Motor Sports Sound

車とスポーツと音楽と

第13節 栃木戦

2014-05-29 00:33:40 | ファジアーノ岡山
 GW連戦の最後の試合。相性の悪いアウェイ栃木。正直あんまり良い結果は期待出来ない。ただ昨年まで頼っていた助っ人はおらず怖さは減った印象だ。成績は残せても観客が集まらなければこうなってしまうという例だ。経営は難しい。

     清水
   石原  片山
三村 島田  上田 田中
  田所 後藤 鎌田
     中林

 メンバーは控えセットをベースに好調な選手を起用した感じ。周囲から期待されていた選手起用に近づいた感じだ。影山にしては珍しく。

 試合は立ち上がりこそ栃木は動けていたが、すぐに動きが鈍ってきた。おかげで岡山はセカンドボールをひろえて積極的に前を向いて仕掛けられて試合を支配できた。そんな中、低い位置でゲームを組み立ていた上田が清水へ向けてロングボール。それを清水が落とし受けた片山が見事にゴール。かなり良い流れの、狙い通りにプレーした上での得点だった。
 その後も岡山のペースは続いた。栃木はすべての動きが遅れ気味で、岡山の広く深さのあるパスに動かされて主導権を握れないままだった。こんなチームだったかな?というくらい印象が変わっていた。逆にファジアーノは試合をオープンにすることもなく、また引きこもることも無く珍しく試合を上手く運べていたが、ちょっと点を取るべき時に取れないといういつもの決定力の無さが目立っていた。

 後半はまず久木田をディフェンシブFWとして清水に変えて投入し、終盤は復帰した近藤を入れるという手堅い采配で、狙い通りの引きこもりサッカーで、ある意味岡山らしくなく試合を終わらせた。相手の疲れ具合や連戦最後のアウェイということを考えれば妥当だった。ホームでこんな試合をされたら堪らないが。

 という1-0の勝利。この連戦を負けなしと言うのは好結果だ。これで何とかスタートダッシュの失敗を少し取り戻せた感じだ。もう少し点が取れて、無失点で勝ち切れるようになれば本物なのだが。それでは勝手に採点。


清水(6.0)交代はもっと待って良かった
石原(6.0)惜しいだけでは生き残れない
片山(7.0)MOM。雑さはあるが良いところのほうが目立つ
三村(6.0)サイドを支配。あとは体力
島田(6.5)強さと前への推進力がいつもどおり良かった
上田(6.5)技術の大事さをチームに示している
田中(6.0)サイドを支配していた。もう少し大事にプレーできれば
田所(6.5)CBとしての経験の無さが目立たなくなった
後藤(6.5)高さで負けず
鎌田(6.0)まだ目立てる
中林(6.0)この日は普通の仕事

久木田(5.5)もう少しチャンスを作りたかった
近藤(6.0)祝復帰。安定感はさすが
林(*.*)

影山(6.0)
 手堅さが良い方に出た。もう一点取って試合を決める戦い方を期待したいが。

第12節 福岡戦

2014-05-23 00:50:27 | Motor
 GW連戦で負けなしとようやく調子が出てきた状態で迎えた福岡戦。福岡は昨年戦力ダウンした中でも面白い監督を見つけ戦力低下を補い、今季も継続して良いチームに仕上げて来ており、難しい試合になることが予想された。

     清水
   妹尾  片山
三村 上田  千明 田中
 田所  後藤  鎌田
     中林

 この日もターンオーバーで2試合前のメンバーに。こういうちょっと頭の硬い采配は影山らしい。ただ調子の良いほうのセットなので期待もできる。

 試合は相変わらず前で起点が出来ずに押し込まれる形から始まった。ただ清水が少し厳しさには耐えられ、妹尾がその仲介役で上手く機能し反撃の機会をうかがっていた。申し訳ないが妹尾がここまでプレー出来るとは思ってなかった。これまでは高い足下の技術をドリブルにしか活かせて無かったのだろう。良いポジションでトラップして展開する。まさかそんなスタイルで復活するとは。ただドリブルが少なすぎるのは物足りないが。
 中央がこのようにがんばる中、両WBもボールを運べるタイプの田中と三村だったので、相手サイドを警戒させ、押し込み、徐々にペースを握れるようになった。そしてそのままの勢いで先制。やっぱり清水は良い選手だ。ただ残念なのはそのあとの戦い方。カウンター主体なのはいいが、もう少しフィニッシュを意識する必要があった。中途半端な攻撃が多かったためカウンターの応酬になってしまった。そしてこの日くらいチャンスがあったのならば、強いチームになりたいならば、確実にゴールを奪っておかなければならなかった。それができなければ、お決まりの展開が待っている。

