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第33節 松本戦

2013-09-22 00:26:59 | ファジアーノ岡山
 ここから残り試合は負けたら終わり.特にPO枠争いをしているチームとの対戦での敗戦は致命的だ.この日は対松本.まさにその相手となる.

     押谷
   キム  石原
田所 島田  千明 田中
 後藤  竹田  近藤
     中林

 民均が復帰後初先発.正直連携の上がってきた桑田をここに来て外す選択をするとは思わなかった.そんなに簡単に諦めるならもっと早く諦めておいて欲しかった.対する松本には喜山,玉林と懐かしいメンバーがいる.やっぱ玉林は良い選手だ.この日も岡山の選手らしいプレーをしていた.

 試合は民均が復帰したことで前線の連動が落ちてしまった.桑田が担っていた攻撃のリズムを作るところがなくなったために全体的に攻め急ぐようなプレーが多かった.特に島田が前の意識が強いために簡単に裏を狙おうとしてしまうのを留める役目がいなくなってしまった感じだった.
 対する松本は相変わらずのキックアンドラッシュというイングランド的サッカー.それでも以前より連携が上がったことと,選手の質が上がったこと,パターンが増えたことでちょっと怖さは増していた.とは言え中盤でポゼッションして崩してこないので圧倒されている感じがないので怖さを感じなかった.

 そんな中岡山が松本のような速攻から先制.ここのところ岡山のサッカーを出来るようになった押谷が効果的に走り,そしてようやく自信を取り戻しつつある石原が思い切ってゴールを奪った.石原はああいうプレーを続ければもっと上を目指せると思うのだが.
 と,喜んだ直後に失点.抑えるべきときに抑えられない岡山.これがあるうちはPOやJ1なんて遠い未来の話だろう.

 後半はお互いガツガツやり合うサッカー.その熱さは悪くなかった.決してレベルは高くは無かったが,新興の,これから成り上がっていこうとしている両チームの良さが出た情熱的なサッカーで,非常に見ごたえがあった.
 多分,中林がいなければ松本の勝ちだったと思う.でも岡山には中林がいる.それを踏まえた守備でギリギリで凌ぎきり,逆にギリギリで1点を奪い取った.

 という2-1の試合.POに踏みとどまった.まあPO圏内に入ろうと思うなら4連勝くらい1回はしないと入れないだろう.ここからそういう勢いを持った戦いができるか?ちょっと厳しいか.



 この試合のあとJ1の2シーズン制が可決された.リーグが責められているが承認したクラブも同罪だ.サポーターは裏切ったクラブを支える義務はない.そしてこんな案を出した(呑んだ?)Jリーグは論外だ.切羽詰っている?それまでにできることをしなかったツケがきただけだ.近年Jリーグは何をしてきたのか?切羽詰った奴が,どうして大分や東京Vの拭かなくてもいいケツを拭いていたのか?そんな奴がクラブライセンスなんて笑わせる.

 今回の話の裏では,スポンサーやTVが撤退や減額をちらつかせて案を出してきたという話もある.もしそうだとしたらそいつらは本当に「スポンサー」なのだろうか?対象の活動や理念に共感しスポンサードするのが本来の形だろう.もちろんその活動や理念がスポンサーするに値しなければやめればいい.それがあるべきスポンサーだろう.Jリーグは決して彼らのものではない.

 それが今回漏れ聞こえてくる話では,スポンサーやTVが自分たちの思うように活動理念を変えようとしている.勘違いも甚だしい.そもそもJリーグ100年構想はファンを無視してTV局の言い分を聞いて金をもらおうというものなのか?違うだろう.そんなことも理解していないスポンサーやTVにはさっさと退場してもらえばいい.
 そうすれば貧乏するし不自由になるかもしれない.でも理念を曲げるような金をもらうくらいなら貧乏なほうがいい.闇金みたいなもので一度手を出してしまうともう逃れられなくなる.本当に酷いものに手を出してしまった.

