Motor Sports Sound

車とスポーツと音楽と

参戦

2006-01-27 12:47:43 | Motor
 ようやく亜久里の参戦が決まった.

 昨年の日本GP前から話が上がった「佐藤君救済チーム」.ようやく救済が確実になったが,本当の意味で救済になるかどうかは未だに疑問だ.

 車の開発は進んでいる,とメディアでは言うが,正直贔屓目にしか報道しないメディアの情報は殆どあてにならないだろう.何しろ最初は中古車だ.しかもかなり昔の遅かったアロウズ.今その車を如何に改良しようと通用しないのは目に見えている.

 ヨーロッパラウンドには新車が間に合う,とのことだが,それもかなり怪しい話だ.唯一ホンダのエンジンを使えることが救いだろう.シャシーや空力面も技術供与が相当あるだろうから,ミッドランドくらいといい勝負ができれば上出来では無いか?
 しかし,そのホンダさえ「挑戦」ということを言っているくらいだから,その派生チームは「無謀」としかいえないだろう.


 まぁとにかく最初は完走してデータを集めて,勝負はヨーロッパラウンド後くらいだろう.そこでポイントを取れれば上出来だ.

 ただ,佐藤君の相方に「日本人ドライバー」というのだけはどうにか止めて欲しいものだ.サーキットも知らない,経験も無いドライバーを入れることは,データ取りや開発の進行自体にも大きな影響が出るだろうからだ.


 とにかく今年のF-1をみるネタが一つ出来たのはいいことだ.レース自体がつまらない現在では,ネタが無い限り2時間見るのはかなりつらいものがあるから.

宣伝効果

2006-01-23 12:54:30 | Sports:other
 スーパーリーグの福岡がリーグを脱退した(せざるを得なかった)そうだ.このことは当該チームの選手にとっては非常に辛いことだろう.

 けれど,日本のバスケ界にとっては良い出来事と捉えることも出来る.このチームは協会が「プロ化」の試金石として立ち上げたチームだ.しかし実際はbjに対抗するために作られただけの急造チームであることは明らかだった.
(協会の衝撃の記者会見「自慢してもいいですか」のとき,夕方のTBSのニュースにさえも「こんなことで大丈夫なんでしょうか?」のようにいわれていた)

 こうした背景があったので,私が思っていたこのチームの役割はただ一つだった.協会の腐敗とずさんさの広告塔となること.それだけだった.心配していたのは「万が一うまくいったら嫌だな」ということだ.そして心配は杞憂に終わった.

 
 このチームが役目を果たしてくれたことは,本当に日本のバスケ界には非常に良かった.協会の腐敗だけでなく,bjの宣伝にもなったからだ.それは福岡が解散して来期以降はbjに入る,という報道がなされたからだ.bjはメディアへの宣伝が極端に少ない(全国番組のスポンサーがSリーグのチームの親なのもある).今回の事件では,ただでbjの名が「わずか」だけれども世間に流れた.これが非常に大きいと思う.

 忙しくてTVはあまり見ていないが,ネット上ではニュースになっていたし,バスケが狙うお客もネットを見る層だろうから,これは非常に大きい.いざこざもあり,bj贔屓目に見てもらえるメリットもあったし.


 バスケはたった5人でチームが作れ,選手も20人いれば十分機能する.競技人口は高校までなら相当多い.しかも競技施設は全国に散らばる国体で作った無駄に大きく,殆ど満員にならない体育館を使えばいい.これを考えると小さな街でも十分にクラブが運営できる.スーパーリーグが全てbjに入れば,一気に数も増えて安定した運営が出来るようにもなるだろう.

 Jに続いてbjも栄えれば,今の企業密着,特定球団,特定競技中心のビジネスモデルも崩壊するだろう.そこからが本当の始まりで,それまでに如何に体力をつけておくか,だろうけど.今はJが抜け出してるけどね.bjはこれからの頑張り次第かな.bjが問題なしとは思わないんで.

この対比はいかんともしがたい

2006-01-18 03:22:02 | Sports:football
 昨日物凄く今の状況を象徴するような話題が2つ合った.

