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第14節 甲府戦

2010-05-28 19:51:06 | ファジアーノ岡山
 連敗中に甲府・柏と上位チームと対戦.勝ち点1取れれば十分という2連戦だ.つまり4連敗の可能性も非常に高い.この日の相手にはハーフナー,パウリーニョ,養父など強力な攻撃陣を揃えた上,控えにさえ金や松橋,石原がいる.唯一保坂の存在が安心感を与える.もしかすると甲府は中盤に困っているのかもしれない,と.

 ファジアーノは相変わらず機能しない3トップで,しかも右に川原を入れる.彼が前のポジション,しかもサイドのポジションでは特に機能しないことは分かりきっているのだが.そしてトップ下には相変わらず臼井を入れる.有効なポジショニングを期待できない彼を攻撃の要に置くのは自殺行為だろう.
 そして田所が出場停止のボランチは喜山と宮田という理解不能なコンビ.どちらも攻撃寄りというかゲームメイカー.どちらかの才能を殺すことは明白で,そんな状態で強豪に対応できるはずも無い.そもそも喜山のボランチは….まあそんなことを言うと彼にはポジションが無くなる.

 このメンバーで効果的な攻撃を期待するのは間違いだ.ただ守備は想像より少しマシだった.というのも北九州や東京Vと同様にこの日の甲府も「SHとSBの間のスペースを狙った」そうだが,この日はそのスペースを巧く潰すことが出来たからだ.ようやく欠点を修正できたことを喜ぶしかないのは寂しいが.
 その守備のおかげで試合は少しだけまともに見えた.「攻撃するにはまずボールを奪う必要がある」とは誰が言ったか忘れたが,ボールを奪えたファジアーノは少しだけ攻撃に行くことができた.

 しかしこのチームには致命的に攻撃の形,決まりごとが無い.連携も無いので阿吽の呼吸でパスを出せない.信じてスペースにパスを出すことができない.すると足元へのパスが必然的に増える.そしてそんな素直なパスはプロクラブにとっては格好の餌食となる.
 それだけならまだ改善の余地もあるのだが,このチームの選手は悲しいことにフリーの選手がフリーの選手にパスするときでさえミスを犯す.あたかも相手にパスするように.

 その上意味不明采配が炸裂があれば勝利など出来るはずも無い.攻守とも全く機能しない臼井が早々に交代させられるのは当然だが,この監督はそこに同じような選手を投入したのだ.つまりフレッシュな状態に戻して同じことをやる,という意図だ.少しでも可能性のある攻撃をしていたのならともかく….見るものを落胆させるに十分な采配だった.
 更に中野を下げて小寺を投入・・・.小寺が悪いとは言わない.けれどタダでさえ前線でボールが収まらないのにターゲットマンを引っ込めて代理無し,なんて想像もしなかった.「もしかしたら喜山を上げて・・・」という前向きな予想も外れた.多分「前線の運動量でかき回す」というような意思表示なのだろうが,牛にいくらハエがたかっても何ら脅威でないのと同じだ.お互いに連携できずボールを急所に運べない状態でいくら人が動いていて何ができるのだろうか?

 そして最後はいつものように負けているのに3人目の交代枠を使わず終了.とにかくシュートチャンスが少ない.前半セットプレー以外ではたった5回しか無かった.「シュートを打て!」という指示は完全に監督の頭が混乱しているとしか言いようが無い.だからこそ「今年やってきた土台をもう一度・・・」なんてコメントをまだ言えるのだろう.土台に泥が混じっていればコンクリートも固まらない.もちろんその上に家など建てられるはずも無い.そんなことに気づかず.


 ちなみにこの監督はUCLのインテルのハンドボールのような戦い方をどう思ったのだろうか?スペクタクルが無いと感じたのだろうか?少なくとも何ら意図の見えないファジアーノの攻撃より数倍スペクタクルはあった.

 こんな試合で「手ごたえを掴んだ」とコメントしていた選手がいた.それは前向きなコメントでなく現実逃避と言うと思う.

 それでは勝手に採点.

中野(4.0)個の力の不足
岸田(4.5)パスの精度に難あり
川原(5.0)中央に偏りスペースを殺した.しかし1人だけボールを運べた
臼井(3.5)見所なし
喜山(4.0)前半どこにいたか分からなかった
宮田(5.0)積極的な動きは評価したいがパスが下手
野田(5.0)意地を見せる姿は良かったが致命的なミスで失点
澤口(4.5)パスをどうにかしないと
近藤(5.0)モチベーションの低下?
後藤(4.0)どんどん酷い部分が目立つようになった
真子(5.0)セットプレーは何とかしたい

新中(4.0)使うほうが悪い
小寺(4.5)使い方が悪い

影山(3.0)
 単なる負けでなく成長の無い負け.怪我人が出る前から機能していなかった攻撃は怪我人により致命的な状況に陥った.ベストの選手が揃っても機能するように全く感じないのが昨年との大きな差.この休憩を利用してチームを立て直すか,もしくは辞任するか.2択だ.

