Motor Sports Sound

車とスポーツと音楽と

U22初戦

2007-02-28 23:21:46 | Sports:football
 オリンピックへの挑戦が始まった.

 この間のアメリカ戦を見ていたのでこのチームには期待していなかったのだが,スタメンを見て更に期待は小さくなった.機能しなかったこの間の試合と全く同じシステムで青山が入ったのみ.それでも勝ってくれるだろうと見始めた.

 相手は格下と言われる香港.立ち上がりを見て確かにDFは大して良くない.特に足下はおぼつかない.しかしチームは非常にコンパクトに前線からDFラインまでをまとめ中盤でのスペースを殺していた.日本より良いサッカーをしていたかもしれない.言い過ぎか?

 序盤は日本が主導権を握る.そしてオフサイド気味に平山が得点.そこから十分に点が取れたはずだが全く取れない.それは前戦と同様システムが機能しなかったからだ.特に左サイドは見るに耐えない酷い出来だった.李は全く動きが足りず前線に止まった状態.その後ろで本田は身勝手なプレーとケアレスミスを繰り返す.
 左サイドからの攻撃が無いため攻撃は右に偏りサイドチェンジもロクに無く攻撃にならない.李が前にいるためボランチとの距離が開きパスが入らない.ボランチもボールの出しどころが無く攻撃が遅れる.そして横パスをカットされる.そして気付けばシュートさえ打てない時間帯が続いた.悪い予感は的中してしまった.


 結局監督が気に入った李を外してすぐに左サイドが機能し出し,FW3枚から1トップにトップ下2枚に変えた時点でようやくチームが機能しだすという監督にしてみれば皮肉な結果になった.監督が目指している3トップは全く浸透せず,慣れ親しんだ3-4-2-1か3-5-2の形でしか力が出ない悲しい状態だった.
 そもそもタレント不足のFWを3人使い,ベンチにJでレギュラーの選手を座らせる意味が全く分からないのだが.彼に選手が普段出している以上の力を出させる能力があるなら別だが.

 では勝手に採点.

平山(6.0)後半動きがちょっと落ちたが今年はリーグでも期待できる.
李(4.0)戦術理解とか連携とかそう言う問題では無いように思う.シュートは何本?
カレン(4.5)ゴールへの形が見えない.やっぱサイドバックが良いと思う.
家長(6.5)ホントはもっと外の方が生きるけど.まぁ格が違うプレーだった.
増田(6.5)結構日本では珍しいセカンドストライカータイプ.気付くと良いとこにいる.

梶山(5.5)軽率なパスが多かった.球も持ちすぎ.流れも変えられず.
青山(5.5)コンディションは悪かったのだろう.ひたすら地味に.
水野(6.5)前半はここしか攻撃が無かった.一人で打開できてしまう強さがあった.
本田(4.0)身勝手かつ精度悪.何も出来なかった.FKだけ出てくればいいのでは?
上田(5.5)足の止まった相手だからもうちょっとやって欲しかった.

水本(4.5)軽率なプレーを何度も見ることが出来た.
伊野波(5.5)この間より良かった.
青山(5.5)良かったと思うけど何か不安定.ちゃんと書けないからこのくらいの点.

松井(4.0)フィードが悪くパスも香港に途中から狙われだす程酷かった.

反町(3.5)
全く機能しなかった前回から何も変わらず.チームは個人技頼み.選手を変えて機能しだすのは,使っている選手の戦術理解度が低いか能力が無いか.どちらにしろ監督のミスだ.

初戦

2007-02-26 00:12:30 | ファジアーノ岡山
 ファジアーノの今年初戦が行われた.

 西日本社会人サッカー大会.西日本の地域リーグの上位2チームが揃って参加する大会.バンディオンセ神戸,Mi-Oびわこ,ファジアーノ,セントラル中国,カマタマーレ讃岐,南国高知,Vファーレン長崎,新日鉄大分,とこのカテゴリではおなじみのチームばかり.同じJを目指すチームとしてライバルではあるが,変な愛着も出来てしまう.

 この時期の試合ということで,特にファジアーノは準備不足は否めない.ジェフェルソンなんて参加したばかり,という感じ.その分このチームのポテンシャルも分かる,というところか.

