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第46節 東京V戦

2009-10-26 01:53:28 | ファジアーノ岡山
 前回は大逆転で浮上のきっかけを掴んだ相手.しかし現在のチームにそんなことは望めない.しっかり守りなんとか1点を奪って逃げ切る以外に勝機は見えなかった.

 先発メンバーは,右SBを玉林→尾崎,ボランチを小野→竹田,左SHを小林→妹尾と入れ替えた.現状の戦力でベストに近いメンバー.このメンバーでホームで負けたらもう仕方ないと言える.ただこのメンバーでも川原の生かし方は難しいと感じた.彼はどうすれば生きるのか?そんなことを思いながらの観戦だった.

 低迷するチームの平日のナイトゲーム.にもかかわらずバックスタンドは中央付近まで埋まるという驚きの観客数(5600人ほど)だった.
 ピッチに立った選手があの観客に何も感じないなら即刻プロ選手を辞めるべきだ.岡山の選手は下手だがプロだと思っていた.だから選手は発奮し,いつも以上のパフォーマンスを見せてくれるはず,と.

 そんな思いの中試合開始.そしてその思いを裏切るかのように開始直後に無様な失点.間違いなく気持ちはあったと思うが,それでも最低限のプレーもできなかった.プロ失格と言われても仕方ないプレーだった.
 失点はここのところ調子の悪い野田が,自陣深い位置で無駄なキープをしたあとに軽率なクリアをしたことでCKを与えたことから始まった.浦和という恵まれた環境にいた彼にはあの観客数では発奮するに値しなかったのかもしれない.
 とにかく今のチーム状態を考えると絶対にしてはいけないプレーだった.たった1分で多くの観客を失望させてしまった.

 それと共にメンタルの弱いチームも下を向いた.逆に技術的優位にある東京Vの選手は心理的にも優位に立って完全に試合を支配した.ボランチは河野とレアンドロのケアに追われ中盤に広大なスペースを作られ,それを利用された.自然と青木も妹尾もスペースを埋めるために位置が低くなり,攻撃は三木と川原のみとなっていった.
 そしてその2人はポジショニングの悪さからせっかく奪ったボールを受けに顔を出せず,前へのフィードは殆ど相手へのパスになった.たまに保持に成功しても孤立した彼らは複数人にプレスされボールを失った.

 そしてボールを三木が納めきれず相手へボールを渡したところから始まった攻撃で2失点目.楔のボールの対応で野本と野田がかぶり,大外のSBの対応を妹尾がサボり,そして大島が井上のマークを簡単に外してあっさりと失点した.
 この日は失点場面以外でもファジアーノの守備組織の酷さを何度も感じた.というかこの時期に組織的な動きが全く出来ていないのは重傷だろう.

 後半のメンバーチェンジで1トップを青木にした.低迷する中,青木だけは好調を維持していたので攻撃は少し活性化した.それでも得点はできなかったのは川原がボトルネックだったからだ.ただでさえ運動量の少ない彼は連戦になると更にパフォーマンスが落ちる.そんな川原の交代の判断をできなかった手塚.保坂を投入してリズムが出来たころには試合が終わっていた.完全な采配ミスだった.
 しかし三木はこれ以上良くなる気配を感じない.戦術理解力が低いのだろう.


 この日は開始1分でゲームが決まった.なのでそこからは東京ベンチにいた弦巻の出場が唯一の見所だった.2シーズン前の地域リーグ時代に岡山に所属した弦巻.彼の地域リーグ決勝大会でのパフォーマンスが無ければファジアーノはまだ地域リーグにいたかもしれない.それ以前にチームの存続だって分からなかった.
 昨年は水戸で苦労し,今季は監督交代でようやく出番ができるようになった.岡山所属経験のあるJリーガーは(多分)彼だけだ.そして後半交代出場し,彼が初めて違う色のユニフォームで桃スタのピッチに立った選手となった.その姿のおかげで少し気が紛れた.

 しかし岡山所属経験選手で彼しかJリーガーがいないことからも,岡山がJリーグの最底辺ということがよく分かる.そして選手も感じてほしい.「岡山で駄目ならJリーガーとして生き残れない」と.

 それでは勝手に採点.

三木(4.0)普通ならもう控え
妹尾(5.5)守備が弱かった
川原(4.0)厳しい場面で勝てなければ意味が無い
青木(5.5)守備で力を使い果たした
喜山(5.5)どうしても守備で差をつけられる
竹田(4.5)バランスをとれず.好守の切り替えも遅い
野田(3.0)評価なし
尾崎(4.5)軽いプレーは相変わらず.
野本(4.5)言い訳できない
大島(4.0)非常に安定感の無いプレー
李(4.5)キック時のボールへの入り方が悪い

武田(4.0)得点できない事実をどう理解するか
保坂(6.0)短い時間に良いパフォーマンス

第45節 横浜戦

2009-10-19 19:32:00 | ファジアーノ岡山
 天皇杯で引き分け(PK負け)たとは言えリーグでは4連敗中の岡山.この日は最下位争い.このチームに勝てなければ今シーズンの最下位も現実味を帯びてくるだろう.

 この日はボランチに天皇杯に続いて小野が入り,CBは野本,左SBは野田,トップ下は川原,左SHは小林優となった.前への意識の薄い川原をトップ下に入れながら小林のSH起用.三木の孤立する姿やPA付近に人が固まりスペースが無くなる姿が思い浮かぶ.
 また木村・野本という安定感という言葉を全く感じさせないCBコンビの起用.ラインが下がり中盤が間延びし,不用意なミスから失点する姿が浮かぶ.どうしても勝ち点が見えてこない布陣だった.

 その予感は的中した.攻撃は孤立した三木へのアーリークロスばかりで肝心のショートパスの連携が悪く得点の匂いが無かった.守備は選手間の意思疎通が悪い上に出足が悪く不安定.
 そしてその不安定な守備が破綻した.相手スローインで野本と玉林の意思疎通が出来ずマークが曖昧になる.そして裏に抜けられダイレクトで中に入れられ失点.難波についていた野田の守備も問題だったが,それ以上にスローインの対応が酷かった.繰り返される立ち上がりでの失点.まるでリーグ序盤戦に戻ったようだ.まだそのくらいの出場数しか無い選手がいるからか?

 その後も岡山はペースが握れない.選手の距離感が非常に悪くパスが回らない.攻守の切り替えが遅い上にラインが下がればこうなることは必然だ.それに加え小野が全く試合に入れず.運動量は不足し低い位置に居座ることで中盤が間延びした.自信が無いのかボールを避けるようなプレー振りでチームのビルドアップに支障をきたしていた.
 小野が代わらないと試合は作れないのは明白だった.更に攻撃を機能させるには小林か川原の交代が必要だった.つまり先発メンバーの選択ミスで,まともに試合をするのに2枚の交代が必要な状態になっていた.


 そして予想通り小野の交代までは全く攻撃を組み立てられず,妹尾の投入まで得点の匂いは無かった.結局前後半ともに失点してはいけない時間帯に失点して試合はほぼ決まった.その後に妹尾を投入して攻撃が機能し始めたところで焼け石に水だった.なぜ先発で使わないのか?この日も監督の意図は理解できなかった.


 今季はもう勝利を得ることは出来ないのではないか?という閉塞感漂う試合だった.もちろん選手のスキルの低さは目立つ.細かなキックやトラップのミスは明らかに多い.けれどそれ以上に意思疎通の不足,約束事や連携の不足が多い.とにかくその場しのぎなプレーの連続に感じる.


 このチームが弱いのはシーズン前から分かっていたこと.だから順位どうこうでなく,今のチームでどこまで可能性を見せられるか?それしかこのチームには無いと思う.しかしチームは「負けても次がある」というぬるま湯につかり「1年目だから」という言葉を免罪符にしてしまっているように思う.
 必死に戦っているのかもしれない.けれど本当に全力を出し切っているのか?裏で行われている全社の経過を見て地域決勝を思い出すと疑問に思ってしまう.

 負けても次があるのはチームだけ.選手は選別されていることを自覚して欲しい.それでは勝手に採点.


三木(4.5)小さなミスが多すぎる.得点で喜んでいる場合じゃない
小林優(4.5)味方に合い,かつ相手に厳しいボールを出せず
川原(4.5)ゴールへ顔を出す意識が薄過ぎる
青木(5.5)肝心な場面でキックミスが多い
喜山(5.5)気持ちは見えたが効果的なプレーはできず
小野(3.0)もう姿を見ることは無いかも
野田(4.5)精度低いプレーが多かった
玉林(4.0)守備で悪いところが目立った
野本(4.0)残念なプレーが目立つ
木村(4.0)序盤に失点しない試合を見せて欲しい
李(5.0)1点抑えた

竹田(4.5)軽率なプレーはマイナス
妹尾(5.5)チャンスに多く絡めた
武田(4.5)攻撃に絡む回数が少なすぎた

第44節 栃木戦

2009-10-10 01:45:59 | ファジアーノ岡山
 この日は鳥取での試合.土地勘の無い人には「隣県」という言葉で片付けられそうだが,岡山市と鳥取市は直線距離でも約100km離れていて,徳島より遠く神戸より少し近いという決して近く場所である.なおかつ岡山市から鳥取市に向かう高速道路はなく車で3時間以上かかる距離以上に遠い街だ.鉄道も電車でなく「汽車」であり本数の少ない特急で2時間近くかかる.余程関西から岡山へ観戦に行く方が楽だろう(神戸へは新幹線で40分,普通で2時間半,高速で2時間).
 桃スタの芝生養生期間とは言え,県内にJリーグ基準でナイトゲームをする施設が他に無く山を越えた遠い街まで行かなければならないのが岡山の現状だ.ただ日本のプロスポーツチームの無い県はどこも似たり寄ったりだろう.ちなみに岡山にはNPBのチームも無いのにプロの試合が出来る野球場は複数存在する.まあ昔はそこで企業の部活が試合するのをありがたがって眺めるしかできなかったのだが,それに比べれば大きな進歩だろう.

 そんな鳥取で,平日に,しかも夜の試合.対戦カードもよりによって昨年まで鳥取とJFL対戦していたJリーグ1年目の弱小岡山と栃木.更に台風の接近で中止の恐れもある.スタジアムの屋根も貧弱.少なくとも鳥取市民が観戦するモチベーションは殆ど無いにだろう.それでも岡山からは大勢のサポーターが駆けつけた.プロ選手ならばそんな彼らの応援にプレーで報いるしかない.
 しかしそんな中で今季ワーストに等しい試合をした彼らはプロ選手と呼ぶに相応しくないだろう.お金を払ったお客の前で見せる試合では無かった.ただそんな試合を見たのがJ2過去最低の観客数だったことは唯一の救いだ.

 この日はGK李,CB大島,左SB尾崎,ボランチ保坂,左SH武田,トップ下川原と大きく布陣を変えた.連携に苦労するだろうということはすぐに理解できたし,実際その通りになった.フィットし始めた三木だが川原,武田との連携がうまくいかないため,ゴール前までボールを運べるがシュートまでいけない時間が続いた.更にトップ下にゴール前に顔を出す意識の少ない川原を置いたので,ゴール前が手薄になるというリーグ序盤のような攻撃が続く.
 この日は久しぶりの下位との試合で,この数戦と比べて栃木の攻撃は明らかに迫力が無かった.なので岡山は試合開始から主導権を握り続けることができた.けれど自滅を繰り返すばかりだった.

 試合は栃木FWが連続して2枚のイエローで退場となり動く.厳しい判定にも見えたが,直前にGKへのラフプレーでイエローを貰っており心象が著しく悪く仕方ないとも思えた.
 ただ「これでいける」,などとは全く思わなかった.「難しくなった」という印象の方が上回った.それまで攻撃が機能していなかった岡山.相手に引かれると更に得点は遠ざかることは予想できたし,予想通りになった.数的有利になったにもかかわらずチャンスらしいチャンスは作れなかった.

 こういうときに怖いのはカウンター.それをケアしながら焦らず攻めれば間違いなくチャンスは訪れる.特に疲れが出る後半に勝負をかけてもいい.そうすれば最低でも引き分けられるはず.
 しかしファジアーノの選手は冷静さをどんどん失い前がかりになった.そして相手スローインで全体が戻るのが遅れたところを突かれた.喜山がファールで相手を止めた…と思った岡山の選手の足が止まる.しかしプレーは流れ,戻った武田の足に当たったボールは相手へのプレゼントパスに….そのボールに対応すべき位置にいた木村は足を揃え棒立ち.勝負は決した.セルフジャッジの怖さは第1クールの湘南戦で痛感していたはずなのだが.

 その後,岡山の攻撃は機能することなく決定機を一度も作れず試合を終えた.TVを消したくなる程酷い内容.前向きになれる部分は全く無かった.今の戦えないチームでは来季は無いだろう.
 そんな悪い内容の中,最も目立ったのは喜山.ここ数戦守備面の悪さは目立っていたが,この日は攻撃面も酷かった.低い位置で横パスが多くその精度が悪かったりスピードが遅かったり.ボールを持つとテンポアップしたいのにボールを持ちたがりテンポダウンさえしていた.彼が機能しないことでチームにパサーがいなくなり,引いた相手に対する攻撃に工夫が無くなった.こんな日に竹田がいれば…,と思ったが,どうも彼は関コースに手塚が配置転換してしまったように思う.来季は監督も変えるべきだろう.

