京のたんぽぽ日記

夫婦共にリタイヤした後の生活を
大好きな旅行を中心に綴っていきます。

国立博物館プロジェクションマッピング

2015-03-28 11:05:00 | 美術館・観劇・映画・スポーツ

2015年3月12日

先日の懇親会の時紹介してもらった京都国立博物館での
プロジェクションマッピングに、主人と行ってきました。

  京都ホテルオークラ ザガーデン岡崎

これは、琳派400周年記念のプロジェクションマッピングで

タイトルは「21世紀の風神・雷神伝説」だそうです。 

京都国立博物館

琳派とは。。

ところで、琳派ってご存知ですか。

琳派とは、日常から生まれた大衆芸術のことなんだそうですよ。

本阿弥光悦や俵屋宗達らの絵師や職人達が始め、
その影響を受けた尾形光琳などの芸術様式が、
後に琳派と呼ばれたのですが、
そこには、組織も当主や家元もなく、師弟関係もありません。

狩野派、土佐派、住吉派などと呼ばれる芸術の派には
家元がいて、組織も弟子の育成体制も決められていますよね。

師弟関係のない「琳派」は派閥や組織ではなく、
純粋に大衆の芸術様式を指しているということなのだそうです。

琳派の金銀をふんだんに取り入れた華やかで豪放な世界を、
IT技術を駆使したプロジェクションマッピングで、
どう表していくのか楽しみです。

 

京都国立博物館古都館

さて、いよいよプロジェクションマッピングが始まります。

この国立博物館古都館の壁面にプロジェクションマッピングが
映し出されますよ~。

 太鼓や笛といった和の音楽とともに映像が現れ始めました。

 お~と、どよめく会場。

 幻想的な世界へのいざないですね。

 

風神・雷神

風神雷神が現れました。

 音と光と揺れ動く映像。。

 

 不思議な幽玄の世界に引き込まれ、

 日本古来の風神雷神の持つ魔力が伝わってくるようでした。

 

 狂言の世界

 次は、突然狂言の世界が繰り広げられます。

日本独自の文化をふんだんに取り入れたのは、
さすが京都でのプロジェクションマッピングですよね~。

狂言の神鳴を舞う狂言師、

 風神雷神との共演、

プロジェクションマッピングで、
こんな風に日本文化を伝える事ができるなんてすごい。。

 花の世界

菖蒲でしょうか。。突然花の世界。
一面に咲く紫の花、とっても綺麗です。

 大きく華やかな花が現れ、

その花が雷神の雷で、矢で射ぬかれる様に砕け散ります。

このプロジェクションマッピングを紹介して下さった方から、
この部分の作成が大変だったと聞いていたので、

真ん中の花がみごとに射抜かれた時は、私も主人も思わず、お~。。

でも、その後アートの力で花は復活。 

花を射抜いた雷神も、花の美しさに魅了されて
いっしょに踊りだしてしまいます。

そして、風神雷神もいっしょになって、
未来琳派アートを作りだすというストーリーのようですよ。

 色々な花々が、

 万華鏡のように現れ、

 生き物のようにうごめいたり踊ったり。。

 京の夜、曼荼羅模様の幻想的な世界、素敵です~。

 朱色。。

 白。。

 ピンクにブルー。。と、色合いはどんどん変わり、

色鮮やかな数々の花々が現れます。

 

春を予感させる華やかな色合いで終わった
プロジェクションマッピング。

 この日の夜は、本当に寒くて寒くて。。

主人が買って来てくれたホットコーヒーを片手に
暖を取りながら見ていましたが、

最後の春色のきらめく世界で、少し暖かくなった気分。

不思議な琳派の世界に感動の夜でした。

次は、姪っ子のお別れ会です。

  アンティコお別れ会(3.20)へ続きます。

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