 本当はもっと努力して本当のスポンサーを手に入れるべきだった.ギリギリの努力して復活したクラブだってある.Jリーグだって苦難を乗り越えて今があるし,今のJリーグにはそれを乗り越え成長していくだけのポテンシャルも力も魅力もある.それをしなかったチェアマンの大東とあの中西大介という奴は即刻Jリーグから出て行くべきだ.汚い金に手を染めて本当に大事なものを捨ててしまったのだから.
 あいつらはどれだけ現場を見たのだろうか.秋春制のときもそうだった.彼らは現場より東京の快適な会議室を愛しているのだ.いくら横断幕を出してもあいつらには伝わるはずも無い.奴らの好きなTVではほとんど映らないのだから.

 これからのJリーグは「ファンよりスポンサーとTVが大事」になった.なのでもう見に行く必要はない.スタジアムはガラガラでも問題ないと言っている.全国放送するから広告効果は抜群だと.プレーオフが最高!と思っている愚かで旧態依然のTV局が言っているのだから間違いない.スーパーサッカーを潰したTV局が言うのだから間違いない.

 今年はもう現地には行かない.来年TVで見るかどうかは知らない.まずは大東と中西がやめてからだ.それでは勝手に採点.

押谷(7.0)このところのパフォーマンスはJ2トップクラス
民均(6.0)もう少し連携が上がるのを待ちたい
石原(6.5)得点だけでなく,その後も.
田所(6.0)玉林との争いは見所満点だった
島田(6.5)攻撃面の良さが出ていた.
千明(6.0)守備をすかされる場面が目立った
田中(5.5)短気は損気
後藤(5.5)軽い守備が目立った
竹田(4.0)相手にばれた守備と軽さ.最後は酷かった
近藤(6.0)裏を取られることが多い
中林(7.0)MOM.物凄い反応の速さだった

久木田(5.5)特に目立たず
三村(5.0)仕事できたはず
篠原(3.5)最後は彼のせいでオフサイドではなかった.不安定にしただけだった

影山(5.5)
 最後の最後でDFラインをいじるのだけは止めて欲しい.篠原いれるくらいなら仙石でよかった.

大東(-100.0)
 20年の努力をつぶしたチェアマンとして名を残した
中西(評価不能)
 Jリーグラボに初めて出てきたときから制度を変えることしか頭に無かったことが顔に出ていた.Jリーグをメディアの食い物にしたことは一生恨まれることになるだろう

天皇杯 ファジアーノ岡山ネクスト対大宮

2013-09-18 17:32:26 | ファジアーノ岡山
 ちょっとおまけでネクストの試合.天皇杯でJ1の大宮と対戦.普段ネクストの試合を見れない人間としてはBSで中継があるのは非常にうれしい.というかトップでもBS全国中継は未だに無いのに.

     新中
   藤岡  飯田
坂本 岡崎  幡野 呉
 金光  西原  山本
     松原

 加入した当時から考えるとポジションの変わっている選手が多い.特に山本のCBは驚き.とは言え来季ユースから5人昇格してくるとなると今ネクストにいる25歳以上の選手の居場所は無くなってしまう.場所をかけた戦いという意味でポジションについて泣き言を言っている暇は無い.
 対する大宮は完全にJ1メンバー.代表がいないにしても十分に豪華.多分トップチームが対戦しても相当厳しい相手.だからこそ良いところを見せられればものすごいアピールになる.

 試合を簡単に振り返ると,前後半の立ち上がりのみ岡山ペース.それ以外は大宮の時間.地域リーグのチームが自分たちのサッカーを僅かでもできたことは良かった.そしてこの試合を面白くするにはその時間に先制する以外に無かった.ただこういう試合は大体「いいとこまで行ったけど最後は相手の決定力が上だったね」となることがほとんど.そしてそれこそが実力差だ.サッカーは小手先の技術を競うゲームで無くゴールすることというのをよく知っているのが強いチームだ.
 そんな典型的な試合をこの日ネクストはしてしまった.狙い済ましたように大宮はゴールした.対するネクストの選手は「実力を見せる」こと対し勘違いしたような自分勝手なプレーをするだけで終わった.

