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U-17

2006-09-18 23:58:42 | Sports:football
 ちょっとネットで話題になってたU-17のアジア選手権.

 イラン戦を仕事のせいでネットでも見ることが出来ずに大損した気分だったけれど,昨日の決勝を見れたから良しとしよう.まぁ上手いこと.何じゃ日本の若い子は?なんて感想を持ってしまう.

 まず試合は全く好対照なチーム同士の対戦となった.日本はまるでフットサルのような足元の上手さからパスを繋ぎ,そして選手が動き崩していくサッカー.結構オシムが目指すところに近いんでは無いだろうか?対する将軍様の国は体当たりサッカー.7人くらいで守って3人で攻める.アジアの弱小国サッカーとでも言おうか.ちなみにネットでは年齢不詳のU-??という扱いになっていたが,あの国の人は特に世間とかけ離れた生活をしているので判断のしにくいところだ.ただあの国であの体格.栄養不足でないのはちょっと驚いた.


 という2チームだが,この競技場が人工芝ということが,体格・フィジカル・スピードに勝る将軍様の国に有利に働いた.とにかくバウンドした球が跳ねるしスピードが落ちない.雨のグラウンドの1バウンドめが常に続くような感じ.速攻主体で体格・スピードに勝るチームに有利だった.
 しかし育成年代の試合をなぜ人工芝で行うのだろうか?体に悪いに決まっているのに(昔3On3をコンクリの上でやっただけで膝の負担が凄かった).開催国が推し進めているのか?それともFIFAか?とにかく勘弁して欲しい.もっと質の良い人工芝になれば別だが.

 という感じで日本は2点とられた.内容は圧倒的に日本だったのだが,将軍様の国の選手はなんせよく走る.プレスが凄くて日本も自慢のボール回しが出来ていなかった.そして跳ねるボールをキープされてのゴール.うーん,納得いかない.このグラウンドだと日本は一生W杯でろくな成績を残せない気がする.

 しかしC大阪の柿谷が見事な活躍で同点.この柿谷だが名前だけは聞いていたがプレーを見るのは初めて.正直「本気でやってる?」と見れるプレーが多々あった.自分との戦いみたいなところが結構あって,自分の技術がどれだけ通じるか試しているようなところが垣間見えた.それでたまに本気で攻める,と言う感じ.
 前半を見ると今までの日本にありがちな「パスナルシスト」に見えたが,後半からはそのレベルでは無い選手というところも垣間見えた.時々やたらスケールの大きな動きをしていた.ぞくっ,とさせられるような.一人だけグラウンドで変な存在感を持っているときに感じる感覚だ.とにかく日本の選手の動きには見えなかった(どっかの7番みたい).彼の育成は誰かが教えるより,世界大会に出て欧州のチームと対戦する方が良いだろう.

 他には水沼息子,岡本など数人いい選手がいたが,まともに見たのが1試合なんで,U-17W杯で楽しみに見させてもらおう.とにかく日本サッカーの技術の進歩は物凄い速さで進んでいることが分かった.


 しかしこの優勝って相当な快挙なのに,国内の高校の大会で優勝したチームの一個人の方が取り上げられ方が凄くて,しかもレジャーで行ったアメリカでの練習試合の方が地上波で生中継されるなんて・・・.あぁいう不平等というか,捏造というか,洗脳をするような放送だけは気分が悪い.余計にあの競技が嫌いになってしまう(そもそもそのせいで見なくなったんだけど).
 まぁ高校生をどんどん持ち上げるのはよくないから「報道しなさい」と言うわけでは無いんだけれど.柿谷や水沼がアレみたいになるのはかわいそうだしね.

残り2試合

2006-09-18 19:30:58 | Sports:football
 何節かわすれたけど残り2試合.

 まず川崎と磐田.これもまた好ゲーム.磐田が最近調子がいい(この間の7点は別にしても)のでどういう試合になるかと思ったが,やっぱり調子が上がってきている.何が良いってプレッシングと攻守の切り替えの速さが良い.福西を前に出したことで福西の守備の遅れや攻撃のときの追い越しのなさが目立たなくなって,後ろの連中が良く動くようになった.
 注目しているのは磐田の前田.どうして代表に呼ばれないんだろう,というくらい安定したパフォーマンスを続けている.確かにこの日の我那覇のシュートを見ると素晴らしい,と思うが前田の動きの良さも中々だと思う.シュートは上手いし頭も強い.よく走る.播戸とともに期待のFWだ.

 対する川崎は中村をなぜか控えにまわす.おかげで中盤が安定しない.後半そうそうの2点目なんかは「最初から入れときゃよかった」と思わせるに十分だった.ただ,この日はそれが長持ちしなかった.チームの後ろ半分に問題があるのか,文字通り相手の攻撃を食い止めることが出来ない.球が落ち着かない.

 結局川崎は痛い勝ち点の落とし方だ.しかもホームだし.ナビスコに響いてきそうな負け方だ.対して磐田はシーズン当初から比べて「磐田らしさ」が戻ってきた.動きの質が物凄く良いわけでは無いが,シーズン当初の「何がしたいかわからない」サッカーからは脱出できたように思える.まぁいまどき「コンパクト」「攻守の切り替えの速さ」これが出来ていないチームが勝てる要素は無い.


 で,次に甲府と大宮.まぁこういう組み合わせだと思わず「甲府」を応援してしまう.なんせ母体のない雑草集団対電電公社の坊ちゃん,という感じに見えてしまうし.ただ,試合内容まで大宮は坊ちゃんではどうしようもない.

 試合開始当初のみサッカーをしていたが,その後は大宮は何も出来ず.浦和戦と同じように何を目的にするでもなく球回し.足は止まりボールは足元に.とにかくつまらないサッカー.つまらないサッカーの出てくる地なのか,埼玉は?
 対する甲府はダイナミックな動きからの厚みのある攻撃.ゴールに押し寄せる青いユニフォームが波打つように次々と攻め込む.なかなか見ていて楽しい.ただスキルが高いわけじゃないから浦和やG大阪のようなチームには個人技でやられてしまうが,大宮,しかも小林抜きなら十分勝負になる.

 で,結局3-2(大宮の2点は見るの止めて見てないけど).まぁ順当な結果.大宮があの状態から良く盛り返したな,という感じ.とにかくここまで状態が悪いと心配してしまう.チーム内の状況は相当悪いんじゃないだろうか?これがもっと早い時期なら降格候補だろう.福岡と大して変わらないように見えた.