 それでも80分間守れたのはチームの粘り強さを示している。ただ監督が采配を誤ってしまった。早々に中央のリンクマンを交代させ中央を無力化させた。そのために守備に終われ不必要に走らされた清水の足が止まってしまい交代。これで中央が完全に死んでしまった。
 そんな状態で三村の足が止まってしまった。そのかなり前から動きは鈍りミスも増えていた。なぜ早々に妹尾を交代させたのか?そもそも3枚目のカードをギリギリまで使えないのにどうして自ら選択肢を狭めてしまったのか?おかげで三村の交代を遅くせざるを得なくなってしまった。
 中央が駄目、サイドも駄目。相手にペースが移るのは当たり前だ。そして三村のミスで失点。最悪のパターンと言って良いだろう。しかし石津はいい選手だった。

 という1-1の試合。追加点を奪えないことが結局最後まで響いてしまった。そんな中で監督が自爆采配をするのだから勝つのは中々難しい。それでも決して圧倒的にやられたわけではないので「負けなかった」と思えるだけマシだろう。影山に試合中の采配を誰か指導して欲しいものだ、と思いながら勝手に採点。


清水(6.5)MOM。もっと使え
妹尾(6.0)もう少し前も選択肢に入れたい
片山(6.0)惜しいプレーが多かった
三村(4.5)疲れていても大きなミスだった
上田(6.5)確実にストロングポイントになっている
田中(5.0)消える時間が長かった
田所(6.0)失点以外は良かった
後藤(6.0)高さで負けることなくよく戦えていた
鎌田(5.0)1対1だけは負けて欲しくない
中林(6.0)相変わらずセービングは凄い

石原(5.0)勝ち点2の責任
林(5.0)結果を出さなければならない時期
久木田(*.*)

影山(4.5)
 勝てた試合だった。目の前にいた三村の疲労にどうして気づけなかったのか不思議でならない。あれで大丈夫だったのならば妹尾は余裕に見えた

第11節 熊本戦

2014-05-17 22:41:43 | ファジアーノ岡山
 連勝で迎えた熊本戦。遠いアウェイ2連戦をどういう布陣で戦うか?が注目だった。

      久保
    林   石原
染矢 島田 上田 久木田
  田所 後藤 鎌田
      中林

 この日は2戦前と同じ布陣。影山がここまでターンオーバーをはっきり使ったのは初めてだろう。相手はファジアーノより上にいる。正直今季は低迷すると思っていたので意外だった。篠原もレギュラーで頑張っている。言っては悪いが彼がレギュラー定着出来るくらいのチームなのに(とは言え今彼が岡山にいたらどれだけ助かったか)。まあ選手を成長させるにはリスクは仕方ない。たくさん経験を積んで欲しい。

 試合はいきなり中林の意味不明なコートチェンジから始まった。失点しなかったから良かったものの、アウェイでわざわざ不利なコートを選ぶなんて信じられない。

 熊本はこれまでの印象とちょっと異なり、かなり運動量が多く切り替えの速いチームとなっていた。今のJリーグはこういう戦い方は結構効果的だ。DFラインも彼らの寄せに中々自由にプレーさせてもらえず、簡単に前へ蹴りだす回数が増えてしまった。また相手は結構ロングボールを使ってくるため、高さの無い岡山のDFラインはどうしても下げられてしまった。
 このように前節と全く対戦相手の戦い方が違うとは言え、攻撃面に関してはちょっと物足りない印象だった。久保は高さと強さはあるが雑さが目立ち、石原は相変わらず雑。林はプレーが大きく相手に隙を見せすぎる。このように前に起点が中々できない試合は大体苦戦するのだが、それに加えて両サイドも良くなければシュートが中々撃てないのも仕方ない。特に染矢は攻守ともに酷かった。相手はろくに抜けないし、クロスはフリーでも全くあわせられない。守備のポジショニングは論外。この状態でどこから攻撃するというのか?という状況だった。特にクロスが中に合わなさ過ぎるのは中の選手のポジショニングも酷いのだろう。