 ひとつはJ2の将来の22チーム化.これはもう早くして欲しい.J2の充実はこの国のスポーツ界を完全に変えてしまうかもしれない.今,野球にしか興味の無い田舎のおっさんたちに対する影響が物凄く大きいからだ.

 プロ野球ファンのおっさん達は,元々高校野球を応援する熱い地元の人たちと重なる.そういう人たちが,たとえJ2と言えども地元にチームが出来れば気にならないはずが無い.これは物凄い影響だ.プロ野球ではまず考えられない地元のチームというものは,想像を超える愛着をもたらすだろう.元々プロ野球では想像しにくいのだから,余計だ.愛国心に近い感情を抱くだろう.

 そうして更には都会のおっさんにも影響はあるだろう.都会のおっさんの殆どは地方出身だ.心のどこかで地元は残っている.そこのチームが都会に遠征に来たらどうだろう?少なくとも10人に1人は「お,がんばっとるな」と思うだろう.結果が気になるだろう.そういう人同士が別チームでも話をすれば熱くなるだろう.「うちのほうが先にJ1だ」と.「うちは弱いけど,がんばっとる」と.

 レベル向上は注目されるチームが増えればほっといてもあがっていくだろう.競技人口が増えるのだから.その辺の心配は要らないだろう.とにかく理念にそった拡大は歓迎だ.最初の一歩を踏み出す助けをしてくれるのはありがたい.早く地元にプロチームができた感覚を味わってみたいものだ.


 個人的にはファジアーノに準会員になって欲しいなぁ.湯郷頑張ってるし.



 そんな期待溢れる話とは全く逆の話題.プロ野球の3軍リーグ.

 まーーーーったく興味が無い.もし岡山に阪神の2軍が来ても見に行かない.だって「2軍」だもん.所詮兵庫県のチームだし.永遠にセ・リーグの公式戦には参加できないし.参加できるのは昇格した選手だけだし.なのに3軍なんて.

 よく分からないのがこれを「興行」としてスポンサーをつけようとしていること.2軍でも見る気がしないのに,3軍の試合にどれだけの価値があるって言うんだろう?売名行為を目指す企業以外にまともな企業は金を出さないだろう.

 3軍と言う控えの中の控え.そのチームのどこに面白さがあるのか?確かにファンにとっては,「将来の4番」なんて目で見れるかもしれないが,正直金と時間を出してまで見たくもないし,将来の4番なんて3軍なんかにいる可能性は極僅かだろう.何を動機にしていいのかよく分からない.おととしのストのときにこの話が出たときもそうだったが.

 これにより,より多くの選手を1企業が囲い込むことが出来るようになる.結局はこれが目的なんだろう.手当たり次第集めて,使い捨て.他のチームにとられるくらいなら3軍でも何でもいいから.

 結局この発想の原点にファンや野球の競技全体を見渡した視点が無いから,何がしたいかわからんような構想をぶち上げるのだろう.理念もくそもあったもんじゃない.そういや幼稚園か小学校の低学年の頃地元に来た日ハムの2軍の試合を見に行った記憶があるが,ファンでもないし地元にも関係ないし,でそうとうごねた記憶がある.


 もし,仮に.この選手を独立した下部リーグのチームに分配して,それぞれが独立したチームになったら・・・.どう考えても実現性はほぼ0%だから考えるのは止めた方がいいんだが,一応書くと,ファンの裾野は3軍作るより効果的に増えるだろう.いや,もう遅いんだけど.一回壊れないと無理なんだけど.

 そこに自分の夢を当てはめることさえ出来ない閉鎖的な競技に間違いない.好きにやってくれればいいや.燃えろ!3軍フレッシュリーグ.

アンチ

2006-01-14 17:13:55 | 興行--日本野球--
 最近「アンチ野球」という種類の人をネット上でよく見かけるようになった.

 こういう野球嫌いの人を見て,野球大好きな盲目な人たちは,「このサッカー好きめ!」という反応をする.というのも,その野球嫌いな人たちが野球界の制度の悪い点を指摘するときにサッカーの話題を出すからだ.

 しかし少し考えると,元々サッカー好きな人が「アンチ野球」になる可能性は極めて低い.彼らは元々「野球無関心派」だからだ.なので野球なんてどうでもいいし,ルールさえ知らない人も多い.サッカー好きが野球嫌いになるのは「TVで野球中継ばかりされることが気に食わない」という子供じみた理由くらいしか考えられない.