韓国戦

2010-05-27 01:22:01 | Sports:football(A代表)
 こんな時期に韓国戦.試合をするには相手が必要で,この時期に極東に呼べる相手は限られ,そのベストの選択ではある.ただこの時期に,僅かな合宿しか出来ない状況で国内で試合をして一体どんな意味があるのだろう?もちろんW杯のシミュレーションにはならない.
 確かに日韓戦をやれば両国とも盛り上がるかもしれない.けれどそれはメディアにとって必要な商業的な話であって,W杯を戦うチームには何ら意味が無い.

 つまりやる前からこの試合は失敗だったのだ.W杯直前の大事な時期をメディアに売るこの体たらく.今のサッカー協会を象徴するような試合だ.


 協会がおかしければ協会が選んだ監督もおかしくて当然だ.この日も岡田は意味不明な采配だった.この日はCBの田中が負傷し絶好の3番目のCBを試す機会となった.そこで岡田が選択したのはクラブでボランチの阿部.そんな選手が3番目のCBのようだ.複数のポジションを平均以上にこなすのが阿部が代表である所以なのだが,CBの阿部は日本でもトップクラスとは言えない.
 更には内田の代わりに入ったのはクラブでCBの今野.彼も当然SBとして優れているとは言えない.日本レベルで,だ.

 そんなDFラインは完全にチームのバランスを崩す要因となった.特に今野と阿部の入った左側は全く機能しない.クリア以外で前に蹴れない今野と,隣の選手にしかボールを蹴れない阿部.ボールは失点後もDFラインで停滞し攻撃陣とは全く連携がとれなかった.
 ただこれで守備が堅くなればそれは一つの作戦と言えるのだがあっさりと失点….阿部にしろ今野にしろ明らかに相手に戸惑っていた.日本でトップでもない選手が出ればプレミアの選手に対応ができるはずもない.
 「ホントにこんな選手をW杯に出すの?」と見れば見るほど呆れてしまった.もっとこの舞台に相応しい選手がたくさんいる.彼らが控えとして1人メンバーとして選出されるのは分からなくは無いが,2人とも選ばれ尚且つ先発だなんて悪い冗談だ.

 守備が酷ければ攻撃も酷い.前と後ろは大きく隔たりができ,しかも後ろからボールが素直に出てこないので前の選手はボールも持てず.あれじゃ大久保が苛立つのも仕方ない.
 そこに全く何も出来ない中村と,何かやろうとするが判断の遅さとミスが目立つ遠藤が入れば攻撃だってできるはずもない.気づけば先制した韓国が失点しないような戦いで上手く主導権を握っていた.

 後半.驚くことに梃入れをしない日本.そこから更に18分間,機能せず動けない右MFというハンデを背負っての戦いを続けた.何ら機能する気配も無く時間は過ぎるだけだった.
 後半開始時点で「守られて最後にとられて0-2」と予想し,「もしそうなったらこのチームは救いようが無い」と思った.

 結局予想通りの救いようが無い結果だった.ただこの結果はずっと前に分かっていたことだ.東アジア選手権と言う最後のチャンスで監督を解任しなかったのだから.完全な手遅れ.それが誰の目から見ても明白になった試合だった.
 こんなマッチメイクをしたサッカー協会がいるのだから代表がこんな結果になるのは当然であり,まず責任を取るべきなのは協会のトップだ.

 とにかくこれでW杯に変な期待を抱く人がいなくなったことだけが好材料だ.3戦惨敗でも誰も不思議がらないだろう.やるべきことをやらない国が勝てる場ではない.
 もし勝ったら?マグレだ.2勝以上したら?奇跡だ.とにかくこれだけ協会がいい加減な国が勝っては駄目だ.

 …なんでこんな気持ちにさせられるのか?と思いながら勝手に採点.