 札幌戦を酷くしたようなこの試合。多分この攻撃陣の組み合わせが良くないのだろう。両サイドがもう少し押し込めればもう少し優位に立てるだろう(開幕のころはその両サイドが鎌田と田所だったのだから、これより酷かったのも仕方ない)が、この連戦を考えると仕方ない。気づけばどっちが主力チームだったのか?という状態になってしまっていた。

 後半はオープンになった分、少しチャンスが出たように見えた。けれど殆ど前でボールを持てない状態は変わらないままだった。DFラインは低くなり選手の距離は広がるばかり。いくら清水が入っても周りと合わないし使えない状態では何も変わらなかった。せめて最後の交代で久木田でなく染矢を変えていればもう少しチャンスを作れたかもしれない。そのくらいこの日の染矢は酷かった。ただ3バックは高さの無い中で要所を押さえていたのは救いだった。正直なところ今のDFでどうしてここまで失点を少なくできているのか不思議だ。間延びしてスペースも与えているし、WBは簡単に抜かれて数的不利を作られているし・・・。

 という0-0の試合。駄目なほうのセットでアウェイで勝ち点1をとったのは合格だろう。3連勝なんて贅沢は現状で期待するほうが悪い。とにかくこの連戦を何とかしのいで欲しい。それでは勝手に採点。

久保(4.5)チャンス出来ず
林(4.0)惜しいプレーも無かった。もう十分チャンスはあった
石原(5.5)最後の精度はアシストしても何も変わらず
染矢(2.0)違う染矢という選手なのでは?素直に野田を取っておけば
上田(6.0)軽率なプレーもあったが十分
島田(5.5)ゲームメイクが課題
久木田(4.5)縦はダメだしクロスも通らず
田所(5.5)かなりヤバイビルドアップだった
後藤(5.5)落ち着きなく、気合いだけ
鎌田(5.5)もう少し期待したい
中林(5.0)キャプテンはもうしないで欲しい

清水(5.0)機能しなかった
妹尾(5.5)時間が足りなかった
片山(4.5)もう少し回りとあわせて欲しい

影山(5.0)
 このセットが間違いとわかってくれたのではないだろうか?どうして開幕時点で上手くいかなかったか?その答えがこの日にあったように思う。上田がいても駄目なものは駄目。自分の見る目の無さを理解して欲しい。

第10節 山形戦

2014-05-11 22:23:07 | ファジアーノ岡山
 GWの連戦の2戦目をアウェイで迎える。遠い山形。次は熊本。そう考えるとメンバーを交代させたいところ。とはいえ影山がそういう采配をしたところはあまり見ない。

     清水
   片山  妹尾
三村 上田  千明 田中
 田所  後藤  鎌田
     中林

 と、珍しく大幅にメンバーを変えてきた。前節勝利したときに限って。とはいえ初先発の清水には期待だし、片山も面白い選手。今季初出場の田中も何が悪かったのか気になる。しかし三村や妹尾は…。

 相手は今季かなり怖くなるだろうと思っていた山形。特にディエゴはフッキとプレーしていた時の印象が強烈過ぎる。あんな選手止められるのか?と、思っていたが今季もなぜか山形は調子に乗れず苦労している(監督が悪いのか?)。その上ファジアーノはやたら山形と相性が良い。ホントJ2はよく分からないリーグだ。

 試合はやっぱり三村や妹尾のプレーにイラっとするところから始まった。三村は頭が下がりがちでプレーの判断が遅く、妹尾はドリブルをしなくなって以来、ふわふわプレーしてボールを失う。チーム全体は悪くは無いのだが、結局は前の選手を変えたことでどうしても連携が悪く、前でボールが収まらず、なかなかペースをつかめなかった、という試合だった。

