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訴訟を恐れる医者と納得を求める遺族

2008-02-13 20:32:00 | 医療・福祉
昨夜のNHKのニュースで医療現場の話をやってました。「うちじゃ処置できない」と断る医者を取り上げて医療訴訟が医者を尻込みさせているという現実を取り上げてました。
キャスターが「ここまで来てるのですか?」と言ってましたが,わたしは再三言って来た様に,こうなることは当然だと思います。医療訴訟が増えたり,マスコミが医者につらく当たれば,当然リスクの高い治療を医者はやらなくなるでしょう。
さて,正直どうしたものかね?…とも思います。
NHKはきつい現実を見せてその後一筋の光を見せる…というのがお約束なのか(クローズアップ現代とかもそういうのが多い)…,その後,患者や遺族が訴訟を起こすのは,病院が十分な説明を行わないので,訴訟でも起こさないと,家族が受けた治療の全貌が明らかにならないから…といって,その後に医者と患者の間で十分に話し合いが出来るような環境づくりが進んでいる…というのを見せてました。まぁTV的にはこれで訴訟が少なくなるといいね…って感じか…。
まぁそれはそれで必要な取り組みだとは思いますが,ちょっと不安も残ります。それで納得するかなぁ…と。それと,確かに亡くなった方の遺族からすると,なくなった後に十分な納得感を得たいというのはわかりますが,他の患者からすると,それによって今病気の人に割く時間が減ってるのが…という気もしないでもありません。医者も単に治療能力が高いだけじゃなくて,人当たりや説明能力まで高くないといけない…ってことで,大変だな…というか,いい医者の条件ってなんだろう?とか思ったり。
そもそも納得感を得たいというのは十分に苦労した…という手ごたえが必要だったり,誰かのせいにしないといけない…という現在の妙な風潮からして,システムを整備しても,やっぱりひと悶着しないと納得しないという人は無くならない様にも思います。
まぁ遺族や患者の立場に立つと,いろいろと納得いかなかったり騒がずにいられない気持ちは十分に理解できますが,次の治療を待ってる身とか,第三者としては,医者が治療に専念できる環境をどうやって作っていくんだろう?という課題も感じます。
あと,こういうことを書くと怒る人もいるかと思うんですが,遺族が納得するのを手助けするのって本来は宗教の役割だったんじゃ無いかな?とも思います。今は医者に牧師や坊主の役割までやらせようとしてるのか?…という気もします。やっぱり医者はまだまだ大変で…,本当に医者不足が解決するのかなぁ…とは思いますが,まぁ医者の大変な現状が取り上げられるようになってること自体はいいのかな…とは思いました。
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