 1試合目は新日鉄大分.結果は8-1で勝利.ちょっと凄いな,と思ったがこのチームはどうも全く調子が出ていないようだ.多分社会人なんでメンバーも平日にそろえにくかったのだろう.とりあえずはまったときの破壊力は十分分かった試合だ(去年もはまるときははまるって感じだったけど).
 しかし2試合目のMi-O戦.1-2で負け.3試合目はVファーレンに0-3の負け.この2チームは今年の地域リーグ決勝大会で確実にライバルとなるだろうチームだっただけにこの結果はちょっと残念だ.

 個人的にはちょっと良かったとも思っている.というのもチームが補強を行い,地域リーグの厳しさを知らない選手が増えていたからだ.しかも上位リーグからの補強というともあり多少舐めている部分はあっただろう.もし8-1なんてスコアで3試合終わっていたら本当によくない状態になっていたかもしれない.そもそもそんなスコアではレンタルで来ている選手のために全くならない.

 とにかくこのような相手と11月末にこんな日程でこんな相手と戦う,という心がけを作る上では良い機会だったろう.ちょうど今年の昇格争いは西日本に集中している(残りは北陸のチームか?).いい練習になっただろう.


 ・・・と強がって書いているが,練習でも勝って欲しいというのが本音.ていうか見に行きたいな.


※追記
 そう言えばお隣のガイナーレ鳥取がJに準加盟したようだ.中国地方ではサンフレッチェに次いで2番目の位置付けられるのか?負けたくなかったんだけど.まぁ岡山は地域的に鳥取より上と思っていたりする(一般的にだけど)ので,お隣がJだとか騒ぎ出したら「うちはなにやってんだ!」みたいな感じで盛り上がってくれると良いんだけど.県北は結構繋がりもあるし,鳥取が盛り上がってきてこっちも盛り上がって欲しいな.使えるものは何でも使って欲しい.

スーパーカップ

2007-02-25 04:05:25 | Sports:football
 4-0でG大阪の勝ち.圧勝だった.

 浦和はオーストリアで6失点して帰国してきた.「コンディションが違う」と言っていたが,堅守というかベタ引きというか,そういうチームが6失点というのはチームが全く機能していない証拠だろう.攻撃的チームならまだ救いはあるが.というわけで浦和の苦戦が予想されたこの試合.まぁ元々内容はG大阪の方が良かったのだが.

 G大阪は昨年から徐々に使い始めていた4バックを本格的に導入した.それがどのように機能するか?というのがこの日の一番の注目だった.対して浦和はオジェックのコメントの通り,昨年からの勝っているシステムに大きな変更は無く,この日も昨年と同じように3-6-1(3-4-2-1)というスタイルだ.

 この日G大阪は昨年同様に前線からのプレッシングを行い,更には非常に素早い攻守の切り替えが出来ていた.昨年と同じスタイルを4バックでも実行できていた.それどころか増えた前の選手を利用して効果的にプレスが出来ていた.

 対して浦和.怪我人がいるとは言えトゥーリオと左サイドがいないだけで他はフルメンバー.つまり今年の浦和のやり方は十分に見ることが出来るはず.そこで見せたものは・・・.全てはその失点数で明らかだろう.
 攻撃は相変わらず個人技頼み.パスは足元へ.連動は無く出たとこ勝負.千葉にいた阿部も走ることを忘れるくらい誰も走らず.まぁ今年も得点は見込めないだろうことは分かった.


 試合は序盤は五分五分.しかし徐々に両サイド,特に浦和の右サイドが押され始める.ただでさえサイドが不利な3バック.一旦下がると中々押し返せない.しかも左サイドの小野がただでさえ運動量が少ないのでDFは左寄りになる.右サイドは低めのポジションをとらざるを得ない状況が続いた.
 ただこの日の浦和で最も問題だったのは,ゴールが全て中央から奪われたことだろう.システムとしては中央に人が多いシステムであるにも関わらず中央から4失点.つまりシステム以前の問題だったと言える.コンディションが落ちている上に連携が取れていないと言うことだろう.


 とにかくこの日はG大阪の圧勝であり,また内容も見た目も完全にG大阪が上回った.正直文句無しの出来だろう.安田のテストもでき,バレーと柳沢の顔見せもでき.これで播戸にゴールがあれば文句無しだった.とにかく二川と橋本,遠藤,明神のコンディションの良さが目立っていた.今年も十分に優勝を狙えるだろう.CLのグラスゴーの試合よりよっぽど面白い内容だった.