 しかし前節と同様に守備、つまり前からのプレスが効果的に効き始めて風向きが変わり始めた。そこに田中がサイドを押し込めるようになって少しずつファジアーノがペースを握るようになった。そしてカウンターから三村のスルーパスを妹尾が絶妙な飛び出しで受けて先制。まさかまさか、だった。
 この日試合感が鈍っていた選手たちにとってこのゴールは本当に大きかった。それまでは「絶対に結果を残してやる」というギラギラした空気が空回りしていた感じだったが、このゴールで選手が自信を持ってプレーできるようになり、ギラギラした気持ちもプレーに載せられるようになっていった。

 この日の田中、清水は特にそれが前面に出ていた。「俺の方が凄いだろ?」「何で使わなかったんだ?」と言わんばかりのプレー。今季あれほどサイドを支配できたことは無かったし、清水は本当に高いスキルを見せ付けた。トラップにしてもシュートにしても一つレベルが違った。そしてその清水のゴールが本当に良い時間帯に決まった。彼の得点率の高さは特筆すべきだろう。影山はFWに攻撃力以上に守備を求め起用するが、これだけコンスタントに得点を取る選手なら守備なんて少しくらい無視してもいい。

 という今季前半初ゴール。しかも2点も。ということは後半守勢になったときにどうなるか?が気になるところだった。しかしこの日は本当に気合が違った。ああいうプレーは大歓迎だ。最後の10分こそいつものように押し込まれたが、そこまでは殆ど山形にペースを与えないまま、きわどいシュートさえ打たせずに試合を終えた。今季ベストゲームだろう。

 2-0で今季初の連勝。GW連戦の滑り出しとしては最高の結果となった。これで10節を終えたが、ようやく五分の星になった。スタートダッシュを狙ったチームにしたらぎりぎりの結果。13位というのは落第点。そんな中でいつも控えに甘んじていたメンバーが今季最も良い試合をしたことを影山がどう理解するか楽しみである。個人的にはこれまでずっと選択を誤ってきていたと思っている。ここに植田が復帰すればかなり面白いだろう。それでは勝手に採点。

清水(7.5)MOM。この選手は使わない方がおかしい
妹尾(7.0)申し訳ないが予想外だった。上手く間でボールを受けた。
片山(5.5)殆どの時間で消えていた
三村(6.5)申し訳ないが予想外だった。守備のポジショニングは課題
上田(6.5)相変わらず安定
千明(5.5)今季はパスが安定しない
田中(7.0)サイドを押し込めたことで試合を支配できた
田所(6.0)不安定だったが
後藤(6.5)問題なし
鎌田(6.5)やっぱりCBの選手
中林(6.0)この日は仕事なし

島田(6.0)もう少し落ち着かせたかった
久木田(5.5)ゲームに絡めず
久保(*.*)清水に脅かされて危機感を持って欲しい

影山(6.5)
 素直に今日のサッカーは安定していた。相性悪い相手で真価をみたい

第9節 札幌戦

2014-05-07 01:27:21 | ファジアーノ岡山
 北九州に対し惨敗し、どれだけ立て直せているか?特にホームで連敗だけは避けたいところだった。特にGWの連戦が始まるのでここまでおおきく躓くことだけは避けたかった。

     久保
   林   石原
染矢 上田  島田 久木田
 田所  後藤  鎌田
     中林

 惨敗後だが荒田と千明のみの小変更。なかなか期待する要素が見つからない。

 試合は想像以上に積極的なファジアーノに驚くところから始まった。高い位置で積極的にプレスし、運動量もあり、そして課題だった切り替えも非常に速かった。特に久木田のサイドはかなり効果的に攻撃できていた。クロスのタイミングやその狙いどころ、そして縦に行くプレー。相手はターゲットを絞りにくかったと思う。クロスの精度さえあれば…。逆に染矢のサイドへはボランチが左利きのこともあって何度もボールが行くのだが殆どチャンスを作れていなかった。
 とはいえ全体としては非常にうまく試合を運べていた。北九州のように引いてこないのでやりやすいというのもあるのだろう。上田もパスコースが多いことからゲームをかなりうまく組み立てられていた。彼に前への積極性があればJ1でも十分プレーできる選手だろう。