 次節.最下位争いの相手.奇麗事もいらないし,優等生発言もいらない.何があっても相手を打ちのめす.そんな試合ができなければ今シーズンはそこで終わりだ.その前に天皇杯もあるが,この試合を見たらそんなものどうでも良くなった.

 というわけで勝手に採点.基準は4.5で.

三木(4.0)評価なし
武田(4.5)少しだけできた
川原(4.0)評価なし
青木(4.5)少しだけできた
喜山(3.5)
保坂(4.5)少しだけできた
尾崎(4.0)評価なし
玉林(4.0)評価なし
木村(3.5)
大島(4.5)少しだけできた
李(5.5)大した出番は無かった

妹尾(5.0)何も変えられなかった.
小林(4.0)評価なし
竹田(-.-)評価なし

第43節 湘南戦

2009-10-07 01:38:18 | ファジアーノ岡山
 相手は昇格争い中で1試合も落とせない湘南.下位の岡山からは確実に勝ち点を奪いたいはず.対する岡山は前節の酷い負け方を忘れ,尚且つここのところ増えた失点も減らしたい試合だ.

 この試合の岡山はようやく左SHに好調の妹尾を入れる.確かに控えを見ると不安になるが,ゲームを作らなければ意味は無い.今のチームで最も力のある11人を先発させるのは当然だ.
 試合は開始からしばらく湘南の時間が続く.岡山はしっかりとしたプレーをしなければならなかった.しかしこれまでも書いてきたとおりファジアーノは3トップもしくは1トップに対し弱さがある.この日の相手も3トップ.試合序盤から簡単に崩される場面が続く.7分には喜山が抜かれた相手を追いかけずにフリーにし,そのフォローにCBが行き,その空いたスペースに湘南FWが入り…という風に2列めとFWが絡んだ攻撃により守備のマークを混乱させられ決定機を作られた.
 そしてその流れのまま失点.中盤で喜山が寺川に厳しく行かず前向きにプレーさせてしまったことが原因で,そこに走りこんできた相手に対し野田がオフサイドを取れずに失点,という残念なものだった.

 その後も試合は湘南ペース.反町監督らしく岡山の弱点を見抜いたようなプレーも散見され,この試合は手も足も出ないのではないか,という前半の試合展開だった.弱点とは野本の足元の弱さであり,喜山の守備力の低さだ.
 とにかく前半は岡山はなかなかシュートまでいけなかった.一つは3トップに対する守備のため両ボランチの位置が低くなったこと,もう一つは湘南の方が攻守の切り替えが早く,ファジアーノが攻撃に移っても既に守備の形を作られていたからだ.またコンディションのためか選手間の距離感が悪く,前半から前後が間延びしていた.

 だから何とか前半は1-0で…,と思った矢先に追加点を奪われた.木村が田原に競り負けただけでなく,特に足の速いわけでもない田原に振り切られフリーで前向きで持たれてのゴールだった.このレベルの相手に前向きにプレーをさせればこの結果は必然だろう.
 ちなみにこの日はあまり勝機が見えなかったので,木村の良い部分を探すことも一つの見所としていた.けれどこの日も見つけることができず,逆にため息が出るプレーが目立った.

 湘南相手に2点は厳しい.つまり前半で試合を決められたようなものだった.なので三木のフィット具合,そして青木と妹尾の攻撃を楽しみにするくらいしかなかった.
 その三木はフィットする,しない以前にコンディションが悪かった.そして残念ながらシュートが下手だった.岡山に来るまで得点できていない理由はこれだろう.更に気持ちも表に出さないのでちょっとイライラさせられる.足元が下手なわけではないので,何か一つきっかけがあれば一気に変わりそうな気配はあるのだが.


 後半は湘南がちょっと気が抜けたのか楽にプレーをさせてもらえ岡山の時間が増えた.攻撃の選手を増やしたことも影響したのだろう.そして後半早々の良い時間帯に川原がゴール.川原はようやくJにフィットし自分のプレーが出せるようになってきたように思う.このシュートもタイミングをずらすような速い振りのシュートだった.
 そのまま勢いづく岡山.だがその流れで得点できずにGKが負傷交代・・・.ここで相手が落ち着く時間ができ,ゲームの流れが変わってしまった.そんな中で生まれたオウンゴール.チームが失望するには十分だった.