 2点取られた時点で勝敗は完全に興味の対象から外れたが,選手まで完全に意気消沈してしまったのはいただけなかった.今のトップチームが地域リーグを戦っていたころ,J1と戦うとなったときにあんなプレーは絶対にしなかった.集中を切らし,運動量も不足し足も止める.「負けるとチームがなくなる」というハングリーさが無いからだろう.そのせいでちょっと腹立たしくも感じたし期待を抱くことをやめてしまった.あんなプレーをする選手に来年が本当にあるのだろうか?
 最もいらだたせたのは棒立ちの選手の多さだ.危ない場面なのに棒立ち,パスを出して棒立ち,ミスして棒立ち.特にミスして天を仰いで次の動作が遅れる選手の多さには幻滅してしまった.中国リーグならそれでも良いかもしれないが.そもそもファジアーノが中国リーグのときそんなプレーをしていた選手はいなかった.

 J1を相手に光るところを見せる選手がいるか?という期待は見事に砕け散った.「こんな選手置いておいても絶対トップは無理じゃろ?」という感想ばかりだった.
 技術はもちろん低かった.トップでやれそうな選手は少しだった.フィジカルだけ優れているという選手もいなかった.体力,切り替え,瞬発力という辺りには圧倒的な差があった.もちろん判断も悪い.J1と比べたら駄目,というかもしれないが,J1昇格を目指しているチームに所属していて,あの場で戦うことを目指しているプロ選手なのだから比較は当然だ.一つくらい戦えるところが現時点で無いと….
 正直これではネクストより他のチームからの補強を優先するだろう.それがどれだけ情けないことか.期待してるんだけどなぁ.

 というわけで一言勝手にコメントを書いておきたい.

新中
・最も試合の意味を理解していた.ただトップ経験ある選手がフィジカルで差が少ないのは当然.それ以外は前と変わらず
藤岡
・ちょっと期待していたのだが全く良い所なし
飯田
・積極的だったが結果を残さない限り自分勝手で終わる
坂本
・これで浦和にどうやって入ったの?という感想は変わらず.
岡崎
・トップで試合に出ていたとは思えない判断の遅さ.
幡野
・シャドーのときに唯一面白さを見せた選手.もう少しフィジカルをあげてから勝負

・守備が酷すぎてCFW以外じゃ使えない.でも攻撃も何もできず
金光
・全てが遅くて駄目だった
西原
・動きが少なすぎ.あれだけ棒立ちの選手はJにはいない
山本
・FWの選手が守備でできることはしていた.足元がもっとあれば.
松原
・面白い選手.気長に成長を見守りたい

宮田
・怪我明けでまだまだ.
竹内
・もうすこしい選手だと思っていた.判断の悪さは致命的
寄特
・感想なし

第32節 札幌戦

2013-09-16 00:18:48 | ファジアーノ岡山
 栃木に最悪の形で敗戦し後が無い状態.そこで上位の札幌と対戦するのだから是非とも勝って勝ち点差を詰めておきたいところ.

     押谷
   桑田  石原
田所 島田  千明 田中
 後藤  竹田  近藤
     中林

 田中が右WBに復帰.余計なイエローで累積になった借りを返して欲しいところ.植田は負傷で欠場となった.

 試合は序盤から岡山が押され気味に進んだ.その中でどうも後ろが不安定だ.植田が負傷で欠場になった影響だろうか?とにかく一つ一つのプレーが雑で甘かった.お互いに信頼しあえていないのだろうか?また中林のキック精度の低さもチームの足を引っ張っていた.
 そんな状況で審判が下手糞だった.上田益也というあまり評判の良くない審判だ.彼が最も駄目だったのはファールの基準が曖昧だったこと.特に押谷へのファールは何回流されただろうか?それどころか押谷にシミュレーションでイエローを出すという信じられないジャッジだった.そんな風にレベルの低い審判だったので結果的に札幌寄りの笛になっていたが,どちらに優位というより試合自体を壊したジャッジだった.こんな明らかな改善点を無視しておかしなプレーオフを導入しようとしているJリーグの連中は,一度現場を見に来て欲しいものだ.