 では「アンチ野球」はどういう種類の人がなるのかというと,「元野球好き」,しかもかなり好きだった人たちだろう.彼らは野球に詳しい.だからこそ野球の駄目な点にまで詳しくなってしまったのだ.しかし野球しかなかった時代,そしてネットが存在しなかった時代は,マスメディアによる「洗脳」もあり,駄目なことを含めて「野球好き」だったのだ.


 しかし,Jリーグが始まりサッカーを通じて「世界」を知るようになると,まず「世界のプロ野球」という嘘に気づいたのだ.それまで世界的なスポーツと思い込まされていたものが,全てメディアの洗脳,ということに気づき始めたのだ.

 そこにネットの普及.各自が好きな情報を探し出せるようになると,野球が日本国内のみで如何に誇張された存在であり,そして世界的にも全く人気のない競技だということが完全に明らかになった.アメリカのMLBでさえも人気が減少していることさえも.

 更にネットの普及は「讀賣」というわがままを明らかにした.その不公平感はJリーグの仕組みを知ると耐えがたいものになっていった.「正」をしってしまうと「誤」は耐えられないものと変わってしまう.
 そのシステムはいくらファンが声をあげても通じない状態であり,その問題の多さに「絶望的」な気持ちにさせられる.


 こうした「騙された感」「裏切られた感」と「不公平感」「諦め感」は野球が好きな人ほど大きかった.そういう人が「アンチ野球」へと変わっていったのだ.今野球を大好き,というのは盲目的な「野球信者」か「ネットから情報を取得しない人」だけだろう.それでもあれだけいるのだが.

 こうしたアンチ野球を増やすようなことを無くさなければどんどんと増えていくのは見えている.そんな中讀賣はルールを無視して韓国人を強奪した.その選手の実力はともかく,その手法がアンチ野球を増やしてきたことにまだ気づいていないようだ.

 そして今後も「世界の野球」をアピールしていくのだろう.

天皇杯決勝

2006-01-11 16:04:58 | Sports:football
 年末年始忙しくて見てなかったのをようやく見た.

 正直なところ,「清水」という時点であまり期待していなかったが,実際は結構面白かった.予想通り清水は引いてきたが,先制された後は,昔の清水のようにパスを回して駆け上がるサッカーをしていた.リーグ戦では低迷していたが,中盤の若手も成長しているようだ.今年の降格候補にしたがこの試合を見る限り無さそうだ.

 浦和はどうだったか,というと・・・.まぁポンテが相変わらずいい選手だ.大分研究されているだろうにも関わらず一つレベルの違うプレーを続けてチャンスを演出している.それに加えて長谷部が以前よりも決定的な仕事をこなすようになってきていた.準決勝でもいい動きをしていたが,この試合もいいところに顔を出していた.赤星っていう若い子は良かったし,細貝も良かった.
 ただ,復調気味だった三都主は,この試合でまた元の三都主に戻っていた.本当にブラジル人とは思えないセンスのないプレーの連続だった.パスの展開が読めるし雑で硬い.あと山田もちょっと?という感じだった.何かね.多分この日のプレーには満足していないだろう.


 試合は浦和の見事な2点目のゴールでほぼ決まったが,その後の清水の平松の退場は笑ってしまった.1点返して追い上げている最中に,途中出場の選手が退場って・・・.期待されていたらしいが,25にもなってあれだけ試合を読めない選手はもう駄目だろう.そもそも途中出場で全く目立っていなかった時点で駄目だが.


 天皇杯を浦和が勝ち取ったが,浦和は順調にビッグクラブへと突き進んでいる.今年もワシントンに相馬に,下手したら小野.今年ACLに出してやりたいくらいだ(FCニッポンが解散すればいいのだが).サポータも多いし経営も順調だし,Jリーグ初のビッグクラブとして今年以降もタイトルを獲得していって欲しい.

 ただ,試合展開に関わらず同じ調子で声を出す応援は,プロ野球のそれと同じであまりかっこよくないな.惜しいときやピンチの時は歓声を普通に上げて歌が止まる方がより真剣な感じでいいんだけど.まぁあぁいう風に国立を埋めるサポータは壮観でいいけど.

高校サッカー追記

2006-01-10 13:09:34 | Sports:football
 高校サッカーで思ったことをもう一つ.

 日テレのエピソード実況のおかげで分かったことがもう一つある.

「うちの高校は茶髪やピアスは許さない.プロの表面だけは真似させない.」

 などという高校が決勝で負けたようだ.よく分からないのだが,今日本中の高校生は大体茶髪だったりロン毛だったりする.別にプロだけがそうだと言うわけではない.しかも日本のプロにも坊主はたくさんいる.久保の真似はしていいのか?不思議な言い分だ.多分誰一人としてその言い分が正しいと思っていないから,皆卒業後に茶髪のロン毛,いきがった奴はピアス,という風になるんだろう.

 高校サッカー界にはどうも「高校野球」いや,「野球」の病原菌が混ざっているようで,サッカー界でこういう勢力が幅を利かせることはないだろうが,こういう病原菌は早めに駆逐して欲しいものだ.全員が同じ「坊主頭」というのは,何を意味するか,というと,一人一人が持っている色々な意見をすべて排除する,ということに繋がるのだ.
 指導者が聞く耳さえ持たず一方的に押さえつけ,そういう考えに賛同できない選手は,いくら正しい意見を持っていようと「異端児」とする.その象徴である.するとそこには全ての創造性は失われ,古いTVゲームの選手のような「量産型」がたくさん生まれてくるだけなのだ.

 まぁ指導者的立場の人が良く陥るのだが,指導者や年上の人間は,ただそれだけで人として優れているわけでは無いのだ.たまたま教え子より知識があり,経験があるだけなのだ.年齢が違えど優れた感性を持ち,人間的に優れている場合もあるのだ.「全て丸坊主」の指導者は,「自分はお前らより上」という判断を勝手に下している自信家であり,独裁者なのだ.

 決勝で負けたチームの選手は監督に聞いてみたらいい.

「野洲は髪の毛伸ばしてるのにうちより強かったです.なんでですか?髪を伸ばすと強くなれないんじゃないんですか?」

と.

Jを目指して

2006-01-10 02:05:12 | Sports:football
J1J2JFL地域リーグ
北海道コンサドーレ札幌---
青森----
秋田----
岩手---グルージャ盛岡
山形-モンテディオ山形--
宮城-ベガルタ仙台ソニー仙台ヴィーゼ塩釜
福島---FCプリメーロ
群馬-ザスパ草津FCホリコシ-
栃木---栃木SC
茨城鹿島アントラーズ水戸ホーリーホック流通経済大-
山梨ヴァンフォーレ甲府--韮崎アストロス
埼玉浦和レッズ大宮アルディージャ---
東京FC東京東京V佐川急便東京横川武蔵野青梅FC
千葉JEF千葉柏レイソルJEF千葉アマ-
神奈川横浜マリノス川崎フロンターレ横浜FC湘南ベルマーレ--
長野---長野エルザSC松本山雅FC
新潟アルビレックス新潟---
富山--アローズ北陸YKK AP富山アトラスFC
石川---金沢SCフェルヴォローザFC
福井----
静岡ジュビロ磐田清水エスパルス-ホンダFC静岡FCFCイースタン
愛知名古屋グランパス-FC刈谷-
三重---MIND HOUSE TC
岐阜---FC岐阜
滋賀---※滋賀FC
奈良----
和歌山----
京都京都パープルサンガ-佐川印刷-
大阪ガンバ大阪セレッソ大阪-佐川急便大阪-
兵庫-ヴィッセル神戸-バンディオンセ神戸
鳥取--SC鳥取-
岡山--三菱水島FCファジアーノ岡山FC
広島サンフレッチェ広島---
島根----
山口----
徳島-徳島ヴォルティス--
香川---カマタマーレ讃岐
愛媛-愛媛FC-愛媛しまなみFCベンターナAC
高知---南国高知FC
福岡アビスパ福岡--ニューウェーブ北九州
佐賀-サガン鳥栖--
長崎---V・ファーレン長崎
大分大分トリニータ---
熊本--ロッソ熊本-
宮崎--ホンダロック-
鹿児島---ヴォルカ鹿児島
沖縄--FC琉球沖縄かりゆしFC沖縄海邦銀行


 今年もJリーグチーム,J目標チームをまとめてみた.

 見てみると,左に行くほど中央にチームが多く,右は満遍なく揃う.つまり関東中心のJリーグを象徴しており,そして全国規模でJリーグを目指すチームがある,ということを意味している.

 全く動きが無いのが青森,秋田,福井,奈良,和歌山,島根,山口の6県.青森,秋田,島根,山口というように本州の隅の県に全く動きが無いのは面白いところだ.また,野球王国関西を示すように,奈良,和歌山には動きが無く,しかもJ入りを目指すチームもバンディオンセだけ(JFLのチームは目指していない),というのはなかなか面白い.やはり関西では阪神人気が根強いのだろう.

 また心許ないのは中国地方.この辺りも地味に野球王国であるので厳しい面はある.岡山のチームがJ2にまで上がれば一気に雰囲気は変わるのだろうが.広島以外は全くプロスポーツチームの無い地域だけに,一つでもできることの効果は大きい(山形に行ったとき,「こんな田舎でもJ2あるんだよなぁ」と羨ましく思った経験から,あぁいう田舎にチームができれば,自ずと他県との競争が始まるはず).
 逆に野球王国として名高い四国(マスコミが言ってるだけだが)は,Jチームが2チーム有り,更に各県にJを目指すチームが揃う.ここらは当然ライバル意識もあるだろうから,上になればなるほど面白いだろう.サッカーの四国リーグの方が野球の独立リーグより余程面白そうだ.

 九州は野球の牙城だった福岡にまたJ1が戻ってきた.元々はサッカーの盛んな地域(国見,鹿実,福岡の高校など)なので,もっと盛り上がって欲しいところだ.地域間であまりライバル心が無いのが面白くないが.まぁ鳥栖は本気になったようだし,ロッソも力を入れているし,長崎も盛り上がり始めている.期待したい.


 まぁ,何でこんなもんをまとめたかというと,将来のJ3をどうすべきか?ということを考えていたからだ.

 アマチュアよりJを目指すチームが完全にレベルが高ければJ3はプロチームのみのリーグ,というのが理想だが,現状では無理なので,やはり「プロ・アマ混合リーグ」が現実的だろう.それならばJFLのままでいいではないか?というのもあるが,そうではなく,プロチームがより「プロ」としての意識を高めるために早急にJ3とすべきだろう.頃合を見てJ3とJFLを再度分ければいい.

 J3とJ2の入れ替えはJ2,J1の入れ替えと同じ制度で行い,アマチュアチームがいる場合は.J3上位3チームがアマチュアの場合,入れ替えはなし,2チームの時は1チーム入れ替え戦,1チーム自動降格,といった感じだ.J3では企業チームもありで企業名チームもありとする(メディア露出の低さからスポンサー獲得をしやすいように).ただし一度J2に上がったチームは企業名をつけることはできなくする.

 そしてJ3の下部組織.現状の地域リーグを保ちながら,全国レベルの戦いを増やす.仕組み的にはシーズン前半で各リーグ上位2チーム(数合わせもしなければならないだろう)を決め,そのチームはシーズン後半を全国予選リーグ(HAの4試合リーグくらい)でリーグ戦を行う.残りのチームはシーズン後半を地域リーグで競い,その中の優勝チームでシーズン終わりに全国優勝トーナメントを行い,優勝チームが前期の予選リーグ勝ち進みチームと共にJ3入れ替えチーム決定トーナメントに挑む.多分こうすると結構ハードな争いになるとは思う(まぁ思い付きなんで問題はたくさんあるだろうけど).

 とにかくJ3を作ることでプロ意識を高めることを誘発し,さらには今の地域リーグで全国レベルの争いの場を増やし,地域リーグのレベルを上げ,Jを目指す地域のチームの競争力を高めることが必要だろう.アマのチームが3部リーグにいれるような現状を打破し,下部リーグのレベル向上をすることが,今後の日本サッカー界には必要だろうと思う.