 試合は五分五分。少しだけ岡山が上回っている感じ。だからこそ先制点が早く欲しかった。ただ今季前半に得点したことが無いチーム。そう簡単に得点はできない。やはり前の精度の低さ、プレーの雑さが影響しているのだろう。久保は高さ以外に難があるし、林はトラップとシュート精度に難がある。石原はスピード以外に難がある。このメンバーで誰が得点するのか?という感じだ。
 やっぱりFW以外に期待するしかないだろう。すると後半開始直後、積極的なプレスが相手のミスを誘発した。川又がいたころはああいうミスを相手からよく引き出していたなあ、とちょっと思ってしまった。そういう意味ではチームの調子も良くなってきたのかもしれない。

 その後、相手が退場して楽に勝てるかなぁ、と思っていたらどうもそうならない。ああいう単純な攻撃の方が苦手なので仕方ないが、もう少し試合全体を見ながらゲームを進めて欲しいものだ。ただ後藤がCBの中央に入って、彼が結構前に出るスタイルのためか自然とラインが上がり、全体をコンパクトにできているように感じる。このやり方にチームが慣れれば、少しは守備がマシになるかもしれない。
 最後は期待してなかった石原がようやく仕事をして終了。とにかく結果に繋がったことが大きい。

 という2-0の快勝。今季初の複数得点で、ホーム初勝利。元々札幌のように前に来る相手とは相性が良いのはわかっている。ただ今季はそういう相手にも全く自分たちのプレーが出せていなかった。それがようやく自分たちの形が出せた、というのは一歩前進だ。スタートダッシュを狙ったチームとは思えない遅さだが、ようやくだ。そんな中で、全体をコンパクトにし、前からプレスし、切り替えを速くできるようになったのは非常に大きい。このスタイルを続けられればそこまで先は暗くないだろう。とにかく今プレーしている選手は、怪我人が帰ってきても戻る場所がないような状況を作り上げて欲しい。それでは勝手に採点。

久保(5.5)体は張ったが。最後のは決めないと
林(5.0)プレー精度が低すぎ。ゴール前は特に
石原(6.5)もう一回期待させて欲しい
染矢(5.0)左サイドが機能していなかった
上田(7.0)MOM。祝初ゴール。クレバーだった
島田(6.5)ようやく積極性が出てきた
久木田(6.5)キックの精度が上がれば本当にいい選手
田所(6.0)慣れないポジションを上手くこなした
後藤(6.0)積極的な守備で完封
鎌田(6.5)対人の強さと読みの良さを見せた
中林(6.5)反射神経だけは代表レベル

清水(6.0)試合を締めた
荒田(6.0)やっぱり先発向き
千明(*.*)

影山(5.5)
 最低限の結果がようやく残せた。遅すぎるが何とか挽回して欲しい。

第8節 北九州戦

2014-05-04 01:01:53 | ファジアーノ岡山
 前節勝利し連勝して調子をあげていきたいところ。そんな期待はいつも裏切られるのだが。

     久保
   荒田  林
染矢 千明  上田 久木田
 田所  後藤  鎌田
     中林

 竹田、押谷が負傷欠場。ただ、元気でも押谷はシャドーとして使われていないだろうし、竹田は酷いプレーを続けていたのでDFラインを変える良い機会と前向きに考えるべきだろう。そして鎌田も本職のCBとして起用される…、と思ったら真ん中ではない。確かに後藤は竹田が真ん中に定着する前まで起用されていたが、今のやり方なら鎌田の方がいいし、一人でも普段のポジションで起用するのが良いと思うのだが。

 そんな不安の中試合開始。とにかくこの日は失点のことより攻撃に焦点を当てるべきだろう。対する北九州はかなりラインを下げてきた。今のファジアーノには最も効果的な戦術だろう。そして岡山も、こういう相手に勝てなかったから攻撃を試行錯誤を繰り返して今に至っている。なのでこの日はこれまでの成果を確かめる良い機会だった。と言うレベルに至っているとは思わないが。
 こういう相手だとポゼッションはできる。だから「ボールを持たされている」状況にならないよう気をつける必要があった。相手の弱点を探すためのポゼッションであるべきだった。少しはそれにトライしていたように思う。しかし精度の低いプレーが続きペースを奪われ、気づけばいつもの様にボールを受けに来る選手がいなくなった。いや、上田は受けようとしていたが狭いスペースにパスする勇気が無かった。