 対する浦和は去年以上では無く,その進む道さえあやふやだった.こんなサッカーをオーストリアで見せてきて,更には今後アジア各国に見せて回るのかと思うとちょっと悲しくなる.日本のサッカーを誤解されてしまいそうだ.よく似たサッカーをU-22がやってるし.

 とにかくJリーグで浦和のようなサッカーが通用しなくならないと日本のサッカーは次のステップに進めない.そういった意味でこの結果は喜ぶべきだろう.

 今年の日本のサッカーが開幕した.

対US

2007-02-21 23:27:12 | Sports:football
 0-0で引き分け.

 相手は立ち上がり全く試合に入れていなかった.前線でプレスは無くノーケア.DFはマークを掴みきれない.しかしそんな相手に惜しい攻撃しか出来ない日本.正直前半に2点くらい取っておかないといけない試合だった.
 しかしそんな相手にDFは横パスを繰り返し,更にそれを受けにボランチが下がってくる.相手は誰もいないのに日本は自陣にマイボールで4人も残る.その中でサイドはマークされ中盤は残る一人しかいない上に動かない.必然的にロングボールで3トップにパスをする.最初は良くても相手は馬鹿じゃない.そこに日本DFがプレスも無いのに適当なクリア.あっという間に慣れられて逆に相手が自信を持つようになった.それに30分もかからなかった.

 それ以降日本は70分くらいまでペースをつかめない時間が続く.中盤は引きこもり.サイドは引きずられて下がる.布陣は

   ○○○



○  ○ ○  ○
  ○ ○ ○
    ○

 という形の7-0-3になる.これが合宿で目指した形?選手交代して3-5-2に戻ったときはコインブラに憧れているのか?と思うほどコインブラが1トップを試したときと同じだった.正直試合途中に「反町辞めた方がいいんじゃない?これじゃオリンピックなんて無理」と思ってしまった.

 ただ3トップは別に悪くない.ただ平山を頂点にしてそのすぐ下に2枚置く3トップが良いとは思わない.この形でどう攻撃するつもりだったのか?サイドは相手のほうが数的優位になる.守備をケアするからサイドを深くえぐれず仕方無しのアーリークロス.結局相手DFは中央に寄る.日本の攻撃も中央による.一体どこから攻撃するつもりだったのだろうか?
 数的優位を作るためにDFが上がってくるか?といわれると行ったのは水本の1回のみ.あとはチンタラDFラインで横パスを楽しむのみ.正に各駅停車だ.

 結局一度もチームで相手を崩す形は作れずじまいだった.3トップと聞いたときは惜しむがやったように両サイドに開く3トップと思っていたから落胆が大きかったんだけど.


 そもそもなぜJリーグで実績を残している選手をベンチに置き,大学生やJ2でもレギュラーでない選手を起用するのか?挙句の果てに投入したFWはここ数年年代別代表で結果を残せていない苔口.こんな場で選手の再生でもしたいのか?結局試合が動き始めたのは家長を入れてサイドが活性化した後だった.

 家長を入れたことにより最も変わったのはタメの作り方だ.彼は多分意図してパスを受けたときにボールをすぐに出さなかった.タメを作って相手をおびき寄せてそこからスペースへパスやドリブル.あっという間にペースを作ってしまった.あとはプレーを見たまま.ただ結局チームで崩す形にはならなかったが.


 バックパスして,青山の横パスでホイッスル.これがこの日のワーストプレーだろう.お客が少なくてよかった.

 では勝手に採点.

平山(6.0)立ち直ったかな?久しぶりに平山を見た気がする.
カレン(4.0)シュート0か?動いてフィニッシュ時に瞬発力が落ちている.やっぱサイドバック向きだと思うけど.
李(5.0)動きは良かった.ただレギュラーになるほど特別では無かった.
苔口(5.0)悪くは無かった.ただ未だにスタイルが分からない.
森嶋(-.-)こういう可能性のある選手にもっと時間を割けば良いのに.

梶山(4.0)パスミスの連発.メディアの騒ぎ方と同じ実力はいつ見れるのか?
本田(4.0)存在感無し.谷口よりいいの?
増田(4.5)流れ変えれず.
谷口(-.-)普段の谷口はこの日の他のMFより良い.