岡崎(4.5)周りの責任もあるがそれにしても何もできなかった
大久保(5.0)気持ちは一番だが空回りしていつものようにゴールの外にボールを蹴る
本田(5.5)唯一前を向いてプレーしたが1人じゃ無理
中村俊(3.5)敗因.1試合に1回しか出来ないプレーを自慢げに言わないで欲しい
遠藤(4.0)相手に何度パスするのか.今回もベンチで.
長谷部(5.5)ちょっとコンディションが上がってない
今野(4.0)使ったほうが悪い
長友(5.0)責任感が欠けるプレーは本番では通用しない
阿部(4.0)5m以上ボールを蹴れないルールだった
中澤(5.5)今更阿部と組まされても
楢崎(5.5)PKが無ければ

森本(6.0)唯一FWらしいプレーだった
中村憲(4.5)存在感に欠けるプレー
駒野(5.5)今野の数倍良かった
矢野(5.0)負けてるんだからゴール前に居座れば良かったのに

岡田(2.0)
 点数つけるのも嫌になる.全く上積みも無くここまで来れる方が凄い.クラブチームの監督と勘違いしているようなチーム作りも同意できない.辞意表明したなら断固として止めれば良かったのに.「選手がついてきている」なんて当たり前.みんなW杯のピッチに立ちたいんだから.文句を言ったら選ばない実績ありの監督なんだし.

第13節 東京V戦

2010-05-22 01:10:09 | ファジアーノ岡山
 最悪の前節から間隔が空いたこの試合.この日は李東が初先発で中野,岸田と3トップ.そしてトップ下に臼井.守備がおろそかになるのは目に見えていた.そして試合が始まるとその通りになった.北九州戦と同じくSHとSBの間,ボランチの横のスペースを相手に使われた.SBが上がればその裏をFWに狙われ,仕方なくSHが下がると今度は攻撃が機能しない.そうこうしている間に相手に主導権を奪われた.

 前半20分までシュートが無いのはいつも通り.そして前半のシュート数が3本以下なのもいつものこと.TMでシュート数のノルマを作ったところで公式戦で生きるはずが無い.チャンスの作り方がチームに無いのだから.そもそもノルマを作ってシュートが打てるようになるならどのチームも同じことをするだろう.指導者として末期症状だ.

 ここまで攻撃が機能しない理由は何か?それは簡単でボールを持たない人の動きだ.この日の前半はそれが非常に分かりやすかった.岡山はショートパスを繋ぐのだがその殆どが足元へのパス.対する東京Vは皆動きながらボールを貰っていた.守備にとってどちらが守りにくいかすぐに分かるだろう.実際川原や李が動きながらボールを受けたときはチャンスに繋がった.それが1試合に1回しか無いのだからシュートも打てない.
 そしてもう一つの理由は攻撃のテンポアップの無さだ.ボールを奪ってボール保持者がテンポを上げようとしているのに周囲が付いていかない.なので横や後ろへパスしてスピードを落としてしまう.もちろん攻撃の人数も増えない.

 それが見ていてすぐ分かったのでこの日も得点できないと確信して観戦していた.0-0ならまぁいいかな?と言う感じで.相手の運動量が相当落ちるかミスがあれば…なんて後ろ向きな観戦だった.
 そして結果は…,予想通り無得点.セットプレーの失点で敗戦.あまりに順当な結果だった.シュート数も後半両チームに退場者が出てスペースが出来たので9本とチーム平均より多くなっただけだ.

 あと気になるのは監督の選手の見る目.この日先発の李は全く機能しなかった.彼はセカンドトップ,少なくとも中央の選手だろう.こういうことは攻撃の選手(新中や臼井)によく感じる.間違った選手の見極めで選手を起用しても機能しないのは当然だろう.いや監督の見る目を信じたいのだが….

 と言う試合.こんな状況で7500人超えというのは驚きだ.ただ去年は「噛み合い出せば…」という期待が持てたが,今季は「噛み合ったところで…」という絶望感が漂う.僅かにチャンスを作っても見際目を間違った技術不足の選手が潰すのだから.

 それでは勝手に採点.

中野(4.0)ゴールしそうな気配無し
李東(5.0)使われ方が悪かったが運動量も無かった
臼井(4.0)ポジショニングが悪いから走ってるだけ
岸田(4.0)何らプレーできず
田所(3.5)先に手を出すのは最悪
川原(5.0)もう少し前を向ければ.上手い選手はもっと走る
野田(5.0)クロスを合わせられれば
澤口(4.5)縦パスの精度が.あの厳しいパスはわざと?
近藤(4.0)消極的なビルドアップ.覇気が無かった
後藤(5.0)ロングフィードはいいがスピードへの対応に怖さ
真子(4.5)失点の起点.他は良く守ったが

喜山(5.0)他が悪いからか少しだけ期待させる動き.
小寺(-.-)田所退場で見所無し
新中(-.-)あの場面で使われても何もできないだろう

影山(4.0)
 北九州戦から何ら改善無く同じように攻められ主導権をとられて負けた.攻撃はシーズン当初から何ら進歩も無く能力を疑われても仕方ない.ロングボール中心にするなら4-4-2の2ラインでブロックをひいた守備に変えるべきだ.そうでないならSHにもっと守備戦術を徹底させるべき(今のSHの人材では無理だが).