 そんな感じで好調だった押谷が審判に邪魔をされてしまいチームもペースを乱してしまった.それでも20分過ぎた頃からようやくチームはスピードアップができるようになり,その流れの中で島田→押谷→桑田というゴールが生まれた.非常に良い形でのゴールだった.
 島田が試合に出るようになり,これまで組み立てを重視していた桑田がシュートできる位置でプレーできるようになったことがその要因だろう.それに加え連携も高まり,押谷の負担も減り,しかも運動量も増え…,と相乗効果が出てきているように思う.

 しかしこの日はこのまま終わる気がしなかった.というのも岡山のCBにスピードが無いのでそこを突かれそうな感じがあったからだ.特に前半終了間際なんて集中も切れてしまいバラバラだった.もし後半開始直後のチャンスで得点できていたらこの試合は決まっていたかもしれない.しかしそれを逃してしまったことで,この日不安定だったDFに大きな穴が開き立て続けに失点してしまった.というか2失点とも竹田の散漫なプレーが原因だった.

 その後は札幌が上手く時間を使ったプレーを始めた.特に前田の交代はカードを出して退場させてもいいくらいの酷いものだった.彼はもう駄目だね.
 ただあそこまで卑怯なことをするチームにいい結果は来ないよ,といういい例がこの試合だった.終了間際にセットプレーから近藤のゴール.よく粘ったとも言えるが,勝てた試合だった.PO狙うなら勝たなければならなかった.

 という2-2の試合.これでプレーオフが大きく遠のいた.チームは課題だった得点は増えているが失点も増えている.これだけ勝つべき場面で勝てないのは,今のやり方の限界がこの辺りということだろう.これより上のレベルに行くにはちょっとリスクを背負った変革が必要だ.J参入から5年.そろそろ最初のステージの終わりが見えてきた.次のステージはもっと厳しいだろうが期待したい.
 どこかシーズンが終わったような感じになってしまったが,気にせず勝手に採点.

押谷(6.0)審判に妨害された
桑田(6.5)そろそろゴールを勝利につなげたい
石原(5.0)また勇気の無いプレーが目立った
田所(4.5)どこか覇気の無いプレー
島田(6.0)攻撃面では文句なし
千明(6.0)運動量が上がってきている
田中(6.0)もう1つパターンが増えると面白い
後藤(4.0)くだらない失点を招いた
竹田(1.0)2連続のミスは恥ずかしい
近藤(5.5)得点しただけマシ
中林(5.0)キックの精度の悪さがチームのポゼッションにも影響を与えている

民均(6.0)ようやくコンディションが戻ってきた
久木田(5.0)もう少し判断良くプレーしたい
清水(5.0)ゴール前で偉そうにしておけばいい

影山(4.0)
 守備陣の自滅だが,HT前にあれだけ崩れていたのだからもう少し手立てがあったはず.

第31節 栃木戦

2013-09-12 00:41:24 | ファジアーノ岡山
 東京,京都と2連勝で,内容も上々.ようやく攻撃が機能し始め勝負できる体勢が整ってきたと感じる.ちょっと遅いが.そういった意味でもこの日の試合は3連勝して上位に一気に迫りたい試合だ.

     押谷
   桑田  石原
田所 島田  千明 篠原
 植田  竹田  近藤
     中林

 篠原がWBで今季初出場.彼をWBで使うのはちょっと驚きだった.石原を継続してシャドーで使いたいのかも知れないが.右サイドの攻撃は捨てて中央と左から攻撃するのだろうか.いずれにしろこの日の篠原は大事な役割だ.