家長(6.0)実力差は明らか.使わない理由がわからない.
水野(5.5)要所要所は良いが相手を崩せず.もっと前でプレーさせたいな.
本田(4.0)ドリブルで抜けず,フィジカルで勝てず.ショックだったんじゃないかな?
伊野波(4.0)ホントにボランチ出身?球回しにそれは見えなかった.
青山(4.0)足元悪すぎ.期待しすぎたか?
水本(4.5)もっと普段いいはず.

松井(4.5)あのタイミングの悪い飛び出しはちょっと酷かった.

反町(4.0)大丈夫?何を目指すの?

バレー

2007-02-19 02:17:11 | Sports:other
 甲府のじゃない.

 岡山に女子バレーのチームがあって,まぁ最近は中学生が入ったとかどうとかで話題にもなった.で,土日にBSでよくやってるんだけど,なぜか岡山の試合は放送しない.たまたまなのかな?
 まさか企業の名前が入っていないから優先されないっていうような,公共放送らしからぬことはしていないよね?と最近の野球報道の酷さを見ていると思ってしまった.

 ちなみにシーガルズは応援しようと思うけど,バレーは応援しない.点を取ったらコートでグルグルまわるのが気持ち悪いから(バレー経験者に聞いて説得力のある答えは返ってきたことが無い).高校野球の丸坊主に近い気持ち悪さがある.
 それに加えて世界大会で訳の分からないMVP出したり,特別ルール作ったり,変な歌謡ショーを試合前にしたり,バレーを応援していない人が観客席にいたりして気持ち悪くてたまらない.


 改めて考えると日本ってまともなスポーツって本当に少ない.スポーツからみんな離れるはずだ.見るのも,やるのも.

人気

2007-02-17 08:22:49 | 興行--日本野球--
 プロ野球人気低迷の原因に「娯楽の多様化」が言われる.

 その「娯楽」の例として「携帯電話やゲームなどに若者はお金を使って…」などといわれる.しかしそれは本当だろうか?ほぼ毎試合ただで見ることができるのにどうしてお金が関係するのだろうか?確かに球場に行くお金は無くなるだろう.しかし球場にいくファンなど人気があった頃のプロ野球のファンの数からすれば極僅かだ.それが原因とは言いがたい.
 では人気低迷の原因は?すぐに思いつくのは「競合する娯楽」,つまり「その他のスポーツ」の日本での登場だ.

 プロ野球の人気があった時代,そのスポーツを見る人は3種類に分かれていた.「巨人ファン」「アンチ巨人ファン」「その他球団のファン」という分類だ.その他スポーツのファンは本当に少なかった.
 この中で「アンチ巨人」と「その他球団ファン」はかなり近い存在であった.未だにタイガースファンに聞くと「タイガースが勝つより巨人が負けるほうが嬉しい」という言葉が聞こえてくる.実際自分もそれに近かった.「アンチ巨人ファン」も「その他球団ファン」も「巨人ファン」であり「巨人ファン=プロ野球ファン」だった.

 「嫌なら他のスポーツを見れば良い」

 今なら言える.ただ当時はそれしかなかった,スポーツ観戦という欲求を満たすものが.スポーツ観戦という娯楽がどの国でも存在していることからも,スポーツ観戦欲が多くの人に無意識に芽生えるものだと思われる.巨人もプロ野球も見たいがスポーツは見たい.でも野球しかない.今考えれば地獄だ.
 結局「巨人嫌いだから他のチームを応援する.巨人が負けるのを願う」になっていた.

 なのでプロ野球以外のスポーツ娯楽の出現はアンチ巨人に大きく影響した.

「巨人嫌いなら他のスポーツを見れば良い」

 これが実現した.80年代後半にTVでF1が始まり,90年代にNBA,そしてJリーグ,サッカー日本代表と一気に日本に観戦できる新たなスポーツが生まれた.プロ野球人気を支えていた「アンチ巨人」の関心がプロ野球から離れた.新たに「プロ野球無関心」という分類を作った.

 プロ野球関係者は「アンチ巨人」までがプロ野球ファンだった時代の人気を思い出し,それに戻そうと躍起になっている.何ならTVを利用してプロ野球以外が存在しないかのようにしている.残念だが,現在その行為を行うことは「アンチプロ野球」という種類を新たに作っているだけだ.プロ野球人気は低迷するどころか敵まで作ってしまった.

 「競合する娯楽」.彼らにはその存在がここまで人気低下に影響するとは思っていなかったのだろう.それどころかそんなものが現れると思っていなかったのかもしれない.何せ当時は「野球は世界で最も人気のスポーツ」という扱いだったのだから.