 と言う試合.この日も崩れた守備組織を立て直すことはできなかったし,集中すべき時間帯に守りきれなかった.
 次の試合は栃木.負ければ17位転落.しかし久しぶりの下位チーム相手.前半から全力で挑み,失いつつある自信をもう一度取り戻すことがこの試合は最も重要になる.前半から全力で挑んでほしい.この連敗前には「中位以下には十分戦える」という手ごたえを持っていたのだから.

 それでは勝手に採点.

三木(4.5)改善しつつあるが.
妹尾(6.0)攻撃力は相当あった.得点が欲しかった.
保坂(5.0)効果あるプレーは多いがボランチは苦しい.
青木(6.0)前半はちょっと消えたが全体としては良かった.
喜山(4.5)守備面に大きな課題がある.
竹田(5.5)効果的なプレーが出来ている.
野田(4.5)疲れからか後追いのプレーが多い.
玉林(4.5)OGの後の感情的で身勝手なプレーはいただけない.
野本(4.5)落ち着きが無く守り切れる気がしない.
木村(4.0)相手に振り回されている印象が強い.
真子(4.5)多少自信を失っているような感じ.

川原(6.0)もっと長い時間良いプレーを保ちたい.
李(5.5)セービングの安定感はさすが.
武田(5.5)それでも仕事はしたい.

第42節 徳島戦

2009-10-04 01:47:52 | ファジアーノ岡山
 相手は上位をキープする徳島.このチームはJ2加盟以来3年連続で最下位だったのだが今年は一気に躍進した.結局このチームの順位は親会社の意気込み次第であり,企業の部活と大きく変わらない.それでも親会社だけでなく町全体が支える雰囲気になっていればまだ期待できるだろう.しかしこの日のスタジアムは岡山のゴール裏の方が徳島側より多いのでは?という状態だった.今の時代,強いからと言って客が集まるほど甘くは無い.

 そんなある意味羨ましい相手との試合.相手は3トップ.岡山は1トップ系の相手に対する守備が苦手なのでは,と前節書いたが,3トップも変形した1トップと考えられ,つまりこの日もCBが1枚余って守る形になる苦手な相手との対戦になる.
 岡山は左SHを川原から小林に代えた以外は前節と同じ.中2日が連続したこの試合でメンバーを殆ど変えない理由はよく分からない.それ程控えが期待できないのだろうか.この日の苦戦を予想するには十分の事前情報だった.

 試合は保坂のミドルシュートから始まり悪くなかった.しかし早い時間に簡単にゴールを許してしまった.左サイドを崩され,プレスの効かない状態でクロスを上げられた.そこに木村が強く当たれず競り負けた.彼だけを責めるわけではないが,やはりまだJに馴染めていない.もっと大事な時間を意識する必要がある.
 JFL時代から信用していないから余計悪く見えるのだが,特にマークの受け渡しや,やたら下がってラインを下げてしまう辺りは見ていてイライラする.ロングフィードが巧いとか,そんな特長など気にならないくらい悪いところが目につく.

 試合はそのまま崩れてしまいそうだったが何とか粘る.攻撃も何度かチャンスを作れた.けれど懸念したように全体的に重い.全体的にボールへのアプローチの遅さが目立った.
 0-1で迎えた後半.何もできないまま勝負を決める失点.そこでようやく好調妹尾を投入したが「試合の流れを変える選手が必要」なんて言っている余裕が今のチームにあるのだろうか?試合が決まった時点で妹尾を出したところで何の意味も無い.
 そこからは1ボランチにしたことによりぽっかりと空いたバイタルエリアのスペースを利用されて更に失点し完全にゲームは終わった.

 次節は湘南戦.多少調子が落ちているが組織的に戦う嫌なチーム.特に岡山のサッカーは分析されているだろうから,2列目からの飛び出しで崩されるだろう,と思いながら勝手に採点.

三木(5.0)シーズンは長くない.
小林優(5.0)大した結果を残せず.
保坂(5.0)良いプレーと悪いプレーが極端すぎる.
青木(5.5)スピード感ある攻撃.
喜山(5.0)意識的に攻撃には絡めていた.ただミスも多く運動量も無く.
竹田(5.0)多少不安定なポジショニングだった.
野田(5.0)最近安定感に欠ける.
玉林(5.5)積極的にゴールに絡んでいけた.守備面が課題.
野本(4.5)プレーに自信が見えない.
木村(4.0)やられ放題.
真子(4.5)久しぶりの出場だが,これ以上の点は出せない.

妹尾(6.5)姉尾から妹尾にスカパーが表示を変えてくれれば..
武田(5.5)まずは得点するところから.
川原(-.-)評価なし