伝統の一戦の視聴率も5%台のようだ.
内容を見るととてもいい試合で,7回で試合が決まるまでは中々の好ゲームだった.優勝を争う阪神ファンにとっては当然重要な試合だし,讀賣も2大悪が離脱して以降,来期を見据えた戦いをし,非常に「好チーム」になっていて,野球として非常に面白いものだった.
それでもこの視聴率だ.ゴールデンタイムにたったこれだけの人しか見ない競技になったのだ.しかも「伝統の一戦」という試合で,だ.しかし,「多くの競技の中のひとつ」と考えるとこれは適正値になった,と考える方が妥当だろう.しかも弱い讀賣の地元での視聴率だ.これが適正値だろう.
ただ,ここまでの「伝統」を考えると,その数字はあまりに低すぎる.関西での阪神の視聴率を考えれば明らかだ.そしてその理由も讀賣と阪神の差を考えれば明らかになる.
しかし,それだけで明らかにならないこともある.阪神の関西での視聴率も以前より落ちていることだ.これは確実に野球人気の低下が影響している.「優勝の間隔が短いから」なんていう理由をつけることもある.しかし,そうではない.もし数年前に阪神がこの間隔で優勝していたら,間違いなく今より盛り上がっているはずだ.
なぜこうなったか?それはプロ野球のブランド力の低下が影響している.昨年の騒動で完全に自らのブランドを地まで貶めたのだ.「魅力のないプロ野球」「ファンの意見を無視するプロ野球」「理不尽なオーナーが仕切るプロ野球」「旧態依然のプロ野球」….こんなプロ野球で「優勝」することがそんなに意味のあることだろうか?
今のようなプレーをずっとしていればこのイメージの中でもなんとか人気を保ち続けられたかもしれない.しかし,ブランドが落ちたところに「それみたことか」と讀賣の「史上最強打線」が「史上最低野球」を続けた.「旧態依然」のプロ野球を讀賣が示し続けた.それによって相手チームのファンまでも「プロ野球って…」と落胆した.その中でメディアは「旧態依然」が通じると勘違いしたまま動き続けた.サンテレビが中継していれば6時から見れる試合が,全国メディアが買い占めて読売寄りの中継を7時から始めた.途中で中継を止めつづけた.
何一つファンに夢を与えなかった.与えようとした「交流戦」も,他に何も変わらない状況では結局「小手先」としか見てもらえなかった.
こんな状況で「好ゲーム」を続けても,簡単にファンは帰ってこない.特に離れていった「コアでない」ファンは.そして,「コアなファン」や「そうでないファン」のどちらの需要にもこたえられなくなり,プロ野球は無残な状況に陥っていくだろう.プロ野球ファンでなく,単なる1チームのファンは,その様を外から眺め続け,つぶれるのを待つのが唯一の解決策である.
TV中継と同じように,早くプロ野球を打ち切って,新しい「野球」を作って欲しい.今度は伝統を大事にしながら.
内容を見るととてもいい試合で,7回で試合が決まるまでは中々の好ゲームだった.優勝を争う阪神ファンにとっては当然重要な試合だし,讀賣も2大悪が離脱して以降,来期を見据えた戦いをし,非常に「好チーム」になっていて,野球として非常に面白いものだった.
それでもこの視聴率だ.ゴールデンタイムにたったこれだけの人しか見ない競技になったのだ.しかも「伝統の一戦」という試合で,だ.しかし,「多くの競技の中のひとつ」と考えるとこれは適正値になった,と考える方が妥当だろう.しかも弱い讀賣の地元での視聴率だ.これが適正値だろう.
ただ,ここまでの「伝統」を考えると,その数字はあまりに低すぎる.関西での阪神の視聴率を考えれば明らかだ.そしてその理由も讀賣と阪神の差を考えれば明らかになる.
しかし,それだけで明らかにならないこともある.阪神の関西での視聴率も以前より落ちていることだ.これは確実に野球人気の低下が影響している.「優勝の間隔が短いから」なんていう理由をつけることもある.しかし,そうではない.もし数年前に阪神がこの間隔で優勝していたら,間違いなく今より盛り上がっているはずだ.
なぜこうなったか?それはプロ野球のブランド力の低下が影響している.昨年の騒動で完全に自らのブランドを地まで貶めたのだ.「魅力のないプロ野球」「ファンの意見を無視するプロ野球」「理不尽なオーナーが仕切るプロ野球」「旧態依然のプロ野球」….こんなプロ野球で「優勝」することがそんなに意味のあることだろうか?
今のようなプレーをずっとしていればこのイメージの中でもなんとか人気を保ち続けられたかもしれない.しかし,ブランドが落ちたところに「それみたことか」と讀賣の「史上最強打線」が「史上最低野球」を続けた.「旧態依然」のプロ野球を讀賣が示し続けた.それによって相手チームのファンまでも「プロ野球って…」と落胆した.その中でメディアは「旧態依然」が通じると勘違いしたまま動き続けた.サンテレビが中継していれば6時から見れる試合が,全国メディアが買い占めて読売寄りの中継を7時から始めた.途中で中継を止めつづけた.
何一つファンに夢を与えなかった.与えようとした「交流戦」も,他に何も変わらない状況では結局「小手先」としか見てもらえなかった.
こんな状況で「好ゲーム」を続けても,簡単にファンは帰ってこない.特に離れていった「コアでない」ファンは.そして,「コアなファン」や「そうでないファン」のどちらの需要にもこたえられなくなり,プロ野球は無残な状況に陥っていくだろう.プロ野球ファンでなく,単なる1チームのファンは,その様を外から眺め続け,つぶれるのを待つのが唯一の解決策である.
TV中継と同じように,早くプロ野球を打ち切って,新しい「野球」を作って欲しい.今度は伝統を大事にしながら.