 J2にいることで満足しているような草津のようなチームの刺激にもなるのではないだろうか?そして甲府でもできるんだから,という気持ちを高めることに繋がればいいだろう.そしてJ3でもそのチームに誇りを持てるようになれば,各都道府県にJチーム1チームという日も近づくだろう.



高校サッカー決勝

2006-01-09 17:16:00 | Sports:football
 見事に予想大はずれ.まぁいいんだけど.

 意外だったのは前半の野洲の戦い方.予想としては前半は鹿実ペースで後半盛り返すと思ってたんだけど,全く逆だった.この予想が外れた原因として,野洲のレベルを見くびっていたのと,高校サッカーを過大評価していたことだと思う.

 鹿実は前半は完全に舞い上がっていた.そこに高校サッカーでは見慣れないポゼッションサッカーがきて,正直何もできていなかった.野洲に後ろでボールを回され,一気にペースアップされる.そうして前線と中盤のラインが間延びしてプレスがどんどん効かなくなっていっていた.

 更に,野洲は思った以上にプレスに強く,激しいプレッシングの中でのボールキープの技術がかなりあった(ここはかなり意外だった).そこで鹿実がボールを殆ど奪えず攻撃は常に最終ラインで防御してからになっていた.そこからのロングボールで起点が作れず(これは野洲の思った以上のプレッシングのためだが),全く攻撃の形を作れていなかった.

 後半になってようやく野洲の足が止まり,鹿実ペースになって同点になったが,かこいの欠場で決定力が落ちたチームは決勝点を取れなかった.そして延長後半にお互いが疲れきったときに,野洲の組織力と技術が生きた.攻撃と言うことにこだわった結果だったと思うし,鹿実が思った以上に野洲(というかユースちっくな)サッカーに対応できなかった結果だろう.

 両チームの特徴が出た面白い戦いだったと思うが,やはりこれまでの高校サッカーの終焉が見えた感じがした.もっとも日テレは「伝統の高校サッカー」が好きなようだったが.その偏った実況のせいで鹿実が嫌いになりそうだった.


 日テレ大好きの「エピソード実況」は要らん情報をたくさん提供してくれた.高校サッカーは変わり目にきている.中高一環で教える必要がある.という監督のコメントに,

「そうやって中学で育てた選手を高校サッカーに入れる必要がありますね」

 という.訳がわからん.この場合「そういった役目はクラブチームならすぐに出来ますからね」だろう.
 更には,各年代代表選手の高校サッカー出身比率を出して(現代表では9割),

「上の年代ほど高校サッカー出身が多いんですよね」

 という.訳がわからん.今の代表が高校の頃はまだユースが充実していなかっただけだ.唯一ガンバだけが充実していた(大黒,稲本,宮本・・・)から比率が低いだけなのだ.しかも3人いるだけで9割にはならないはず・・・.まぁ今後はJのユース以外のクラブユースが充実していく必要があるだろうが.

 こうやって何とか自分の手持ちの「高校サッカー」というコンテンツの質を高めようと放送をしていた.

 どうもこういった「洗脳報道」は野球に関わらず,「日テレ」の得意技のようだ.プロ野球のガラガラの観客席を隠すように.事実を曲げて日テレの利益を守ろうと努力するのが,日テレの企業姿勢のようだ.企業理念としては最低だ.


 本当ならこんなこと書かなくても,「いい試合だった」で終わりたかったんだけど.日テレは讀賣の試合以外は放送しないで欲しい.いや,箱根駅伝も興味ないからいいや.頼むからサッカーにだけは手を出して欲しくない.いい展開のパスのときに「お父さんが・・・」なんて実況されるとそれだけで嫌になるんだから.


 最後に滋賀はJチームもなければ,Jを目指すクラブも下のほうにしかいない(滋賀FC).しかも関西.そういった地域でこういった優勝チームが出てくることは日本サッカー界には非常に大きいことだろう.知事も来ていたらしいし,いい動きがでればいいのだが.京都が滋賀に移転なんて話があるが,それはちょっといい動きではないが.

高校サッカー準決勝

2006-01-09 02:06:43 | Sports:football
 両方見てみた.

 まず鹿実の試合は,実力差ありすぎ.これがベスト4の対戦?と思うくらい.遠野は悪いけど対戦相手に恵まれたんだろう.ちょっと鹿実が強い,というのもあるけれどめちゃくちゃ強いわけでもないし.