第12節 富山戦

2010-05-16 00:22:06 | ファジアーノ岡山
 相手は最下位富山.ただこのところ下位相手程酷い試合をしている.確かに下位に沈むチームにすれば昨年最下位で,今年も大きな上積みの無いファジアーノはかなり勝ち点を奪いやすいチームに見えるだろうし,だから相手は必要以上に気合を入れて挑んでくる.その結果が下位チームへの苦戦であり…,なんてのは言い訳に過ぎない.単なる敗戦だ.そしてそれを2度3度と繰り返すのはチームの修正能力の低さを示しているだけ.そしてプロクラブとして同じ過ちを3度も繰り返してはならない.
 もしこの試合で修正出来なかったとすると3度目.プロクラブに相応しくないと烙印を押されても仕方ない状況だが,残念ながら草津戦,北九州戦と同じ過ちを繰り返した.しかも内容は繰り返しどころかJ参入以降ワーストとも言える最低のものだった.昇格初年度ならまだ許せたかもしれないが.

 多分チーム内部に何か問題があるのだろう.その1つは選手の気の緩みだ.「常に挑戦者」「相手によって気が緩むとかない」とは選手の弁だが,それは「気を緩めず全力で戦ってもこんな試合をするくらい僕らのレベルが低い」とも取れるのだが.もしかすると「監督の戦術が酷くて全力で戦っても話にならない」と言えないだけなのか?
 結局は「選手のレベルは低いし監督の能力も低い」というのが答えだと思う.そして選手の気持ちも緩んでいる.それを締める選手もいなければ監督も統率できない.とても問題の多い状態で,それが全て出た試合だった.


 さてその試合.先発に岸田・近藤が復帰した.試合の入り自体は決して悪くなかった.対する富山は調子の悪さが散見される出来でファジアーノでさえ多少スペースを貰えた.しっかり序盤を戦って…,と思った瞬間に後藤がロングボールの目測を誤って簡単に相手に交わされて失点.「ミスは誰にでもある」などとかばえない最悪の時間帯の最悪のミス.北九州市長杯で見た彼の評価は正解だったと思う.
 とにかく「下位相手の酷い試合の修正」を心がけて入った試合でのいきなりのこのミスによる失点は最悪だった.「またか…」とチームが受けた精神的ダメージは大きかったと思う.
 
 失点後もそこまでプレーが悪いわけではなかった.ただ運動量は全く無かった.そのためにセカンドボールを奪われ富山に徐々にペースを渡していった.そこにイージーミスを連発.ノーマークでもミスパス,ノーマークで足元のボールをトラップミス.ちなみに前半ビルドアップのパスを含めたパス成功率は大体75%.後半測ったフィールド全ての縦パス成功率は約50%,横パス率は約40%だった.相手陣内で測ればもっともっと低い値になったと思う.
 選手がこんな状況で監督に何か期待するのもどうかと思うが,少なくとも何らかの対応を見たかった.けれど富山の3バックに振り回される状況で4失点するまで何ら対応を見ることができなかった.

 この日富山は「SBを抑えるための3バック」を採用したと言っていたが,実際は岡山のSHが攻撃力が無いのでサイドの人数を減らしたのだと思う.実際WBで岡山のSBを抑えるだけで岡山の攻撃は全く機能しなかった.
 更に富山は3-5-2のため岡山のボランチは相手トップ下とボランチの計3人を見る必要がある.そのカバーに戻る臼井はどこまで戻るかなどバランスを保てないままで,攻守で効果的な動きはできなかった.そしてこの状況を突かれ致命的な3失点目を前半のうちに喫してしまった.

 こういった状況だったにも関わらず何ら指示を出さない監督.フォーメーション変更も無いし相手WBを裏を突くような攻撃の指示もなく,いつものように中央でごちゃごちゃ攻撃して奪われ攻められる.前の選手の攻撃時のボールの受け方にも何ら指示がなく.
 更にこの状況でHTに梃入れも無かった.罰ゲームでもさせてるのか?と思うほどだった.そして再び後藤のミスを起点にしたカウンターから失点.どうやらこれで罰ゲームは終わったようだった.

 監督はその後ようやく動いた.この期に及んで質の悪い動きが多く中央に偏ったプレーをする新中を投入.まぁこれはまだ分かったが0-4から2枚もCBを投入する監督は初めて見た.後藤が怪我していたらしいがそれでも西原は思い出采配か?と思ってしまった.


