2015年3月12日
先日の懇親会の時紹介してもらった京都国立博物館での
プロジェクションマッピングに、主人と行ってきました。
これは、琳派400周年記念のプロジェクションマッピングで
タイトルは「21世紀の風神・雷神伝説」だそうです。
京都国立博物館
琳派とは。。
ところで、琳派ってご存知ですか。
琳派とは、日常から生まれた大衆芸術のことなんだそうですよ。
本阿弥光悦や俵屋宗達らの絵師や職人達が始め、
その影響を受けた尾形光琳などの芸術様式が、
後に琳派と呼ばれたのですが、
そこには、組織も当主や家元もなく、師弟関係もありません。
狩野派、土佐派、住吉派などと呼ばれる芸術の派には
家元がいて、組織も弟子の育成体制も決められていますよね。
師弟関係のない「琳派」は派閥や組織ではなく、
純粋に大衆の芸術様式を指しているということなのだそうです。
琳派の金銀をふんだんに取り入れた華やかで豪放な世界を、
IT技術を駆使したプロジェクションマッピングで、
どう表していくのか楽しみです。
京都国立博物館古都館
さて、いよいよプロジェクションマッピングが始まります。
この国立博物館古都館の壁面にプロジェクションマッピングが
映し出されますよ~。
太鼓や笛といった和の音楽とともに映像が現れ始めました。
お~と、どよめく会場。
幻想的な世界へのいざないですね。
風神・雷神
風神雷神が現れました。
音と光と揺れ動く映像。。
不思議な幽玄の世界に引き込まれ、
日本古来の風神雷神の持つ魔力が伝わってくるようでした。
狂言の世界
次は、突然狂言の世界が繰り広げられます。
日本独自の文化をふんだんに取り入れたのは、
さすが京都でのプロジェクションマッピングですよね~。
狂言の神鳴を舞う狂言師、
風神雷神との共演、
プロジェクションマッピングで、
こんな風に日本文化を伝える事ができるなんてすごい。。
花の世界
菖蒲でしょうか。。突然花の世界。
一面に咲く紫の花、とっても綺麗です。
大きく華やかな花が現れ、
その花が雷神の雷で、矢で射ぬかれる様に砕け散ります。
このプロジェクションマッピングを紹介して下さった方から、
この部分の作成が大変だったと聞いていたので、
真ん中の花がみごとに射抜かれた時は、私も主人も思わず、お~。。
でも、その後アートの力で花は復活。
花を射抜いた雷神も、花の美しさに魅了されて
いっしょに踊りだしてしまいます。
そして、風神雷神もいっしょになって、
未来琳派アートを作りだすというストーリーのようですよ。
色々な花々が、
万華鏡のように現れ、
生き物のようにうごめいたり踊ったり。。
京の夜、曼荼羅模様の幻想的な世界、素敵です~。
朱色。。
白。。
ピンクにブルー。。と、色合いはどんどん変わり、
色鮮やかな数々の花々が現れます。
春を予感させる華やかな色合いで終わった
プロジェクションマッピング。
この日の夜は、本当に寒くて寒くて。。
主人が買って来てくれたホットコーヒーを片手に
暖を取りながら見ていましたが、
最後の春色のきらめく世界で、少し暖かくなった気分。
不思議な琳派の世界に感動の夜でした。
次は、姪っ子のお別れ会です。
アンティコお別れ会(3.20)へ続きます。