たろの日記ページ,gooブログ版

http://taro-r.sakura.ne.jp の分家です。一部内容が重複してます。

側室

2007-05-11 11:04:31 | ココロ
大河ドラマで滅ぼした敵のお姫様を信玄のめかけになるようにカンベイが説得するシーンがありました。敵の子供を宿すが,その子供はお姫様のもので,どう育てるかは姫次第だ…と。つまりその子供をコントロールすることにより,敵を内部からコントロールできる,そうすることにより,滅ぼされた家の無念を晴らしたらどうか?…という様な説得の論旨でした。

まぁ確かに,戦国時代の論理はそうなのかも知れません。そもそも武家の結婚の理屈も恋愛じゃなくて家同士の利害関係だったと思うし,相手を好きとか嫌いとかいうより,自分(の家?)の血をどう残していくか?とかそういうのが大事なことなのかも。また権力者の側室になるということは,そこで生きながらえるというのと,側室や奥方として,相手の家に入り込みコントロールするというのも当たり前の考えなのかもしれません。というか時代劇をみてるとそういうのはよくある描写です。

でも,自分の国を滅ぼした権力者の側室になることを正当化するという理屈を聞いたあとに,従軍慰安婦とか占領軍の慰安所のこととかを聞くと,かなり複雑な気分になるのですが…。
同じ理屈…だとは言えない部分も多いし,武将の側室になるのと,慰安婦になるのとでは,そのあとの人生の保障の具合いもかなり違うと思います。まぁでもどこか根本的につながってる考え方のようにも思います。日本の戦後のパンパンとかの話もあるし…。
それとも側室と慰安婦じゃ扱いや見返りがあまりにも違うので,そういう話なんでしょうか?。いや単に自分の意思に反して…って話が問題だったのか?…。だとすると「強制があったのか」ということだけが問題になる話なのですが…。

ちょっと話を広げすぎると昨今問題になってる離婚後妊娠の300日問題も,どうも,男女間のことを,シキタリとか法律とかその国や土地とか時代の常識とか,それでもって個人の考え方とか…そういう様々なものとで擦り合わせるのが難しい…というか無理なんじゃないか?とすら思ってしまいました。
今の時代の現実を観ても,たぶん女性にとって誰(男性)の子供が良いか?という話も,「愛している相手」というのもあれば「優秀」「経済力」「自分を安定して生活させてくれる」,「誰でも」とかいろいろいろあるんじゃないか?とか,逆に男性のために子供を作りたいという人もいそうだし,良くわからないな…と思います。

ちなみに側室の話に戻ると,わたしは同じ男性ですが,そういう敵方の女性を側室にしたがる気持も良くわかりません.まぁだからわからないのは性別の問題では無いようにも思いますが….
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする