第15節 横浜戦

　　　　　片山
　　　矢島　　押谷
三村　島田　　渡邊　加地
　田所　　岩政　竹田
　　　　　中林

　前半は立ち上がりは相手ペース。その後は岡山ペース。攻撃自体はそこまで悪くないが、とにかく遅い。速攻が遅いし、速攻にできないことが多い。切り替えのスピードが不足しているのが1つの原因だろう。横浜が守備的だったのかもしれないが、岡山の攻撃の形ができたときには相手の守備は整っていた。あれだと相当攻撃がぴたりとはまらないと得点を奪うのは難しい。そして攻撃のパターンが少ない。中央を細かいパスで狙うか、後ろからロングパスがほとんど。サイドは左から突破できても中央と合わないので殆ど効果が無い。一番の問題は攻撃の組み立てをできる選手がいないこと。渡邊は期待していないが島田はもう少し期待していたのだが。あれだけ後ろ向きのプレーしかできないとどうしようもない。
　後半は完全に岡山ペース。特に矢島が素晴らしかった。けどチームとして戦えないと、この日の横浜のように出来の悪い相手に対しても得点を奪うことができない。この日は殆ど矢島と押谷、三村の個人技以外に突破口が無かった。

　と言う無得点試合。これは補強も必要だし、それだけでも厳しいか。とうとう順位も半分より下に。そろそろ本気で考えないと厳しい秋を迎えるだろう。それでは勝手に採点。

片山（4.5）精度が低すぎた
押谷（5.0）得点に近いが遠い
矢島（6.0）あと少しの精度があれば
三村（6.0）積極的だったが決定的ではなかった
島田（4.5）受けれず捌けず。飛び出しはいいけど
渡邊（5.5）攻守に多く関わった
加地（6.0）久々にキングのプレー
田所（5.5）雑さで流れを何度か壊した
岩政（6.0）まあこの程度なら文句はでない
竹田（5.5）ヒヤヒヤする所もあったがマシな方
中林（6.0）決定的な所はほとんどなかった

伊藤（5.0）アクセントはなく
染矢（4.5）ミスの方が多い
久木田（5.0）FWの方が良いかもね

長澤（4.5）
　片山が足が攣っているのに選手交代もせず、交代カードが全て遅い。選手も悪かったがチームとしても悪く、この先への期待が持てない試合だった。まあ戦術に合った選手がいないのも問題だが、選手に合わせた戦術を採用できない監督も悪いが。

第14節 福岡戦

　　　　　片山
　　　押谷　　矢島
三村　島田　　渡邊　加地
　田所　　岩政　久木田
　　　　　中林

　何故か片山をトップで使う。その辺の監督のセンスがわからない。押谷いなくて仕方なく、なら分かるが。彼ら二人がどういうタイプかは昨年素人でも十分理解できたのだが。

　試合は福岡ペースで進む。ファジアーノは前にボールを運ぶのに苦労する。最近よく見かける風景だ。トップがボールを受けれないし、シャドーが裏を狙わないのだから仕方ない。結局効果的に攻められずシュート1で前半を終えた。決して福岡が良かったわけじゃない。それどころか福岡の守備はいくらか綻びがあったが攻められない。とにかくシュート数の少なさはこのチームの大きな課題だ。

　後半は一進一退。どちらもシュートができない決め手に欠けた面白くない試合。こういう場合はミスか審判かセットプレーで大体決まる。で、選ばれたのはセットプレー。とにかく今年はCKを与えすぎだろう。あれだけ与えていたらいつかやられる。何れにしろ攻撃の時間を作れないことが、結果として守りきれない課題に繋がっている。結局長澤は攻撃をどうしたいか。手数を減らしたいのか、全員で行くのか。少ない手数で戦えるのは有能なFWがいてこそだ。そうでない岡山にすれば選択肢は決まっているのだが。選択されているのは、ボールをもらって、探して、困って、戻して。コレクティブとは程遠いツマラナイサッカー。これは重症だ。最も大きな問題は、それのベースとなる運動量と切り替えスピードが全く無いことだ。これはファジアーノとは言えないだろう。

　と言う0-1の試合。このメンバーでどうやって勝つのか？それが見えてこない。コンパクトにしてハイプレスして、ポゼッションしながら戦う昨年までの戦い方を踏襲し、攻撃の選択肢を増やすと思っていた。しかし岩政には運動量は無い。パスサッカーも出来ない。ならば引くしか無い。低い位置で守り、前に一気に行く。しかしそのためのスピードと技術のある選手がい無い。そこへ上手くパスを通せる選手もいない…。完全に詰んでいる。残るは監督の手腕だが、影山以上に期待できない。とすれば、もう補強できるまで何とか凌ぐだけ。いや、監督の交代も選択肢か。長い夏になりそうだ。と言うわけで勝手に採点。