 こんな状況でも最後まで声を出すサポーター.ブーイングしなくてもいいから応援拒否くらいした方がいいと思う.チームを育てるのはサポーターと思っているなら.「切り替えろ」なんて甘すぎる.「死ぬほど反省してから」と付け加えないと. 

 それでは勝手に採点.

中野(4.0)普通ならベンチ外
小寺(4.0)存在感無く,判断悪いシュートも
臼井(4.0)ミスが多すぎる
岸田(4.5)孤立し打開も出来ず
田所(4.0)相手に翻弄された
川原(3.5)プレスに負けて相手のボールボーイに.横・後ろへのパスの多さは異常
野田(5.0)果敢に攻撃を狙ったがワンツーも戻ってこない状況では
澤口(4.5)縦パスの精度が低すぎる
近藤(4.0)集中が切れたようなプレーが何度も
後藤(2.5)前後半立ち上がりの大事なときにミス2回.戦犯
真子(4.5)4失点は責任が無いとは言えない

野本(4.5)入っても守備は安定せず.足元はお粗末
新中(4.0)トップチーム入りさせた人が悪い
西原(-.-)祝初出場.

影山(3.5)
 選手も酷かったが監督も酷かった.よく会見できた.

結果

2010-05-11 12:45:49 | Sports:football(A代表)
 昨日の予想結果は21/23.外した2人はサプライズといわれる選手.今回の選考に関して言えば多くの人がこのサプライズ以外は的中させたと思う.まぁ西川は調子悪いから川口の選択は読めたかもしれないけど.とにかくそのくらい岡田の考えは読みやすい.それは対戦相手から見ても同様で相手からすれば組みやすく見えるだろう.

 さらにこれまで起用し続けた選手ばかりで情報を集め易く,しかも爆発的な成長の見込めない中堅選手が中心.選手起用だってはっきりしている.しっかり相手に分析されてしっかり対応されるだろう.それを上回らなければならないが,この読みやすい監督のやり方を考えれば,そういう対応をしないことも容易に想像できる.つまり結果も順当なものになるということだ.


 この監督に多くを望むのは難しい.だからこそ次回に期待を残す選手を,そしてJリーグのためにもJリーグで活躍している選手を少しでも多く選んで欲しかったのだが,そんなことさえこの監督に望むのは間違っていたのだろう.

 ひとつこの監督らしくなかったのは,今年の散々な公式戦でモチベーション低いプレーを見せて常連組を外さなかったことだ.そんなことでチームの規律を保てるのだろうか?


 やっぱり思ってしまう.前監督があんなことにならなければどんなチームが出来上がっていたのか.少なくとも今より数倍W杯の日本戦を楽しみにしていただろう.というか06年にあの監督がいたら….こんな後ろ向きなことを考えている人はどのくらいいるのだろう?

予想

2010-05-10 01:16:42 | Sports:football(A代表)
 ちょっとだけメンバーの予想を.

楢崎、川島、西川、中澤、田中、内田、長友、駒野、今野、岩政、阿部、長谷部、遠藤、稲本、小笠原、中村俊、本田、松井、中村憲、大久保、岡崎、玉田、森本

 あの監督だから面白い選手の選択はないだろう.ちなみに自分が期待するメンバーは…、

楢崎、川島、権田、中澤、田中、内田、長友、槙野、細貝、岩政、小野、長谷部、遠藤、稲本、小笠原、宇佐美、本田、松井、香川、渡邊、岡崎、前田、森本

 実際自分が監督なら今の段階でこのメンバーは選ばないが(連携とか考えると怖いので).コンセプトは「どうせ今のメンバーじゃ通用しないので,次へ向けた強化」というところ.それでも槙野や香川は選ばれて欲しいけど.あと渡邊はもっと試した後なら選んで欲しかった.宇佐美は1枠くらいこういう選手のためにあげても面白いと思うんだけど.

 まぁ今日から絶望が始まるのだろう.

第11節 鳥栖戦

2010-05-09 13:53:36 | ファジアーノ岡山
 昨年鳥栖との対戦は実力差を見せつけられたイメージしか残っていない.しかし今年はお騒がせ監督がやめ選手も連れて行かれ大幅にチームが変わった.少しくらい付け入る隙はあるのかもしれない.
 しかし先発メンバーを見て「今日はダメだからイライラしないようにしよう」「スコアレスドローがベストの結果だから,0-1くらいなら悪くない」と頭を切り替えた.それは近藤が出場停止な上,好調の岸田が今季始めて先発を外れたからだ(代わって入ったのが新中というのも…).連戦の疲れに加え前節の負傷も関係しているのかもしれないが.