 そして野洲の試合.まぁこっちはまだ見ていて面白かった.野洲は多々良のような相手だとやりやすいんだろう.実力もそんなに違うわけでもなかったし.

 ただ,ちょっと「足技」の野洲とか言われているのはどうかな,と思う.正直クラブユースと比べてお世辞にもうまいとはいえない.高校年代では当たり前のプレーだと思う.たまたま選手権でそれを前面に出しているだけ,というところか.
 ヒールパスなんて精度が悪けりゃ意味なんて無いし,ドリブルだってところ選ばずやるなら逆に危険だ.テクニックがあるのは当然大事だが,それを如何に効果的に使えるか,というレベルでやって欲しいものだ.あんなに無意味にヒールとスルーを繰り返されると哀しくなる.

 まぁ意気込みは買うが,せめてもっとスピードを上げて欲しい.判断とプレーの.あんなにもっさりプレーしても勝てる,と思うとちょっと「大丈夫か?高校サッカー」と思ってしまう.これで決勝まで残ってしまうんだから.

 まぁこんなこと書いたが,野洲のサッカーが昔の高校サッカーと比べて落ちているとは思わないし,(放り込み重視で無い時点で)むしろ上がっていると思う.けれど世間のレベル(クラブユース)が更に上回っている,と言うことだ.実際G大阪ユースにボロ負けしたらしいし.


 今日の決勝は多分鹿実が勝つだろう.タイプ的には野洲が苦戦した朝鮮に似ているし(一緒にしたら悪いけど).鹿実のようなスピードとフィジカルをもって,しかも技術だってある,というチームには到底かなわないだろう.3点差くらいはまぁありえるところだ.



 しかし高校サッカーってどうなんだろう?世界大会でも45分ハーフなのに40分だし,試合は中1日ペースであるし.この大会を勝ち抜くサッカーと育成のサッカーは全く違うところにあるように感じて仕方ない.全チーム通してJに入れる選手は物凄く少ないし(プロ野球のそれとはちょっと意味が違うけど).

 あと,国立を聖地と言うのもね.やっぱ聖地なら専用スタジアムにして欲しいところだ.W杯のときに作って置けばよかったんだけど.まぁ東京のJチームが強くなるまでお預けかな.

谷間の世代

2006-01-06 12:58:19 | Motor
 年末年始,実家に帰って思ったこと.

 やはり30歳前後が谷間の世代だ,ということだ.何が?というと,サッカーと野球の世代の谷間,ということだ.親父は当然野球世代.「サッカーなんかツマラン」と一蹴.2つ上の兄貴は「阪神大好き」.そして私.「野球は疑問を持ちながら好きだった」「でもサッカーの方が純粋に楽しめるな」.

 実際会社等でも同様だ.私以下の世代では急激に「野球ファンが減る」のだ.「サッカーファン」が増えるわけではない.ただ,どちらに詳しいかと言うと「サッカー」なのだ.なぜなら皆「代表戦は見る」ということだからだ.

 こういう風に谷間の世代の私は,いつも「あと5年遅ければ」と思う.中学のときにJリーグがあれば,間違いなくサッカーをしていただろう.野球なんかにもっと早く見切りをつけていただろう.残念だ.ただ,もっと早く生まれて「完全洗脳」されなくて良かった,とも思える.


 このまま行けば,後数年で谷間の世代以降が社会で実験を握りだす.マスメディアも当然そう.現在の人気凋落に加えて,内部の世代交代が起きれば,間違いなく現在のようなプロ野球偏向報道はなくなるだろう.

 そのとき,プロ野球は間違いなく滅びる.ただしサッカーが盛んになるかどうかは分からない.ただ言えるのは,そのときまでにサッカーは改善を重ね,今よりも良いシステムで日本では存在しているだろう.
 もし,そのとき,J3ができていて,ほぼ全ての地方をJリーグチームがカバーできるようになっていれば,間違いなく日本はサッカーの国になっているだろう.

 他の競技はがんばる気持ちが少なすぎるから(bjはちょっとマシ),多分同じレベルのマイナーさを保つだろう.

 谷間の世代だから,中立に考えられるのだと,今更ながら実感.