片山（5.0）存在感無し
押谷（5.5）トップで使わないと
矢島（5.5）何ら良さを見せる状況無く
三村（4.5）相手を上回れず
島田（4.5）存在感無し
渡邊（4.5）失点時に切り替え遅く
加地（5.0）若者に勝てず
田所（5.5）守れなけりゃ意味ない
岩政（5.5）守れなけりゃ意味ない
久木田（5.0）バランス崩す
中林（5.5）守れなけりゃ意味ない

竹田（4.0）何で使ったんだろ？
伊藤（4.5）セットプレーさえ見せられず
染矢（4.5）存在感無し

長澤（2.0）
　流石にこの勝ちなし記録は酷い。攻撃面の改善が全く感じられず。意図もなく。中盤省略で主導権が取れず、連携も取れないサッカー。重症です

第13節 金沢戦

　　　　　　　片山
　　　　押谷　　　妹尾
田所　千明　　　渡邊　加地
　竹田　　　岩政　久木田
　　　　　　　中林

Sub：椎名、植田、澤口、三村、島田、染矢、矢島

　何かやたら調子のいい金沢。強くは見えないのだが。どこかデジャヴのような感じがする。客が少ないだけで。

　前半は岡山は明らかに抑え気味だった。というのも金沢にはカウンターとセットプレーしかないからだ。そして実際にそうだった。殆どの選手のレベルは岡山よりプレー精度が低い。そのため遅攻になると全く怖さを感じない。ただ、少しでもスペースを与えると仕掛けてくる積極性は岡山より上だ。アウェイと言うこともあり岡山はリスクを冒さない選択をした。
　だからこそ前3人のプレーが大事だったのだが、押谷・妹尾ともに低く位置をとり、高い位置でボールを受ける動きは無い。ほとんどが足元へのボールで相手にプレッシャーを与えられて終わり。殆ど前を向くことは無かった。レベル差を考えればもう少し仕掛けることはできたはずなのだが、このチームは相手を恐れすぎて消極的になりすぎる。正直岩政が後ろにいれば点を取られる感じは殆ど無かったのだが。

　後半立ち上がりに岡山は示し合わせたように一気にテンポを上げ、その勢いのまま先制した。この日初めて前を向く意識を持ったプレーだった。ただ金沢はよくPKを貰うチームであり、セットプレーも得意なチームなので（どこかの長野のチームみたいだが）、あと1点取ってセーフティーリードにしなければならなかった。彼らの得点には時間が必要ないからだ。
　しかしビッグチャンスを何度も消極的な判断で逃す。特に妹尾は数的優位の場面で何度もスピードを落とし、相手の陣形が整う手助けをしていた。正直矢島が最初から出ていれば3-0くらいにできていた試合だった。その矢島が投入された時にはチームは疲労で足が止まり始め、金沢の時間帯になってしまっていた。どうもうまく機能しない。

　で、結局セットプレーから失点し1-1で試合終了。最後のセットプレーはオフサイドだったが、彼らがセットプレーが得意というのを分かっていたのだから軽率なファールだった。まぁその前に岡山にはオフサイドの誤審があったのだからお互い様だ。十分に勝てた試合をもう少しで負け試合にするところだった。こういうチームを上に行かれているのは岡山を含めたJ2チームの怠慢だろう。そうしているうちにどっかの長野のチームのように昇格させてしまうかもしれない。まああんなやり方でも上に行ければチームの自信になるかもしれないが。それさえない岡山はいつも不安に戦っている。いつになったらこの弱小チーム状態から抜け出せるのだろうか？と言うわけで勝手に採点。

片山（6.0）ゴール以外の見せ場は少なかった
押谷（5.0）全てが雑だった
妹尾（3.0）精度の低いプレーと消極さで良いとこなし
田所（5.5）攻撃を抑え気味だったのは作戦か？
千明（6.0）久々に悪くなかった
渡邊（5.0）遅攻になると判断が遅れる
加地（5.0）完全に消耗していた
竹田（0.0）最後のマークミスは八百長に見えるくらいレベルの低いプレー
岩政（5.0）失点時のプレーはいただけない
久木田（4.0）色々ミスが多かった
中林（5.5）選択ミスが多かった

