京のたんぽぽ日記

夫婦共にリタイヤした後の生活を
大好きな旅行を中心に綴っていきます。

京セラ美術館 ポンペイ展

2022-11-13 15:40:50 | 美術館・観劇・映画・スポーツ

6月に行ったポンペイ展のお話がそのままだったので
ちょっと書いておきますね。

実は、7月に一度書き上げて、投稿しようと思った瞬間
記事が全部消えてしまって。。

え~~なんで~ってがっくり落ち込んでいる内に、
主人の体調が悪くなり、私の歯痛がひどくなり、
ブログはそのままになってしまってました。

その時は、かなり丁寧に書いていたのですが、
もうすっかり忘れてしまったので簡単に。。

京セラ美術館 カフェ エンフュージュの続きです。

6月23日

南イタリアのポンペイは、学生の頃から
一度訪ねてみたい都市の一つでした。

紀元後79年、イタリアナポリ近郊のヴェスヴィオ山で
大規模な噴火が発生、ローマ帝国の都市であった
ポンペイが一瞬の内に火山噴出物に飲み込まれました。
 

一瞬で噴火堆積物の下に閉じ込められた人々や動物、
家々や神殿、美術品、家財道具。。。
その後約1700年にわたりその場で眠り続け、
18世紀にようやく発掘され始めたのです。

失われた古代ローマ都市ポンペイに興味はあったものの、
なかなかイタリアまで行く機会はありませんでしたが、
今回ポンペイ展が京都で開かれると知り、
主人と二人で出かけてきたのです。

 

ポンペイ展 ヴェスヴィオ山

これは、ヴェスヴィオ山噴火とポンペイ埋没を表わす絵。

噴火直前のヴェスヴィオ山は高く険しい山でした。
噴火のせいで、今はなだらかな山になっているそうですよ。
大蛇が異様な雰囲気を醸し出していますね。

犠牲になった人の姿

こちらは、犠牲になった人の姿。
色々な展示の中でも一番ショッキングなものでした。

ポンペイ最大の発見は、亡くなった人々や動物の姿が
そのまま残されていたことだそうです。

亡くなった人々の体に火山灰が降り積もり、
やがてかちかちに固まりました。

時がたち肉体が朽ち果てた後、
火山灰は体の形に固まったままで発見され、
その空洞に石こうを流すことで死の瞬間が蘇ったのだそうです。

2000年近く前の人々に、こんな形で会えるなんて。。
驚きと衝撃が混ざった不思議な感覚でした。

タイムカプセル 豊かな生活

ポンペイ展は、長年の作業によって発掘された約130点を展示。
古代ポンペイの豊かな生活と共に奴隷制度も伝えてくれ、
展示室そのものがタイムカプセルのようでした。

この幾何学模様の皿や青い水差し。
2000年近く眠っていたものとはとても思えません。

黒曜石の杯と豪華なテーブルからも、
ポンペイの人々の生活が豊かなものであったことが
分かります。

イヤリングやエメラルドと真珠のネックレス、
蛇をかたどった金のブレスレット。。
女性が着飾る華やかで世界でもあったのですね。

テーブル天板、通称「メメント・モリ

こちらの髑髏はメメント・モリと言われるテーブル天板で
右手(向かって左手)の豪華な装飾品は豊かな人を表し、
左手(向かって右手)のぼろ布は奴隷や貧しい人を表しているそうです。

メメントモリの作品は、貧富を問わず必ず死が訪れることを
意味しているのだそう。

確かに、人生に不公平はあっても、死だけは誰にも
公平に訪れますもんね。

だから、死を心して、今を充実して楽しく生きろというのが
メメントモリのいいたいことなのかもしれません。

炭化した食品やキッチングッズ

こちらは2000年もの時を超え、残っていた食品。
奥の炭化したパンは、確かにパンの雰囲気を残していて。。
すごい。。とか言いようがありませんでした。

フライパンや仔豚の錘(アイロンではなさそうです)
まるでタコ焼き器のような調理器具など、
やっぱりどれも2000年前の物とは思えないです。

ファウヌスの家とアレクサンドロス大王のモザイク

ポンペイ展休憩所の床には、
ポンペイの大富豪「ファウヌス家」談話室の
モザイク床が描かれていました。

噴火の400年前にあったアレクサンドロス大王の戦いを
描いたモザイク画。

本物はナポリの博物館で修復中。
高精細8K映像でほぼ実物大の展示だそうです。

上を歩いても大丈夫ですよと言われても、
いや~。。。ちょっと歩けなかったです。

猛犬注意

これは、ポンペイの大邸宅玄関の床にあった犬の絵です。
当時、富豪は泥棒に困り、番犬を飼っていたようです。
これは、猛犬がいるよという「猛犬注意」の絵なんだそうです。