 試合は栃木の,というか松田のサッカーに付き合わされた.DFとFWしかない中盤省略サッカー.いわゆる放り込みサッカーだ.低いDFラインでボールを廻し相手が釣られた瞬間ロングボールを放り込む.人前で行うサッカーとしては面白味のかけらもないサッカーだ.まあファジアーノと違って個人能力がある選手がそろっているからできることだが.そういえば松田時代の神戸もそうだった.
 とにかくこの日は常にパワープレーみたいなもので押し込まれるのは仕方ない部分があった.相手が元気なうちはDFラインは耐えるのみだった.とにかく不用意に前に出てカウンターを喰らわないようにして,ポゼッションしながら守備の時間を減らしたいところだ.

 焦れる展開になるのは仕方ないので前半の戦い方は悪くなかった.しかも相手は連戦最後のアウェイなので絶対に疲れが溜まっている.そう考えれば前半を守りきって後半に賭けるのは悪くない戦略だ.そう思っていると植田が前半途中からトップにポジションチェンジ.あの時間帯に自らバランスを崩す必要はない.てっきり影山が調子に乗って攻め急いだかと思ったが,植田が負傷していたようだ.
 この試合はこの植田の負傷が全てだった.ベンチの後藤が使えれば良かったのだが彼も回復しきっていなかったのだろう.もし後藤が使えたのなら完全な監督の判断ミスだが.

 後半は負傷の植田に代えて民均.つまり右WBでも不安定だった篠原を3バックに入れるということ.不安以外なかった.と思っているうちにセットプレーから失点.完全にチームがバランスを崩して与えたCKからの失点だった.
 このところ好調だった攻撃陣だが,こういう放り込みサッカー相手は苦手だし,後ろが安定しないことにはボランチも前に出れない.そう考えるとこの日はこの時点で勝負はついていた.これまで何度も素晴らしい追い上げをしてきたチームだが,こういう自滅をしていては流れも引き寄せられない.

 栃木は予想通り70分には完全に足が止まった.普通にしていれば勝てた試合だった.相手は不調だったし.

 という1-3の試合.植田の負傷の巡り会わせが悪かったが,こういう相手は1人負傷がいても勝ちたかった.それでも篠原をCBで使わなければ…,と思ってしまう.
 一つ忘れないように書いておきたい.馬鹿なタイミングで絵日記の話を入れたあのレポーターは最近調子に乗りすぎだ.日テレじゃないんだから.でしゃばりすぎ.ただでさえ職権乱用みたいな感じで選手と接しているのに.
 それでは勝手に採点.

押谷(5.5)得点できなかった
桑田(5.0)ゲームメイクは十分だからフィニッシュに近い部分も
石原(4.5)ミスだらけ.
田所(5.0)もう1つ上に行かないと
島田(5.5)惜しいプレーが多かった
千明(5.0)ちょっと落ち着けなかった
篠原(3.0)CBでもあれだと使えない
植田(5.0)痛い時期の負傷
竹田(4.0)2点目はあれだけ予備動作あったら反応できたはず
近藤(5.0)スピードで対応できないところがある
中林(3.5)年に1回だから仕方ないが,タイミングが悪すぎた

民均(5.5)得点したがまだコンディションが上がらない
清水(5.0)まだ課題がある
久木田(-.-)WBで使ったらよかったのに

影山(5.0)
 植田の負傷でプランが崩れたにしても崩れすぎ.残念すぎる.

第30節 京都戦

2013-09-09 22:31:02 | ファジアーノ岡山
前節非常に良い内容で勝利した中で強豪京都との対戦.宮吉,工藤,駒井,山瀬など攻撃陣は明らかにJ1クラス.控えにも中山や三平,原がいて,どの選手も岡山に欲しいくらいだ.少しJリーグを見ている人でも両チームの選手の知名度の差に驚くだろう.

     清水
   桑田  石原
田所 島田  千明 澤口
 植田  竹田  近藤
     中林

 前節せっかく良い勝利をしたのに押谷が出場停止.加入直後の清水がどれだけ機能するかがポイントだろう.

 試合は結論から言うと岡山が非常に良いサッカーをした.京都の攻撃は悪くなかった.何度も守備を崩され決定機を作られた.それでも運良くシュートが入らなかっただけだ.とは言え京都にラッキーが無かったわけではない.彼らの2得点はPKだったのだから.結局この日は単に岡山の方が良いサッカーをしていたから勝利したということだ.

