森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

北海道にないもの

2022-05-13 | 日記


 暖かい穏やかな日が続いています。
 気温は徐々に上昇して、湖は初夏のような景色になりました。
 梅雨のない北海道ですから、嬉しいことにしばらくはこの爽やかな天候が続き
 ます。
 花たちがまるで出番を待っていたかのように、次々と順序をまちがえずに顔を
 だしてきます。
 今いちばん元気なのがチューリップです。
 ピッカピカに輝いています。



 花が咲きだすと、空にも地面にも虫たちが一斉に現れます。
 みんな人なつっこく、歩いていても顔に当たってきます。
 時には耳や鼻に入ってくることもありますから、虫の嫌いな人はこういう所
 ではとてもじゃないけど暮らせません。
 子どもたちにとっては天国ですが。



 沖縄に続いて奄美が梅雨入りしました。
 いよいよそんな季節になりましたね。
 もうじき九州も梅雨に入って、約一か月かけて東北まできますが、ありがたい
 ことに北海道には梅雨は上陸しません。
 なんでも梅雨前線が届かないからとのことですが、詳しいことはわかりません。
 ただし、まったく梅雨の影響がないわけではありません。
 6月は道南でも雨の降る日は多くなります。
 かといって、本州のように1ヵ月以上も降り続くことはなく、せいぜい1~2週間
 しかも断続的に、しとしと小雨が降る程度です。
 
 本州では毎年のように梅雨の終盤に豪雨がきて、河川の氾濫やダムの決壊が
 おこり大きな災害が発生しています。
 報道などでは「想定外」や「百年に一度」などの言葉がおどり、「しかたがない」
 もののように伝えられていますが、なんとも気の毒なことです。
 ただ最近の情報では不気味なことに、毎年この時季の北海道の降雨日が増えている
 そうなんです。
 原因はわからないのですが、たぶん地球温暖化の影響ではないかといわれています。
 とすれば、この先降雨日は増え続けていくのですから、つまり北海道にも梅雨が
 やってくるのでしょうか。
 我々は、河川の氾濫などほとんど経験がありませんから、用心しなければ大変な
 ことになりかねません。
 怖いですね。



 昆虫たちが活発に動きだしてきましたが、本州にいて北海道にいないものが
 ゴキブリです。
 もともとゴキブリは寒い土地では繁殖できない昆虫ですから、もちろん森でも
 近くの町でも見たことがありません。
 ところがなんと最近、札幌あたりの飲食店などで、しばしば見かけるそうです。
 都会のビルや施設では24時間、空調や冷蔵庫が稼働していますから、その排熱
 で温まりゴキブリにとって住みやすい環境になっているようです。
 さらにここでも、地球温暖化は大いに関係しているとのことです。
 今のところいるのは、まだ小ぶりの茶っぽいゴキブリのようですが、なにしろ
 繁殖力の凄い連中ですから、そう遠くないうちに真っ黒でデッカイやつがくる
 ことは間違いないでしょう。

 梅雨もゴキブリも、この森にはきてほしくないです。
 エゾヤマザクラが、わずかにがんばっていました。


  
 
 
 

 
 

 
 
 
 
 
 
 
 

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