矢島（6.0）千明の代わりにゲームメイクをしていた
島田（5.0）視野の狭さが気になる
澤口（1.5）ミスも多く、ファールでチャンスを与えるなど悪いところが目立った

長澤（5.0）
　前半抑え気味なのは戦術として正しかったと思うが、後半もう少し攻撃の形を見せて欲しかった。ただこの日は選手の方が悪かった

第12節 栃木戦

　　　　　片山
　　　矢島　　押谷
三村　島田　　関戸　加地
　田所　　岩政　久木田
　　　　　中林

Sub：椎名、竹田、澤口、千明、染矢、久保、妹尾

　今季初の現地観戦。今季は地元に帰る時間が無い。

　立ち上がりからしばらくは岡山ペース。2点取れていてもおかしく無かった。これで取れないのは悪い傾向なのだが。目立ったのは矢島。前を向く技術が他の選手とレベルが違った。押谷よりも上。少しムラがあるのと軽いプレーが治れば良いとこまで行けるだろう。もちろん生で初めて見た岩政のパフォーマンスは見事だった。三村も良かった。クロスがもう少し良ければ完璧に近い出来だった。

　それでもチームが上手く行かないのは悪い方の選手もいたからだ。まずは関戸。攻撃も微妙だった。守備はアプローチが遅く、緩く、このレベルではちょっと無理なレベル。そして片山。ワントップとしてはトラップを何とかしないとどうしようも無い。そもそもワントップタイプじゃ無いので、トップで使う方が悪いのだが。久木田も守備がルーズすぎた。完全に相手に狙われていた。去年より悪いのは連携の部分で苦労しているのか？

　チャンスをモノにでき無いまま後半に。そうすればペースが栃木に行くのは仕方ない。ただ栃木の攻撃が大したこと無いから試合は締まりがなくなった。全体として動き出しが少ないし、動き直しはもっと少ない。ダイナミックさに欠ける試合だった。正直栃木がもっと良ければ試合はさっさと決められていただろう。そんな中で矢島を真っ先に変えてしまえば何も起きない。その上で三村も変えてしまう。影山以上に勇気の無い監督だ。

　と言うスコアレスドロー。もう少し面白い試合をしないと平均1万人は到底無理だろう。下手でも必死な方がまだマシだ。強さも無ければ必死さも無い。すばらしいポリシーを持ったサッカーをするチームでもない。岩政や加地を見に行く以外に楽しみは無い。正直エンターテイメントとしては失格に感じた試合だった。しかしFWは西川や阪野とか、栃木の方が良い選手がいたなぁ。あっちの方が金無いはずなのに。というわけで勝手に採点。

片山（5.0）トップで使ったのが悪いが
押谷（5.0）決定機を潰した。攻撃も遅くしていた
矢島（6.5）体力と丁寧さがつけば最高
三村（6.0）守備もよく頑張っていた
島田（5.5）組み立ては頑張っていたが
関戸（4.0）ひとつランクが下のプレーだった
加地（5.5）落ち着きはあったが走力不足だった
田所（6.0）際どい場面も体を張った
岩政（6.0）セットプレーを決めれていたら
久木田（4.5）守備を乱した
中林（6.5）MOM。この日はキックも良かった

妹尾（4.5）ボールが足につかないまま試合が終わった
竹田（5.5）試合を閉めた
染矢（4.5）何も起こせ無かった

長澤（4.0）
　この日変えるべきはボランチで、選手を変えなくてもプレーは変えなければいけなかった。もっと前を向く意識を高めること、スペースへパスを出すこと。すぐにでも解決しないとしばらく苦労するだろう。とにかく後半の無力感は絶望的だった。

第11節 長崎戦

　　　　　片山
　　　染矢　　伊藤
植田　千明　　渡邊　加地
　田所　　岩政　　竹田
　　　　　中林

　開始からしばらくボールが収まらず攻撃の形ができない。片山が収めるタイプでないのと、染矢が周りに合わせられないのが要因だろう。しかし染矢は試合が下手だ。そんな中、竹田が引っ張り出されたスペースを狙われ失点。ここの所あのスペースをうまく利用されている。3バックとボランチの関係を早く改善しなければ今後も厳しいだろう。

　ここの所の酷いプレーはこの試合も続き後半へ。その後半も竹田がいきなり酷いプレーで相手にペースを渡す。そして酷いミスをもう一度やって失点。八百屋と疑われても仕方ないくらい酷いミスを繰り返した。そんな絶望的な状況で片山が相手GKからボールを奪いゴール。相手GKは上手くなかったのだから、もっとシュート打つなりパスカット狙うなりしても良かった。
　しかしそんな反撃の勢いを植田がレッドカードでぶち壊した。最悪のタイミングで最悪のプレーだった。ただ、それ以降は4バックにしたからか、どこか思い切りの良いプレーが見られた。4バックの方が今のチーム、いや攻撃戦術が無い今のチームには合っているのかもしれない。そしてセットプレーから岩政のゴールで同点。