 岡山のどこが良かったかと言えば,球際と走る量が相手を上回ったからだ.本当に最後まで走った.対する京都は4失点目のあとは試合から気持ちが遠ざかっていた.岡山の選手があんな態度だったらボロカスに言われるだろう.この辺りはチームの特徴がはっきり出たと言えるだろう.Jリーグのちょっと恵まれたチームは少しハングリーさを失いつつあるように思う.
 京都と岡山の選手の気持ちの差は控え選手の態度にも出ていた.京都の選手は試合中にも関わらず,なおかつ負けているのに控え選手が笑っていた.そんなチームに負けてたまるか,というか負けるわけが無い.名前の差よりも気持ちの差の方が大きかったように思う.
 そして気持ちという点では,前節の試合で得た自信が非常に大きかった.京都に対して自信を持ってビルドアップし,狭い局面でもパスを通し続けた.清水がまだ全くフィットしていないのに4点取れた理由だと思う.

 この日は桑田や千明が本当に好プレーを続けていたが,それ以上に島田が素晴らしい攻撃参加を店いていた.前節同様攻撃の厚みを作り,攻守のリンクマンとして機能し続けた.シャドーが低いときは前線に行くプレーはゴールにも繋がった.3バックの岡山にとって彼のようなボランチがいることが非常に重要だった.仙石がどうしても臆病になって前に出れなかったのとは対照的だろう.良い刺激になって欲しい.
 そしてもう1人石原も非常に良いプレーをしていた.同じ年の清水が来たことが良い刺激になったのだろうか?これまで連発していた自信の無いプレーは影を潜め,非常に良いドリブル突破を何度も見せていた.これまでのように相手の前で止まったり,自信なさげに仕掛けて止められていたのだが.もし突破後にもう少し思い切りが出れば得点数はどんどん増えるだろう.今季彼には期待していなかったので思いがけない収穫だった.もう少し早くこれをして欲しかったのだが.

 という2-4の試合.正直京都の2つ目のPKは審判の独善だった.ただあれだけ京都が神風アタックをしていれば失点も必然.ただそこでちゃんと得点を取れて試合を決められたところに成長を感じた.今季初めてというくらいチームに進歩を感じた.もう少し早い時期なら…

 この日は雨で30分順延.分かってたら現地行ったのに….いくら頑張っても開始直後に駅に到着だったので観戦は諦めていたのだが….貴重な関西「ホーム」の試合が.というわけで勝手に採点.

清水(6.0)フィットしないながら結果を残すのは見事
桑田(6.5)素晴らしい動きで何度も起点となった
石原(7.0)これを続ければ文句なし
田所(6.5)左サイドは支配した
島田(7.0)MOM.2試合連続のこの出来は文句なし
千明(6.5)島田との相性が良い.何年もコンビを組んでるような
澤口(5.5)残念な負傷交代
植田(6.5)攻撃的な守備だった
竹田(6.5)京都の強烈な攻撃を抑えた
近藤(6.5)自作自演だったが33分のプレーが全てだった
中林(6.0)キックの精度の悪さが目立った

田中(5.5)余計なカードで累積.アシストも帳消し
久木田(6.0)相手を退場に追い込んだが得点できたはず
民均(5.5)この出来では満足したくない

影山(6.5)
 選手起用やモチベート含め全てが上手く回った.京都を力でねじ伏せれる日が来るとは思っていなかったので無条件で誉めたい

第29節 東京V戦

2013-09-02 23:16:21 | ファジアーノ岡山
 前節悪い失点の仕方で引き分けに終わり今季のプレーオフ進出が大きく遠のいた.そんなタイミングで新戦力を獲得したところで一体何が変わるのか?遅い.もし清水がシーズン当初からいれば今季は大きく結果が異なっていたかもしれないが.