2000年前の人々も、今と同じようなことに悩んで
同じような事を考えていたのかと思うと
ちょっと面白いですよね~。

他にも色々と展示品はいっぱいありましたが、

興味のある方は、特別展「ポンペイ」 NHKアーカイブスをどうぞ。

特別展「ポンペイ」 | NHKアーカイブス

 

お土産コーナー

ポンペイ展を出ると、お土産コーナー。
炭化したパンのクッションも売っていました。
買いませんでしたけど。。

ポストカードやマグネット、
それになぜか、緑色の涼しげなスカーフを買いました。

京セラ美術館

こちらは、白くすっきりとした京セラ美術館内部。


1階のアール・デコ様式の旧正面階段の天井には
こんな素敵なステンドグラスも。

前回、京セラ美術館兵馬俑展を見に行った時行けなかった
東山キューブテラスに行ってみることにしました。

京セラ美術館日本庭園 京都モダンテラス

 

東山キューブテラス

新館屋上の東山キューブテラスには、
無料で誰でも入ることができます。

でも、この日は、とても暑い日で、
太陽がさんさんと降り注ぐ屋上に人影はありませんでした。

貸し切り状態の東山キューブテラス。
東山を背景に日本庭園が見渡せます。

 

すごいね~きれいやね~と言いつつ、
あまりの暑さに、私たちも早々と退散。

本日のポンペイ展は、これにて終了でした。

最後までお付き合い頂き

最後までお付き合い頂き
ありがとうございました。

たんぽぽのお花
ぽちっと押してく.ださいね。

 

いつもご訪問ありがとうございます。

 


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2 コメント

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Unknown (小梅)
2022-11-15 21:55:37
たんぽぽさん、こんばんは(*^^*)
いつもとても丁寧な記事を書いてくださっているのが わかるだけに消えてしまったなんて残念で悲しいです。
ですが今回の記事も丁寧で簡単に、、ではないですよ。ポンペイは私も興味があったので楽しく読ませてもらっています(*^^*)
ありがとうございます(*^^*)

犠牲になった人の姿、、、ほんとショッキングですよね。たくさんの人々、動物達、色々な命が犠牲となったポンペイ。その瞬間に立ち合った様な不思議な気持ちになりますね。

ネックレスやブレスレット。お洒落で綺麗な装飾品をみると豊かな生活だったのですね。それにしても食品も残っているとは、いきなりの噴火だったのでしょうかと思ったりしています。
たくさん発掘されていますが二千年近く昔とは思えないほど綺麗な状態ですね。ただどれも噴火の犠牲かと思うといたたまれない気持ちになりますね。

メメント・モリ、見た瞬間に骸骨?おどおどしい感じだけどメッセージがあると思うと深いですね。

お土産で買われたスカーフ、涼しげできれいですね(*^^*)
とても素敵ですよ(*^^*)
返信する
小梅さんへ (たんぽぽ)
2022-11-24 18:47:49
小梅さん、こんばんは(*^^*)

いつもコメントありがとうございます。
だのに、またまたブログの更新ができず。。(^^;
新しいパソコンを買ったものの(以前はデスクトップで今回はノート)ダイニングテーブルで開いたら、食事の度に片づけないといけないし。。定位置をどこにするかで悩んでました。テレビを見ながらパソコンが開きたいし。。とか。
ブログをお休みしている間に、結構テレビっ子になってしまったんです。。(^-^;
でも、ようやく定位置を確保しました。(^^)v

ポンペイの犠牲になった人の姿、ほんとショッキングでした。そのままの形で火山灰が固まり、体が朽ち果てた中に石こうを流し込んだので表情なんかも再現されたようです。本当に一瞬の出来事だったのでしょうね。

メメント・モリのメッセージも確かにそうだと思います。限りある命はみんな一緒ですもんね。大事に生きないとと思いますよね。

スカーフ、ありがとうございます。来年の夏使ってみますね。(*^^*)
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