなかった.この日の大幅に減少した観客数があの開幕戦の評価だろう.
 昨年と同じ2引き分けのスタートだが昨年感じたような期待感はない.まさか川又頼みの戦い方を今季も続けるとは思っていなかった.川又がいないのにどうやって得点する気なのだろうか?とにかく中林の力が無ければ連敗スタートだった.それでは勝手に採点.

荒田(5.0)ボールがまともに来なければ仕方ない
押谷(5.0)焦る気持ちは分かるが一人すぎる
石原(5.5)攻撃にスパイスを加えたが結果に繋がらず
田所(4.5)昨年以下.もう引退するつもり?
千明(5.0)攻め上がりはともかくパスは消極的
仙石(4.0)前を向かないルールでプレーしているのか?
澤口(4.5)ボールを持ってからチャンスを潰す
植田(4.5)不安定さがチームのリズムを崩している
竹田(5.0)開幕戦よりマシ
後藤(5.5)積極性は目立つが,焦りにも見える
中林(6.0)キックはまだ駄目

関戸(5.0)ボールタッチが多くプレーが遅い
鈴木(6.0)できることは全部やった感じ
上條(5.5)結局はゴールしかない

影山(3.5)
 昨年からの課題を解決せず何ら効果的な交代もできず,開幕から全く進歩無く希望も無い内容をさらした.課題を課題として認識できていないのか対応力が無いのか.監督の力不足が目立つ試合で,交代を願う人が出てきても仕方ない.

開幕戦

2013-03-04 00:22:41 | ファジアーノ岡山
 今季は大きな怪我人も無く開幕を迎えられた.補強もそこそこ.開幕の相手は昇格してきた長崎.昇格チームの開幕に対する思い入れは特別なので簡単には勝て無いだろうが昇格を目指すチームなら勝利が欲しい.引き分けは最低ラインだ.


 
 この日は寒い中現地へ.駅からの道は人が少なかったがスタジアムに着くとバックスタンドは緩衝地帯までギッシリ.ちょっと驚いたが,単に寒いからバックスタンドに人が集まっていただけだった.結局開幕なのに1万人にも達しなかった.
 対する長崎は初対戦ではなく,2006年に地域リーグ決勝大会で対戦し勝利した相手.当時はこの記事にあるように長崎の方が格上で(予算は1/10),まさかの勝利だった.それから月日が経ち立場が逆転しての再戦となった.ちなみにこの日の長崎サポーターは日曜夕方を考慮してもJリーグ昇格初戦としてはちょっと少なく感じた.北関東や東北なんてもっと行きにくいのに.

 この日のメンバーは次の通り.

     荒田
   押谷  関戸
田所 千明  仙石 澤口
 植田  竹田  後藤
     中林

 川又と民均のところに荒田と押谷が入ったという感じ.

 試合が開始直後は岡山ペース.選手の能力差も垣間見えた.長崎はそれを補うためにハイプレスとキックアンドラッシュのサッカーを展開していた.同じようなスタイルで1年目最下位だったのがファジアーノだが,あのときに比べれば長崎の選手はマシだ.
 それ以上にマシなのはチーム戦術だった.10分過ぎたころからようやく落ち着き,チームとしてコレクティブに戦いだした.狙いは岡山の3バックを広げること.サイドの裏に飛び出しCBを引き出して,その開いたスペースを2列目以降が狙う.特に攻撃力の弱い澤口の裏を徹底的に狙った.更にCFWの佐藤は竹田のところで高さのミスマッチを作り岡山のDFラインを崩していた.
 そこに岡山の運動量が不足し,尚且つ球際の弱さ,そして開幕特有の緊張感から来るミスが加わり,一気に陣形が間延びしてしまった.

 そして失点.なぜか高い位置にいた竹田がスローインを投げ,そのボールを後ろに戻したところで不安定になり,竹田が戻りきる前にボールを奪われて失点.奪われたときのリスクを考えるとあそこで竹田がスローインするというのはミスとしか言いようが無い.近くに澤口もいたのに.

 結局3バックの対応も,佐藤への対応も何らしないままHT.長崎じゃなければボロ負けしていても不思議じゃなかった.後半は完全に岡山がペースを握った.そのくらいできる差はあったのだ.相手の狙いに対応できず余計なミスをすることで,その差を埋められてしまった.血気盛んに来る相手をショートパスで軽くいなし90分使って仕留める,とくらいの余裕でプレーしておけばこんな苦労する必要は無かったはずだ.そういう対応をする試合だと思っていたし,そのせいで得点が中々できなくてイライラする試合だと思っていた.
 それでも負けなかったことはある意味成長だろう.それしか収穫が無かった1-1の試合.J1を狙うというのが冗談じゃないなら来週はそれを見せて欲しい.ちなみに長崎は去年の松本のように徹底できればそれなりにやれるチームだろう.あとは観客の後押し次第だろうか.

 それでは勝手に採点.

荒田(6.0)コンディションが悪く最後の一歩が出なかった
押谷(5.5)攻撃は独りよがりと紙一重
関戸(4.5)去年と同じプレーするなら控えだろう
田所(5.0)守備は連携悪く攻撃できず
千明(5.5)パスミスは多かったがシュートの意識は良かった
仙石(4.0)ボランチ補強を考えてしまう出来
澤口(4.0)相手に裏を突かれ何度もピンチを招いた
植田(4.0)相手プレーに混乱気味だった
竹田(3.0)評価される意味が分からない
後藤(4.0)中途半端なプレーが多かった
中林(5.0)キックが不安定だった.DFと連携もできず

石原(6.0)良かったがWBでは守備が怖い
鈴木(6.0)アクセントを加えられた
上條(5.5)あれを決められないならネクスト

影山(4.0)
 なぜ前半で守備を修正しなかったか理解できなかった.