     押谷
   桑田  石原
田所 島田  千明 澤口
 植田  竹田  近藤
     中林

 サイドに澤口,CBに近藤が入って守備的になった代わりに攻撃的な島田が中央に入った.ここのところの中央の押し上げの少なさを見ると島田をもっと早く起用しても良かったと思う.また運動量対策かもしれないが石原をどうしてまだ起用するか疑問が残るところ.何にしろ得点力が期待できないメンバーだ.控えの民均や清水に期待するというちょっと寂しい試合となった.

 そんな風に思って試合を見たらファジアーノが圧倒的に試合を支配する.内容もシュート数も圧倒的.何が良かったか?というより東京が悪すぎた.走れないし球際は弱い.チーム戦術は曖昧で攻守ともバラバラ.監督のためにチームを負けさせようというような…
 「東京ギラヴァンツ」は読売クラブ時代からのサッカーを否定したことでクラブがかろうじて保持していた経験による強さを完全に放棄してしまっていた.つまり彼らは北九州のような新興クラブと型を並べてしまった.あれだけの実績を0から再度積み上げるのはほぼ不可能だろう.

 相手が悪かったとは言え岡山も良かった.押谷のこの日の守備はこれまでで最も良かったし,桑田はボールの無い場面でのポジショニングやゲームメイクに非凡なところを見せた.そんな中で最も効果的だったのは島田だ.これまでは前3人が孤立し仕方なくシャドーが低い位置へ顔を出し攻撃を組み立てWBを攻撃参加させていた.そのためゴール前は多くても2枚で,そこに仕方なくクロスを入れるという形になってしまっていた.しかしこの日は島田が高い位置で3トップと後ろ4人のリンクマンとして働き,シャドーと千明と連動し前後を入れ替わる動きを頻繁にすることでつかみ所を分かりにくくし,またシャドーを高い位置でプレーさせて攻撃の厚みを作ってた.
 3バック3トップの布陣を機能させる攻撃の形はWBの運動量に期待するのもあるが,それ以上にこういったボランチの攻撃参加が重要だ.特に岡山のように3CBが安定しているチームならやりやすいはずだが仙石はどうしても臆病なプレーが多かった.

 それだけチームが機能してもゴールは遠かった.フィニッシャーがいないせいだ.押谷はシュートは上手いがアタッカータイプ.荒田や川又のようなフィニッシャーでは無い.そういう意味で久木田か清水が石原の代わりにいれば得点は生まれただろう.つまり「後半まで待つしかないか」というところだった.この日は東京が酷かったので失点する感じもなかったのでのんびり構えていれば良かった.でも今の岡山の調子の悪さを考えると失点してしまいそうな….
 そんな風に思っていると澤口のゴール.彼は守備的な選手だがゴールに絡むことは意外と多い.こういうのも才能だろう.

 その後いつもの悪い癖が出るかと思ったがひたすら岡山ペースだった.今の岡山にこれだけ圧倒される東京は相当状態が悪いのだろう.その後はPKで追加点.以前から3-0とかで勝てればこのチームは本物と書いているが,この日もそのチャンスがありながら2-0.やっぱ今年のチームはこれが限界かもしれない.まだコンディションの悪い民均や全くフィットしていない清水がこのチームをどう変化させるか?僅かな期待だが無いよりマシ.そう思って勝手に採点.

押谷(7.0)MOM.ようやく1試合通して活躍できた
桑田(6.5)ゲームメイクだけでは駄目.
石原(6.0)前半カウンターでシュートを譲った場面が今の象徴
田所(6.5)暑い中トライし続けた
島田(7.0)MOM級の活躍.勝ちたいなら使わない手は無い.
千明(6.5)島田に釣られて良い動きだった
澤口(7.0)ゴール前にいるものだ.守備も安定
植田(6.0)余計なプレーもあったが
竹田(6.5)ビルドアップの安定感を出したい
近藤(6.0)守備だけなら合格点
中林(6.5)ポジションがいい

民均(6.0)トップコンディションには程遠い.技術はある
清水(6.0)難しい時間だった.これから
久木田(-.-)

影山(6.0)
 相手を圧倒した.石原と民均の使い方はちょっと疑問がある.あとは桑田にどれだけ前を向かせるか