 ただ試合は思った以上にファジアーノの選手が集中していた.前節機能しなかったプレスが機能したため主導権を渡しっぱなしという状況は避けられた.久々出場の野本は足元の拙さ,パス精度の悪さはあったものの後藤と良いバランスで守備した.アンカー役の田所は広い範囲をカバーし相手のチャンスの芽を潰し川原に攻撃の自由を与えた.その川原は攻守共に相手の動きを読んだプレーでアクセントとなった.
 ただそれでも押し込まれる時間もあったがその殆どは個人能力の差だった.結局はそこなのだが,それでもその差を消すように良く集中していたと思う.
 ただ新中の守備の弱さは酷かった.個人能力の差というレベルまでに達していないようなプレーを連発した.重心が高く一歩目が遅いことが全ての原因だと思う.そしてその右サイドを相手に何度も狙われた.特に10分前後に犯した2つのファールは一つ間違えれば失点になりゲームを壊していたと思う.ここだけは個人の責任をはっきりさせた方が良いだろう.

 この日は前節酷かった守備に加え,今シーズン常に問題になっているシュート数の少なさの原因も考えながら観戦した.
 中野は移籍後ベストと言える出来でしっかりボールを納めた(前への意識はまだまだだが).それでもシュートが少ないのはその周りに選手がいないからだ.小寺と臼井のプレー位置が低いために中野との距離が遠い.中途半端に中央でショートパスをつなげるサッカーをしようとしているからだと思う.そのためこの2人がゴール前へ行く回数が減りPA内の人数が増えない.もう1人いても新中だ.
 ただその新中はチャンスにパスしたくないようなプレーだった.とにかくトラップが酷くボールを出せば相手に渡る.ドリブルも無いので足元で受けると大体バックパス.スピードも無くスペースでボールを受けられない.中野のためにスペースを作る動きばかりしてくれる方がよっぽどマシだ.
 ゴール前に人が少ない他の理由としてはボランチの攻め上がりの少なさがある.前が頼りないので仕方ない部分もあるがそれでももう少し機を見て攻撃に絡まないと.アナウンサー曰く「左利きの運動量の多い」川原はもう少し運動量が必要だろう.


 0-0で終えた前半.前半途中で新中を代えて欲しいくらいだったのだが,後半に入っても代えず.あの穴がいつ破れるか?それだけが心配だった.たまたま敗れなかったが.ただ岸田が入っても全く攻撃が機能しなかったが.やはりゴール前の人数の少なさが原因だろう.


 という試合.直後の印象としては悪くなかったが,よくよく考えると当たり前のプレーをしただけだった.当たり前にプレスをして当たり前に集中した.北九州戦や草津戦が悪すぎたのだ.この日のようなゲームをベースにして主導権を握れる時間を増やし,その時間にどれだけアクションを起こせるか?「やってきたことが正しかった」と言うのはそれができてからだ.

 では勝手に採点.

中野(5.5)良かったけど周りが.もっと要求していい
小寺(5.0)ボールの持ち方はいいがもっと前に
臼井(5.5)少し見直した.パスばかりじゃなく
新中(3.5)ボールが生きているのに足を止めファールを訴えても何も生まれない
田所(6.5)相手の攻撃の起点を潰しバイタルエリアを封じ相手に嫌がられるプレー
川原(5.5)JFLだったら文句なし.Jならまだまだ
野田(5.5)攻撃は良いアクセントになっている
澤口(6.0)前のおかげで守備は苦労したが攻撃は復調
野本(5.5)相手がスピードタイプで無かったのが良かった.足元は相変わらず
後藤(6.0)ロングフィードは良いのだからもっと活用したい
真子(6.5)連続無失点は評価できる

岸田(5.5)流れを変えることができず
小林(5.5)ゴール前を捨てることになる分の活躍が欲しい

影山(5.0)
 なぜ新中を使うか?李はそんなに駄目か?とにかくこの次の段階を早く見たいのだが

第10節 北九州戦

2010-05-03 18:03:39 | ファジアーノ岡山
 今季J参入を果たした北九州.一般には知名度は僅かだが昔からファジアーノを見ている人にとってはかなり馴染み深いチームだ.岡山に北九州が来るのは2年前の寒い雨のJFLでの試合以来.あの時は2千人台の観客の淋しい試合だった.ファジアーノが「完勝」した試合を生で見たのはあの日が最後だと思う.
 2年経った今,北九州はチーム名も変わり,岡山も当時所属していた選手でこの日先発したのは3人.やはりJリーグ参入がチームに与える変化は非常に大きい.