　という2-2の試合。ラッキーで引き分けられたが、正直複雑な思いを感じさせる試合だった。こんな戦いかたでは先は無い。と言うわけで勝手に採点。

片山（6.0)唯一まとも。ボールは収まらなかったが。
染矢（4.0）あまりにプレーの質が低い
伊藤（4.5）雑で存在感無し
植田（0.0）前半最低で後半退場。試合を壊した
千明（5.5）横向きにプレー。
渡邊（4.5）2列目をルーズにしすぎた
加地（5.0）精度の低いプレーが多かった
田所（5.5）ちょっとWBになっていた
岩政（6.0）韓国人にやられすぎたが値千金の同点ゴール
竹田（1.0）もう見たくない
中林（5.5）キックがどうしようもない

押谷（5.5）点を取りたかった
矢島（5.5）少し雑で力になれず
島田（5.5）退場後だったので仕方ない

長澤（3.0）
　この3戦の酷い試合は監督の責任。選手起用から戦術を含めて見るべきところはなかった。とにかく前向きにプレーすることを重視したい

第10節 水戸戦

　　　　　久保
　　　片山　　矢島
三村　島田　　関戸　加地
　竹田　　岩政　久木田
　　　　　中林

Sub：椎名、植田、澤口、千明、田所、押谷、妹尾

　汚い芝の水戸。昇格間もないチームじゃないんだから。Jリーグ全体に関わる問題だ。

　試合はとにかく動きが悪かった。球際が弱く、運動量も無く、切り替えも遅い。縦に速い攻撃を目指しているらしいが、多分それは水戸のことだろう。前半で1本しかシュートが打てない攻撃しか出来ないチームに合った言葉では無い。
　そもそもトップに久保を使ったのが悪い。彼はデカいがセカンドトップタイプだ。裏はよく狙うが、ロングボールに対する動き出しは悪い。スピードも無い。しかもボールを収められない。つまりロングボール主体の戦術は機能するはずが無い。そしてその予想通りの展開となった。
　問題はそれ以外の攻撃パターンが無かったことだ。関戸と島田の中盤は全く組み立てが出来無い。配球も時間作りも出来無い。なおかつ関戸は守備の頭数にもならない。完全に監督の選択と戦術のミスだ。

　対する水戸は得点するまではロングボール戦法。同じスタイルでここまで差が出るのは滑稽にしか見えない。

　そして久木田と関戸のミスから与えたCKから失点。この時点で負けがチラつくほどダメな試合だった。その後は水戸はポゼッションしながら落ち着いて試合運びをし始め、前半は何もできないまま終えてしまった。

　後半。久保を変えた直後に関戸がようやく仕事をしPKをゲット。しかし何故か関戸がそのままキッカーになって外す…。どう見てもキッカーに向いてないでしょ。こういう細かなところがしっかり管理できないチームは駄目だ。
　それ以降はペースを少し奪え出したが、決定力に欠け、また本間に汚く時間を使われて連敗。まぁ審判はアレはよく見ないと。一度も注意もしてないし。

　と言う0-1の試合。2試合続けて試合を作れなかった。このまま行くとちょっとヤバいかもね、と思わずにいられなかった。と言うわけで勝手に採点。

久保（3.0）控えにもならん
片山（5.5）一人だけ必死だった
矢島（5.0）周りを使うタイプだと今のチームでは厳しい
三村（4.5）後半には消えた
島田（5.0）ボール扱いが下手
関戸（4.0）PKすら決められない
加地（5.5）チームの力にならず
竹田（4.0）いつも通り
岩政（5.5）守備を立て直せず
久木田（4.0）失点の起点だった
中林（5.5）キックは酷い

押谷（6.0）得点できていれば…
妹尾（5.5）変わらずシュートが下手
千明（5.5）試合を閉めただけ

長澤（4.0）
　2試合これだと言い訳が通じない。プレッシャーをかけてくる相手に対して何もできない。選択肢を無くされ縦パスをとられるだけ。攻撃も何ら形がなく、速攻だけじゃ行き着く先はここ。切り替えの意識も低いし球際も弱い。攻撃も遅い。運動量も少ない。まあ、今季のメンバーならこれが限界か