 ちなみにプロ野球の観客数が水増しとして,それがもし半分だったとしてもそれは物凄い人気だ.日本で2番目に人気のあるJリーグでは極一部を除いては週1回の試合にまだ平均で1万人から2万人を呼ぶのが限界なのだから.なのでプロ野球は今の人気を保ちながら新たな人気獲得の手段を探していれば十分に生き残ることが可能だっただろう.

 その可能性に気付かず敵を作るだけ.彼らは自ら寿命を縮めている.もう先は短いだろう.

新加入

2007-02-16 00:31:20 | ファジアーノ岡山
 ファジアーノ岡山FCが新加入選手12人を発表した.

http://www.fagiano-okayama.com/archives/200702/15090048.php

 このような選手が加入する.去っていった選手と今回加入する選手.どちらがどう?というのは正直プレーを見たことが無いので分からない.経歴だけから判断すると殆どが地域リーグレベルの選手と言える.
 そんな中で野本選手と池松選手と言うJリーグからの加入があったことはプラスに考えて良いだろう.(多分プロ契約).6人ほどがプロ契約と言う記事から彼らに加え重光選手,喜山選手,弦巻選手,伊藤選手がプロ契約になるのだろう.・・・ジェフェルソンは?全く聞こえてこない彼の動向が最も気になる.

 ジェフェルソンを含めて7人がJレベルの選手であると考えると,地域リーグでは優位に立っているだろう.今シーズンは地域リーグをこなしながら天皇杯,全社などで力を試しながら年末の地域リーグ決勝大会へ向け準備することになるだろう.

 ちなみに記事にしてくれたのはこの2誌.

http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/soccer/fagi/news/2007/20070215.html
http://www.okanichi.co.jp/20070215125122.html


 一人気になるのは永禮選手.選手権決勝まで行った選手かな?こういった形で地元の有望選手の進路になることが出来ていることが素晴らしい.これによって岡山にサッカーが更に根付くきっかけになるだろう.


 あと残るは最も大事なスポンサー様だ.これだけの選手を雇うとその人件費は結構なものだろう.どういったスポンサー様を見つけることができたのか?とても興味があるところだ.


 とにかく今年はコアじゃないサポーターとしてできる限りファジアーノを応援していこう.とりあえずこのブログでカテゴリーは追加しておいた.

ファジアーノ岡山リストラクチャー

2007-02-15 01:37:48 | ファジアーノ岡山
 この言い方が一番しっくりくると思った.ファジアーノ岡山FCの計19人の退団発表だ.

http://www.fagiano-okayama.com/archives/200702/13112149.php

 リストラクチャー,つまりリストラ.日本語的な「リストラ」の意味,そして正確な「リストラクチャー」の意味,共に含まれた今回の退団発表だ.

 彼らは「リストラ」されたのか?中には残念ながらそういう選手もいるのかもしれない.ただそれだけで無いならば本当はクラブは公式コメントとして出すべきだろう.

http://www.okanichi.co.jp/20070214124859.html

 上記記事からも分かるとおり今回の退団劇は全てが望んだものでは無い.退団選手には主将を含め多くの昨年の主力が含まれている.彼らの退団は決して「リストラ」ではない.しかし今後クラブがプロを目指すに当たって避けられないリストラクチャーの結果だ.

 こうしたクラブ再構築はクラブの本気度の証だ.昨年までであればどこかで妥協していただろう.主力選手が去っていくような再構築はできなかっただろう.その結果は昨年の成績のとおりだ.「もう地域リーグで戦っている場合ではない」というのがクラブの判断だろう.厳しい判断だっただろうが昨年以上を目指す限り仕方が無い.
 クラブはこの決断を「正しかった」と言わせるために今年は結果を残さなければならない.つまりJFL昇格だ.それ以外の結果は求められない厳しい状況に追い込んだ決断だ.

 ただこれらの選手のうちどれだけ戦力として見ていたか,というのは非常にクラブにとって大きな問題だ.多ければこれから戦力補強が必要になるし,少なければ昨年までの選手が「つかえないレベル」ということになる.クラブにしてみれば後者であれば良いが,サポーターはどちらにしろ複雑な気持ちだろう.