 決してレベルの高くない両チーム.そういうチームが取る戦術の選択肢は少ない.足りない部分を運動量で補うかガチガチに守るか.世界における日本代表と同じように,Jでは大体前者が選択され,この日の両チームもそうだった.
 すると展開も大体予想がつく.お互いぶつかり合い,蹴りあう.相手の態勢が整わないうちに攻撃を狙うのでどこか慌てた印象の落ち着きの無い試合になる.そして大体がミスが多く面白くない試合になる.ここではいつも「JFLみたいな試合」と一言で表現している.この試合は正にそれだった.


 この日の岡山には草津戦の失敗を決して繰り返してはならない,という大きな目標があった.しかしこの日も大した改善は無かった.無失点で勝ち点を取れたというのは単に相手が草津より弱く,草津より決定力が欠けていたからだ.
 やはりこのチームはメンタルが…,とメンタルばかりを言い訳にしていいのだろうか?問題はやっているサッカーにあるのではないか?そう思ってこの試合を見てみた.


 試合を見て感じた最も大きな問題は,ホームで同格の北九州にさえ主導権を握られたことだ.原因はプレスが機能していないことだ.そのためにセカンドボールを奪われ相手のペースにされた.
 これは岡山が4-3-3の布陣が機能していないからだ.この布陣が守備時に4-2-2-1-1みたいな形で間延びしFWのチェイスはほぼ無意味になる.そして間延びしてMFの前にできたスペースを使われ楔を入れられ,そして両ボランチの両サイドにできるスペースを使われて組み立てられる.ここにボランチが開いて守れば中を使われるし,開かなければそこにSBにオーバーラップされる.そしてこのときの岡山のマークの受け渡しも雑でフリーの選手を作ってしまう.

 そしてこの機能しない守備が攻撃にも影響する.選手の位置関係が悪いのでボールを奪ってもパスコースが見つからない.それに加えてボールを受けに来る選手が少ないので余計にボールが繋がらず,更にミスが加わるからどうしようもない.
 結局攻撃は,セットプレーか,速攻による少ない人数による個人技ベースに頼るしかない状況だ.つまり意図的な攻撃ができない=期待の出来ないサッカーになっている.更に残念のは個人技と言っても速攻以外での個人の仕掛けが極端に少ないことだ.


 結局この日の内容はメンタルだけが原因とは言えないと感じた.選手に緩みもあったのかもしれないが,戦術にも問題があって頑張っても相手に負けるようなサッカーになっているように思う.だから意識して試合に入っても相手に主導権を握られ,選手が自信が持てなくなっているのだろう.
 それでも昨年より成績が良いのはCBの質が上がったから.それだけだろう.

 ちなみにこの日,10人になってからが最もチームが集中して同じ目的を持って試合を出来ていた.最初からあのくらい割り切ってもいいのかもしれない.それを分からせてくれた早川一行というおかしな笛を吹く審判には感謝だろう.Jリーグは早く審判の評価をファンに伝えるようにした方がいいと思う.

 それでは勝手に採点.

中野(5.0)CFWでしょ?もっと前向きに
小林(4.0)運動量も少なく肝心なところでミス
臼井(4.0)チェイスは遊ばれてるようにしか見えない
岸田(6.0)1人だけ戦っている選手
植田(3.5)視野が狭すぎ,守備もバランスが悪い
川原(5.5)攻守のバランスをとったが
田所(5.5)SBでは見所なし.他は悪くなかった
澤口(5.0)運動量多く頑張ったが相手に負けた
近藤(6.0)退場はミスジャッジ.次節が色んな意味で楽しみ
後藤(4.0)落ち着きが足りない
真子(5.5)よく守ったがミスキック多すぎ

野田(5.5)ペースは変わったが決定的では無かった
小寺(5.0)キック力をつけたほうがいい
李東(-.-)使われ方が悪かった

影山(4.0)
 また勝ったチームをいじって結果を残せず.攻守とも戦術が全く浸透していないように見える.昨年からチームを見ているのに上積みが少なすぎる

第9節 徳島戦

2010-05-01 14:55:03 | ファジアーノ岡山
 酷い負け方をした前節.それでもアウェイに大勢のサポーター.何も感じないならプロ選手ではない.そんな思いを持っていただろう選手の出鼻をくじいたのは強烈な風だった.ただでさえレベル差のある相手に加えあれだけの強風の風下.試合は実力差以上に押し込まれることとなった.