 そして今季の最大の課題「切り替えの遅さ」が目立つようになった。カウンターを何度もされるうちに諦める選手が散見された。そもそもカウンターの原因は岡山にもあった。パス回しで田所や後藤が焦れて精度の低いボールを放り込んでしまっていたからだ。精度の高い上田や千明の所から縦に入れればいいのだが、そこに渡せない、待てない。相手があれだけ後ろにいるのだからのんびりしていればいいのに。影山が「縦に速く!」とばかり言っているからだろう。ゲームの流れを読みながら試合を進めることができていなかった。もう若くないのに。
 そしてカウンターしかない相手に、カウンターでやられる。精度の低いボールを奪われ、楔に後藤が当たり遅れて自由にパスをさせ、ラインも乱れ。1対1が弱いファジアーノにしてみれば、あのDFがバラバラした状況は致命的だった。

 リトリートする相手から8試合で4得点のチームが点を取れる可能性は相当低い。複数得点さえしていないチーム。この時点で勝利の可能性は相当低くなっていた。それでも引き分けなら…、と後半が始まった瞬間に染矢が無駄なファールでFKを与え失点。引いた相手から2点なんて取れるわけがなく、久木田と石原のセルフジャッジで3点目を与え試合終了。

 という0-3の惨敗。守備は安定しなかったが、失点の要因はそれ以前にあり仕方ないと言える部分があった。しかし攻撃はどうしようもなかった。クロスの精度は低く意図も合わない。FWにはボールを収める能力も、シュートの精度もなく、特に荒田はシャドーで使われ本来のプレーが身を潜めた。采配も酷かった。前線に精度が欲しいのに精度の低い石原を投入。放り込み始めたのに片山でなく三村を入れる。惜しいプレーを何回か続けたら1点もらえると思っているのだろう。
 10試合で白星先行はもう無くなった。スタートダッシュを狙ってこの成績、監督交代を強く言われても仕方ない。降格圏なら現実的だ。現状維持で満足している監督では、相対的な位置は下がるのみだ。

 今季の試合は見るのがキツイ…。2年も我慢してるんだから当然か。それでは勝手に採点。


久保(4.0)精度不足。前で雑になると信頼されない
林(4.0)作ってもらったチャンスを簡単に潰しすぎ
荒田(4.0)組み立てでの酷さが目立つ
染矢(3.5)クロスが非効率。ドリブルで中に入ることもできず
千明(4.0)君があせったら終わり。守備の弱さも目立つ
上田(5.0)精度高くパスを外す。守備はのんびり
久木田(3.0)クロス精度の低さは酷い。3点目の対応は酷かった
田所(3.0)ブレゼントパスばかり。今のプレーは気負いという
後藤(4.0)いつもの癖でラインを飛び出して失点
鎌田(4.0)素直に真ん中で使ってから
中林(5.0)ノーチャンスかもしれないが3点目は少し油断した

石原(4.0)「おしい!」ボタンがあれば相当点数稼げる
清水(5.0)放り込みの中でどうすりゃいい?
三村(5.0)放り込みの中でどうすりゃいい?

影山(-6.0)
 引きこもった相手に「縦に速く」なんて指示出すんだから驚きだ。この不甲斐ないサッカーに1日も早く終止符を打ってほしい。はらわたが煮えくり返っているのは観客のほうだろう。正直この監督がいる間は「強くならないでくれ」「勝たないでくれ」と思ってしまう。勝って欲しいのだが

第7節 東京V戦

2014-05-01 18:57:05 | ファジアーノ岡山
 初めてで最後の国立。あの舞台で岡山を代表するチームが戦うということは数年前まで全く想像したことが無かった。ただどうせならもっとお客の多い舞台でプレーさせてあげたかった。

     押谷
   荒田  林
染矢 上田  島田 久木田
 田所  竹田  後藤
     中林

 ようやく上田を先発起用したが、千明が外れることの不安もある。また3トップから石原がようやく外れた(怪我らしいが)が、センターは押谷。荒田か林のほうが適任だと思うが。そしてここまでしながらCBに田所を起用。そんな急造CBで,前節のできを見れば素直に鎌田だろ?と思いながら観戦。
 相手は財政難で戦力維持さえできていない東京V。プロクラブとしての体を保つのがギリギリだ。成績も下位に沈んでおり負けるわけにはいかないし、上の集団についていくためには絶対に勝利が必要だ。戦力強化したチームが財政難チームと同レベルに沈んでいるという事実は重く受け止めるべきだろう。

