京のたんぽぽ日記

夫婦共にリタイヤした後の生活を
大好きな旅行を中心に綴っていきます。

映画 阪急電車

2012-02-04 00:02:04 | 美術館・観劇・映画・スポーツ

先日借りてきて、主人と二人で見た映画「阪急電車」

 

宝塚~西宮北口間を走る阪急電車今津線のたった15分間、

電車の中で、人々が偶然に出会い、その関わりで、
色々な人の人生が、ほんのちょっと変わっていきます。

人の生き方って、こんな事で変わっていくんだ。。。と、

なんだかしみじみと温かい気持ちになって、
もうちょっと頑張ってみようかな~なんて思いになる映画でした。

 

映画の始まりは、結婚間近の婚約者から、突然別れを切りだされた
女性(中谷美紀)から始まります。

理由は、婚約者が別の女性を妊娠させてしまったから。
しかも、その女性はなんと中谷美紀が可愛がっていた後輩だったのです。

身を引くことの条件として、結婚式への招待を求めた彼女は
最高に美しく着飾り、真っ白なドレスで、二人の結婚式に出席します。

一番幸せなはずの二人の結婚式の日を、
一番思い出したくない嫌な日にしてやろうと。。

そして、その結婚式の帰りに阪急電車に乗った中谷美紀。

白いドレスのまま阪急電車に乗った彼女は、ある老婦人(宮本信子)と
孫(芦田愛菜)に出会い、

ふとしたきっかけで、今までのいきさつを話していくのです。

 
15分もない短い時間ではあるけれど、二人との出会いをきっかけに、
こちこちに固まっていた彼女の心は少しずつ溶けていきます。


そして、そのいきさつを見ていた同じ電車に乗りこんでいた、
さまざまな思いを抱えた乗客が 、その後も、次々と出会い、
それぞれが少しづつ、各自の人生に影響を及ばして、生き方を変えていく。。

そんな物語なのです。

 

憧れて入った大学になかなか馴染めず浮いていた男子学生(勝地涼)
毛色の違う友達に無理に合わせようとしていた女子学生(谷村美月)、

そんな二人も電車の中で知り合い、自分達の本当の生き方を見つけていきます。

 

たった15分の電車の中で、それぞれの人生の交点が重なり、
人生の岐路での決断をしていく。。

それは、衝撃的な出来事を共有したからというのではなく、
穏やかな会話の中から、それぞれが気づいて下した決断
なのです。

アクションがあるわけでもなく、謎解きがあるわけでもなく、
わくわくどきどきする訳でもないけれど、

でも、見終わった後には、体の中に温かい思いが溢れ、
前へ進む勇気が湧いてくるような映画でした。

ちょっと心がくじけそうな時、しんどい時、DVDを借りてみてみてください。

きっと、明日が少しみえてきますよ。

 

PS:

他の出演者は、南果歩、玉山哲司、戸田恵梨香などです。

 

 

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