 新入団選手はまだ発表されていない.まだ未知の彼らは朝・昼の練習に参加できる選手しかいないのはずだ.昨年の経験から言うと,地域リーグ決勝大会前に補強を必要としないレベルの戦力であることが望まれる.昨年地域リーグ決勝大会前に大量補強したチームが苦戦したのは間違いないのだから.そのレベルの戦力が揃えられているのだろうか?クラブの手腕が問われる部分でもある.

 一昨年はロッソ熊本(現JFL),グルージャ盛岡に善戦し,昨年はVファーレン長崎,パンディオンセ神戸を破り,岐阜FC(現JFL)に善戦,TDK(現JFL)に引き分けたファジアーノ岡山.対戦したロッソ熊本は昨年J2昇格を目の前にし,岐阜FCは今年のJ2昇格を目指す.ライバルたちからは本命視されて当然の位置になっている.
 そして今年はその2年よりクラブとしての力も間違いなくアップしている.クラブをリストラクチャーした今,今年のJFL昇格は義務に等しい.


 昨年昇格を逃した後悔しそうにインタビューを受けていた元主将も含め,今回退団したファジアーノ創生期を支えてきた選手達がいて今のクラブがある.クラブおよび選手はその重みとJFL昇格という義務を背負って戦うシーズンになる.

 ファジアーノはJリーグ加盟を望むクラブが必ず登る最初の,そして非常に困難な山に今年挑戦することになるだろう.登りきれなかったとき,降りれなかったクラブもある.ファジアーノは新しい景色を見ることができるか?応援するのさえ怖いシーズンになるだろう.

野球人気

2007-02-09 07:11:03 | 興行--日本野球--
 最近野球人気の低下が叫ばれる.

 ただ不思議なことにTVのスポーツニュースやスポーツ新聞の中心は野球のままで,その報道を見る限りとても野球人気が低下したとは思えない.報道だけ見ると東京ドームには毎試合4万人が集まり,どんなに人気の無い球団でも1万人を割ることは稀だ.どこが不人気なのか?不思議でならない.この状況でなぜ「野球人気の低下」が叫ばれているのだろうか?そう考えるとこれらの人気の要素の信憑性が怪しいということに繋がる.


 これまでも色々書いてきたがNPB側が発表する数字は信憑性が全く無い.普通70試合も4万人の客を本当に集めていれば間違いないなく「凄い人気」だ.しかしNPB関係者がそう胸を張って言わない.そのこと自体がその数字に信憑性が無いことを物語っている.
 更に報道量が多いことも彼らは胸を張って言わない.普通あれだけ報道されれば間違っても「不人気」とは思わないだろう.つまりあれも正しい報道ではないと彼らは知っているのだ.当然報道各社が自前のチームを持っていることくらい知っているだろうし.

 では何が「プロ野球人気」の指標になりえるのか?多分最も信憑性のあるのはTVの視聴率だろう(ただこいつも日テレは以前操作していた前科があるが).野球関係であからさまに低下している数字はそれだけだ.彼らの中に「野球人気=視聴率」というものがあるのだろう.しかしその人気は本当に「野球人気」なのだろうか?

 確かに今より多くの人がジャイアンツ戦を見ていたのだから今よりジャイアンツの人気はあったと言える.しかしそれは「野球人気」ではない.もしその人気があったとするならば,他の球団も当然人気が無ければならない.

 しかし当時川崎球場では流しそうめんが行われ,カップルがいちゃつき,おっさんが寝ていた.TVに映る外野席にファンが数人しかいない西宮スタジアムもあった.藤井寺や大阪球場はコンクリートの暗い灰色が覆っていた.さらにはブレーブスは身売りし,ホークスも身売りしバッファローズは実質消滅した.ホエールズも身売りした.
 また「野球人気」というなら野球の「全日本」も今のサッカー代表並に人気があったはずだ.しかし野茂や古田が全日本にいたときのプレーを生で見たことがある人はどれだけいるのか?レプリカを持っている人が日本に何人いるのか?余程バレーの全日本の方が人気があっただろう.
 もっと言えば野球人気があったのであれば,本場のMLBの野球など憧れの対象として更なる人気を誇っていたはずだ.当時カンセコやマクガイアがどのチームにいたか知っている人がどれだけいたか?