 試合の入りは悪くなかった。しかしまず守備が悪い。竹田の1対1の弱さを狙われていた。35分の平本に交わされるシーンはDFの選手とは思えなかった。それ以外にも田所と染矢の連携の悪さも突かれる。失点しなかったのは相手のレベルの低さに助けられただけだった。
 そうやって中々攻撃に移れずDFラインが下がってしまう。その上にビルドアップも酷い。竹田は必ずワンタッチして出すところを探す判断の遅さを狙われていた。彼のように高さも速さも1対1も無いDFがこんなプレーでは存在価値を問われるだろう。さらに田所はWBの選手とは思えないほど足下が落ち着かず、とても不安そうにボールを裁いていた。なのでGKへのバックパスが増えるが中林のキックの精度は悪い。しかも前線に高さはない。というわけでそこでボールを奪われる。
 せめて前線に高さがあれば、と思うが高さの無い選手起用の意図は不明だ。しかも前の選手の距離が離れすぎてセカンドボールもいつものように拾えない。前で時間ができないのでDFラインは下がり距離は広がる。悪循環だ。

 他の選手も決して良くなかった。期待の上田もパス精度はあるが、ボールを受けに行く回数や組み立てに加わる回数がまだ少ない。他の選手も上田を見れない。3トップの配置も悪い。荒田はシャドーでは組み立てに加われず停滞。林も受けると後ろに持って下がることが多く攻撃に繋がらない。左サイド2試合目の染矢は田所より仕掛けられるが、クロスは相手に引っかかるばかり。CKが取れる分マシだが、あの程度なら田所の守備を取る。
 とにかく前半は全体のプレーが遅く、切り替えも遅く、ボールの動きも遅く、ボールの動く範囲も狭かった。ただ相手の調子が悪いことだけが救いだった。岡山の酷いプレー対東京Vの淡白な攻撃。おかげで少しずつ岡山にペースが戻り始めた。多分普通のチームが相手なら失点して終わっていた。

 前半終わりからペースを握り始め荒田がゴール。やっぱりフィニッシャーはゴール前で強い。押谷や林に不足しているところだ。ゴール前でシンプルにゴールに向かってプレーできるのはさすがだ。
 その後はいつものように岡山は引きこもってプレーする。こういうときに上田の存在が役立つはずだが、他の選手にどうしても彼の姿が見えずボールを当てられない。普段から臆病に横パスばかりしている弊害だろう。DFラインの強化は緊急の課題だ。とにかくあれだけ前にクリアするだけのプレーではどうしようもない。千明が出てきて少しだけマシになったが。

 というぎりぎりの1-0の勝利。荒田が言っていたように絶対に勝たなければならなかった試合で、多少プレッシャーがあったと思うが、それでももっと勇気を持って戦うべきだった。そして練習からこの課題に対してもっと取り組むべきだ。
 2勝2分3敗。4得点。とてもスタートダッシュを狙ったチームとは思えない。目標大幅未達だ。ここから3連勝してもスタートダッシュ失敗という結果だ。これで10試合目までにもう1勝できなければ普通は辞任する。それでは勝手に採点。

押谷(5.5)適切なポジションで使いたい
荒田(6.5)MOM。前半しんどかったけど点は取るのがストライカー
林(5.5)玉離れがわるい
染矢(5.0)クロスは要改善
上田(6.5)もう少しボールを受けられたら
島田(5.0)ゲームを作れず。パスを出した後油断しすぎ
久木田(6.0)気の利いたプレーはさすが
田所(5.0)CBになってわかる足元の悪さ。酷すぎる
竹田(4.0)終始狙われた
後藤(5.5)いつもながら足元に怖さが残る
中林(6.5)キック以外は完璧なのだが。

片山(5.5)あまりゲームを変えられず
千明(6.0)終盤に組み立てでチームを救った
清水(-.-)これから。期待している

影山(4.0)
 前半と勝ち越してからが課題。距離感の酷さが全く改善されないまま試合に入っていくのはどうにかできないものか?