 ファジアーノはこの日ボランチに川原に代えて田所を入れ多少守備的な布陣.しかしそれを無意味にする風.そこに相手の素早いプレスと正確で速いパスによる攻撃.正に何も出来ない状態だった.
 風ばかりに責任を押し付けてもどうかと思うので,もうちょっと内容を書くと,岡山はいつもと同じようにボールを奪う位置がはっきりしなかった.前でチェイスしても後ろは付いて来ず,その間にできたスペースを使われ悠々とパス回しされた.これは風の影響でも何でもないだろう.
 ただそのために低い位置でしかボールを奪えなかったことは風の影響を受けた.低い位置でボールを奪いロングボールをトップに当てるという攻撃が基本のチームにとって,そのロングボールが飛ばないのは厳しかった.そのため相手陣内へ入ることにさえ苦労した.かといってパスで後ろからビルドアップを試みてもボールを受けに行く選手が少なく無理なパスが増えてミスに繋がり機能しなかった.

 結局30分間シュートを打てなかった.その間に1失点.相手のPKが外れるということもあったがペースは変わらない.「後半風下になるとしてもボロ負けじゃねぇの?」と思わされる展開だった.

 しかし風向きが変わり始めたのは25分くらいから.ファジアーノがなぜかボールを持てるようになりSBも攻撃参加でき始めた.相手のスピード低下か岡山が修正できたのかはよく分からなかった(試合後の話だと徳島に緩みが出たとのことだが).
 そこからようやく選手が前節の失敗を生かそうとする気持ちが感じられるようになった.そして相手がシュートを外すうちに本当に流れがきた.40分,最終ラインでボールを奪い左サイドで組み立てたあと中野がサイドチェンジのパスを出しゴール前まで走りこむ.逆サイドで澤口と田所が組み立てクロス.ゴール前の中野が折り返し澤口が頭でゴール.

 文字で書いても理想的な流れ.多分こういう攻撃がチームの一つの完成系だろう.けどまさかこの日,こんなメンバーで出るとは….内容も結果も決して良いものでは無いがチームは少しずつ色んなものを積み重ねていっているからこそ出たプレーだろう.もう少し前向きにチームを見てもいいのかもしれない.

 1-1で折り返して後半は風上に.この状況なら十分可能性はあると感じた.そういう気持ちをすぐに壊してくれるのがファジアーノだがこの日もそうなった.後藤のルーズな守備と他人事のように見つめる植田が原因だ.
 1-2.あっという間の出来事だった.しかしそこから3-2になるまでもあっという間に感じた.セットプレーからすぐに同点に追いつき,そこからは岡山の時間.攻守に安定しなかった野田を小林に代えSHに入れた.この日の強い風の中で彼の正確な左足はもちろん有効だし,危ないポジションに修正をかけたのも納得の采配だった.
 しかしその次に小寺を臼井に代えたときは「あぁ終わった」という気持ちと「この時間に動く選手は嫌かもしれない」の半分半分だった.そして臼井のゴール.もうちょっと選手を信じなければ駄目だと反省しながらの歓喜だった.


 3勝目.昨年の1/4を既に超えた(ちなみに千葉戦はJ通算10勝目だった).正直内容は満足いくものではないが,数字を考えるともう少し甘く見てもいいのかもしれない.そして内容も割り切ってしまえば.
 4位の徳島に逆転勝ち.そして次はリーグで唯一の同格と言える北九州.草津戦と同じことは絶対にしてはいけない.非常に大事な試合になる.これまで失敗し続けたメンタル面が重要になる試合.早くこの壁を乗り越えて欲しい.

 それでは勝手に採点.

MOM
岸田(7.0)
 見事な同点ゴール.あれで岡山のペースになった.常にゴールへ向かう積極的な姿勢と多少強気な性格は他の選手も見習って欲しい.

中野(6.5)ゴールに絡むプレー.次は自ら
川原(6.0)前節よりプレーできた.縦パスの精度を高めたい
小寺(6.0)いいプレーは多いけど怖いプレーは少ない
植田(5.5)2失点目のプレーとビルドアップが課題
田所(6.5)良い意味で目立たない.1点目はよく走った
野田(5.5)攻守ともミスが多かった.ビルドアップに難がある?
澤口(6.5)久しぶりに思い切りの良いプレー
近藤(6.5)昨年より大幅に失点が減った要因
後藤(5.0)北九州市長杯の印象が正しかったか?
真子(5.5)PKは出る必要あった?

小林(6.0)途中出場ならもっと目立たないと
臼井(7.0)偶然ボールが来たがよく決めた

影山(6.5)
 前節からよくチームを盛り返した.選手起用もはまった.少しずつ内容も高めていきたい.