 結局視聴率は「ジャイアンツ人気」の指標でしかない.そして「野球人気」は低下などしていない.ジャイアンツ人気が低下しただけなのだ.野球は元々人気など無かったのだ.なので今ジャイアンツ関係者以外は何も悲観する必要は無い.「うちは今までどおりの人気を保っています」と胸を張って言えばいい.

 ちなみに当時の高視聴率も本当に「ジャイアンツ人気」を示していたかどうかはちょっと疑わしい.一家に複数台TVがある家が少ない時代かつ親父がまだ絶対王政をしていた時代の出来事だ.今の団塊の世代に人気があったことは間違いないが,それ以外の人に人気があったかどうか.事実当時「俺ジャイアンツファン」と言う友人はかなり少なかった.「どこ?」と聞くと「ジャイアンツかなぁ?」という奴はやたら多かったが.多分別にどうでも良かったのだろう.他のチームの本当のファンはアピールするように「俺○○ファン!」って言っていたのだから.


 結局今の状態は「親父たちに対するジャイアンツ人気が落ちた」だけであり「野球人気は全く落ちていない」と言うのが正しいのだろう.なので本当に「野球人気」を上げようとしているなら無謀としか言いようが無い.あれだけ情報鎖国状態の時代でさえできていなかったことなのだから.

ファジアーノ始動

2007-02-03 22:32:51 | ファジアーノ岡山
 ファジアーノ岡山FCが2007年度の体制を発表した.

Official
http://www.fagiano-okayama.com/archives/200702/01231303.php

関連記事
http://www.ohk.co.jp/news/070201_s.html
http://www.ksb.co.jp/newsweb/indexnews.asp?id=18375
http://www.nhk.or.jp/okayama/lnews/06.html
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/soccer/fagi/news/2007/20070202.html
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000000702020002
http://www.okanichi.co.jp/20070202133000.html

 記事を見る限りNHKを含め3局(TSCはよく分からないが山陽新聞ニュースベースなので報道していると思われる)で報道してもらい,新聞でも3誌がとりあげてくれていた(J入り目標が10年と9年が両方あるのはどうかと思うが).ファジアーノのようなまだ小さなクラブが最も困るのが運営資金だ.このように報道してもらい知名度が上がることがクラブにとって最もありがたいことだ.正月にその知名度の低さを実感したので体制発表だけでこの報道量は本当にありがたい.

 今季の体制を見ても分かるが今年JFL昇格を逃すことは許されないだろう.体制を見るだけでJを目指す意思が本気であることは十分にわかる.
 残るは選手とスポンサーだ.選手は朝日新聞には13人選手が決まっていると書いてあるが,現時点では東京Vからレンタル移籍の重光選手とキーパーの徳永選手くらいしか確定した情報を聞かない.どんなレベルの選手をどれだけ集めているか?それが公表されてその本気度は更に明確になるだろう.

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070202-00000127-jij-spo

 そんなことを書いていると上のように2人のレンタルが発表された.東京Vの年代別代表経験者(!!!)の10代2人だ.正直こんなレベルの選手が来ていいの?と思ってしまった(ちなみにユースの決勝か何かを見たことがあり,弦巻選手は名前は覚えていた).まぁ今の東京Vの監督は若手を育てて試合に出すという意識は無さそうだからどこかに移籍する,っていうのはまぁ間違いではないだろう.ただそれがファジアーノとは思いもしなかった.
 ちょっと彼らには不釣合いなレベルかもしれないが,ある種シビアな戦いが続くのでいい経験になるだろう.加えて岡山に良い印象を残して帰って欲しい.いや,出来たらこのままずっと・・・,ってのは彼らの将来を考えると無いか.ともかく東京Vとは良い関係になれたようなので,こういう人脈を生かしてクラブは成長して欲しい.


 残るはスポンサーだ.これだけの監督,コーチ陣,そしてプロ選手を集めるには相当な資金が必要だ.KSBの映像を見ると「5000万」は必要とのこと.昨年は1000万と言う話だったので目指しているところがどのレベルかは想像に難しくない.そしてそのスポンサーを見ればどれだけ街の支援の機運が高まっているかも分かる.スポンサーの発表も注目だ.


 とにかくまずはJFLからだが,昨年3位で昇格を逃したファジアーノが本命とされるだろう.ライバルは長崎,神戸といった辺りだろう.地域リーグはぶっちぎりで優勝し,天皇杯で力を試し,そして地域リーグ決勝大会へ.とてもシビアな戦いが待っている.しかし今から12月が楽しみだ.